漁師,ぴんぴん物語 EpisodeⅠ -4ページ目

続・近況報告とブログの予告

私は、このブログがどれだけ無秩序系ブログであれ、あまり

個人的な出来事をつらつらと書くのは避けてきました。


その類は、もともとブログにあまり書くべきでないとも思っているという

価値観としての理由もありますが、このブログの存在自体を

ほとんどの知人には知らせていないというのもあって、このブログは

そうした個人的な出来事を書いて、それに対する返しを待つという形を

元から取ろうとしなかったという理由もあります。コミュニケーションと

いうよりは、むしろ、個人的意見(サッカーや映画、本など)を一方的に

発露する場として使っていた、というのが正しいのかもしれません。


ただ、徐々にコメントが出た(サッカーに関するものばかりですが笑)し、

また三日に一回は見てるという人(本当かしら笑)もいるようなので、

今後のブログ予告を兼ねて、少し近況報告(吐露)しようかと思います。


・・・・・

じめじめするはずの梅雨も、あまり感じさせない日々が続いてるうちに

梅雨明けし、夏まっしぐらのような蒸した暑さもまた、あまり感じさせない

日々が続いてるなと思っていたら、台風が関東直撃・・・しかけるわ。

その台風明けは、35度まで上がる一日が始まるようです。


気がついたらもう7月末。夏休みも折り返しです(私の学校は7-8月が

夏休みなのです)。


みなさんは体調管理難しいかもしれませんが、お気をつけてください。

私の方ですが、情けないことに夏風邪引いて、3日間寝込んでました。



ところで、最近確かに忙しく過ごしていたので、ブログが湿りがち(笑)

最後にブログを書いたのが、6月20日。次のブログでは色々と書く予定

でした。蹴球好きの私がコンフェデやユースの記事を書かない

わけがない。また予告していたAstro Boyに関する記事、他には

いくつかの映画の記事、珍しく音楽の記事、食事の記事などなど、

色々と書く予定です。それらは今後、時間を見て、書いていくつもりです。


・・・・・

ところで、私は実際、学期末だったこともあって、試験対策

(大学院だけど筆記の試験もあったりするので)したり、また

レポートの準備したり、また私の在学する大学の研究科が

主催している学会の下僕として働いていたりとして、忙しくしていました。


そんな中で、先月末、慕っていた伯母が亡くなったと連絡が来ました。


今は、学業のことに追われている一方で、このことで、あまり思考回路が

働いていないというのが、実際のところです。


「死」というものとどう向き合うのか。これは1ヵ月経った今ですら、結局

何も答えが見つけられていません。当初は、葬式やその後片付け、また

学校復帰した後のレポートや学会などで忙しくしている間は、忙しかった

せいか、あまり意識しなかったものの、それらが一旦落ち着いたら、

急に頭に過ぎって、少しだけ不安定になることが多くなりました。

難しいですね・・・もともと日常生活では考えないことと急に向き合うという

性格の強いことでもありますし。


非常に私的なことではありますが、このことについても、いつか、自分の

気持ちに整理をつけるという意味で、少し書いてみたいと思っています。


・・・・・

夏はこれからが本番です!みなさんも、体には気をつけてくださいね。

エアコン多用すると、マジで風邪引きますぜ。では、また。


         hanabi

              横浜の花火大会の模様。

近況報告

すっかり暑くなったと思ったら、意外と夜は涼しかったり。

体調壊しそうで、怖いのですが、そうとも言ってられない時期。

夏に負けぬよう、頑張りたいと思っています。


ところで、最近、学期末だった上に、色々と個人的な出来事が

あったので、ブログ更新がおろそかになってました。後日、

改めて「どさ」っと、更新しようと思っています。色々と。ではでは。


     うみ

          海に行きたいですね。

スポーツの醍醐味とルールの変更

(2005.06.21修正版)


私はスポーツの中で、サッカーの次に、実は、F1が好きです。

格闘技は友だちの中でどんなに話題に上がろうとも、あんまり

興味がわきませんでした。見る格闘技といっても、昔ながらか、

柔道とボクシングのみ。総合格闘技は何か肌に合わないので。

一方、F1と同時期に好きになったスポーツが、バスケ(NBA)です。

これは決して、スラムダンクの影響とかではありません。


キッカケは、友だちの父親でした。小学校の頃、友だちの父親が

ビデオを貸してくれたり、教えてくれたりしてからというものの、

小学校から夜な夜なF1とNBAを見始めました。F1といえば、

当時はセナやプロストの時代。今やF1の神様となったセナですが、

結局、私はあの「事故」以来、あまりのショックでF1を見なくなりました。

ちょうど環境の変化で、夜な夜なF1見られる環境じゃなくなってしまった

というのもありましたが、とにかく、今の私の夜更かし人生は、

F1とともに始まったといっても良いといえるかもしれません。


確実に超大袈裟ですけれど。


そんな私は、それから約10年後、佐藤琢磨がBARホンダに入り、

F1復帰を果たした頃から、久しぶりF1を見るようになりました。

最初の頃は何となくでしたが、そのうち、彼の走りがどんなに

荒っぽい走りであっても、ああいう荒っぽさに、かなりビビビと

来てしまいました。どこか日本人らしくないなぁ、いやそんな走りから、

これが俺の戦い方だっていうメッセージみたいなものを感じたのです。

つまり世界で日本(人)が戦うためには無理もせなあかんっつう

メッセージみたいなものが見えたんですね。

それからすっかり私もF1(視聴者)復帰を果たしています。


ところで「レギュレーション」、つまり規則ですが、その変更という

のは、どんなスポーツでもたびたびあります。それでそのスポーツ

そのものの戦術面での革新的な変化を求められたりして、見る方は

時に面白く、時につまらなさをもたらします。また時にスポーツそのものの

安全性を向上させたりします。


サッカーでは、よくオフサイドやファウル、カードの基準などが

変更され、W杯などの大きな大会の度に、新しい戦術がそれに

よって生まれたり、一方でレッドカード連発で試合をぶち壊しに

したりと様々なことが起こっています。安全面といえば、背後から

のタックルには、年々厳しい判定が下されるようになりました。

ちなみに、ペレが試合のたびに厳しいタックルを受けてきた「お陰」で、

「カード」のルールが生まれたそうです。


こうして新技術(戦術)の発見や大会のぶち壊しの一方で、その

世界におけるパワーバランスを変化させたりするときもあります。


昔、スキージャンプの競技規則について、体格の小さい日本人に

とっては不利な規則変更があったと聞きました。スキー板の長さかな?

結果として、その後のスキージャンプ、複合種目で日本の成績は

急激に降下することとなりました。


まぁ、こうしてある意味「強者を抑える」意味を「偶然か故意か」なんて

分かりませんが、規則変更は色々な力バランスの変化すら起こして

しまいます。


今年のF1も同じく、ピットストップでおなじみだったタイヤ交換の姿は

消え(?ここらへんの規則が複雑なので、確かなことは言えないのですが)、

予選から決勝まで同じタイヤで行なわれたりと、予選方式など含め、

多くの部分で変更が起こりました。その結果なのか全く分かりませんが、

去年まで栄華を誇ったフェラーリ勢の衰退、去年のチーム2位であった

BARの急降下などが起こっています。


そんな中、今日は北米2連戦の第二戦、USAグランプリ。琢磨も7位からの

スタートなので、そこそこ期待できると思いながら、さて、サッカーを見た

あとに、少しF1見るか、とテレビをつけたら「ミシュランタイヤが・・・」と

しきりに解説者が話しています。ちなみに現在、F1界はタイヤが

2メーカーに独占されています。それがそのミシュランとブリジストンです。


そして、いよいよ開幕だという証。つまりフォーメーションラップ(スタート位置に

つくために走りだし、フォーメーションを整えるためコースを一周すること、また

エンジンを温め、スタートに備えることを目的にもしている模様)していると、

普段目にしないおかしな光景が・・・。


「あれ?」


一周したのち、ミシュランタイヤのチームが一斉に全員ピットインする

じゃないですか。そしてさっさと車庫に入って行く・・・。


F1では、フォーメーションラップをしたと同時に、既にレースは始まっています。

つまり、この行動は、100m走でスタートと同時に、靴ひもを結び直しはじめた、

そんな行動だったわけです。


結局残ったのはミシュランタイヤと双璧をなすブリジストンのタイヤ勢。

ブリジストンタイヤを使っているチームが3チーム(6台)なのに対し、

ミシュランタイヤを使っているチームが7チーム(14台)。

つまり、7割の車が「事実上」リタイヤ、いや「ボイコット」したわけです。


残るは6台。これじゃあ8位までが入賞(ポイントが付く)はブリジストン勢

6台が完全制覇じゃないですか。ゆっくり走っても、みんなポイントはつく

グランプリ。こんなの初めてです。しかも6台中、ルーキーがいるときた。

これは「おこぼれグランプリ」とも「ごっつぁんグランプリ」ともいえます。


つまり解説者が仰る通り「バトル無き」戦い(矛盾した言葉ですが・・・)

