守るということ | 漁師,ぴんぴん物語 EpisodeⅠ

守るということ

ーーーーーーーーーーーみなさん、守りたいものってありますか?


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この絵を見て、この映画が何の映画か分かった人は、

相当の映画通の部類に入る人なのでしょう。

今日の映画な生活は、上の絵の映画について。

さて、その映画がなんという映画かは、また後ほど・・・。



話が変わり、前置き長いと言われるのを承知で別の話。


昔ある映画雑誌にて


「映画という仕事に携わる出来るオトコと出来ないオトコ」


というタイトルでの二枚の風刺画がありました。


私が目についたのは「できない男」の方でした。

そのできない男の特徴を述べてみましょう・・・


まずできない男はこう言い張るそうです。


「ニューシネマパラダイスは、やっぱ完全版よりオリジナル版だよね」


そしてできない男は、こうも言い張るそうです。


「(『レオン』や『グランブルー』の監督)リュック・ベッソンの映画は

『フィフスエレメント』の前までで、『フィフス・・・』から終わったよね」


・・・俺と一致してんでないの!・・・


当時映画業界って面白そうだなと思っていた私には痛恨の一撃・・・。

以来、映画業界で働くことを一切夢にも思わなくなりました・・・。


話を本題に戻しましょう。今日の映画のご紹介は・・・

「グロリア」(1980年・アメリカ・J.カサヴェテス監督)です。


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         (でかい・・・かな)


簡単にストーリーを追ってみましょう。


NYのどこにでもあるアパートメントに住むギャングの情婦であるグロリア。

彼女の日課はプエルトリコ系の友人の家で朝のコーヒーを貰うことです。


その日もいつものように訪れます。ところがその家族は恐怖におびえていました。

ギャングの会計係であったその家族は、ある出来事から

ギャングに命を狙われていたのです。

そしてその友人は「この子だけ」と、グロリアに幼い息子を預けます。


そしてその男の子がグロリアの家に預けられて、しばらくした後・・・

銃声がアパートメント全体に鳴り響いたのです・・・


まもなくして家族全員を殺された男の子はギャングから追われることになりました。

否応なくして、その男の子を「守る」と決めたグロリアも、またギャングから

追われる身となります・・・


子ども嫌いのグロリアと、生意気な男の子・・・

二人の関係、そしてその逃避行の顛末とは・・・


   groria


何が良いって・・・男の子の演技は微妙っちゃ微妙なんですが、

何たって、このグロリア演じるジーナ・ローランズのカッコいいこと、

カッコいいこと・・・「けんさん級」のシブさです。


もちろん「けん」は「けん」でもマツケンサンバの「けん」ではなく、

「高倉健」兄貴の「健さん」級シブさです。


カッコいいオバサンって、良いですね。私が山手線乗っていたときに

『空いてんじゃないのよ、空けなさいよ、ふざけんなよ』って大声で怒鳴られ、

私の横のスペース約15cmにぎゅーーーーーーっと入ろうと試みてきた

日本のオバサンのオバサントラウマが深くある私には、このローランズが

まるで女神のように見えてきます。


ただ、振り返ると、以前お薦めしたall about my motherの出演陣も多くが

オバサマであったことを考えると・・・

自分にはオバサンフェチの疑いがかかりますね・・・(苦笑)


ところで、あらすじを見ていて、あれ?何かの映画に似ているな、と

思った方も大勢いることでしょう。そうです。


        reon

『レオン』ですね。言うまでもなくベッソン映画の人気No.1、2を争う映画です。


いまやStar Warsで彼ピがダークサイドに堕ちてしまうという悲劇の姫を

演じるN.ポートマン演じる「マチルダ」が家族を某氏に殺され、それからの

逃避行の顛末を、同じアパートに住んだレオン(レノ)との交流を根底にして

描いた作品です。


そう、基本設定がほぼ同じ(守る、守られるの性別が逆なだけ)なんですね。

つまり、この「レオン」は「グロリア」の影響を元にして作られた作品なわけです。

(これについてはリュック・ベッソン本人のコメントを確認できてないのですが

映画好き者界では共通認識として語られております。)


その「レオン」と比べると様々な点、もちろんストーリーやアクション展開も

相当異なるわけです。アクションが好きなら明らかに「レオン」が良いでしょう。

また子役の演技力なら「グロリア」の子役が負けてるのは明白です・・・(苦笑)

「レオン」がレオンとマチルダの双方を色濃く書いたのに比べ、「グロリア」は

比較的グロリアの一人舞台な色が濃いと感じます。


こうして「レオン」と比べると劣る部分もありますが、しかし、その守る側と

守られる側との微妙な関係の変化を描く、そのあり方には「レオン」に

負けない秀逸さが「グロリア」に感じられます。あと、やっぱりJ.レノに勝る

ジーナ・ローランズの存在感は必見なんでないでしょうか。


とにかく「レオン」が好きな方も、そうで無い方も、一度見てみて損はない

作品です。お薦めです☆☆☆☆☆

追記)

ちなみに、このグロリアは正式にリメイクされた作品があります。

主演は・・・氷の微笑のS.ストーンですが・・・評価は酷いものです・・・

私も見る気が起きず見て無いのに批評するのもなんですが、

たぶん今後一生見ないと思います・・・誰か挑んでください・・・。