この記事は、ある不登校ぎみの高校生向けに書いています。

 
「イヤでしかたがない」「心配でしかたない」という強い人は、とても損するので直しましょうという記事です。
 
こういう人は、以下のようになります。
  • ネガティブな考えや感情が湧きやすくなる。
  • ずっと緊張している。疲れがたまっている。
  • 声に張りがない。呼吸しづらい。寝付きが悪い
    ※これらは、緊張からくるものです
  • 引きこもりがちなので、いろいろな体験が減る
  • チャンスをつかみそこない易い
「イヤでしかたがない」「心配でしかたない」はこだわりの一種ですが、健全なものではありません。
健全な状態だと「イヤだけど、まいっか」「心配だけど、まいっか」と感じられます。
 
人生がうまくいっている人は、細かい気遣いはできても、くよくよすることがなく、
上手くいかないことは、さっさと諦められる寛容さがあります。
 
不健全な状態の時の人は、その寛容さがありません。
 
不健全な”こだわり”は手放した方が、人生は思い通りに運びやすく、楽しく充実してきます。
不健全な”こだわり”は、「考え方」の問題ではなく「感じ方」の問題です。
それを理解して練習すると、2週間程度で改善を感じられて、3か月程度で大きく改善すると思いますよ。
私も経験して効果をすぐに感じられたことに驚きましたから。
 
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こだわり
 
「こだわり」について考えてみましょう
 
好き嫌いがあるのは健全ですが、それが「どうしても欲しい」「どうしてもイヤ」と強く感じるようになると、不健全なこだわりとなって、人生を邪魔してきます。
 
好き嫌いだけでは、強い感情の動きはありませんが、不健全なこだわりにはストレス反応を伴う強い感情が動きます。
ストレス反応は3Fと言って、以下のようになります。
  • イヤなものを攻撃したり、遠ざける(Fight)
  • イヤなものから逃げる(Flight)
  • 動きがとまったり、考えがとまる(Freeze)
ストレス反応は、私たちが自然の中で暮らしていた太古に、外敵から身を守るためにできた仕組みです。
ですので、強い緊張を伴います。
 
本人は激しい感情のために、その緊張に気づかず、しばらくしてから「気分がすぐれない」と感じるかもしれません。
 
直し方
 
私は、マインドフルネスを中心とした心理療法で直しました。
私は、独学だったので、試行錯誤しながらでしたが、コツをつかんでからは効果を強く感じました。
 
やり方は、このブログで何度も取り上げていますが、最近書いた以下の記事が読みやすいと思います。
強迫症というのは、「イヤでしかたがない」「心配でしかたない」という感じかたが、あるレベルを超えた症状を言います。
 

 

仕組みを知らないと効果が半減すると思い、仕組みも書いたので長くなっていますが、方法はシンプルです。

分からなければ、教えてあげるので連絡をください。

 

マインドルフネス=禅
 

マインドルフネスは、iPhoneを作ったスティーブジョブスも実践していたり、Google も社員に奨励する欧米人にも認知された方法ですが、もともとは日本の仏教の一つ禅宗が教える心の整え方を手順として整理したものです。

 

禅宗は、人が悩みや苦悩から解放されて、人生を健やかで充実した気持ちで過ごせる方法を沢山教えています。

スティーブジョブスやGoogleも、ストレスから解放されたり、発想力を高めるためにマインドフルネスに取り組んでいます。

 

例えば、禅宗の「執着を手放せ」という教えは、まさしくこの記事での「不健全なこだわりを手放せ」ということです。

強い好き嫌いは煩悩の一つですが、「煩悩を手放せ」というのは禁欲を奨励しているのではなくて、「過剰な好き嫌いを手放せ」という意味になります。

煩悩は、人を迷わせたり苦しめる考えや欲求のことで、それを手放せと言っています。

 

仏教では、多くの煩悩の根源に三毒があるとします。三毒は、以下になります。

  • 貪欲:過剰な欲求、依存症的欲求など
  • 瞋恚:怒り、嫌悪、不安など
  • 愚癡:思い込み、客観力の無さなど

この記事で話したことと共通していることに気づけますか?


性欲、愛欲、快楽、飲酒は、これらの三毒に繋がりやすいから、お坊さん達には禁じているのだと思います。


ちなみ悟った(煩悩から解放された)後の一休さんは、平気で酒も飲むし奥さんもらう破戒坊主(戒律を守らない坊主)になっていますが、若い頃は自殺をしかけるナイーブな人だったそうです。

 

禅寺が教えてくれるかも

 

私は、このような心の整理の仕方を教えてくれるところを見つけられず独学で覚えましたが、

もしかしたら、禅宗のお寺が教えてくれるかもしれません。

 

色々なお寺が、一般人の参加可能な禅会を開いています。

私は行ったことがありませんが、探してみましょうか?

 

ちなみに、マインドルフルネスを普及させた心理学の博士のジョン・カバット・ジンも、禅寺に通って勉強しらしいですよ。