ナミヘー・ソウルフードのひとつにソースカツ丼があります。
ナミヘーが大学生時代をすごした福井県の名物ですが、最近では県外でも食べられるお店があるようです。
日ごろ「あれは邪道。福井のヨーロッパ軒で食べる正調ソースカツ丼以外ワシは食わんのじゃ」と言い放っているナミヘー。今回はそのソースカツ丼のために福井に行くことになりました。
居眠り防止のために90年代JポップCDにあわせて熱唱しながらの5時間のドライブの後、福井到着。さっそくソースカツ丼発祥の地ヨーロッパ軒本店へ。ナミヘーが通った20年前からお店の雰囲気は変わっていないでしょうね。多分30年前にさかのぼっても変わっていないと思われますが。
いろいろ洋食メニューがありますが、なんたって、このために来たのだからソースカツ丼をいただきます。
ご飯の上にさっとソースをくぐってきた6センチ四方くらいのとんかつが3枚乗っています。しつこいくらいの濃い味を想像していたのですが、案外あっさりとしていてなかなかの味。ほー、これがソースカツ丼か。
あっという間に目的を果たしてしまったので、ついでに近隣の名所ということで永平寺に行ってみます。
内部の説明をしてくれるのも、ご祈祷の受付も、作務衣姿にタオルを頭に巻いて庭掃除をしているのも若い修行僧。見学において最大の注意事項は「修行僧にカメラを向けないでください」ということでしたが、なんか無性に写真にとりたくなるフォトジェニックな人たちなんですけど。掃除も修行の一環ということもあって、建物の中をはだしで歩いてもざらつくことがありません。トイレもぴかぴかです。ありがたいことです。ナムナム
永平寺から宿泊場所に帰る前にナミヘーソウルフードのひとつ、大学の近くにあった焼鳥屋さんを探します。ヒネドリ1串20円、10本からの注文ということだったのですが、この200円が出せずに海でとってきたサザエ(それは密漁というのでは・・・)と物々交換した話などを車の中で聞かされたのですが、残念ながらお店は駐車場になっていました。
今頃はふすまをスパーンスパーンスパーンと開けていかないと居間にたどり着けないような焼鳥御殿を建てて楽隠居しているのでしょう。きっと、たぶん。
「焼鳥屋なかった・・・」とナミヘーちょっぴりへこんで車を宿泊場所に走らせましたが、小さな中華料理屋さんを見つけて「この店まだあったんやー!!」とあっちゅーまに復活。
ここはナミヘーソウルフードの「もやしラーメン」がおいしかったお店だそうです。じゃぁ、ここで晩御飯にしましょうね。
夜中1時にバイトがあがって雪道を歩いて帰る前にこの中華料理屋さんでとろみをつけたスープのもやしラーメンを食べて体を温めていたのだそうです。ああ、いい話ですね。今、真夏で19:30にして外気温が32度あるんですけど。とろみで舌をやけどしそうになりながら汗ダクダクで食べました。
翌日、予定通りのソウルフードに、思いがけないソウルフードも食べることが出来てご機嫌なナミヘー、神戸に帰る前に一応福井の観光をということで、東尋坊に向かいます。
自殺の名所だったり、二時間ドラマで船越栄一郎さんに罪を告白するあの東尋坊ですが、思いっきり「この世的」なおみやげ物屋さんストリートを通ると、どんな断崖絶壁でも「ま、死ぬほど(殺すほど)のことはないよな」と思いとどまることが出来そうです。
甘エビキティや禁猟時期なのに「冷凍ではありません!」と高らかに宣言されたカニの宅配サービス(ドコで採ってきたのさ!)なお土産屋さんで微妙な気分になってしまったのでお口直しにと金沢に向かうことにしました。
私もナミヘーも「現代アート」というヤツはどうも苦手なのですが、最近の金沢での見所として有名なのは「金沢21世紀美術館」です。まぁ、名所ですからね。とりあえずの目標地点としてカーナビ様にお伺いを立てます。
福井から2時間ほどで、目的地到着。ミドリの芝生の中にガラスの建物が。
すぐ近くに兼六園があるしお城の石垣もみえているところに、このまさに「21世紀」的な建物があるのですがこれが不思議におかしくないのです。へー、おもしろーい。
ナミヘーはこの美術館を名前しか知りませんでしたが、私は会社にある建築雑誌で見ていたので「プールの展示が面白いらしい」ということだけ知っていました。このプールの展示、上から見るのは無料部分なのですが、下から見るには有料部分なのでチケットが必要です。特別展として「ロン・ミュエック展」というのをやっているようですが、現代アートは苦手だしなぁと躊躇。常設展のみのチケットを購入。
いそいそとプールの展示に。レアンドロ・エルリッヒ氏の作品「スイミング・プール」です。