になったわけです。


理由は、メカニックのことに関しては、超素人知識しかないので、

私が云々書くのは危険なのを承知ですが、簡単に言えばミシュラン製の

タイヤに、このグランプリのコースに対する耐久性の問題が生じたことが

分かったためのようです(テレビ見た限り)。しかも、それはテスト走行時

から予選にかけての発覚だったようです。ミシュラン勢がタイヤの耐久性の

問題のため、タイヤ変更やレース中止等、FIA(F1の主催団体)間で

協議を行なったようですが、ルールに則って、結局一つのタイヤでの

走行のみをFIAが義務つけた模様。その結果、ミシュラン勢は「とりあえず」

フォーメーションラップをしたのち、自ら「リタイヤ」を選択したわけです。

コース途中でタイヤが裂けるようなことなんてあったら、ドライバーの

命はほとんど危ういも同然なので、当たり前の選択だったわけでしょう。


にしても、結局、タイヤを替えられないというレギュレーションと、

ミシュランの技術的欠陥という、なんか、なんとも言えない理由による

6台が走るこのグランプリになりました。なんといっても、可哀想なのは、

高いお金払って見に来た観客でしょう。抗議の意味でペットボトルを

投げる気持ちも、少しは分かります・・・。


私もF1、いつか見に行きたいと思っていますが、やっぱちょっと

高いんですよね(苦笑)他のスポーツからするとなんですが。

だからこそ、激怒するファンの気持ちが伝わってきて、なんとも

言えないグランプリに化してしまっています。


ルールの変化、これは時にスポーツの醍醐味を増やし、また

スポーツそのものの安全性を増やすわけですが、同時に

ルールに縛られることで、スポーツそのものの楽しさを

奪ってしまう。こうしたことを象徴的に感じさせた光景です・・・。


時に、ルールとはなんなんでしょうねとすら思ってしまいます。

そして、今回に関していえば、そのルール(と、ミシュランの欠陥)の

被害者は、何にしても、あの観客のみんなです。あまりに可哀想です。

彼らは、次、お金払ってこのF1というスポーツを見にくることは

あるのでしょうか。


それにしても、一方で、ミシュランの過失(?過失という言葉が

適切かは微妙だが)も問題あるわけですが、そもそも、

F1タイヤがミシュランとブリジストンの二社に独占されている

構造も、最近見ていて、ずっと不思議なことだと感じました・・・。

これってどうしてなのだろう。技術的な理由か。独占された業界と

いうことなのか・・・。



あぁ、そのタイヤ、そしてエンジンの音が空しくコースにただただ

鳴り響くグランプリ。観客の声援無き。バトル(1対1)無き。

6台しか走ってないんだもの。まるで土曜日に放映している

テスト走行を見ているようです。そうして夜は更けてゆく。

(現地は思いっきし真昼間ですが)。



最近サッカーばかり続いたので、別のスポーツネタで書いてみました。


では、次回は予告通り、「Astro Boy, the State, and Warの記事を書く

予定です。お待ちください。さいならさいなら。

世代を超えた二つの戦い

         二つの世代の戦い

  uni2


今、タイミングよく、日本代表の二つのカテゴリーが

それぞれ世界大会に出場しています。


もちろん日本代表がコンフェデ・ドイツで、もう一つが

日本ユース代表で、ワールドユース・オランダです。


コンフェデではW杯予選で培った攻撃面でどこまで

通用するのか、そして中澤無きDFラインがどこまで

通用するのかという点に注目したいと思います。


ワールドユースはU20(20才以下の選手)の大会ですが、

この大会は今や今後の日本代表の育成に必要不可欠な

大会と今やなりました。中田や宮本の世代を初め、

中村や柳沢の世代、小野や高原の黄金世代と、この

大会で世界との距離間を感じ、また成果を挙げて

きました。中田の世代や小野の世代は、その前の

カテゴリーであるU17(17歳以下)の世界大会でも

プレーをし、その際の手応えからU20でも活かして

実際の大会で大きな成果を得てきました。

結果として、そうした経験がワールドカップへと繋がったと

いうことは大袈裟ではないと思います。


そうした中、日本が「世界で」どういうサッカーを志向するのか、

またそれがどれだけ達成できるのか。それを計ることが出来るのが

今回の二つの大会といえます。


大敗を喫して、今後、あまりに守備的な戦いしか世界で出来ないのか。

否、日本の攻撃的な姿勢で世界に通用する部分を見出せるのか。

その両極端ではなく、どこかに世界で戦える部分を見出せるのか。


理想主義(日本の特徴を生かすサッカー)か、

現実主義(相手に合わせるサッカー)か・・・


このように日本サッカーを占う上で、コンフェデとワールドユースは

このうえない機会となるでしょう。



ユースに関しては、もう試合が始まっており、オランダ相手に1-2で

負けましたが、数字以上の完敗でした。現実主義的なサッカーが

そこでは見られましたが、日本の戦い方として、何かが見出せた

試合だとはいえなかったと思います。これから残りグループリーグの

2試合をどう戦うか。そして戦えるか。


下に載せたユース世代に対する、ある記事では、

中田世代以降、世代が進むにつれて、世界との差が

広がっているという指摘がされています。

 

「・・・(略)・・・とはいえ、日本サッカーと世界トップレベル

との間に依然として埋めがたい差異があることもハッキリした。

中田英寿(フィオレンティーナ)らA代表の選手たちも

しばしば「1対1の重要性」を強調するが、その1対1の

問題は下の年代にいっても改善されるどころか、むしろ

差が開いているようにも思える。」(元川氏の記事より


ユース育成の底辺が着実に充実化されている一方で、こうしたことは

反比例的な反応です。では、それはどこまで事実であるのか。

残り二試合でこうした部分を見ることで、今後の2006以後の日本

サッカーの姿が占えるかもしれません。

目標としては、ベスト8を期待したいものです。



一方、コンフェデは「今」、そして「2006」の日本代表を占う戦いです。

W杯本番のグループリーグでの予行、そして世界との差を知る機会です。

3-6-1と個人力(技術・玉際の姿勢・気持ち等)がどれだけ通用するか。

個人力は選手それぞれ次第ですが、3-6-1に関しては、以前の記事

指摘したように、「6」のサイドが下がってしまわず、質のよい攻撃姿勢を

示すこと(時にシュートの姿勢を示し、クロスの質に変化をつけること)が

非常に重要になるでしょう。またジーコの戦術的選手交代も不可欠な

要素となります。そうした部分で機能的な動きがあるか。それに注目して

最大試合数5試合、つまりベスト4を最低限のノルマにしてほしいと思います。


では、日本の戦いを家で静かに見ることとしましょう・・・

まぁ静かで見ることなんて無理かもしれませんが・・・


ちなみに・・・


       「私も応援してます」-フィリップ

    torusie

     「いつでも日本代表に帰ってきますから」

見たい映画

ずっと研究計画との葛藤で、部屋や学校に篭っておりました。

といっても、見るべきもの(サッカーの試合)には熱狂しておった

次第ではありますが・・・

でも昨日の指導教官との話し合い、同じ演習での飲み会で

少しだけ氷解したような気もします。この話はまた別の機会に・・・


さて、今日は今見たい映画を少々描いてみようかと。

でもうち二つは大衆的(=ハリウッド的)SF映画。

しかもSF界の巨匠。本来ならば、あえて見たい映画

としてお薦めするまでもないのですが・・・。
今まで、お薦め映画は、やっぱりあまり目にすることが

ないかもしれない映画をお薦めするように心がけた

つもりでしたが、今日は「まだ見てない映画」なので

大衆系もモリモリ含めました。では、次の三本を。


 スターウォーズ Epispde3(ルーカス作品)
   anakin

 私はSFが大の嫌い、でした。全く見ず、
 見たいとも思わず。なぜか?映像にリアル感が
 欠けていたからです。やはり「つぎはぎ」な
 感が抜けず、小学校の頃、友だちがSF作品に
 はまっていく姿を見て、何が楽しいんだろう、
 そんな風に「マセテ」考えていた記憶があります。

 

 SWはエピソード456が旧三部作、123が
 新三部作という、変わった映画製作過程を取った
 作品です。ふとテレビで1を見た時に、これは
 見ても面白いかなと思いました。それは何より
 映画のリアル感がCG技術の発展で人間と虚構の
 映像の境が極力少なくなり、かつ過去の映画では
 有り得なかったストーリー展開、つまり主人公が
 「悪になっていく過程」を追うという物語に、
 興味が湧いたというところでしょうか。 
 そうした部分がシリーズ物としてのシリーズ重ねると
 つまらなくなる部分を解消してるのでしょう。
 人間の心に・・・悪が生まれる過程というと単純化
 過ぎかもしれません。もっと普遍的な人間の心で
 表現すれば「闇を追う」と「力への欲求」という
 ものでしょうか。悪は必ずしも皆に生まれるもの
 ではありませんが、闇や力への欲求とは、一度位
 追ってしまうものかもしれませんから。
 
 ちなみに2は韓国留学中に見ました。でも、英語と
 韓国語の字幕でみたため、ほとんど英語で見たも
 同然でした。それが尚更3をちゃんと見たい、と
 いうキモチの意外な相乗効果となったのかもしれません。
  
  宇宙戦争(スピルバーグ作品)

    

