NUMBER SIXXX. / Kαin | 安眠妨害水族館

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NUMBER SIXXX./Kαin

 

1. NUMBER SIXXX.

 

Kαinの会場限定シングル。

2016年5月2日赤坂BLITZ公演の様子を一部収録したDVDが付属したトールケース仕様となります。

 

収録されたのは、結成時からライブで演奏されてきた、通称"006"。

10年の時を超え、満を持しての音源化となりました。

作曲のクレジットは、ICHIRO & YUKIYA。

既に脱退しているメンバーの楽曲が、こうして変わらず演奏されているというのも、なんだか熱いものがありますな。

 

そんな「NUMBER SIXXX.」は、デジタルサウンドが前面に押し出されたサイバーな楽曲。

Kαinらしいダークな雰囲気を漂わせつつ、疾走感のあるタイトなロックナンバーとしても成立させています。

 

感情を込めた歌唱が代名詞のYUKIYAさんですが、本作に関しては、ただただクールの一言。

エフェクトをかけていることもあって、少し無機質な印象を受けるぐらいですよ。

ただし、近未来的なサウンドと、あえて荒っぽさを出した歌詞も相まって、これがハマったなと。

そりゃ、10年かけて熟成させてきたわけで、歌い方にしても、アレンジにしても、この楽曲を活かすためのスタイルはこれである、と自信満々に叩きつけているようです。

 

久しぶりの作品で1曲だけとは物足りなさもあるが、さすがのクオリティ。

アルバム制作も、ゆっくりではあるが進めているようで、これが結果的に先行シングルとなっていることを期待したい。

ライブで演奏されている未発表曲や、極めて限定的な販売・配布になっている音源が多いので、そろそろ集大成的な作品が欲しいですよね。

 

なお、初回プレス分が完売となり、現在ライブ会場で販売されているのは2ndプレス盤。

内容に変更はありませんが、盤面のデザインが異なっています。

この辺のこだわりが、YUKIYAさんらしいといったところでしょうか。

 

<過去のKαinに関するレビュー>

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