簡単に言うと、「プールの底の色」に塗った水色の地下室の天井がガラスで、ガラスの上に10センチほど水をためてあるだけなんです。地上から見るとゆらゆらした水の中に人が何人も立っているのが見えます。
急いで地下の部分に向かいます。ええ、ほかの展示ほとんど無視してしまいました。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
途中で特別展の展示会場をかすめているですが、この特別展、超スーパーリアルで巨大な生まれたての赤ちゃんとか、すね毛までもがリアルな巨大な男性がいすに座っている姿だったりして、作品の意味とか何かはさっぱりわかりませんが「すげぇ!」と思わせるものでした。この作者の人、デビッド・ボウイが出ていた映画「ラビリンス魔王の迷宮」のクリーチャー製作に噛んでいた人だったのですね。
さて、地下に降りて通路を進み水色の部屋に向かいます。

これはすごい!!本当に水の中にいるみたいです。雲が日を隠すとまるで水をぬいたプールのようなのですが、日差しが差し込んだとたんにゆらゆらときらきらと天井の水が床にうつります。この感動のためだけに「行ってみて!」といえる展示です。
ツアーできたようなアートに縁のなさそうなおじさん、おばさんたちも日が翳っているときにの部屋に入った人たちは「ふーん」とだけいってすぐ出て行きますが、日が差しているときにきた人たちは「うわぁ!」と声を上げて喜びます。天気によって感想が違ってくるかもしれません。

大満足して地上に戻ります。見たかったプールをみて落ち着いたので、この建物のほかの部分もチェック。壁や天井やエレベーターもなかなかに面白い建物です。
おおう、ここにタレルの部屋が。タレルったって、どんな作品があるのかまったく知らないのですが、名前だけはひそそかさんがどこかで何か言っていたなという記憶があります。これはひとつ見ておこう。
自動ドアを通ると、壁に作りつけられているベンチにぱらりぱらりと人が座っています。白い壁の部屋にグレーの床。床に明るく四角い光が。光のモトをたどろうと上を見ると。

天井が四角く開いています。そこには絶妙に白い雲が浮かぶ青い空が。

ああ、空が絵のようです。写真には残せませんが、それはそれは素敵な風景です。雨の降る日は雨が降るし、雪の降る日は雪が降る。そんな部屋です。
金沢21世紀美術館、お勧めスポットです。金沢旅行の際にはぜひ。
走行距離800キロ、レンタカー代15000円、高速代16000円、ガソリン代6000円。宿泊代11000円。
それだけかけてソースカツ丼850円、もやしラーメン750円・・・・・思い出の味、プライスレスということで。
ナミヘーが大学生時代をすごした福井県の名物ですが、最近では県外でも食べられるお店があるようです。
日ごろ「あれは邪道。福井のヨーロッパ軒で食べる正調ソースカツ丼以外ワシは食わんのじゃ」と言い放っているナミヘー。今回はそのソースカツ丼のために福井に行くことになりました。
居眠り防止のために90年代JポップCDにあわせて熱唱しながらの5時間のドライブの後、福井到着。さっそくソースカツ丼発祥の地ヨーロッパ軒本店へ。ナミヘーが通った20年前からお店の雰囲気は変わっていないでしょうね。多分30年前にさかのぼっても変わっていないと思われますが。
いろいろ洋食メニューがありますが、なんたって、このために来たのだからソースカツ丼をいただきます。
ご飯の上にさっとソースをくぐってきた6センチ四方くらいのとんかつが3枚乗っています。しつこいくらいの濃い味を想像していたのですが、案外あっさりとしていてなかなかの味。ほー、これがソースカツ丼か。
あっという間に目的を果たしてしまったので、ついでに近隣の名所ということで永平寺に行ってみます。
内部の説明をしてくれるのも、ご祈祷の受付も、作務衣姿にタオルを頭に巻いて庭掃除をしているのも若い修行僧。見学において最大の注意事項は「修行僧にカメラを向けないでください」ということでしたが、なんか無性に写真にとりたくなるフォトジェニックな人たちなんですけど。掃除も修行の一環ということもあって、建物の中をはだしで歩いてもざらつくことがありません。トイレもぴかぴかです。ありがたいことです。ナムナム
永平寺から宿泊場所に帰る前にナミヘーソウルフードのひとつ、大学の近くにあった焼鳥屋さんを探します。ヒネドリ1串20円、10本からの注文ということだったのですが、この200円が出せずに海でとってきたサザエ(それは密漁というのでは・・・)と物々交換した話などを車の中で聞かされたのですが、残念ながらお店は駐車場になっていました。
今頃はふすまをスパーンスパーンスパーンと開けていかないと居間にたどり着けないような焼鳥御殿を建てて楽隠居しているのでしょう。きっと、たぶん。
「焼鳥屋なかった・・・」とナミヘーちょっぴりへこんで車を宿泊場所に走らせましたが、小さな中華料理屋さんを見つけて「この店まだあったんやー!!」とあっちゅーまに復活。
ここはナミヘーソウルフードの「もやしラーメン」がおいしかったお店だそうです。じゃぁ、ここで晩御飯にしましょうね。
夜中1時にバイトがあがって雪道を歩いて帰る前にこの中華料理屋さんでとろみをつけたスープのもやしラーメンを食べて体を温めていたのだそうです。ああ、いい話ですね。今、真夏で19:30にして外気温が32度あるんですけど。とろみで舌をやけどしそうになりながら汗ダクダクで食べました。
翌日、予定通りのソウルフードに、思いがけないソウルフードも食べることが出来てご機嫌なナミヘー、神戸に帰る前に一応福井の観光をということで、東尋坊に向かいます。
自殺の名所だったり、二時間ドラマで船越栄一郎さんに罪を告白するあの東尋坊ですが、思いっきり「この世的」なおみやげ物屋さんストリートを通ると、どんな断崖絶壁でも「ま、死ぬほど(殺すほど)のことはないよな」と思いとどまることが出来そうです。
甘エビキティや禁猟時期なのに「冷凍ではありません!」と高らかに宣言されたカニの宅配サービス(ドコで採ってきたのさ!)なお土産屋さんで微妙な気分になってしまったのでお口直しにと金沢に向かうことにしました。
私もナミヘーも「現代アート」というヤツはどうも苦手なのですが、最近の金沢での見所として有名なのは「金沢21世紀美術館」です。まぁ、名所ですからね。とりあえずの目標地点としてカーナビ様にお伺いを立てます。
福井から2時間ほどで、目的地到着。ミドリの芝生の中にガラスの建物が。
すぐ近くに兼六園があるしお城の石垣もみえているところに、このまさに「21世紀」的な建物があるのですがこれが不思議におかしくないのです。へー、おもしろーい。
ナミヘーはこの美術館を名前しか知りませんでしたが、私は会社にある建築雑誌で見ていたので「プールの展示が面白いらしい」ということだけ知っていました。このプールの展示、上から見るのは無料部分なのですが、下から見るには有料部分なのでチケットが必要です。特別展として「ロン・ミュエック展」というのをやっているようですが、現代アートは苦手だしなぁと躊躇。常設展のみのチケットを購入。
いそいそとプールの展示に。レアンドロ・エルリッヒ氏の作品「スイミング・プール」です。