 これもまたある意味「すたーうぉーず」ですね。

 でも舞台は異なって「地球」ですが。

 ウェルズの原作は、当時のラジオ放送で「誤解した」人々を
 恐怖へと陥れました。さて、そのウェルズの原作を
 用いたスピルバーグは彼自身の目的であった「怖い
 宇宙人を撮ってみたい」という目的を達成し、そして
 映画を見る人々を「再び」恐怖に陥れるのでしょうか。
 
 この映画で自分が気になっているのは、スピルバーグが
 宇宙人をどう描くか、そして宇宙人にどう立ち向かうかです。
 ウェルズの書いたタコ型宇宙人か。ゴジラに出てくるような
 怪獣系宇宙人か。またもう一つは人類が宇宙人にどう立ち向かう
 のかということです。今まで様々な映画では、重火器で
 立ち向かっていく人間の姿がほとんどでした。時によっては
 核兵器の使用、ビームなどのありえない?兵器の使用も
 ありました。地球環境なんてクソったれって展開でね。

 さて、スピルバーグですが、そんな単純な宇宙人像と、それに
 対峙する人間の姿を描いてほしくないのですが・・・

 予告編を見る限り、吸盤のついた足・・・戦闘機で対抗する
 人間・・・ウェルズ+ゴジラ系の映画に陥るのか(笑)

 映画館で見るほどかはかなり迷いますが、ちょっと気になる
 映画です。


     オペレッタ狸御殿(鈴木清順作品)

    tanuki

 この映画を見てみたいのは、邦画の巨匠の作品に対して
 あまり接してこなかった自分が、そろそろそうした自分の
 考えをちょっと改めてみたいと思ったことがあります。
  
 そうした考えを生んだ「より」キッカケとなったものは、
 オダギリジョーとチャンツィーの二人であります。

 はっきり言ってしまえば、チャンツィー見たいって気持ちが
 強いんですがね・・・。一ファンの病みたいなものでしょうか。

 

 この映画は、日中言語の並存する映画ですが、そうした
 言語・文化的な並存が可能なのかという部分もちょっと
 気になるところでもあります。

続 ワールドカップでの戦い方

まずは、おめでとう、そしてありがとうと選手に伝えたいと

思います(こんな零細ブログで伝わるわけもないけれど)。


そして無観客試合に関わらず、タイまで行き、競技場の

外から応援をしたサポーターにも感謝の念を伝えたいと

思います。たまに聞こえる声援は、確かに選手の耳に

伝わったようですし、テレビを見ていた自分もその声援を

聞いて、ジ~~ンとくるものがありました。


    きっかー2

          さぁどこの場面でしょうか


さて残すところ予選はホームでのイラン戦(8/17)のみです。

ジーコは恐らく「テスト」という位置づけを選択したりしないでしょう。

ジーコは「礼儀」というのを大事にする人なので、そうしたジーコの

今までの言動からすれば、恐らく可能な限りベストのメンバーを

揃え、そして勝つことで予選トップ通過を狙うはずです。

ただ欧州組にとってはシーズン直前の大切な時期であることを

考えると欧州組が集まるかどうか。国内組で考えられるベストの

メンバーを召集するというのが現実的なところでしょうか。

それとも無理に集めるのかな・・・欧州組も。


これからは6月15日開幕のコンフェデレーションズカップが半月、

7月末には東アジアサッカー選手権で東アジア各国とのリーグ戦、

その二週間後にイラン戦を迎えます。恐らく、7月末の東アジアが

国内組の選考の舞台となるのかもしれません。

 

さて、最終戦を前に勝ち抜けを決めたわけですが、こうした予選の

振り返りを少ししてみて、これからのことを考えてみたいと思います。


アジアにおける王者としての風格

北朝鮮戦を前にバーレーン戦の考察で次のように書きました。


 「アジアではやはり日本は一歩抜けている感がしました。

  王者の風格っていうのでしょうか。いや正しくはこれこそ

  『経験の差』と呼ばれるものなのかもしれません。

  バーレーンはホームでもあったのにも関わらず、選手の

  調整不足など、やはりチーム作りの状態などが不十分でした。

  これはやはり『経験』というものの差なのでしょう。


これは北朝鮮戦を終えて、また思ったことでもありました。やはり、

アジアレベルでの力では、たとえ稚拙な戦いをしても、タイトルが

かかった戦いでは、10中8、9で大丈夫だと思いました。


バーレーンや北朝鮮は明らかに以前戦った際の力を出し切って

いませんでした。。日本で戦った北朝鮮であれ、バーレーンであれ、

両方とも「非常に」怖いチームでした。それには日本のチームの

まとまりが、一次予選から通じて無かったこともありましたが、

北朝鮮もバーレーンもほぼフレッシュな状態で試合に臨み、かつ

精神的な部分で日本を上回っていた部分があったといえるかも

しれません。しかし、今回の2チームは選手の出場停止や怪我

などに加えて、試合運びに多くの問題を起こしてしまったといえます。

代替選手の質が低下すること、つまり層が薄いことや、試合運びに

安定感が無かったこと、また時に試合を潰す行動を行なってしまった

ことなどが挙げられましょう。


一方の日本は、どのような状態にあっても、それなりの「代替」が

利きました。代替と言わせないような成果を挙げたこともありました。

怪我などがあったとしても、それなりの状態を維持して試合に

臨むことが出来たといえるでしょう。


こうしたバーレーンや北朝鮮との「地力の差」は、やはり「経験の差」

だったように思えます。こうした長期的な戦いをどのように戦うか。

そうした中でどのようなチーム作りをし、また選手それぞれが

どのような役割を果たしていくか。選手個々がどういった力を持って
いるか、そしてそれを生かす方法はいかなるものか。こうした点では、
私の知る限り、日本が一歩ならぬ二歩以上先んじていたのでは

