金山駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市熱田区北端部・中区との境界にかけて広がる名古屋の副都心・金山エリアに位置する、名鉄名古屋本線のサブターミナル駅とも言える重要な駅で、JR線、名古屋市営地下鉄と金山総合駅を形成しており、それぞれの路線と比較的容易に乗換が可能な、
金山駅 (かなやまえき。KANAYAMA Station) です。
 
 
駅名
金山駅 (NH 34)
 
所在地
愛知県名古屋市熱田区  
(※) ホームの西半分は中区にまたがっています。  
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線  
 
隣の駅
豊橋方…………神宮前駅    
名鉄岐阜方……山王駅  
  
乗換可能駅  
JR東海:東海道本線中央本線【中央西線】……金山駅まで徒歩3分
名古屋市営地下鉄:名城線名港線………………金山駅まで徒歩6分
  
訪問・撮影時
2019年
 
 

金山総合駅の北口です。南を望む。
総合駅の開業当初は出入口があるのみだったと記憶していますが、いつの間にか出入口部分に駅ビル「ループ金山」が建てられました。
「ループ金山」は店舗、予備校、事務所、郵便局などが入居する3階建ての複合ビルで、1階に北口出入口があります。
また、金山総合駅は屋根付きの南北自由通路から名鉄・JR・地下鉄の駅へアクセスする形になっていて、駅の外に出ずに各社局相互間の乗換が可能で、バリアフリーにも対応しています。
名鉄は南北自由通路を挟んで東西に橋上駅舎を有しています(東棟と西棟)。東棟には中央改札口と東改札口があり、西棟には西改札口とJR線のりかえ口があります。
そして、北口にはロータリーはありませんが、写真右後方、「アスナル金山」にバスターミナルがあります。
 
 

北口駅前です。北を望む。後方に北口があります。
正面から左にかけての一帯には、2028年までの期間限定商業施設「アスナル金山」があります。施設内には広場やバスターミナル、タクシー乗り場があり、駅前広場としても機能しています。
また、北口駅前一帯(北側~北西側)は市街地ですが、オフィスビルが多く、意外と商店が多くない印象です。金山総合駅開業が1989年と比較的新しいため、商業地化が遅れているかもしれません。約200m北にはイオン金山店(旧・ダイエー金山店)があります。
名古屋の副都心であるため、近くに民家も少ないです。
約300m北には日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)があり、その北隣には名古屋市音楽プラザがあります。
そして、右側へ進むと大津通に出ます。大津通を南方向へ進むと後述の東口に到達します。
 
 

金山総合駅の南口です。北を望む。南口には駅ビルがありません。
北口は中区ですが、南口は左側(西)が中区、右側(東)が熱田区になります。
右側には小さなロータリーがあり、タクシー乗り場が設けられています。バス停留所は南側の通り沿いに設けられています。
南口の駅前広場は大半が歩行者用のスペースです。広場を利用して頻繁にイベントが開催されています。
左側には31階建ての金山南ビルがあり、名古屋ボストン美術館やANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋などが入居しています。
 
 

南口駅前です。南を望む。後方に南口があります。
こちらも市街地でビルが立ち並んでいますが、金山総合駅が完成する前は南口がなかったためか商店が少ない印象です。
南口側は駅を離れると住宅が多く見られるようになります。
そして、約300m南には金山神社があります。
 
 

南北自由通路にて。南を望む。後方に北口が、前方に南口があります。
金山総合駅の南北自由通路は非常に広い幅を有していて、屋根に覆われています。
早朝の撮影なので広々としていますが、朝から晩まで通行人だらけになります。
左前方には名鉄線の中央改札口が、右前方には名鉄線の西改札口があります。
そして右側にJR線の改札口が、後方の左右に名古屋市営地下鉄名城線・名港線の金山駅出入口(上下方向エスカレーター)があります(エレベーターは右後方のみ)。
 
