今回の【駅】シリーズは、
愛知県南東部、東三河地方の中心都市である豊橋市の市街地に位置する東海道新幹線の駅で、一部の『ひかり』も停車する豊橋市の代表駅、そして在来線の東海道本線、飯田線や名鉄名古屋本線と乗換可能で、豊橋鉄道渥美線、東田本線(市内線)とも乗換が可能な駅である、
豊橋駅 (とよはしえき。Toyohashi Station) です。
尚、当記事では豊橋駅のうち、JR東海道新幹線の部分のみ紹介いたします。
JR在来線の豊橋駅の記事は以前UPいたしました⇒記事はこちら。
名鉄の豊橋駅の記事は以前UPいたしました⇒記事はこちら。
豊橋鉄道渥美線の新豊橋駅の記事は以前UPいたしました⇒記事はこちら。
豊橋鉄道市内線の駅前駅(駅前停留場)の記事は後日UP予定です。
また、東口と東口駅前に関しましては在来線駅の記事にて紹介いたしております。ご了承下さい。
駅名
豊橋駅
所在地
愛知県豊橋市
乗車可能路線
JR東海:東海道新幹線
隣の駅
東京方………浜松駅 (静岡県)
新大阪方……三河安城駅
乗換可能駅
JR東海:東海道本線 (東京方面、神戸方面)、飯田線 ……………豊橋駅まで徒歩5分
名古屋鉄道:名古屋本線…………豊橋駅まで徒歩1分~3分
豊橋鉄道:渥美線…………………新豊橋駅まで徒歩7分
豊橋鉄道:東田本線(市内線)……駅前駅まで徒歩6分
訪問・撮影時
2021年1月、2023年8月
新幹線駅の概要
駅形態……………地平駅(1964年開業)。
駅舎………………2階に橋上駅舎があります。東西自由通路を兼ねています。
出入口……………東口、西口。改札口は東西自由通路沿いの1ヶ所。他に在来線乗換改札あり。
バリアフリー……○(エレベーター完備)。
点字ブロック……各出入口~改札~1階各ホームに設置。
駅前広場…………○(東西ともロータリー・バス停留所・タクシー乗り場併設)。
新幹線側の西口です。東方向を望む。
在来線側の東口とは違い駅ビルがなく、東西自由通路の出入口があるのみです。出入口には扉が設置されています。
1階と2階橋上階の間は階段・上下方向エスカレーター(下りもあったはず)・エレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
西口にはロータリーを有する駅前広場があり、バス停留所とタクシー乗り場も設けられているものの、ペデストリアンデッキを備え、路面電車の電停もある東口駅前広場と比較すると規模は小さいです。
西口駅前です。上写真は出入口前より、下写真は橋上階より、いずれも西方向を望む。
「駅裏」に相当しますが、新幹線駅の開業前より西口が設置されていたようで、駅前もそれなりに発展していました。しかし商店の数は昔から東口側の方が圧倒的に多かったですが…。
昔からある程度市街地化されていたためか、新幹線開業後も大きく変化せず現在に至っています。
ちなみに三河湾(渥美湾)までは西6km弱ほど離れています。
橋上駅舎2階、東西自由通路南側に設置されている新幹線専用改札口です。南方向を望む。
右が西口で、左が東口、駅ビルおよび在来線・名鉄線改札口、そして豊橋鉄道豊橋市内線(東田本線)の駅前停留場、豊橋鉄道渥美線の新豊橋駅方面です。
駅員配置………あり(有人駅。駅長配置駅かつ管理駅)。
自動改札機……あり(4通路)。
ICカード………EXサービス、TOICA定期券のみ利用可。
幅広通路………あり(有人通路および右から3番目の通路)。
有人通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
窓口……………あり(改札窓口、左手前のJR全線きっぷうりば)。
自動券売機……あり(改札口の左手前および右手前。
全てが指定席券売機で、右手前はクレジットカード専用)。
自動精算機……なし(精算所窓口へ)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設。改札外は東口地下にあり、車いす対応トイレ併設)。
付帯設備………待合室(改札内。空調完備)、AED(改札内)。
売店……………あり(改札内。駅弁販売店の「壺屋」)。他にコーヒースタンドあり。
コンビニ………あり(改札外。改札口右手前に「ベルマートキヨスク」あり)。
『JR全線きっぷうりば』は在来線改札口前にもあります。
そして1階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
バリアフリーに対応しています。
こちらは在来線改札内跨線橋と新幹線改札内コンコースの境界にある新幹線乗換改札口です。
在来線側より西を望む。後方にかけて在来線の跨線橋が延びています。
自動改札機が4通路あり、右から3番目と右端の窓口に面した有人通路が幅広通路です。有人通路には点字ブロックが設置されています。
改札口の右手前には『JR全線きっぷうりば(当日券のみ発売)』と指定席券売機が設置されており、左手前には名鉄線の自動精算機が設置されています。
名鉄線の豊橋駅は在来線駅の一角を間借りしているのは有名な話です。そのため発着線が1線だったりダイヤの制約もありますが、在来線とは改札を出ないで乗換が可能であり、新幹線との乗換も比較的容易です。
下り13番線に設置の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDかもしれません。
JR東海・新幹線の標準仕様で、下部にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジの矢印が描かれています。左が進行方向(新大阪方)です。