ないかと思えます。


こういうことを踏まえると、日本は、確かにイランや韓国とは力が

拮抗していると思いますが、それ以外のアジアの国とは苦しむ

ことがたまにあったとしても、日本は「王者」としての資質と力を

持っており、あとはいかに自分達でそれを「発揮し切る」かという

問題にどのように向き合うかということなのだと思えます。


そうなると、これからは当然「世界と、どう戦っていくか」というのが

最も大きな課題となるわけです。これは今日の記者会見で中田英も

言っていたことですが、今回の予選突破は一歩目の目標突破に

過ぎず、これからW杯本番で何が出来るのかというのが大きな

問題なわけです。そこで、日本が世界で戦える「戦い方」は、

とても気になり、かつその原型は、できれば15日以降の

コンフェデで見せてほしいと切に願います。


そうした「世界での戦い方」を考える上で、昨晩の北朝鮮戦から

感じたことを次に書いてみたいと思います。


北朝鮮戦から見えた攻撃

北朝鮮戦はご存知久しぶりのFWの2得点で勝利を

挙げました。FWの得点力UPか?というのは考えて

みるべき部分かと思えます。どうして今回の試合で

FWが得点を挙げたか。そして2トップがどういう機能

を果たしたかということも考えてみるべき部分かと

思えます。


この試合、後半になって大黒を投入したことから

戦況が変わりました。大黒の良さは、飛び出しの

良さ、キープ力、両足での正確なシュート、そして

何より「前へ前へ」と行く姿勢だと思います。


この動きによって日本はライン裏のスペースを生かす

サッカーを活発化させました。そのスペースに大黒が

出ていき、かつそれに連動して柳沢もそうした動きが

多くなりました。


そうした中で北朝鮮DFラインが下がったところに

ボールが出て、そのこぼれ玉の部分、つまりそうした

日本FWの「前へ前へ」という動きによって出来た

北朝鮮DFとMF底の間のスペースに柳沢が走り

こんできて決めたのが一点目の要因でしょう。


そうした攻撃がより生きたのは、一点目前後から

得点をあげるために北朝鮮がラインを上げてきた

ことでした。ラインを上げてきたことでバックに

スペースが出来、そこに大黒や柳沢がラインの

裏取りをより盛んにすることが出来たのです。

後半になってオフサイドの数が多くなったことが

それの裏づけになるでしょう。実際、ジーコは

そのことに気がつき、DFライン裏へのパス出しを

指示した映像もテレビによく映っていました。


こうして見てみるとと、確かに大黒の効果が大きかった

ことは確かですが、それ以上に北朝鮮DFだったからこそ、

一対一に勝て、かつ彼らがズルズル下がっていったために、

2得点を2トップが挙げることが出来たのではないかと思います。


つまり、2トップの得点力不足が解消されたであるとは

言えず、また大黒が通用したと言い切るには早いと

いうことです。特に大黒に関しては、コンフェデにて

試されない限り、なんともいえないという訳です。

先日、このブログで今の日本代表において、個人で

場面を打開する力がそれなりの高レベルで通用するのは

久保と高原くらいではないかと書きました。

大黒が通用するかは、正直なところ、まだ分かりません。

これはコンフェデで是非試してほしい部分でもあります。

こうして2トップは北朝鮮が相手であったからこそ

生きた訳であり、そのために得点を得ることが出来た

というように出来るでしょう。


      きっかー



③そして日本の「トップ(FW)論

日本における2トップは色々な組み合わせがあります。


a. 攻撃的FW

比較的攻撃的な選手(FWだから攻撃的であるのは

基本なんですけれど)としては久保や高原、大久保、

そして今回の大黒が挙げられるでしょう。


彼らはボールを持ったら、まず「前」を見ます。場合に

よって後ろの上がりを待ったりしてそこに落として展開

することも多いのですが、それ以上に個人の能力で

打開していこうという場合が多くあります。彼らに共通

するのは『動物的』という言葉でしょうか。


b. 守備的FW

それ以外に比較的守備的である選手もいます。

まず前線からのチェイシングが出来、さもすれば

そこからボールを奪取することで得点へのプロセスへ

繋がり、また相手の遅攻をもたらし、それを繰り替えす中で

相手DFの体力とマーキングをずらす効果を持つものです。


その代表的な例が柳沢や鈴木という2002年W杯での

2トップの組合せといえました。彼らに共通するのは

『人間的』(堅実的・現実的という意味です)でしょうか。

まぁこうした区分は極端に分けた場合であって、決して

その攻撃的・守備的が分けられるわけではありません。

監督の指示次第でおおいに変わること、また相手の力

次第でも変わることはあります。


後者の戦い方は日本の中盤以下の力を補うものでもあります。

世界レベルの力の相手と戦う際はボールポゼッションの

率の高い試合を展開することは決して簡単ではありません。

おおよその間、相手に持たれてしまうことも多いでしょう。

特に相手の体力と集中力がある前半が特にです。


そのためFWにディフェンスを要求するというのが

日本の現実的な選択でした。これは意外にもトルシエにも

ジーコにも通じた共通点だったといえるのでしょう。


そうしたFWに得点を期待するとなると、後半の相手の

DFの動きが鈍くなってきた際ということになると言えるかも

しれません。実際、日本のFWによる得点は、セットプレー

以外では、そうした後半のカウンターの機会による

ものが多いことも事実です。これは守備的なFWによる

相乗的な効果ともいえます。


c. 日本代表の得点とFW

こうした中で、日本の『どちらかといえば攻撃型』FWは、

これはかなりの謎ですが、何かしら大会がある度に怪我を

して出場できなくなっています。高原は怪我というより

病気ですが、今回のコンフェデも出られず、久保も

怪我で長い間、日本代表のピッチには戻っていません。

そうなると当然後者のFWが出場することが多くなります。


その結果として、得点の多くがMFによるものであった

ことは自然の結論といえるのかもしれません。ジーコ下で

批判が起きているように、トルシエ時代も決してFWの

得点が多かったとは言えませんでした。2002W杯の本番で

「鈴木1森島1稲本2中田1」と、森島は微妙ですが、

彼も中盤に含めれば80%が中盤の得点だった訳です。


結局日本の攻撃はFW単独でどうこうするものでは

なく、中盤との連動性の中で中盤が得点を挙げていく

のは現実的な結果といえそうです。


つまり日本の場合、1トップであれ、2トップであれ、

トップ個人による打開が難しいことから、世界レベルでは、

単にロングボールを出して、トップに当ててからの展開を

行なうよりも、中盤の底上げによりFWとMFの近い距離の

中から、そこに連動性を生んでいって得点を狙うという

やり方が得点の可能性が生まれると言えそうです。


以上のことに参考となるのは、先日のバーレーン戦での1トップと、

去年行なわれたイングランド戦での2トップの戦いでした。


2トップでというより中盤で勝負をした試合がイングランド戦でした。

2トップでありながらイングランドによる先制点を喫したことにより

前がかりになり、それも中盤からのシュートが多い試合でした。

結果1-1の引き分けに終わる訳ですが、それもトップでの勝負と

いうより中盤を徐々に制することが出来たためと言えるでしょう。

現に、得点はベッカムの上がりで空いたサイドに中村がパスを

出し、そこに走りこんだ三都主がニアサイドに低いクロスを上げ、

小野がそのスペースに走りこみシュートを決めた訳です。その

試合で見られた日本のシュートは多くがMF陣によるものでした。

故に、2トップであれ、日本代表が中盤の攻撃の仕方次第でも

勝機を見る可能性は十分にあるようです。

ただ、それ以外の以前の試合をみていると2トップの場合、

より中盤とトップの間が開いている姿が今までよくありました。

そうなるとトップにボールを納められない、特に前半において

シュートまで持っていけないことが多々ありました。


それを改善する一手段として機能したのが、バーレーン戦での

1トップです。1トップの連動性の良さについては先日の記事

書いたので改めて長々とは書けませんが、一言で書けばFWと

MFの距離感が近まったことで攻撃のリズムが作れたといえるかと

思います。ただこの問題は2シャドーの運動量の問題と1トップが

ボールをしっかり納められるかというのが課題となるのでしょう。


d. まとめ

結局1トップであれ2トップであれ、日本はどちらとしてもやれると

思います。それは結局中盤がどれだけトップとの距離間を縮め、

またそこに連動性を持たせるかという問題でしょう。


そして例え守備的なFWであれ、後半のカウンターには

そういったFWが得点機をもたらすことも確かだと言える

ことから、決して鈴木や柳沢であっても勝機は失わない、

ということが結論としていえると思えます。

結局は中盤とFW、両方がどう絡むかの問題なのですから。


その他雑感

一つ、思うのが、アジアで4.5枠は面白みに欠ける、緊張感にも

欠けてしまうなぁということです。また実力としても、4.5という枠は

多すぎでしょう。


確かに前回大会で韓国が4位、日本がB16でしたが、その他の

出場国である中国とサウジアラビアは両チーム予選リーグ

敗退でした。しかもサウジアラビアはドイツに大敗を喫したほど

です。


枠は前回大会の成績でおおよそが決められます。あと、若干の

政治力も絡むようです・・・。今回4.5枠となったのは、前々大会で

3.5枠、前回大会では4.5枠でしたが、うち開催国2枠で実質2.5枠に

なったことが中東からの非難を起こし、そこに韓国と日本の好成績が

加えられたことが主な要因でした。ですが、純粋に考えた場合、

アジアの枠の適正数は、フランス大会の3.5というところが正しいでしょう。

バーレーンやカタールが北中米3位を下して本大会に進むことは

少し考えにくいのですが、正直あのレベルでの本大会出場は
あまり良いことと思えません。むしろ欧州でフランスやトルコ、

チェコといった国々が出られない可能性すら生まれていることが

不思議なことで、アジアの1枠は欧州に行くべきでしょう。

ただ、恐らく予想では2010南アフリカ大会では3.5枠に戻ると

思いますが。だって、また大敗するチーム出ると思うから(苦笑)


でもそれはそれで、先日書いたオーストラリアのAFC入りにより、

大きく変化することかもしれません。果たして、どうなることやら。


あと、松○さんの解説ですが、友人はやだと言ってましたが、

今回は静な方だったかと。恐らくサポーターがいなかったので、

キモチの乗り具合もあまり乗り切れなかったのかもしれません。


では、今日はまたまた長くなってしまったので、ここまで。

読んでくださった方には感謝します。


          ↓ちなみに世間にはこういうのもあるようです。

    

          sakka-2

「ワールドカップでの戦いかた」か


        総括 日本代表の今とこれから

 

    uni2


さぁ、今夜は、世界で一番最初のW杯出場国決定となるか。

北朝鮮戦ですネ。先日のブログで、長々と書いた途端、

ブログの読者が急に増えて、ビックリしました。

それまで一桁の読者数だったのが、急に二桁になった(笑)

ネタがネタだっただけに、長々と書けば、知らぬどこからか

見にくる方とかって増えるんですね。どこで知ったのだろう・・・

ブログの謎です。


ちなみに、その次の日には、読者は普段どおり一桁でした(笑)


本当は、今日は、一昨日見たある映画についてのコメントを

書こうとしたのですが、異常に長くなってしまったので、それは

ひとまず置いておき、今日の北朝鮮戦をするに当たって、

若干バーレーン戦の回顧をまず行ないます。

そして、最後にこれからの日本代表を考えてみたいと思います。


ちょっと最近サッカーばかりなので、サッカーネタは、当分

これで最後にしますネ(たぶん)。


柳沢の役割とMFの関係

 先日のコメントでは、トップと2シャドー(トップ下)の連動性が

 非常に激しく良かったと指摘しました。まぁそれは前半だけで

 あったことが反省点なのですが、もう一つだけ反省点を挙げる

 とするならば、多くでも指摘されてきたとおり、柳沢のシュートの

 意識でしょう。これは以前から指摘されてきたことでした。決して

 シュートを全くしない選手ではないのですが(FWだから当たり前か)、

 「安全」を選択する選手なことが災いしているのかと思えます。


 ただ彼の良さは、確実に「ボールが無いところでの動き」になる

 のでしょう。小笠原の得点は、改めてそのシーンを見てみると、

 そうした彼の動きが一役買ったようでした。

 

 その得点シーンは以下のような連動性でした。

 中田(縦パス)→中村(ヒールで落として、前に出て、落としを要求)→小笠原

 ずるずる敵のDFラインが下がる中で、結果、この中村の前に落としを要求した

 動きが小笠原のマークを中途半端にし、得点へと至りました。しかし、その際、

 ここにボールに絡んでない「柳沢の小笠原を追い越す動き」が見られました。

 あきらかにDFは小笠原のフェイントと、柳沢の動きに惑わされたようです。

 

