しばらく・・・
こーさんのとーさんが個室に移って1週間がたとうとしている4月8日にちーさんとこーさんが自宅にお見舞いに行ったときはしっかりしていて、ちーさんと留学の話を沢山していたこーさんのとーさん14日には1人で外来に出かけ薬局にも寄って帰ってこれたのだが21日に様子がおかしいとこーさんの会社に連絡がありそのまま夜中に救急で入院24日に病院に行ったときには3月の末に会った時と別人のこーさんのとーさんだった・・・・26日に緊急の呼び出し延命措置をどうするかサインをして欲しいとのことこーさんは九州へ出張1人きりでそんな大事な書類にサインするなんてそんなことできないよ・・・・とりあえずこーさんのねーさんが来るのを待ち結論を次の日に出すので、待ってもらうよう病院側に説明帰りの電車の中で物凄く泣いた幸いグリーン車はがらがらで声さえ上げなければ人目をはばからず沢山泣くことができたたぶん私はきっといいお嫁さんじゃなかったやさしくなかったし反抗的だったし大事なこーさんを奪って家から出るきっかけを作ってしまったしなによりあんなに望んでいた男の子を生むことはなかった朝こーさん、出張を切り上げることができたので朝いちの飛行機で戻り、病院へ直行してもらった点滴の管を抜いてしまうから手袋を付けられているこーさんのとーさんはまるで赤ちゃんみたいだグローブをはずしてもらいたくて声は出せなくてもみんなに訴えてくるワンマンで自分で何でも決めてしまって病院だって本当は家族に相談してくれればもっと違う道があったかもしれない緩和ケアのある病院に移す準備をしている時間はもう無いことそしてすでに残されている時間は数日単位だということ肺全体に転移しているので呼吸状態が極めて悪く肺水腫が進み肺の半分が水でいっぱいなのでいつ呼吸困難に陥ってもおかしくないこと不整脈が強くていつ心不全が起こってもおかしくないことまだこーさんのとーさんはそこに生きているというのに衰弱していても一生懸命生きようと意志が見えるのに今私たちはこーさんのとーさんの命の期限を決めようとしているこーさんのかーさんとこーさんの出した結論は機械や管だらけで辛い思いをさせるより出来るだけ自然にそっと逝かせてあげることだった昼間の緊急連絡をこーさんに夜中の連絡をSeiさんに仕事の合間を縫いこーさんのとーさんに会いに行く日に日に酸素の量が増え急激な悪化は見えないものの下血が始まり輸血も増えた意識もいったりきたりしていてSeiさんのことはもう理解出来ていない目に入っていないと思っていた・・・・でも今日の帰り際「とーさんまた来るね、頑張ってね」といつものように声をかけると子供のように2回うなずいて目にいっぱい涙を溜めて見つめ返してくれたSeiさんの携帯が夜中つきっぱなしになって今日で6日目の夜が来る