先日の社長学(年商10億~)7月度の研修で事業の引継ぎについての話がありました。
創業社長様にとっては2代目の選出というのは非常に難しく、会社の存続を左右する非常に重要な決定です。
弊社にご相談いただく内容でも2代目様への引継ぎについての社長様のお悩みをお伺いする機会が多くあります。
近江商人の「商い」を描いた映画 てんびんの詩 にも出てくる有名な言葉ですが
初代は苦労し大成し
2代目が楽をし
3代目が乞食になる
という言葉があります。
場合によっては
初代が苦労し、2代目が家を傾け、3代目は乞食をする とも言います
また3代続いた会社は潰れないともいわれますし、データとしては企業の平均寿命は30年ともいわれています
ですから、私は2代目の選出というのが100年企業になるか否かの非常に大きな筋目だと考えています
なぜ2代目で傾くのか
色々原因はあるかと思いますが、一番はやはり
会社やお店の絶対に変わることのない普遍的な基本命題を忘れた結果です
同時にリーダー(社長)としての普遍的な基本命題を創業社長と同じように持ち続けることが出来なかった結果です
基本命題とは、地域や時代や業界業種が異なっても、絶対に変わることのない世界共通万人共通の「コレをものさしとして企業の優劣を測る」というものです
日本の企業でもアメリカの企業でも同じ、美容業でも金融業でも同じ
明治時代でも平成の世でも企業の基本命題、リーダーの基本命題は変わらずたった1つです
そして、その基本命題が明確に解らない限りどんな戦略戦術を立てても必ずほころびが生じます
なぜなら、その命題を具体的にしない限り「会社やお店は誰のものなのか」の答えが出てこないから、あるいは間違った答えに従ってしまうからです
正しい答えを導き出せない限りお商売は絶対に大成しません
それが2代目で傾く会社と、とらやのように1000年以上の歴史を持つ会社の違いではないでしょうか