昨日の
「問題集選びのポイント」
は読んでいただきましたか?
今回も前回に続いて
「問題集選びのポイント その2」
です。今回の内容は
2.レベルのチェック
です。
問題集の中身もすごく大切ですが、
最も大切なことは、
「子どものレベルに合っているのか?」
というものです。
わかりやすい例ですが、
「小学生のお子さんに大学受験生用の
問題集を買ってはいけない」
こう書くと、
「そんなの当たり前じゃないですか。」
と言い出されそうですか、ですがそれほどひどくなくても
やってしまうご家庭が多いのです。
特に親御さんにやる気があって、子どもにやる気がない場合、
「問題集買ってきたよ。これを明日からやろう」
なんて親は張り切っているものの子どもは
「うんざり。」
というところが多いのです(笑)。
これは実際に中3の男の子に直接聞いたことがあります。
「お父さんうざい。」
「何でお父さんがうざいの?」
「だってお父さんは勉強しろ。勉強しろって。
それに昨日も勝手に問題集買ってきてさ。
あんなの見たけれど難しくてできないよ。
それを『やれ、やれ』って」
だそうです。特に子どもに勉強が嫌いな場合は、
お子さんのレベルに合わせる必要があります。
例えば、小学生のお子さんの場合、
「必ず小学5年生だから
小学5年生の問題集をする必要はないの」
です。これは、のちほどの目的のときに書きますが、
小学5年生でも小学6年生の問題をさせてもいいですし、
逆に小学4年生の問題をする場合はあっていいのです。
もし、お子さんの学力が
小学4年生で
小学4年生の学力→小学4年生の問題
なら問題ないのですが、
小学4年生でも
小学3年生の学力→小学3年生の問題
をするのが正しいのです。
以前も書いていますが、
授業中にうるさい子のほとんどが
「自分のレベルで解けない」
「自分ではわからない」
という状態にときに他のことをやったり、
しゃべったりします。
問題を解くのがとても手が出そうにないときは
実際にいやですからね。
ですが、これが自分のレベルに合った問題だと
まずは解くようになります。
では、レベルをどういう風に合わせるのか
というとレベルから見た問題集の選び方は、
1.通常の選び方
問題集を選ぶときは、本人にとって、
「難しく過ぎず、簡単すぎないもの」
とほとんどの本には書いてあります(笑)。
あとは、「うすいもの」というのもありますね。
まあ、そんなもんでしょう。あと一般的には
「6-7割解けるもの」
といわれているので、私もそれでいいと思います。
ですが、
子どもの状況が「通常ではない」場合は以下となります。
2.苦手科目又は勉強嫌いの場合
私もいろいろなお子さんを指導していますが、
ほとんどが
「勉強嫌いなお子さん」
「苦手科目」
といったどちらかというと
「通常ではうまくいかないお子さん」
も多いです。
実際に普通に勉強してくれればいいのですが、
非常に勉強に対して否定的であったりする場合は
レベルは8割解けるもの
です。
これは私の経験値で、実際に20歳から指導してきましたが、
中々本で読んだ内容でもうまくいかないのはここです。
本を書いている先生方はどちらかという勉強をやってきて、
勉強が得意な人が多いです。
ですが、実際に現場で指導している立場でいうと、
「解けない」→「もうやめた」
「勉強が嫌い」→「やりたくない」
そんな感じなのです。だから最初は
「力をつける」
というよりも
「勉強するための準備運動」
「勉強のために勢いをつける」
といった意味合いで
「8割解ける問題」
でスタートしています。そして、
「簡単。簡単。」
とかいってやります。そして、まずは、
「苦手科目」
「嫌いな勉強」
に取り掛かります。そこからやっていくのです。
実際に私は苦手な英語をこれでやりました。
「高校3年生の春」→「高校受験の長文」
からスタートしましたし、それで成績は伸びました。
また、奈良で塾をやっていたときも
「小学6年生の子」→「小学1年生の問題」
からスタートさせて伸ばしました。
実際にここは親御さんも
「準備運動」「勉強のきっかけ」
と思ってやってみてください。
それで勘違いして欲しくないのですが、
「勉強が軌道に乗り出したら通常の方法に」
と必ず切り替えていくのです。
いつまでも
「8割解ける問題集」
だとやはり力をつくのが遅いからです。
ぜひ、参考にしてください。