マトマイニの留守番組のパトリック君がこの4月にセカンダリースクールに入学し、マトマイニを発ちました。足元に置いているのは寮生活に必要なマットレスといろいろ詰め合わせたケースです。新たな門出おめでとう!
5月も下旬。日本各地で夏日や真夏日が続出し、熱中症予防が呼びかけられています。日本の夏の暑さを逃れ、冷涼な気候のケニアに飛んで行きたい気持ちです。
ケニアの新型コロナウィルス感染者は一日の平均が40人と落ち着いています。
しかし、修三も私もまだケニア行きの日程を決めかねています。
飛んで行きたいケニア渡航を延ばしている要因の一つは、今年8月9日に実施される大統領選挙を含む総選挙です。私は5年ごとの選挙は子ども達と一緒にマトマイニで過ごし、選挙前後の様子を観察していました。特に2007年の大統領選挙後に1100人以上の死者や数十万人の国内難民を出す暴動が起き、マトマイニの傍に住民の惨殺死体が晒される等、嫌な事件がありました。2012年の選挙も2017年の選挙も大暴動には至らないものの、実は一触即発の事態だったのを思い出します。選挙は有事です。
暴動が怖いというよりも、国中が選挙一色になり各部署が機能しなくなる懸念が大きいのです。私のケニア滞在はビザの関係から1ケ月半が精一杯となりそうで、その滞在中に、水不足、原毛調達、土地の裁判など山積する課題に取り組み、マトマイニの工房再開が出来るとしたらどういう形で可能か、見極めたいのですが、どれほど動けるか…
優柔不断とお𠮟りを受けそうですが、上のような訳で逡巡している昨今です。