 

 

南北自由通路東側に位置する中央改札口です。東を望む。
左に北口が、右に南口があり、後方に後述の西改札口があります。
名鉄線の金山駅は掘割にホームがあり、南北自由通路の東西にそれぞれ橋上駅舎を有しています。
橋上階が南北自由通路と同レベルの高さであるため、出入口から改札口まで段差なく移動できます(改札階が1階扱い)。但し、中央改札口と後述の東改札口のコンコースとホームを結ぶエレベーターが設置されていないため、車いすで金山駅をご利用の際は後方の西改札口へ回る必要があります。
 
写真の中央改札口には交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が多数あります。窓口に面した右端のみ幅広通路で、有人通路を兼ねています。
改札口の両側には窓口があり、ミューチケットなどを購入できます(右側窓口は定期券うりばを兼ねていて、早朝は非営業です)。
左側の窓口の左手前には自動券売機があります(ICカードチャージ可能)。改札内には精算窓口、磁気券用の自動精算機、『manaca』チャージ機があります。
トイレ・車いす用トイレは改札内と南口前(改札外)にあります(ともにオストメイト設備はありません)。
中央改札口の改札内コンコースは東改札口と共用ですが、西改札口側とは直接繋がっていません。
下層の掘割部(地下1階)にある各ホームとの間には、階段と上下方向エスカレーターが設置されています。
尚、改札外にコンビニはありません。西改札口前に売店があります。改札内には名鉄系のコンビニ「ファミリーマート エスタシオ」があります。
そして、改札口の右側には東口側へ抜ける通路があります。
東口側の1階と、右側のエスカレーターを上った先の2階には名鉄系の商業施設「μPLAT金山(ミュープラット金山)」になっています。
 
 

こちらは南北自由通路西側に位置する西改札口です。西を望む。
右に北口が、左に南口があり、後方に前述の中央改札口があります。
この西改札口は名鉄線・金山駅で唯一のバリアフリー対応改札口です。

交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が並んでいて、窓口に面した右端のみ幅広通路です。幅広通路は有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には窓口があり、さらに右手前にはICカードチャージ可能な自動券売機があります。
改札内には精算窓口と磁気券用の自動精算機はありますが、『manaca』チャージ機は確認できませんでした。残高不足の場合は精算窓口へお問い合わせ下さい。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります(オストメイト設備併設)。
下層の各ホームとの間には階段とエレベーターが設置されていますが、エスカレーターの設備はありません。
西改札口の左手前には売店・土産物店「Gift Spot」があります。改札内に売店・コンビニはありませんが、代わりに飲料自動販売機が設置されています。
尚、各ホームにミニコンビニ「ファミリーマート エスタシオ」があります。
改札口の左側にある階段を登った先には「ロッテリア」があります。
そして、西改札口コンコースの反対側(写真奥)にはJR線のりかえ口があります。
 
 

こちらは名鉄線⇔JR線の乗換改札です。JR線構内より東を望む。この乗換改札は名鉄が管理しています。
2004年に、JR線沿線から中部国際空港への利便性向上のために設けられたと記憶しています。
手前がJR線コンコース、奥が名鉄線コンコースです。
左が中央本線ホームとJR線改札口方面、右が東海道本線ホーム方面です。
通常は駅員無配置で、改札両側にインターホンが設置されていますが、時間帯により駅員が配置されます。
ICカード対応の自動改札機が並んでいて、磁気券は複数枚の処理が可能です。右端が幅広通路になっています。改札口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
改札口の右手前には名鉄線の自動券売機があり、改札口の先の左側にはJR線の自動券売機があります。いずれもICカード対応です。
そして、乗換改札の先は名鉄線の西改札口コンコースで、正面に西改札口が見えます。
 
 

 

