地下鉄の駅から歩いてイナモトの家に向かいます。
途中で、道路の反対側を知っている子が歩いていたようです。腕を振って話しかけていました。
「クレア!○×△※☆~」
…こういうときは年齢相応に見えるんですけどね、日本語喋ると5才くらい幼くなるんですよ、困ったことに。
家に着きました。
「何、このゴミ!ネコが漁っているの?ちゃんとゴミの日に出さないと――」
「違うよ、キツネだよ」
「そういう問題じゃなくて――」
「入って」
イナモトの家は階段を上った1階部分が玄関です。中にはいると郵便物の山!山です。高さ30cmはありました。
「私が送った郵便物はちゃんと受け取っているの?」
「電話で教えてくれたときは、特に気をつけているから大丈夫。そうでないときも気をつけているから」
ほとんどがジャンクメールみたいです。イナモトのハウスメイトと、下の階に住んでいる別の住人の郵便物も配達されるから、すぐこういう状態になるとか。
中でもう一度階段を上るとまたドアがあり、ここがイナモトとハウスメイトの家です。2,3,4階部分に5人で住んでいます。2階が共有スペース。(ネズミが出る)キッチン、バスルーム、リビング。
3階から上が個室です。
あれ?ドアにHaruki MurakamiのKafka on the shoreのポスターが!
「これがあなたの部屋?」
「違うよ、ドイツの国旗も飾ってあるでしょ?ドイツ人の女のこ。あ、そうだ、家に夏目漱石の英語版あったっけ? 彼女がちょっと興味持っててさあ――」
「あ、そう」
イナモトの部屋はですね…
意外と片付いていました。
壁には様々なポスター(お姉ちゃんのはありませんでした)、好きなフットボールチームのユニフォーム、
それから、「声に出して読みたい日本語」の日めくり――ちゃんと今日の日付でした。
ちょっと、安心。
4階に上がると。さらに2部屋あり、一つはドアが開け放しでした(住人はいなかったけど)。
床が見えないほど衣類が散らかっていました。見る気はないけど見えちゃいました。
廊下の洗濯物干しには、カラフルなパンツが男女混合で干してありました。
住んでいるところ見て、安心したところで、学校の近くへ移動。
昼はピザ。
「9月からもあそこに住むの?」
「いや、もっと近いところに変わるつもり、それに、女の子ってわがままなんだよね。
僕が食器をすぐ洗わないって文句言うけど、自分たちは冷蔵庫の中にリキッドになったレタスを平気で入れておくんだよ。食べ物しょっちゅう腐らせて、無駄なことやっているくせに、電気代にうるさいし。きつく言うから言い返すと泣くし、そうするとこっちの気分もサワーになるし――」
「ふーん(いい勉強してるじゃないか)」
学校の展覧会を見に行きました。これがメインの目的。
日本のとはだいぶ違うのね。
石膏みたいなので作った3次元の模型があったので、何で出来ているのか訊いたら
「えーとね、『ホコリ』と水をねってね」
「ほこり?…英語で言って」
「dustって僕らは言うけど」
「…粉でいいんじゃない」
晩御飯は日本食。鉄板焼き。
イナモトはシーフード、私はお肉、半分あげると言ったら、ちゃっかり、シェフに自分の分はレアで頼んでます。
「普段はお肉なんて食べないの?チキンが多い?」
「一か月くらいまえかな、えーっと、『今日中に食べないと腐る肉』が安売りしてたから、その時に食べたよ」
「…賞味期限が今日までって意味ね」
「しょーみ期限?」
イナモトに何を読ませたら、いいでしょうね? 日常的な語彙が不足しています。
途中で、道路の反対側を知っている子が歩いていたようです。腕を振って話しかけていました。
「クレア!○×△※☆~」
…こういうときは年齢相応に見えるんですけどね、日本語喋ると5才くらい幼くなるんですよ、困ったことに。
家に着きました。
「何、このゴミ!ネコが漁っているの?ちゃんとゴミの日に出さないと――」
「違うよ、キツネだよ」
「そういう問題じゃなくて――」
「入って」
イナモトの家は階段を上った1階部分が玄関です。中にはいると郵便物の山!山です。高さ30cmはありました。
「私が送った郵便物はちゃんと受け取っているの?」
「電話で教えてくれたときは、特に気をつけているから大丈夫。そうでないときも気をつけているから」
ほとんどがジャンクメールみたいです。イナモトのハウスメイトと、下の階に住んでいる別の住人の郵便物も配達されるから、すぐこういう状態になるとか。
中でもう一度階段を上るとまたドアがあり、ここがイナモトとハウスメイトの家です。2,3,4階部分に5人で住んでいます。2階が共有スペース。(ネズミが出る)キッチン、バスルーム、リビング。
3階から上が個室です。
あれ?ドアにHaruki MurakamiのKafka on the shoreのポスターが!
「これがあなたの部屋?」
「違うよ、ドイツの国旗も飾ってあるでしょ?ドイツ人の女のこ。あ、そうだ、家に夏目漱石の英語版あったっけ? 彼女がちょっと興味持っててさあ――」
「あ、そう」
イナモトの部屋はですね…
意外と片付いていました。
壁には様々なポスター(お姉ちゃんのはありませんでした)、好きなフットボールチームのユニフォーム、
それから、「声に出して読みたい日本語」の日めくり――ちゃんと今日の日付でした。
ちょっと、安心。
4階に上がると。さらに2部屋あり、一つはドアが開け放しでした(住人はいなかったけど)。
床が見えないほど衣類が散らかっていました。見る気はないけど見えちゃいました。
廊下の洗濯物干しには、カラフルなパンツが男女混合で干してありました。
住んでいるところ見て、安心したところで、学校の近くへ移動。
昼はピザ。
「9月からもあそこに住むの?」
「いや、もっと近いところに変わるつもり、それに、女の子ってわがままなんだよね。
僕が食器をすぐ洗わないって文句言うけど、自分たちは冷蔵庫の中にリキッドになったレタスを平気で入れておくんだよ。食べ物しょっちゅう腐らせて、無駄なことやっているくせに、電気代にうるさいし。きつく言うから言い返すと泣くし、そうするとこっちの気分もサワーになるし――」
「ふーん(いい勉強してるじゃないか)」
学校の展覧会を見に行きました。これがメインの目的。
日本のとはだいぶ違うのね。
石膏みたいなので作った3次元の模型があったので、何で出来ているのか訊いたら
「えーとね、『ホコリ』と水をねってね」
「ほこり?…英語で言って」
「dustって僕らは言うけど」
「…粉でいいんじゃない」
晩御飯は日本食。鉄板焼き。
イナモトはシーフード、私はお肉、半分あげると言ったら、ちゃっかり、シェフに自分の分はレアで頼んでます。
「普段はお肉なんて食べないの?チキンが多い?」
「一か月くらいまえかな、えーっと、『今日中に食べないと腐る肉』が安売りしてたから、その時に食べたよ」
「…賞味期限が今日までって意味ね」
「しょーみ期限?」
イナモトに何を読ませたら、いいでしょうね? 日常的な語彙が不足しています。