 こうした柳沢の動きは、彼が点数を挙げていなくとも、彼の良さとして

 今まで評価されてきたものだったと言えるのでしょう。


 ただ彼がシュートの意識が低いという問題は残るものの、こうした動きに

 日本代表のバーレーン戦における攻撃のパターンとして、良い部分を

 見つけられたといえそうです。


 つまり、それは『FWをMFが追い越し、FWがMFを追い越すこと』です。

 今まで2トップの際は、2トップにボールを納めるか、カウンター的なボールで

 追い越したボールを供給していました。そしてDFや中盤の底がたまに

 トップ下やトップを追い越す動きがあっても、それだけでした。

 そこに連動するにせよ、しないにせよ、トップ下がトップを追い越すという

 動きは一切ありませんでした。


 しかし「ただし、このゴールシーンに限ってですが」、まず、小笠原や

 中村といったMFがFWである柳沢を追い越し、またそうしてMFが

 トップの位置でボールを保持している中で、FWの柳沢がそのMFを

 追い越そうとした動きが、相手DFの後退と混乱を引き起こしたのです。

 これは、2トップでは見られなかった「連動的・複合的なパス回し」であり、

 1トップによってもたらされた「メリット」だったと言えるでしょう。


 ただし、これにはテレビ解説の中でもあったように、2シャドーと

 1トップの距離が近くなければ、その連動性も効果を失います。

 距離が近ければ、近いほど、連動化を起こしやすく、相手に混乱を

 引き起こす脅威度は高くなるわけです。


 そうした意味からすると、後半は機能していなかったと言えます。

 明らかに2シャドーとFWの距離が遠くなり、時間帯によっては、

 2シャドーの動きが体力を失われた結果、鈍くなりました。


 そうして2シャドーが機能しない場合、期待されるのは1トップの個人力です。

 しかしバーレーン戦でのFWを担った柳沢は個人で局面を打開する力は

 高いとはいえません。恐らく日本で一人で高いする力---つまりロング

 ボールに対する制空権を圧倒的に握れたり、ドリブルで打開できるなり、

 そうした力を今の日本人で持つのは・・・久保か高原あたりと言えそうです。

 大久保・・・も名前が入ってくるかもしれませんが、彼はいまだ代表で機能

 した試しがないので、これは名前を出すのは控えましょう。

 

 そうするとなると、2シャドーの機能をどうするかという課題が残ります。

 この前の試合に関すれば、比較的中村がボランチの位置まで引いて

 守備も行ない、一方で小笠原がFWの位置まで頻繁に上がるなど、

 攻撃を中心に行なっていました。そうした役割を前提とすると、この

 2シャドーは、良い意味で「捨て駒」として機能させるのも良いかもしれません。

 つまりFW的な役割からボランチ的役割を果たすためには、一試合全部

 持つとは思えないということです。そういう意味から、2シャドーは試合に

 出場する選手に応じて、戦術的交代を比較的多めに行うのが良い

 ポジションだと思えます。特に、日本はこのエリアの選手に関しては、

 良い選手が育っていっている訳ですから、これは日本の実情に応じた

 戦略と言えるように思えます。


北朝鮮戦へ向けて

 長々と書いたので、少し一服。どうも次の試合、解説は松○さんの

 ようです。さぁ、今日の試合は解説は見込めません。『やったぁーー』

 この叫びが何回聞こえ、そして試合終了後に永遠と続くとなると

 嬉しい気持ちが萎えてしまうんじゃないかと心配です。

 

 ちなみに、98年フランスW杯予選の際は、フジテレビに出てくる

 清水さんが岡野のVゴール(当時の呼称)によって『やったぁーー』と

 叫びまくっていました。まぁ初出場だし当たり前ですよね。しかも、

 その前まではちゃんと仕事していたし。


 なお、試合では中田浩二を左に起用するとのこと。

 予想通りの展開となりましたが・・・   → コチラを参照   

 左ってやっぱりトルシエ的でも今回はしょうがないのネ。

 中澤の出場が微妙なのは気になりますが、恐らく試合そのものは

 大丈夫でしょう。バーレーン戦は1-0と僅差ではありましたが、

 アジアではやはり日本は一歩抜けている感がしました。

 王者の風格っていうのでしょうか。いや正しくはこれこそ

 「経験の差」と呼ばれるものなのかもしれません。

 バーレーンはホームでもあったのにも関わらず、選手の

 調整不足など、やはりチーム作りの状態などが不十分でした。

 これはやはり「経験」というものの差なのでしょう。

 それを考えると、あまり不安はありません。

 日本のW杯出場は間違いない。

 (外れても何も無いですから・・・苦笑)


 ただ私が唯一気になるのは、あのスコールにたまに雷が伴うこと。

 あの雷での事故だけは避けて欲しい。それだけ本当に祈るばかりです。


サイドの位置は戦略的なものだったのか?

 試合の画像を改めてみると、どうも加地も三都主も、両人、

 3バックの位置まで下がっています。これは3-6-1よりも、

 5-4-1というのが正しいくらいです。これはバーレーンの

 サイドの攻撃を恐れたために戦略的にそうした可能性も

 あります。それならばサイドの二人の攻撃が弱かったことも

 理解しないといけないのかもしれません。


 ただ、そうであるならば、相変わらずサイドでヘタなところで

 攻撃を仕掛けたりして、ポストに当たるようなシーンを

 生んだりもしていたサイドの二人でした。

 またシュートまで持っていけるシーンでクロスを選択したり、

 無駄な判断による攻撃でカードを誘発したこともありました。

 そういうことを考えて、また元々の二人を考えても、彼らの

 特性は3-6-1のサイドに合うのであって、5-4-1の

 サイドではありません。これはバーレーン対策として、

 起用・戦術ミスを犯したということができるでしょう。

 

1トップにおけるサイドの重要性

 98年フランスW杯終了後、時に欧州では4-5-1という

 システムが流行しました。これは崩れて時に4-3-3という

 3トップになるものです。トップ下が一人のため、トップ1人の

 力とともにサイドの動きから攻撃をなしていこうというものです。

 どんな国であれ1トップでは攻撃はかなり難しいものといえます。

 そうしたときに1トップの力や個性を生かすにしてもサイドの

 攻撃や動きが重要となります。オランダのファンニステルローイ

 ですら、またフランスのアンリやトレゼゲ、バルセロナでの

 エトォーですら、彼らの圧倒的な個人力があったとしても、

 サイドからのボール供給とサイドアタッカーのシャドー的動きが

 彼の得点の非常に重要なファクターとなっていたわけです。


 ジーコの脳みそを見ることはできませんが、今までコロコロと

 チーム構成を変えてきて素人だけでなく専門家を悩ませてきた

 彼であっても、今後、チーム作りして行く中で、中田・中村・小野

 という3人を並存させていくという方針は変えないでしょう。

 (もちろん小野が復帰するという話を前提でね。)


 そうしたことを考えると、今後、この3-6-1はこの問題を解説

 させる(システム的な意味での)現時点での最も有力な解決

 方法と考えられます。

 

 そのように1トップの機能要因と日本代表の構造的な課題を鑑みると、

 3-6-1下でのサイドの有機的な動きは非常に重要となるでしょう。

 そうなるとこの場合、三都主と加地の動きが非常に大事な訳です。

 つまり1トップを機能させるためには5-4-1では厳しいのです。

 そのために彼ら自身の中で革命?が起こるか、もしくは新しい

 「血」が入ることが期待されるようにと強く期待しています・・・。


12人目の選手はサポーターではなくてジーコ?

 これは理屈的な分析というより、単なる感想ですが、

 バーレーン戦中に珍しく激しく指示する姿を見ていて、

 そして試合前に起こったジーコの会見拒否の理由が

 UAE戦後の記者会見で鈴木について記者が笑ったことに

 心から怒っていたことが理由だったことを知って、

 私はあることを感じました。


 ジーコのことを、様々な評論家が「父」と比喩しています。

 父性に関して論じた記事は多々あります。その例として

 参考になるのがsportsnaviの宇都宮氏の記事

 nikkan sportsの枡田氏の記事 です。特に宇都宮氏の記事は

 その後も一貫して「父性」と「家父長制」との連関について

 書かれているので、とてもジーコの思想?を考えてみるのに

 参考になります。


 こうして例えられるジーコですが、私は父というよりも、

 「選手みたいな監督」と感じます。確かにジーコのやり方や

 そこで見られる人間関係などは「父性論」を感じることも

 確かです。ただ、それにも増してジーコは「選手と同じ目線」に

 いる存在として、サポーター以上に選手のように感じる訳です。


 監督として選手を擁護する監督は、実はあまり多く無いように

 思えます。それも感情を発露して擁護する監督は決して多く

 ありません。トルシエは選手が「ダメ」と感じたら容赦なく途中

 交代させる監督でしたし、それによってふさぎ込んだ選手も

 いたくらいです。


 一方、ジーコは信頼したら、信頼しっぱなしです。相当の重症を

 追わない限り、その信頼は崩れません。そうして、ここまで

 選手を「守ろう」とするジーコは、「父」としての性格も見え隠れ

 しますが、それとともに、彼自身が長年「選手」としての生活を

 してきたことの経験があるように感じます。つまり「選手に対する

 信頼には、選手の自尊心を何よりも尊重することも忘れない」

 という部分です。これはそれこそ「選手の目線」と言えるでしょう。

 こうして誰よりも選手のことを知り、また誰よりも選手のことを

 守ろうとする監督。それは「父」というよりも、選手。つまり

 12人目の選手はサポーターとよく言ったものですが、この

 日本代表の場合、12人目の選手は、実はジーコのような気が

 してなりません。

 