こちらは東口です。
上写真は大津通東側より、下写真は大津通西側より、それぞれ西を望む。
撮影地点で大津通は名鉄名古屋本線とJR東海道本線を陸橋で跨いでいますが、この陸橋の名称は「高座橋」で、左側の中央本線を跨ぐ陸橋が「金山橋」です。
かつては大津通の東側(写真後方)に名鉄の金山橋駅がありましたが、金山総合駅計画に基づき1989年に現在地へと移転し、駅名も「金山」へと改称しました。
この東口は金山橋駅が西側へ移転した事に伴う利便性低下を救済する目的で設置されていると思われます。地下鉄には大津通りに面した出入口がありますが、JRにはありません。
東口は中央口と一体の橋上駅舎(東棟)で、駅舎東側に開口しています。直下には名鉄線が通っています。
出入口に段差はありませんが、東棟の改札内にはエレベーターがありませんので西口へお回り下さい。
駅舎に入ると通路両側に「ミュープラット金山」の店舗があります。通路奥に東改札口があります。
また、出入口前には有料の駐輪場があります。名鉄の商売根性は凄いですw 一等地に駐輪場があるため、満車でした。
尚、東口に駅前広場はありません。
 
 

東口駅前です。高座橋より北を望む。左手に東口があります。
手前(南)~奥(北)の道路は大津通です。すぐ先に金山橋があり、写真右側に旧・金山橋駅の出入口と駅舎がありました。跡地は現在、名鉄金山第一ビルや名鉄協商パーキング金山橋に転用されていて、駐車場に「金山橋」の名前が残されています。尚、金山橋より手前が熱田区で、金山橋から前方が中区になります。
金山橋の先、大津通沿いには商店が立ち並んでおり、小さな繁華街が形成されています。
約400m北には日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)があり、その北隣には名古屋市音楽プラザがあります。
 
 

東口駅前です。金山橋南交差点より南を望む。後方に高座橋があり、右後方に東口があります。
手前(北)~奥(南)の道路は大津通です。
南側も市街地で商店も見られますが、北側と比較すると少ない印象です。商店のほかにオフィスやマンションも見られます。
駅から離れると住宅街になります。
 
 

こちらは橋上駅舎東棟東側に位置する東改札口です。西を望む。
後方に「ミュープラット金山」の店舗と出入口があり、左前方には中央改札口とを結ぶ改札外連絡通路があります。
東口は駅員無配置で、改札内外にインターホンが設置されていますが、駅員が配置される事もあります。但し、窓口はありませんので自動券売機やインターホンで対応できない場合は中央改札口の窓口へ回る必要があります。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が5通路あり、中央の3通路がIC専用通路、左端が幅広通路です。
改札口の左手前にはICカードチャージ可能な自動券売機があります。
そして改札を入って左側には磁気券用の自動精算機と『manaca』チャージ機があります。
改札内コンコースは中央改札口と共用ですが、ホームとの間にエレベーターはありませんので、車いすで乗降される場合は左前方の通路を経由して西改札口へ回る必要があります。
 
 

1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準デザインで、外国語は英語の他に中国語と朝鮮語も併記されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 34)。
駅番号部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

名鉄の金山駅は島式ホーム2面4線の掘割構造で、地下1階相当にあります。ホームは概ね東南東~西北西方向に延びており、カーブ地点に駅が設置されています。
 
左ホーム(南)の左が1番線で主に名古屋本線方面からの名鉄岐阜・犬山・津島方面、右が2番線で主に常滑線方面からの名鉄岐阜・犬山・津島方面です。
そして右ホーム(北)の左が3番線で主に常滑線・中部国際空港方面、右が4番線で主に名古屋本線・豊橋方面です。
また、1番線の左側には東海道本線のホームがあり、4番線の右側には中央本線のホームがありますが、JR線のホームは名鉄線ホームから見て西方向(奥)にずれています。
 
