京成曳舟駅【東京都】(京成押上線。2018年、2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都墨田区中央部の市街地にある京成押上線の駅で、近くに高木神社がある縁で2019年にアニメ「からかい上手の高木さん2」のコラボエリアが誕生して注目を浴びるようになった、
京成曳舟駅 (けいせいひきふねえき。Keisei Hikifune Station) です。
 
 
駅名
京成曳舟駅 (KS 46)
 
所在地
東京都墨田区
 
乗車可能路線
京成電鉄:押上線
 
隣の駅
押上方……押上駅
青砥方……八広駅
 
訪問・撮影時
2018年12月、2019年9月
 
 

京成曳舟駅のメインの出入口と言える、西改札口に通じる押上方出入口です。駅の南西側にあります。西側より撮影。
京成曳舟駅は高架駅で、2015年に高架化されました。高架下2階に駅舎・改札口があります。
駅外と改札口は階段、エスカレーター(上りのみ)、エレベーターで結ばれています。
駅前高架橋と並行する遊歩道が整備されています。
尚、駅前広場は整備されていません。南東側に月極駐車場があり、そこに設置される可能性はあるかもしれませんが…。
 
 

押上方出入口駅前の様子です。西を望む。
北西側は再開発が進み、「イトーヨーカドー曳舟店」、墨田区曳舟文化センター、高層マンションなど複数の大型や高層のビルが立ち並んでいます。
また、東武伊勢崎線【東武スカイツリーライン】(本線押上支線)と東武亀戸線曳舟駅はイトーヨーカドー手前の交差点を右折して、さらに1つ先の交差点を渡り左へ進めば到達できます(約400m。徒歩7分ほど)。ちなみに京成曳舟駅と曳舟駅は乗換駅には指定されていません。
 
 

押上方出入口にしか繋がっていない西改札口の様子です。2階にあります。背後に駅外(1階)への階段、エレベーターがあります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端は有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ、多機能トイレは改札内にあります。
3階にある各ホームとの間には階段、エスカレーター(上下方向)、エレベーターが設置されています。
そして改札内にはコンビニ「ファミリーマート」があります。
改札内コンコースは後述の東改札口側と共用です。正面に東改札口が見えます。
 
 

 

そして、西改札口の改札外コンコースには、2019年8月よりアニメ「からかい上手の高木さん2」のコラボエリアが設置されています(約1年間の期間限定)。
駅南西方約700mの場所に作品の聖地として有名な高木神社が存在し、その縁でコラボエリアが設置されるに至りました。
コラボエリアには作品中に登場する教室が再現され、机には主人公・高木さんの等身大像が座っています。スピーカーがあり、高木さんの声が流れます。
隣の空席に訪問者が座る事が可能で、写真撮影をするフォトスポットになっています。
 
また、改札内にも京成と高木神社のタイアップ企画として作品とのコラボ絵馬を掛けられる「絵馬掛け」が設置されています。高木神社で購入した絵馬を当駅に飾る事ができます。
 
 

こちらは東改札口に通じる青砥方出入口です。駅の北東側にあります。北側より撮影。
青砥方出入口は写真の出入口(階段のみ)、写真奥(押上寄り)にある出入口(上りエスカレーター併設)、背後(青砥方)を通る明治通りに面した墨田区設置の中階層通路出入口(上りエスカレーター、エレベーター併設)の計3ヶ所あります。
尚、こちら側にも駅前広場は整備されていません。
 
 

青砥方出入口駅前の様子です。北東を望む。右側には東改札口に通じる中階層通路出入口があります。
左右を走り押上線をくぐる道路は明治通りです。周辺は住宅密集地で、商店は多くありません。
 
 

こちらは押上寄りにある青砥方出入口前より南東を望む。
背後左側に出入口があり、その隣の高架下には「くすりの福太郎」があります。
駅の南東側に位置する京島地区は第二次世界大戦の空襲による戦災を免れた地域で、昔ながらの昭和レトロな下町風情の町並みが残っており、各媒体で紹介されているようですが、一方で地震など災害時の被害が甚大になる可能性も指摘されており、特に駅前地区は再開発の波が押し寄せているようです。
 
 

