2023年大晦日 | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

皆様に支えられマトマイニファミリーは無事に新年を迎えることが出来そうです。私達の草の根活動は大きな花を咲かせたわけではありませんが、地下で逞しくしぶとく根を張り巡らせている、と実感しています。

 

フェルト工房では、ユニス、マグダリン、ポリーン、ラハブの4名とボランティアのエテメシさんが仕事を続けていますが、加えて地元の小学校と雇用契約を結んでいるジェーンとモニカが時間を見つけて作業に参加しています。原毛も調達出来ているようです。

ジェーンの最新作。ホロホロ鳥、サンタ、ライオン、チータなどです。

マトマイニ孤児院出身のOB・ OGもポレポレ(ゆっくり)ながらそれぞれの道を歩んでいます。看護師のマーガレットは来年のアメリカ移住を実現したいのですが、一家で移住は経済的に無理と分かり、とりあえず一人で行くことになりそうです。単身赴任は苦渋の決断でしょう。

 

11月ブログに書いた調理師のドナルドはその後、理由を告げられずに突然解雇され、行き場がないということでマトマイニの一部屋に親子3人で暮らしています。腕の良い彼のことですから、職はみつかると信じています。

 

農業指導で時々マトマイニに来て畑仕事をしているカマウ・ムルククは「植えた苗が良く育っている」と報告してきました。

 

遠いマサイの町に住むシナイは、新築の家のWarming Ceremonyの写真を送って来ました。私は出席できず残念でしたが、「盛況でした。涙と喜びにあふれた式典でした。自分の今までの歩みを振り返り感無量でした」と。

 

来年もどうぞよろしくお願い致します。