ホーム有効長は19m車10両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は広いですが、階段部分は非常に狭くなっています。
上屋(屋根)はホーム全長にわたり設置されていますが、大部分が橋上駅舎に覆われています。
各ホーム上に飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室、ミニコンビニ「ファミリーマート エスタシオ」が設置されていて、3・4番線の名鉄岐阜方(奥)には立食い蕎麦屋「かどや」があります。
また、各ホームの豊橋寄り(手前側)には中央改札口および東改札口とを結ぶ階段と上下方向ESが、名鉄岐阜寄りには西改札口およびJR線乗換改札とを結ぶ階段とEVが、それぞれ設置されています。
写真は2番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

こちらは3番線より豊橋方を望む。右から1番線~4番線の順です。
主に常滑線系統の列車が発着する内側の2番線・3番線は大部分が橋上駅舎などに覆われているため、地下駅のように薄暗いです。
尚、金山駅の1日平均乗車人員は約85,000人で(乗降人員ですと約17万人)、名鉄では第2位の多さです(1位は名鉄名古屋駅です)。
また、ホーム中ほどに熱田区と中区の境界があり、手前の名鉄岐阜方が中区、奥の豊橋方が熱田区です。名鉄の駅長室がある橋上駅舎東棟が熱田区内にあるため、名鉄駅の所在地は熱田区になります(JR駅と地下鉄駅は中区)。
 
 

2番線より豊橋方を望む。
金山駅から1駅先の神宮前駅までの間は名鉄唯一の複々線区間で、外側線を名古屋本線系統が走行し、内側線を常滑線系統が走行する方向別複々線です。渡り線が複雑に絡み合い、待避やホームでの折り返しにも対応しています。
この先、右側を走る東海道本線と完全並走で掘割を出て右へカーブして進路を南東に変えます。尚、中央本線は金山駅ホーム部分で左(北東)へ離れています。その後、八熊通(県道29号線)をアンダーパスすると緩やかに右へカーブして進路を南南東に変え、左手にイオンモール熱田を見ながら市街地の中を走ります。そして右手にJR線の熱田駅を見て走ると、程なくして神宮前駅へと至ります。
 
 

 


3番線より名鉄岐阜方を望む。
これより先は複線区間で、外側の1番線が下り主本線、4番線が上り主本線になります。内側の2番線・3番線の延長上には引上線があり、当駅折り返し列車(主に常滑線系統)が使用します。
この先、左の東海道本線、右の中央本線に挟まれた中を掘割区間で西北西へ走りますが、やがて掘割を抜けると高架区間になり、堀川を渡って中川区に入ります。そして左手にウインズ名古屋(場外馬券売場)を見て右カーブが始まると名古屋高速4号東海線をアンダーパスして、次は左手に東海道本線のみにホームがある尾頭橋駅を見て市街地の中を走ります。その後は中央本線が名古屋本線と東海道本線をアンダークロスして左側へ回り、名古屋本線が最も東を走るようになります。そして進路を北寄りに変えて左に東海道新幹線が接近すると、程なくして山王駅へと至ります。以前の駅名は「ナゴヤ球場前駅」でした。
 
 
あとがき
私が名鉄の金山駅で下車(乗車)したのは子供の頃の1991年頃に1度、そして1999年以降は乗り鉄で何度も下車しています。中でも2018年以降は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。掘割にある2面4線の大きな駅で、南北をJRの中央線と東海道線に挟まれています。ホームの上には立派な橋上駅舎があり、首都圏の私鉄駅と比較しても遜色ない規模です。駅前は市街地で、多くの人で賑わっていました。
  
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、東海道本線より新幹線ホームに近い中央本線電車に乗り換えて金山駅下車すぐです。名鉄で金山駅入りするには名古屋駅前地下にある名鉄名古屋駅から名古屋本線上り電車(ミュースカイなど特別車を除く)に乗り当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内や駅前に複数のコンビニがあります。そして飲食店もチェーン店を含めて駅や駅前に多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は金山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)