簡単に言うと、「プールの底の色」に塗った水色の地下室の天井がガラスで、ガラスの上に10センチほど水をためてあるだけなんです。地上から見るとゆらゆらした水の中に人が何人も立っているのが見えます。
急いで地下の部分に向かいます。ええ、ほかの展示ほとんど無視してしまいました。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
途中で特別展の展示会場をかすめているですが、この特別展、超スーパーリアルで巨大な生まれたての赤ちゃんとか、すね毛までもがリアルな巨大な男性がいすに座っている姿だったりして、作品の意味とか何かはさっぱりわかりませんが「すげぇ!」と思わせるものでした。この作者の人、デビッド・ボウイが出ていた映画「ラビリンス魔王の迷宮」のクリーチャー製作に噛んでいた人だったのですね。
さて、地下に降りて通路を進み水色の部屋に向かいます。

これはすごい!!本当に水の中にいるみたいです。雲が日を隠すとまるで水をぬいたプールのようなのですが、日差しが差し込んだとたんにゆらゆらときらきらと天井の水が床にうつります。この感動のためだけに「行ってみて!」といえる展示です。
ツアーできたようなアートに縁のなさそうなおじさん、おばさんたちも日が翳っているときにの部屋に入った人たちは「ふーん」とだけいってすぐ出て行きますが、日が差しているときにきた人たちは「うわぁ!」と声を上げて喜びます。天気によって感想が違ってくるかもしれません。

大満足して地上に戻ります。見たかったプールをみて落ち着いたので、この建物のほかの部分もチェック。壁や天井やエレベーターもなかなかに面白い建物です。
おおう、ここにタレルの部屋が。タレルったって、どんな作品があるのかまったく知らないのですが、名前だけはひそそかさんがどこかで何か言っていたなという記憶があります。これはひとつ見ておこう。
自動ドアを通ると、壁に作りつけられているベンチにぱらりぱらりと人が座っています。白い壁の部屋にグレーの床。床に明るく四角い光が。光のモトをたどろうと上を見ると。

天井が四角く開いています。そこには絶妙に白い雲が浮かぶ青い空が。

ああ、空が絵のようです。写真には残せませんが、それはそれは素敵な風景です。雨の降る日は雨が降るし、雪の降る日は雪が降る。そんな部屋です。
金沢21世紀美術館、お勧めスポットです。金沢旅行の際にはぜひ。
走行距離800キロ、レンタカー代15000円、高速代16000円、ガソリン代6000円。宿泊代11000円。
それだけかけてソースカツ丼850円、もやしラーメン750円・・・・・思い出の味、プライスレスということで。