尚、東海道新幹線に駅ナンバリングは導入されていません。
駅構造……地平駅(南南東~北北西方向)。
配線………単式ホーム・島式ホーム各1面(2面3線)プラス通過線2線の計2面5線。
番線は在来線と区別されており、11番から改めて付番されています。
左の島式ホーム(東)は左から11番線・12番線の順でいずれも上り東京方面、右の単式ホーム(西)は13番線で下り新大阪・博多方面です。
上り列車は原則として12番線に発着し、11番線はダイヤが乱れた際の予備のホームで通常列車は発着せず、工事用車両の留置に使用されることがあります(Wikipediaの本文を引用)。
12番線と13番線の間には上り通過線と下り通過線があります。
また、11番線の左側には在来線の複数の留置線が並行しており、さらに左に在来線ホームがあります(そのうち3番線のみ名鉄線ホーム)。
ホーム有効長……16両分。
ホームドア………なし(2023年8月時点)。
ホーム幅…………全体的に広く、両端部も一定の幅が確保されています。
上屋(屋根)………全16両分に設置。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
ホーム上設備……空調完備の待合室(11・12番は確認済、13番は確認忘れ)。
ホーム中ほどは上空を橋上駅舎と東西自由通路に覆われています。
また、ホーム上には売店と駅弁販売店のボックスがありますが、私が訪問した2021年以降、コロナ禍の影響で閉店状態です。今は復活しているでしょうか?
上写真は12番線より、下写真は11番線より、2枚とも東京方を望む。
こちらは下り13番線より新大阪方を望む。下りの発着線は1線のみです。
豊橋駅には通過線があり、『のぞみ』や一部の『ひかり』が高速で通過していきます。
ちなみに豊橋市は、あのチョコレート菓子「ブラックサンダー」を製造・販売している有楽製菓の創業者の出身地であり、工場もあることから、「ブラックサンダー」の聖地(?)としてさまざまなコラボ菓子が販売されています。11番線・12番線ホームにある豊橋銘菓の自動販売機でも「ブラックサンダー」が販売されています。
13番線より東京方を望む。
この先、高架に上がって在来線と並走しながら南東へ進みます。郊外へ出て二川駅を過ぎると在来線が左へ離れて静岡県湖西市に入ります。しばらく丘陵地帯を東へ走ると左からの在来線が右へ回り、新居町駅を過ぎて左手にあるボートレース浜名湖を過ぎると左側に浜名湖を見て浜松市に入り、弁天島地区を走ります。浜名湖を通り過ぎると在来線を離れて養鰻場跡や田園の中を東へ走り、やがて浜松工場への引込線が左へ分岐して、在来線が右から左へ回ると市街地に入り、浜松駅へと至ります。
上1枚は13番線より、下2枚は12番線より、いずれも新大阪方を望む。
ホーム端で県道388号線の陸橋をくぐります。その先の右手には保線基地があり、11番線から側線が分岐しています。
この先、高架区間になって左へカーブし、在来線や名鉄線と離れます。豊川と豊川放水路を渡ると豊川市に変わり、田園風景の中を北西へ快走します。やがて左手に三河湾が見えてきて、蒲郡市に入って左手にラグーナテンボスが見えてくると三河大塚駅辺りで在来線をくぐり、トンネルで山越えをして蒲郡市街北側を西北西へ走ります。その後は山間部を坂野坂トンネルでくぐり抜けて幸田町に変わると幸田駅手前で在来線をオーバークロスして、田園や丘陵地の中を北西へ進み、一時的に西尾市内を走行します。その後、岡崎市に変わると平野部の田園地帯の中を走るようになり、矢作川を渡ると安城市に変わります。引き続き郊外を北西へ走り、名鉄西尾線を乗り越すと右手に安城市街を見て走り、やがて右から在来線が接近すると三河安城駅へと至ります。
あとがき
下車(乗車)時・・・2021年、2022年、2023年
最近まで全く使っていませんでしたが、飯田線を集中的に乗り鉄・降り鉄するようになり利用機会が急増しましたw 品川駅、熱海駅、米原駅と並び地平駅です。通過タイプの駅構造ですが、上り線は待避線2線による島式ホームになっています。地平駅ゆえ橋上駅舎を有しており、在来線の橋上駅舎とは東西自由通路で結ばれています。また、中間改札もあり、改札を出ずに在来線との乗換も可能です。駅前は市街地ですが、新幹線側の西口は「駅裏」といった感じで、東口ほど発展していません。
鉄路のみで
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
東海道新幹線『こだま』『ひかり(一部)』で直行。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
東海道新幹線『こだま』『ひかり(一部)』で直行。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり(駅構内改札外、駅前にあります)
飲食チェーン店・・・あり(駅ビル内、駅前にあります)
駅弁・・・・・・・・改札内に「壺屋」があります(稲荷寿司が有名)
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。東海道新幹線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は豊橋駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:JR東海のHP、Google地図、Wikipedia)