これから標榜するサッカーへ向けて

 日本がどういうサッカーを標榜するかに関して、

 ユース代表のそれについて考察している記事に

 以下の記事が参考になると思います。

       --sportsnavi コラム 元川氏の記事


 それを踏まえて考えてみましょう。

 さぁ、W杯が決まったとしましょう(気が早いか(笑))


 でも日本はドイツW杯でどういう戦いをするのでしょうか。


 ジーコは頑固な性格(笑)恐らく、基本的な戦い方は

 変えず、出来るだけ攻撃的な選手起用をするでしょう。

 ただし、そうした中でも出来るだけ失点を少なくする

 戦術も用いるでしょう。もともと『黄金の中盤』をフル起用した

 あの4-4-2を、今のジーコが就任当時ほどの

 『理想主義』に満ちて無いように見えることから考えると、

 『現実主義』的な意味から4-4-2をほぼ使わないと

 思って良いのかもしれません。最近決まって

 稲本ではなく、福西を重用するところは、そうしたジーコの

 変化を表わしていると思えます。


 そうすると3-6-1が実際的な戦いのシステムな基礎と

 なるでしょう。ただ、ここで批判としてあがるかもしれないのは

 中田英が仕切りに批判したように「システムとかは関係ない」

 という彼の言葉の問題です。そう、確かに彼の言う通り、

 一対一の玉際の強さとそうした気持ちの出し方をしていくことは

 最低限必要なことです。それは中田の言うとおりでしょう。


 しかしながら、サッカーでは個人戦でもある一方で、

 団体戦の競技です。そうした中で個人やチームの能力を

 補うのが戦術であり、その一つがシステムのあり方なのです。

 つまり個人を有機的に動かす方法論です。

 

 そうした意味で、一対一、個人技、戦略(3-6-1とボールの

 奪い方等)の関係は切れる関係ではなく、三つが存在した

 サッカーで、ようやくきちんとしたサッカーができるという

 ことになるのでしょう。

 

 そうしたことから、中田の「システムは関係ない」という言葉の

 意義は、それだけに日本代表のマイナス要因を捉えるのは

 安易ということを言いたかったのだと思います。

 そして、かといって、システムの重要性は一切低下しない、

 大事なものということといえます。

  

 実際には、この三つがあるにしても、W杯本番では、かなりの

 劣勢が予想されることは間違いありません。対戦相手次第では

 ポゼッションサッカーには無理があり、結局守備から入り、

 カウンターサッカーとなるのが現実的なところでしょう。

 

 ですが、そうしたサッカーを標榜するにしても、そうした場合、

 一対一、機能的な守備組織を整えることから始まって、

 サイドとトップと2シャドー、加えてボランチの連動性が

 求められることは変わりません。いくら個人技の力に長ける

 選手が日本に多いといっても、やはり個人力とその総合的な力が

 世界的には低いということは否めないでしょう。そうした中では、

 ボールも人も動くサッカーであることが求められることは

 不変なものといえます。こうした機能的な動きの鍛錬の場として、

 残りの予選の試合と、これから計画されている国際試合で、

 「試行錯誤」が繰り返されればと思います。


 そういう意味でも、今日の北朝鮮戦はこうした戦い方がしっかり

 できるかは大事なところになるわけです。強い相手であれ、

 それほど強くない相手であれ、しっかりした部分を出すことが

 できるか。これが何より核心となるわけです。 


 そういう意味でも、6月中旬のコンフェデ杯は、本番に近いという

 意味で価値があまりあるほどのものの機会となるでしょう。

 もしかすると、ここでのてごたえ次第では、ポゼッションサッカーも

 可能なのかもしれません。でも、そういう意味で、小野不在での

 試みしか出来ないことは、なんと勿体無いことか・・・


 ・・・って、まるでW杯決まったような書き方はまずいのかな・・・


その他

 長くなったので、手短に書きますが、このバーレーン戦は

 他にも様々なことを思い出させ、また確信させました。


 一つは、懐かしい審判です。イエロー連発をかましてくれましたが

 彼はアジア杯inChinaで準々決勝でPK戦のゴールを変えてくれた

 審判でもあります。彼には色々な意味で日本は世話になってます(笑)


 もう一つは、バーレーンから感じる中東新時代です。

 中東の勢力分布は変化しっぱなしです。東アジアや

 東南アジアがほとんど変化しないのに比べ、その

 ダイナミズムは凄まじいものです。今ではバーレーンが

 その新しい力として力を伸ばしていますが、9年前には

 アジア杯でクウェートに0-2で完敗するなど、日本が

 辛酸を舐めることもありました。そのように、中東の

 チームはいつでも侮ることなかれというのが続きそうです。


 ただ、これは今後のオーストラリアのアジアサッカー連盟(AFC)

 加入による、AFC分裂の可能性を孕んでいるため、相当、今後は

 この話の意味も変わっていくかもしれません。 


 今日は長くなりました。まとまりも悪いかもしれませんが、

 ここまで読んでくれた方には感謝感激アメアラレです。

 素人記事でも、一応頑張ったつもりです。

 では、みなさん、頑張って応援しましょう!


          ----頑張れ、日本代表 ®(全サポーター)


      sakka-

悶々(戦後)

ふぅ。終わった。あと二試合、勝ち点3で当確、1でもほぼ決定。

というわけで、とにもかくにも次戦は落ち着いて試合見れるわけで・・・

私、バーレーンに行ってるわけでもないのに、足攣った・・・(笑)

興奮しすぎですね、夜な夜な。もしくは年齢相応の反応か・・・


ところで、1-0で見事?勝利を得た我が日本代表の良かったトコロ、

悪かったトコロ、などなど雑感を素人評ながらも少々して、

さっさ?と就寝しようと思います。


①良かったトコロ

ワントップでも激しい機能的なボールと選手の流れがあったこと

  -これには3‐6‐1の良い部分が機能した部分がある。6の2シャドー(トップ下)の

  プレッシャーが相手DFをずるずる後ろに下げることに繋がり、そして相手の

  中盤底とDFの間を空けることへと繋がった。中盤が不在で相手DFがズルズル

  下がると、相手DFが後ろがいない恐怖からボールを取りにいけなくなる傾向が

  強い。結果として、小笠原の得点は、ワントップと2シャドー、この試合の前半に

  関しては2シャドーにプラス中田英のプレッシャーとワンタッチ・ツータッチプレー

  からそうした相手DFの後退をもたらし、フリーで打った結果であると思われる。

  ただし、こうした動きは前半のみであった。後半はそうした機能的な動きが

  少なくなった。これは②の二点目に挙げることが理由としてあると思われる。

中田が予想以上に動けたこと

  -試合勘があったこと。こりゃやっぱ一流であることを照明しました・・・

中澤がいたことでDFが安定をしたこと

  -ここ数試合では不在であったが、この試合でその存在感を改めて示した。

ジーコが珍しく指示を多くしていたこと

  -今まで少なすぎた。ただしどの程度指示が機能を果たしたかは未知数だが、

    今までおとなし過ぎ。やっとかというのが本音。神も普通の人間だったのネ。

  ジーコ様は嫌でしょうが、トルシエ時代を思い出しました。

玉際のプレッシャーが今までより、より強く行けたこと

  -中田が指摘していたことでもあるが、まぁまぁ今までより強いプレッシャーを

  かけに行ってたか。印象論的ではあるが。

テレビの解説者がしっかり解説していたこと(ビバセル塩)

  -本試合、最高にして最大の収穫。


②悪かったトコロ

選手交代の機会の稚拙さ(遅さ、少なさ)

  -これは以前から変わらず。疲れていても変えるのが遅い。試合を変える

  選手交代が相変わらずジーコには見られない。こうした戦略的交代を

  ジーコ政権下では最近一度[北朝鮮戦の高原と大黒投入]しか見たこたが

  無い。これは一部の選手に対する信頼感が我々の想像以上に大きいと

  いうことの裏返しでもあるが・・・。

先制した時の無駄な落ち着き、被先制後からようやく動くという悪い癖

  -一次予選のシンガポール、最終予選の北朝鮮戦は前者、

  最終予選のイラン戦は後者であった。やはり、どうも一点取ってからが

  急にスローダウンする。なぜか。精神論?これはどうしても分からん。

  考えてみれば、相手が弱ければ弱いほど、機能しやすいこの癖(笑)

  欧州の代表相手などでは、絶対起こりえない機能です。ある意味、凄い。

無駄なイエローが多い

  -ファールの取り方、イエローの基準はまちまちである。これがファールだ、

  これがイエローだという明記がルールブックにはあっても、必ずしも

  それに従ったものではなく、結局、審判次第であるというのが正しい。

  ただしシュミレーションは微妙であっても最近よくファールだけでなく、

  イエローを取られやすい。特に「オーバー」なのは、本当に即イエローである。

  ダカラ、ワタシ、サントスノ、ヨサガ、ワカラナイアルヨ.

