トランプ君騒動の話の続き
神戸・三宮は、派手さはなくとも、多彩な一面を持っている。極端なお金持ちから、そこそこ暮らしている人まで。どういうわけか、ホームレスを見かけない。間の抜けた緩い感じもするし、堕落もしていない。気さくな人が多く、他人との境界が低いようで、親密になる感じもしない。関西・兵庫県は、だいたいこんなところなのかも。関東みたいにギスギスして、殺伐な空気が苦手な人に向いていると思います。 さて、前回の話しの続きをしたいと思う。 特別関税が90日延期になって、一安心した世界市場ではあるけれども、一度ついてしまった不信感はぬぐい切れず、世界の人達は、他の選択肢を求めているようである。 アメリカから資金が流失して、他の国の投資先を探しているそうである。 なんつーか、アメリカ自身の浪費癖がイヤになったので、一律関税を発動して、自国自前主義の方針に変えたのであるが、それが上手く行かないだろう、などと世界は見ているようである。 アメリカ国内で、貧乏移民が低い賃金で製造していたのを、移民を追い出して、貧乏アメリカ人が製造業に就労してモノづくりをするのかと思いをめぐらせても、たぶんそんなことをしないだろうと考えていて、結局高い関税を払って他国製品を買わねばならず、あまり良い結末が待っていると思えないのであります。 「日本人は、アメリカ車を買わね―!」 なんて言ったって、何もアメ車を買わないのは日本人だけではなくて、世界各国でも売れていないんだから、あまりにも根拠のないテキトーな発言なのであります。 実は、トランプ君の常識は、30年前くらいのまま止まっていて、変わっていないらしい。 「貿易赤字を解消する!アメリカは不利益を被っている!ケシカラン!」 などと喚いていても、それは、アメリカが分別なくドルを発行したために起こった結果であって、普通の人から見ると、「なにを言うとるんね。このおっさんは?」と思えているのであります。 まあ、それはともかく、トランプ君は、製造業でイケイケドンドンの50年前のアメリカを取り戻したいので、そう言っているのだけれども、今更、アメリカ人の作った商品を誰が買うのかと・・・、ゲフンゲフン。 ともかく、そういうアメリカにしたいんだそうな・・・。 今までのように、大盤振る舞いを止めて、“正当な取引き”をしたいのでと言っているのだから、ある意味真っ当なことを言っている。 「戦争なんか無駄(経費の浪費)だから、止めろ。」というのも、至極真っ当なことであります。 そんなこんなで、アメリカは普通の国に戻ろうとし、それに合わせて世界は少しずつ変化し始めているのであります。 そう思うと、もしかしたら、日本ももう少しマシな方向に変わっていくのかもしれない。 世界が不安定で不確実な今、グローバル化、LGBT、SDGs、国際貢献・・・などと、国外に妥協した政策ではなく、国内にしっかりとした政治を行うことが大事だと思います。 早く自民党の世襲議員が消えてくれんかな・・・。