ナゴヤ球場正門前駅跡(愛知県名古屋市中川区。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、愛知県名古屋市中川区にあり1996年まで中日ドラゴンズの本拠地であったナゴヤ球場への観客輸送のために1987年~1994年の間使用されていた、貨物線の名古屋港線上に設置されていた臨時駅の駅跡、
ナゴヤ球場正門前駅跡について簡単にレポートします。

  

ナゴヤ球場正門前駅はJR東海が発足した1987年に、ナゴヤ球場のすぐ近くを通っている東海道本線貨物支線(通称:名古屋港線)にホームを設置して、中日ドラゴンズの試合がある日のみ営業する臨時駅として開業しました。それ以前は、球場から最寄りの名鉄名古屋本線・ナゴヤ球場前駅(現・山王駅)まで約10分を要していましたが、ナゴヤ球場正門前駅は球場から徒歩1分の場所にあるため、一気に利便性が向上しました。
しかし、1995年に付近を通る東海道本線に尾頭橋駅が開業すると、観客輸送を尾頭橋駅に譲る形で前年(1994年)の10.8決戦の日を最後に廃止されました。

  

尚、今回の区間はサラッと辿っただけなので調査が不十分なことをお詫び申し上げます。
また、今回も写真が少ないです。ご了承願います。

  
  

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(Yahoo!地図を使用。廃線跡のラインは実際の廃線跡を完全に辿れていません)  

  
  

駅名   所属路線   駅廃止時 
(臨)ナゴヤ球場正門前駅   JR貨物:(※)東海道本線貨物支線  1994年  
(※) 通称:『名古屋港線』。   
  
  
探訪・撮影時   2011年5月  

  

  

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現在は2軍の球場として使用されているナゴヤ球場の北側正面にナゴヤ球場正門前駅がありました。
駅の真上を東海道新幹線が走っています。
現在は踏切で名古屋港線を渡って反対側へ出られますが、当時は出られなかったのではないかと思います。


 

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改札があった場所の新幹線高架橋壁面には、野球にちなんだデザインの絵が今も残っています。


 

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改札跡を通り、ホーム跡へ出ました。
ホームは新幹線の築堤に沿って6両分の長さで設置されていたようです。
写真は名古屋駅方を望む。


 

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上写真と同じ地点より名古屋港駅方を望む。


 

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ホームの反対側へ出て、改札側を望む。新幹線をくぐると1分でナゴヤ球場に着きました。


 

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ナゴヤ球場にて。球場前の広場があった場所には現在、中日ドラゴンズの室内練習場があります。


 

(おしまい)

  

  
廃線跡探訪の注意点  

私が訪問したのは2011年でしたが、既に駅施設は撤去されており、壁面などに面影が残る程度でした。

  

現地へは東海道本線の尾頭橋駅または名鉄名古屋本線の山王駅から徒歩10分以内で探訪可能です。
都市部にあり、山王駅近くにはコンビニがあるので、食料・飲料については困りません。

  

  
付近を通る路線  

接続路線  
JR東海:東海道本線 (尾頭橋駅まで徒歩5分)  
名古屋鉄道:名古屋本線 (山王駅まで徒歩9分)  
(※) 東海道新幹線中央本線は近くに駅がありません。名古屋港線は中央線から分岐しています。    
  
(参考:Wikipedia)