クロスの質の低さ

  -どうもねぇ・・・昔よりクロスからの得点は明らかに減った。

  高低・強弱の使い分けが無いし、またサイドの選手からの

  攻め、特にシュートが無いのが気になる攻撃の薄さ。

  クロスあげるだけが仕事か??

やっぱり三都主

  -誰か、私に彼の良さを教えてください。私は韓国留学時代、

  李ヨンピョの良さが分からず、韓国人友人に「何であんなの使うの?」と

  言った後、李の良さを知り、心を改めた記憶がある。

  鈴木が倒れやすい、それが大きな彼のマイナスイメージを作っているが

  彼のDF力と試合終盤までのしぶとさは確かに良い部分である。

  だが、いまだもって三都主については分からない。

  誰か、三都主のそれを知ってるならば、納得できる答えを私にオクレ。


③次戦の見込み

イエロー累積による出場停止組の問題

  -こんなワタシでも、あまり悲観的ではない、この一件については。

  次回停止組は、なんたって主力中の主力、中田と中村(あとオマケ三都主) 

  あと怪我組の小野。三浦が怪我との情報もあるが、北朝鮮戦までに

  回復しているかが微妙な状況。ただし、もっとも人を失う中盤は、中田英が

  試合後に「誰が入ってもこのチームなら・・・」と言ってたように、何とか

  良い面子があるだろう。


  恐らく、3-6-1から3-5-2に戻すはず。そこまで守備的に

  行かなくても良いわけで、かつ中村・中田共存問題が発生していないからだ

  (もうこんな場当たり主義的チーム作りは悪い意味で見慣れてしまった・・・)。

  そうすると、面子は以下の通りになるだろう。

  FWとDF、GKは不動で、中盤の真ん中が・・・


               小笠原

           福西        稲本(もしくは中田浩、ジーコの好み次第)


  サイドが・・・加地と・・・これについては後に述べよう。


  まぁ、控えに問題が残るものの、恐らく、やれないことも無い面子になる。

  特に中盤の底と前に起点がしっかりできれば、そこまで壊れることはないはず。

  特に、小笠原はこの試合で結果を得たことは大きいだろうし

  (前からも自信に満ちてたが)、底も結果として今まで色々な組み合わせで

  経験を積んできたということがあるからだ。


  ただUAEやペルー戦などキリンカップ同様の試合展開になる可能性もある・・・

  私自身、その二戦をちゃんと考察してないので、ちょっと情報が疎い。

  その試合では坪井、つまり中澤の部分の問題点があったとメディアでは

  盛んに指摘されていたが、果たしてそれだけであったか。そうは考えにくい。

  考えるに、中盤の前とトップの部分にしっかりとした起点作れなかったこと、

  収まっても、中盤の前と底の押し上げが弱かったことがあったのでは

  ないだろうか(あくまで想定の域だが)。

  

  この試合(バーレーン戦)の一つの良さが、トップに対する中盤の前と底の

  押し上げの強さだったことを考えると、そうした部分で押し上げ、またその

  ケアがしっかり成されれば、DFに中澤がいることも踏まえて、恐らくそこまで

  まずい戦いになるとは考えられないという理由から、私はそう悲観していない

  というわけだ。


  ただ、一つ問題なのは加地に対する左サイドを挙げられなかったこと。

  そう、実は、三浦の怪我がダメだと、誰も控えがいないこと・・・。

  

  これが私が指摘するまでもなく、ジーコ政権下の最高の問題点だった。

  同じメンバーでずっと過ごしてきたせいで、代わりを育ててこなかったこと。

  彼のチーム作りは選手の育成型ではないので、ジーコにとってはこんなことは

  当たり前の状態なのですがね、あとで知らない誰かが入ってきても大丈夫と。

  いつもは最も信頼した選手を登用し、使ってない選手は勝手に育つものだと。

  こうした形態を「家父長制」と呼んだ批評家がいるが、まったくその通りな訳だ。


  以前、村井(ジュビロ)を召集したこともあったが、彼は今怪我をしていたはず。

  今、考えられるのは、東京Vの相馬(鹿島にいた相馬じゃないよ)が評価が

  高いが、彼を招集するとも考えられない。中田浩二をコンバートするような

  「トルシエ的」思考がジーコにあるとも考えられない。

  トルシエ思考は、ジーコ下で最高の否定材料なわけですし。そう考えると、

  今回の状態は最高の「想定範囲外」。

  さぁ、場当たり主義者で楽天主義者の神様、今度はどうするのか。

  すごく楽しみ・・・なわけ、ねーーーーーーーーだろぉぉぉ。 


北朝鮮の対応と無観客試合という難しさ

  -こればっかしはやってみないと分かりませんよね。無観客の試合は選手に

  不気味な影響を与えるでしょうし、私たち自身もおかしな気分になるでしょう。

  まるで高校サッカーの練習試合を見ている気分に。


  北朝鮮は次戦、結局、ホームじゃないから静かなサッカーを

  してくるかもって?・・・いや、そんなことはしないか。

  確かに、監督が恐らく出場停止(イラン戦で退席になったため)。

  でも、あと二試合連勝すれば、まだプレーオフなどの可能性が

  実は残っています。しかも相手は敵対国日本。そんな日本戦は、

  やっぱ勝ち点3の獲得狙って、凄い死に物狂いで来るでしょう。

  それを考えると・・・やっぱ出場停止組の不在は痛いか・・・?

  でも、戦力考えると、やはりやれないことはないでしょう。

  このW杯予選のグループ内の試合対比を考えてみても。

  

  でも、逆にポジティブに考えれば、もしくは新たな選手の可能性を

  見出すことの出来る、より良い機会になるかもしれません・・・

  こんな機会、そうそう無いのですから。

  マジ勝負かかった試合で、勝ち点1もOKで、かつ選手試せて。


  ・・・今のジーコJAPANの現状考えると、こう考えるしか無いんですがね(笑


  そういう訳で、ちょっと今日の試合について、雑感を述べてみました。

  ですますなど、語尾についてはいつもちゃんとしてたつもりなのに、

  今日は寝不足のため、ご勘弁を。しかも書きなぐったせいで、

  今まで以上に、まとまりがない・・・あぁ・・・しかも、量的に結局、

  ちょっとじゃ済まなかった(泣き笑い)。では、また・・・Zzzzzzz・・・。




  関係ないけど・・・CMで仕切りに流れているSW3・・・見てぇぇぇぇぇぇ!!!

  私もダークサイドに堕ちたものなので・・・

悶々(戦前)

ただ今、6月4日1時30分(日本時間)。

まもなく「負けられない戦い」®(テレビ朝日)です。

 

         uni2


いきなりなんだが、私はテレビ朝日のサッカー放映は、その他大勢の

方と同様、嫌いだ・・・松○さん、本業やってください、って毎回思う。

だって、あれ、解説者じゃなくてサポーターなんだもの(笑)

