世代を超えた二つの戦い | 漁師,ぴんぴん物語 EpisodeⅠ

世代を超えた二つの戦い

         二つの世代の戦い

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今、タイミングよく、日本代表の二つのカテゴリーが

それぞれ世界大会に出場しています。


もちろん日本代表がコンフェデ・ドイツで、もう一つが

日本ユース代表で、ワールドユース・オランダです。


コンフェデではW杯予選で培った攻撃面でどこまで

通用するのか、そして中澤無きDFラインがどこまで

通用するのかという点に注目したいと思います。


ワールドユースはU20(20才以下の選手)の大会ですが、

この大会は今や今後の日本代表の育成に必要不可欠な

大会と今やなりました。中田や宮本の世代を初め、

中村や柳沢の世代、小野や高原の黄金世代と、この

大会で世界との距離間を感じ、また成果を挙げて

きました。中田の世代や小野の世代は、その前の

カテゴリーであるU17(17歳以下)の世界大会でも

プレーをし、その際の手応えからU20でも活かして

実際の大会で大きな成果を得てきました。

結果として、そうした経験がワールドカップへと繋がったと

いうことは大袈裟ではないと思います。


そうした中、日本が「世界で」どういうサッカーを志向するのか、

またそれがどれだけ達成できるのか。それを計ることが出来るのが

今回の二つの大会といえます。


大敗を喫して、今後、あまりに守備的な戦いしか世界で出来ないのか。

否、日本の攻撃的な姿勢で世界に通用する部分を見出せるのか。

その両極端ではなく、どこかに世界で戦える部分を見出せるのか。


理想主義(日本の特徴を生かすサッカー)か、

現実主義(相手に合わせるサッカー)か・・・


このように日本サッカーを占う上で、コンフェデとワールドユースは

このうえない機会となるでしょう。



ユースに関しては、もう試合が始まっており、オランダ相手に1-2で

負けましたが、数字以上の完敗でした。現実主義的なサッカーが

そこでは見られましたが、日本の戦い方として、何かが見出せた

試合だとはいえなかったと思います。これから残りグループリーグの

2試合をどう戦うか。そして戦えるか。


下に載せたユース世代に対する、ある記事では、

中田世代以降、世代が進むにつれて、世界との差が

広がっているという指摘がされています。

 

「・・・(略)・・・とはいえ、日本サッカーと世界トップレベル

との間に依然として埋めがたい差異があることもハッキリした。

中田英寿(フィオレンティーナ)らA代表の選手たちも

しばしば「1対1の重要性」を強調するが、その1対1の

問題は下の年代にいっても改善されるどころか、むしろ

差が開いているようにも思える。」(元川氏の記事より


ユース育成の底辺が着実に充実化されている一方で、こうしたことは

反比例的な反応です。では、それはどこまで事実であるのか。

残り二試合でこうした部分を見ることで、今後の2006以後の日本

サッカーの姿が占えるかもしれません。

目標としては、ベスト8を期待したいものです。



一方、コンフェデは「今」、そして「2006」の日本代表を占う戦いです。

W杯本番のグループリーグでの予行、そして世界との差を知る機会です。

3-6-1と個人力(技術・玉際の姿勢・気持ち等)がどれだけ通用するか。

個人力は選手それぞれ次第ですが、3-6-1に関しては、以前の記事

指摘したように、「6」のサイドが下がってしまわず、質のよい攻撃姿勢を

示すこと(時にシュートの姿勢を示し、クロスの質に変化をつけること)が

非常に重要になるでしょう。またジーコの戦術的選手交代も不可欠な

要素となります。そうした部分で機能的な動きがあるか。それに注目して

最大試合数5試合、つまりベスト4を最低限のノルマにしてほしいと思います。


では、日本の戦いを家で静かに見ることとしましょう・・・

まぁ静かで見ることなんて無理かもしれませんが・・・


ちなみに・・・


       「私も応援してます」-フィリップ

    torusie

     「いつでも日本代表に帰ってきますから」