お陀仏 -極楽編- / 赤い幽霊
1. お陀仏 -極楽編-
1up⭐︎/赤い幽霊
1. 1up⭐︎
ex-洗脳Tokyoのメンバーを中心に結成された赤い幽霊の1st & 2nd デジタルシングル。
"大人になれない大人の居場所になること"をテーマに掲げ、Vo.守護霊、Gt.カービー the DEAD、Ba.シンナ、Dr.昇真により結成。
2026年1月に始動したばかりではありますが、同5月の単独公演での解体が発表されている期間限定プロジェクトバンドとなっています。
ex-201号室のシンナさんの参加により、洗脳Tokyoではベーシストを兼ねていた守護霊さんはヴォーカリストに専念する形に。
同じくツインヴォーカル的な立ち位置を取ることもあったカービー the DEADさんはギタリストとしてクレジットされており、改めてバンド編成として役割を整理したといったところでしょう。
転生が示唆されているとはいえ、およそ4か月の活動期間。
その中ででき得ることをやりきろうとしているのか、休むことなくリリース活動を行っている彼ら。
本作も、2月、3月と立て続けにリリースされたシングルとなります。
「お陀仏 -極楽編-」は、歪んだギターによって頭を揺さぶるミディアムナンバー。
メロディラインがお経のように平坦で、それを轟音で飲み込もうとするラウドなサウンドもオリエンタルな空気感。
なるほど、こうやって仏教的な雰囲気を作り上げようとしているのか、と膝を打つのですが、そこからの展開が目まぐるしい。
悟りを開いたかのように静けさの意識したパートがあれば、急にチップチューン的な8bitサウンドが紛れ込んだり、宗教的な儀式のようなカオティックな世界観が強まったりと、一筋縄ではいかない構成なのですが、これで2分半を切っているというのが腑に落ちないのですよ。
どんな魔法を使ったら、こんなにタイムパフォーマンスの良い楽曲が作れるのだろう、と驚かされる1曲です。
第二弾となる「1up⭐︎」は、渋谷系の名残すら感じさせる軽やかなポップロック。
相変わらず捻りは加えてあって、そのシャウトをここで入れるか、あえてチープな音を前面に押し出してくるか、と細かく見ると変態性が際立つアプローチなのですが、守護霊さんの素朴な歌声も手伝って、上手くカムフラージュしていると言ったところでしょうか。
さらっと聴く限りでは、大衆にもアピールできそうな爽やかさ。
深く聴き込めば、前衛的なサウンドをいかにそうと聴かせないかでチキンレースをしているような遊び心に溢れています。
そもそもヴィジュアル系としてこの音楽性で勝負している時点で異質。
アート性の高さを踏まえれば、企みを隠し持っていると考えたほうが自然なのかと。
早くも、次の連続リリースに移行中の赤い幽霊。
4月に「夢見るギロチン」、「阿修羅」を発表しており、5月には「Lifestage Teenage.」をリリース予定と、間もなく解体となるバンドとは思えない精力的な活動っぷりですね。
5月に控える"転生"がどんなものになるのかは未知数ですが、彼らの飛躍を後押しするものであってほしいものです。