一サポーターになる気持ちは十分理解できるが、お金もらって解説

しているんだから(笑)ちゃんと仕事して、って思う。

でも松木さんだって、本当はしっかり解説できる仕事人なのよ・・・

昔は立派な監督だったんだから・・・イラン対北朝鮮の試合の解説を

今やってるけど、ちゃんとやってるのよ。悪い人じゃないのよ・・・

ただ、ただの良い人(オッサン)なのよ・・・


でもね、確かにね、たまにね、本当に「魂、気合ですよぉ」しか言わない

ときあるのが玉の傷・・・これにラモスが加わったら世界最強(狂or凶)。

確かに気合は最低限必要な要素なんだけどね・・・


そんな訳で、サポーターが試合をレポートしているようなテレビ朝日の

代表サッカー放映は、私はどうしても納得できないのです・・・


と思ったら、今日はどうも松○さんは解説じゃないようだ。

あれ?セル塩さん?ほっ・・・口が悪く、昔解説中にどうしようもない

失言をして、残り時間、ずっと黙りこくっていた過去のあるセル塩さんだが

松○さんよりは良い解説をしてくれることでしょう・・・気になるのは

慎吾が近くにいることだが(笑)試合が終わってから振ってよ。


さて、その点、サッカーの解説は、フジテレビに軍配があがる。

日テレはトヨタカップと高校サッカー、東京ヴェルディ、レッジーナ

以外はほとんどサッカーやらないしな・・・その点、海外サッカーに

力を入れているフジテレビは、日本代表の放映についても十分な

解説者とアナをそろえている。「闘争心」しか語らないアナばっかり、

「負けられない・・・」ばっかり語るテレビ朝日の現状に比べ、

フジのアナが個性、表現力の豊かなこと。特にビバ青島です。

でも最近フジでサッカーだけでなく、世界のスポーツを語っている

オトコが、どうしてか、こやつなのですよね・・・


       dabady

・・・ただ今、衛星回線に混線が起こったようです。お詫びいたします・・・


さて、話を本題に戻しましょう。

あぁ、「我らが日本代表」®(川平慈英)はどうなることやら。

あぁ、気が気でねぇ・・・あー待ち遠しく、怖い・・・

「くぅーー」®(川平慈英)ですよ、ホント。


にしても、テレビでは再三再四今までのW杯予選を振りかえっているが、

内容はご存知の通り、ヨロシクない。二次ならぬ、一次予選から

ギリギリの戦いだった。シンガポール戦に代表されるように・・・

思い出すに、ジーコを信頼できないというのも今に始まったことでない・・・

我らサポーターは、タオルを口にしてぎぃぃぃと焦らされながら、

これからも我らが日本代表を見ていくことになるのだろうか。


        JICO

確かにどの国でもW杯予選は厳しい。プレッシャーというのは

何にも勝るマイナス要素。故に、予選を軽く勝ち上がるチームは

よっぽどその地域のほかのチームがへっぽこか、

もしくはそのチームそのものが圧倒的に強い場合のみ。

だから日本代表が苦労するのも当然かもしれない。


でもその地域のほかのチームがへっぽこであるということは

今のアジアの状態ではないのか?それとも、私(たち)が、

日本の力を過大評価しているのか?アジアで韓国とイランと

並び、欧州リーグへの選手進出が盛んな国である日本は

アジアでは必ず圧勝しなければならない。そういう意識が

あるのかもしれない。


でもその韓国やイランですら、アジア予選は圧勝という雰囲気を

もった戦いをしているわけではない。結局、我らが日本代表を過大評価をし、

一方の相手様を過小評価してしまっている。予選はそもそも簡単なことじゃ

ないんだよ、ってことなんだろう。


だからこそ川平慈英の「W杯進出が目標なんです!」であることは

確かなことで、彼の言うとおり、バーレーンへ「魂を送る」作業を

そろそろ始めないといけない(笑)


だが、それとともに、この戦いは、W杯本番の貴重な準備試合でもある。


こういった予選と、本大会では確かに戦い方は異なる。長期戦の予選と

一発勝負タイプで短期決戦の本大会では選手起用、調整法など、

多くの点で異なる。だからどこまでW杯本大会と同じかと聞かれれば

それは同等とは言えない。だが、本大会まで時間は残り一年となった。

ワールドカップ2006inドイツは、2006年6月1日から始まる。つまり、

今が、残り一年をちょうど切ったところなのである。

だからこそ、本当に質のある戦いをしてほしい。


まぁ一年というのが、代表育成において意外と十分な時間であることを

指し示してくれた「貴重」な例がある。それは皮肉にもお隣韓国の例だった。


韓国代表監督に2001年春に急遽就任したヒディングは同年の5月に開催された

コンフェデinKorea&Japanにて初采配を取った。結果は惨敗。はっきり言って

「糞」という結果であった。具体的にはベストでないメンバーのフランスに0-5で

負けている(ちなみに二ヶ月前にベストメンバーのフランスに日本代表が0-5で

完敗している)。そして予選リーグ敗退であった。日本は同大会を準優勝の

結果で終えている。それでもヒディングは(韓国サッカー協会の凄まじいフォロー

を受けながらという条件付きであったが)一年でチームを育成し、

翌年、あの結果を得た。


もちろんそもそも選手個人個人の力によるところもある。だが一方で、一年でも

チーム育成は十分になりえるということも否定できない。まぁ手ごまはそう変わら

ないが、その中でも可能性を見出していくことは可能ということだろう。


私が思うに、あれはヒディングの巧みな戦術行使力と韓国サッカーの

志向がもともとあまりにシンクロした結果だったと思う。つまり、ジーコが

志向するサッカーと日本代表の志向するサッカーがシンクロ出来るなら、

可能性は生まれるかもしれない。


もう連敗して、それでも何とかプレーオフで出場権を得るという過程を得ない限り、

ジーコが解任されることは無い。だから、これからの一年を期待していくだけが

我らがサポーターの出来ることなんだろう。


少なくともこの予選2連戦とコンフェデで2006W杯本番で見せたいと志向する

日本サッカーの姿を、一瞬でも見られたらと願いばかりである。

残念ながら、核な存在となる小野がいない中ではあるが・・・。


     『頑張れ、我らが日本代表!!』 ®(全サポーター)


       uni1

守るということ

ーーーーーーーーーーーみなさん、守りたいものってありますか?


aza-su3  

この絵を見て、この映画が何の映画か分かった人は、

相当の映画通の部類に入る人なのでしょう。

今日の映画な生活は、上の絵の映画について。

さて、その映画がなんという映画かは、また後ほど・・・。



話が変わり、前置き長いと言われるのを承知で別の話。


昔ある映画雑誌にて


「映画という仕事に携わる出来るオトコと出来ないオトコ」


というタイトルでの二枚の風刺画がありました。


私が目についたのは「できない男」の方でした。

そのできない男の特徴を述べてみましょう・・・


まずできない男はこう言い張るそうです。


「ニューシネマパラダイスは、やっぱ完全版よりオリジナル版だよね」


そしてできない男は、こうも言い張るそうです。


「(『レオン』や『グランブルー』の監督)リュック・ベッソンの映画は

『フィフスエレメント』の前までで、『フィフス・・・』から終わったよね」


・・・俺と一致してんでないの!・・・


当時映画業界って面白そうだなと思っていた私には痛恨の一撃・・・。

以来、映画業界で働くことを一切夢にも思わなくなりました・・・。


話を本題に戻しましょう。今日の映画のご紹介は・・・

「グロリア」(1980年・アメリカ・J.カサヴェテス監督)です。


     aza-su4

         (でかい・・・かな)


簡単にストーリーを追ってみましょう。


NYのどこにでもあるアパートメントに住むギャングの情婦であるグロリア。

彼女の日課はプエルトリコ系の友人の家で朝のコーヒーを貰うことです。


その日もいつものように訪れます。ところがその家族は恐怖におびえていました。

ギャングの会計係であったその家族は、ある出来事から

ギャングに命を狙われていたのです。

そしてその友人は「この子だけ」と、グロリアに幼い息子を預けます。


そしてその男の子がグロリアの家に預けられて、しばらくした後・・・

銃声がアパートメント全体に鳴り響いたのです・・・


まもなくして家族全員を殺された男の子はギャングから追われることになりました。

否応なくして、その男の子を「守る」と決めたグロリアも、またギャングから

追われる身となります・・・


子ども嫌いのグロリアと、生意気な男の子・・・

二人の関係、そしてその逃避行の顛末とは・・・


   groria


何が良いって・・・男の子の演技は微妙っちゃ微妙なんですが、

何たって、このグロリア演じるジーナ・ローランズのカッコいいこと、

カッコいいこと・・・「けんさん級」のシブさです。


もちろん「けん」は「けん」でもマツケンサンバの「けん」ではなく、

「高倉健」兄貴の「健さん」級シブさです。


カッコいいオバサンって、良いですね。私が山手線乗っていたときに

『空いてんじゃないのよ、空けなさいよ、ふざけんなよ』って大声で怒鳴られ、

私の横のスペース約15cmにぎゅーーーーーーっと入ろうと試みてきた

日本のオバサンのオバサントラウマが深くある私には、このローランズが

まるで女神のように見えてきます。


ただ、振り返ると、以前お薦めしたall about my motherの出演陣も多くが

オバサマであったことを考えると・・・

自分にはオバサンフェチの疑いがかかりますね・・・(苦笑)


ところで、あらすじを見ていて、あれ?何かの映画に似ているな、と

思った方も大勢いることでしょう。そうです。


        reon

『レオン』ですね。言うまでもなくベッソン映画の人気No.1、2を争う映画です。


いまやStar Warsで彼ピがダークサイドに堕ちてしまうという悲劇の姫を

演じるN.ポートマン演じる「マチルダ」が家族を某氏に殺され、それからの

逃避行の顛末を、同じアパートに住んだレオン(レノ)との交流を根底にして

描いた作品です。


そう、基本設定がほぼ同じ(守る、守られるの性別が逆なだけ)なんですね。

つまり、この「レオン」は「グロリア」の影響を元にして作られた作品なわけです。

(これについてはリュック・ベッソン本人のコメントを確認できてないのですが

映画好き者界では共通認識として語られております。)


その「レオン」と比べると様々な点、もちろんストーリーやアクション展開も

相当異なるわけです。アクションが好きなら明らかに「レオン」が良いでしょう。

また子役の演技力なら「グロリア」の子役が負けてるのは明白です・・・(苦笑)

「レオン」がレオンとマチルダの双方を色濃く書いたのに比べ、「グロリア」は

比較的グロリアの一人舞台な色が濃いと感じます。


こうして「レオン」と比べると劣る部分もありますが、しかし、その守る側と

守られる側との微妙な関係の変化を描く、そのあり方には「レオン」に

負けない秀逸さが「グロリア」に感じられます。あと、やっぱりJ.レノに勝る

ジーナ・ローランズの存在感は必見なんでないでしょうか。


とにかく「レオン」が好きな方も、そうで無い方も、一度見てみて損はない

作品です。お薦めです☆☆☆☆☆

追記)

ちなみに、このグロリアは正式にリメイクされた作品があります。

主演は・・・氷の微笑のS.ストーンですが・・・評価は酷いものです・・・

私も見る気が起きず見て無いのに批評するのもなんですが、

たぶん今後一生見ないと思います・・・誰か挑んでください・・・。