青砥方出入口にしか繋がっていない東改札口の様子です。背後に前述の各出入口への昇降設備や通路があります。
東改札口は駅員無配置で、代わりにインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が設置されていて、左端はインターホン対応通路を兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機があります。
改札内コンコースは前述の西改札口側と共用です。正面に西改札口が見えます。
 
 

ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
京成の新デザインで、駅ナンバリングも併記されています (KS 46)。
また、正式名称が「京成○○」の駅では案内上「京成」が省略されるケースが多々見られますが、当駅につきましては「京成曳舟」と正式名称で表記されています。
 
 

京成曳舟駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、南西方向~北東方向にホームが延びています。
右が1番線で上り押上方面・都営浅草線方面、左が2番線で下り青砥方面・成田空港方面です。
有効長は8両分あり、ホーム上屋は全8両分に設置されています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
写真は青砥方を望む。
 
 

押上方を望む。
正面に東京スカイツリーがあるのですが、タワーマンション「イーストコア曳舟二番館」に遮られて、てっぺんの部分しか見えませんw
この先すぐに左へカーブして、東武亀戸線をオーバークロスするとすぐに地平に下り、右側から来た東武スカイツリーラインと並走するようになると踏切を通過します(東武は高架橋)。その後は右へカーブして地下トンネルへと入り、ほどなくして東京スカイツリータウン直下にあり、都営浅草線との境界駅である押上駅(京成管理)へと至ります。
 
 

青砥方を望む。
この先、右へ左へカーブした後、高架区間のまま住宅密集地の中をほぼ一直線に北東へ進み、荒川の手前に位置する八広駅へと至ります。
尚、カーブの先にはかつて向島駅がありましたが、1943年に休止、1947年に廃止されました。地平区間時代はホーム跡などの遺構がありましたが、高架化により痕跡は消滅しました。
また、向島駅からは白鬚線が北へ分岐していました。白鬚線は押上線と分かれた後に左カーブで西へ針路を変え東武の東向島駅(当時は玉ノ井駅)の北側を横切り、現在の白鬚橋東詰交差点付近にあったと思われる白鬚駅へ至る1.4kmの路線でした。当時は押上からの延伸が叶わず都心乗り入れが悲願であった京成でしたが、この白鬚線を介して現在の都電荒川線の一部を形成している王子電気軌道(当時)と接続し、直通運転をする事で都心を目指し、1928年に開業しました。しかし、1930年に上野~筑波山の免許を保有していた筑波高速度電気鉄道を吸収合併し、1933年に青砥~上野の新線を完成させた事で悲願の都心乗り入れを達成した事により白鬚線は存在意義を失い、さらに東京市から幹線道路との立体交差を義務付けられた事から1936年に白鬚線は開業からわずか8年でひっそりと廃止されました。後に廃線跡をバス専用道路に転用する計画もありましたが実現せず宅地転用され、現在では白鬚線の痕跡を確認する事は非常に困難となっています。
 
 
あとがき
私が京成曳舟駅で下車(乗車)したのは2018年、2019年の計2度です。2018年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。その後、2019年8月にアニメ「からかい上手の高木さん2」のコラボエリアが誕生したので2019年9月に再訪問しました。「からかい上手の高木さん」コラボエリアは2つ隣の「キャプテン翼」とコラボしている四ツ木駅と比較して訪問客が少ないようで、私の訪問時は他に誰も見に来ていなかったのが心配でした。まぁ撮影し放題でしたがw また、駅は綺麗な高架駅でした。駅前は再開発途上で、新しい街並みと旧来の住宅街が混在していました。
 
新宿からですとJR新宿駅から中央・総武緩行線東行(千葉方面)に乗り、浅草橋駅で下車します(御茶ノ水駅までは中央線快速にも乗車可能)。そして都営浅草線の押上方面(京成押上線直通の普通のみ)に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅で下車。山手線内回りor京浜東北線北行に乗り換えて秋葉原駅まで行き、中央・総武緩行線東行(千葉方面)に乗り換えて浅草橋駅で下車します。以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内にコンビニがあり、スーパーは押上方の高架下にスーパー「オーケー」と、約150m南西に「イトーヨーカドー曳舟店」があります。一方、飲食店も駅前や「イトーヨーカドー」内にチェーン店を含めて数多くあります。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京成押上線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は京成曳舟駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:京成電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)