山王駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市中川区北東部に広がる市街地に位置する名鉄名古屋本線の駅で、ナゴヤ球場の最寄駅であり、中日ドラゴンズ一軍の本拠地だった頃は「ナゴヤ球場前駅」として多くの観客で賑わった、
山王駅 (さんのうえき。SANNO Station) です。
 
 
駅名
山王駅 (NH 35)
 
所在地
愛知県名古屋市中川区 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線  
 
隣の駅
豊橋方…………金山駅  
名鉄岐阜方……名鉄名古屋駅  
 
訪問・撮影時
2018年10月
 
 

 

山王駅は高架駅で、北東側(上り線の名鉄岐阜方)のみに駅舎が設置されています。
駅西側からアクセスする際は、駅舎北側にあるガードまたは約200m南にあるトンネルをくぐり、東側へ回らなければなりません。
駅舎は1983年に改築された平屋建てで、リニューアルの上で現在も使用されています。
駅外と駅舎内の間に段差はありません。
尚、山王駅には駅前広場が整備されていません。バス停留所は駅西側(ガードの先)の幹線道路沿いに設けられています。
上写真は西を、下写真は南を望む。
 
 

駅前の様子です。東を望む。右手に駅舎があり、後方に名鉄線・JR線・東海道新幹線のガードがあります。
この交差点は山王駅東交差点で、奥(東)へ延びる道路が山王通、左(北)へ延びる道路が名駅通です。南や西へ延びる道路には通り名がありません。
駅周辺は市街地ですが、商店は少なくマンションや事業所のビルが多く見られます。
約500m北東には中川運河東支線の松重閘門(まつしげこうもん)があります。現在は使用されていません
 
 

駅前の様子です。西を望む。後方にガードがあり、その反対側には山王駅があります。
駅西側は住宅街で、マンションは少なく低層の建物が多いです。商店は少ないです。
写真左側の離れた場所(駅から約750m南)にはナゴヤ球場があります。かつての中日ドラゴンズの本拠地で、現在も2軍の本拠地として試合が行われています。
 
 

 

こちらは1988年から2000年代初頭まで使用されていた南臨時改札口「グラウンド・ゲート」です。中日ドラゴンズの試合開催日は相当混雑していたと思われます。
1987年にJR東海が名古屋港線上にナゴヤ球場正門前駅(リンクは駅廃止後の探訪記)を開業させた事に対抗して、翌1988年に現・駅舎の約200m南のガード下に南臨時改札口を設けました。それでもJRの方がナゴヤ球場に近かったのですが、臨時停車も含めて列車本数は名鉄の圧勝でした。
「グラウンド・ゲート」はガード下に改札口がありますが、現在はシャッターが閉じられていて内部が分かりません。おそらく非自動の改札口があり、そのすぐ先にホーム直結の階段があったと思われます。
乗車券は手前(東)のプレハブ小屋で発売していたと思われ、この小屋の築堤沿いにはトイレがあります。窓口はシャッターで閉鎖され、トイレは柵で閉鎖されています。
上写真は西を、下写真は北西を望む。トンネルを抜けて左へ曲がればナゴヤ球場です。
 
 

 

改札口です。上写真は西を、下写真は南を望む。
北側と東側に出入口があります。北側出入口はガードに面していて、ナゴヤ球場方面(駅西側)へ抜けられます。
また、上写真の左側には飲料自動販売機と証明写真発行機が設置されています。
かつては有人駅でしたが、2004年に駅集中管理システムが導入され、無人駅になりました。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路設置されており、中央がICカード専用通路、右端が幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機が2台あり、タッチパネル式の機械は『manaca』などのチャージが可能です。
一方、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして改札口の先には2階にあるホームとを結ぶ階段とエレベーターが設置されています。山王駅はバリアフリーに対応しています。
尚、山王駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

下り1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅にもローマ字が併記されている新タイプです。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 35)。
駅番号部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

山王駅は島式ホーム1面2線の築堤高架構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線で下り名鉄岐阜方面、左(東)が2番線で上り豊橋方面です。
1番線の右はJR線で、東海道本線中央本線東海道新幹線の順で名鉄線と並行しています。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアはありません。試合終了時などの混雑対策もありホーム幅は広めです。
上屋は名鉄岐阜方(手前側)の4両分に設置されていて、南臨時改札口のある豊橋方にはありません。まぁ、雨が降っていたら試合が中止になる可能性も高いですから…。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機、待合室(空調なし)が設置されています。
そして名鉄岐阜方の端(後方)には1階改札口とを結ぶ階段とエレベーターがあり、豊橋方の端には南臨時改札口「グラウンド・ゲート」の階段があります(閉鎖中)。
写真は1番線より豊橋方(南)を望む。
 
 

こちらは2番線より名鉄岐阜方(北)を望む。
左が1番線、右が2番線で、すぐ後方に「グラウンド・ゲート」があります。
1番線の右には東海道本線、中央本線、東海道新幹線が並行していますが、中央本線のこの付近には山王信号場があり、貨物線の名古屋港線が直進する形で南へ分岐しています。分岐点のすぐ先(左後方)にナゴヤ球場正門前駅(リンクは廃駅の探訪記)がありました。
 
 

 

2番線より豊橋方を望む。
ホーム端に南臨時改札口「グラウンド・ゲート」の階段出入口があります。もう「グラウンド・ゲート」が使われる事はないでしょう。
この先、右を走る東海道本線と一緒に左へカーブして中央本線をオーバークロスすると名鉄線は右の東海道本線と左の中央本線に挟まれた中を走るようになります。その後は東海道本線の尾頭橋駅を見ながら市街地を走ると名古屋高速4号東海線をおアンダーパスすると同時に高速下の江川線(県道107号線)をオーバーパスして、すぐに堀川を渡り中区に入ります。そして台地状の地形になって掘割を東南東へ走ると伏見通(国道19号線)をアンダーパスして、名古屋のサブターミナルである金山駅へと至ります。
 
 

 

1番線より名鉄岐阜方を望む。ホーム端に改札口とを結ぶ階段・EVがあります。
この先、中川運河東支線を渡り、左側のJR線と並行して築堤高架で市街地を北上します。そして名古屋高速5号万場線をアンダーパスすると中村区に入り、左手に再開発区域「ささしまライブ」を見ながら走ると下り勾配になって左へカーブします。その後は正面に名鉄バスターミナルが見えてくると地下区間になり、程なくして名鉄最大のターミナル駅である名鉄名古屋駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が山王駅で下車(乗車)したのは子供の頃に1回、そして2011年と2018年の計3度です。子供の頃はナゴヤ球場で試合観戦のため利用しました。中日-阪神戦でしたw 2011年はJRの名古屋球場正門前駅を探訪するため、そして2018年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。試合の時は多くの人が利用していましたが、今はひっそりとしていて、名鉄名古屋駅と金山駅の間にありながらローカルムードが漂う駅でした。ナゴヤ球場で二軍戦がある時は少し混雑するようですが…。駅前は住宅街で、人通りは少なかったです。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の上り普通列車に乗り当駅下車です。山王駅には普通列車しか停車せず、しかも毎時4本しかありませんので注意が必要です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅の西約150mに1軒あり、駅前に「すき家」がありますが、そのほかに気軽に入れる商店・飲食店はありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は山王駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)