東急目黒線(東京都品川区~横浜市港北区。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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日吉駅にて。5080系電車(左)と、東京メトロ南北線の9000系電車(右)です。
 
今回は、東京都品川区にある目黒駅から東京南西部の住宅街を通り、田園調布からは東横線と同じルートを南下して神奈川県川崎市を経て横浜市の日吉駅へ至る、目黒方では東京メトロ南北線や都営地下鉄三田線と相互直通運転を実施している東急電鉄の都市型路線、
東急目黒線を紹介します。
 
目黒線の目黒~田園調布~多摩川は、もともと目黒~蒲田を結んでいた目蒲線の一部区間で、東京急行電鉄のルーツである目黒蒲田電鉄が最初に完成させた路線で、都心部と田園調布の高級住宅街を結ぶ目的などで建設されました。しかし、後に渋谷直結の東横線が開業すると、長い間都会のローカル線として4両編成の旧型電車による運行でした。後に地下鉄との相互直通運転が予定され、目蒲線の目黒~多摩川(当時は多摩川園)は目黒駅の地下化やホーム延伸など大掛かりな改良工事が実施され、2000年には東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道線との相互直通運転が始まり、6両編成の電車が頻繁に行き交う都市型路線に変貌しました。同時に、目黒~多摩川および東横線の複々線区間として延伸された多摩川~武蔵小杉は『目黒線』に、残る多摩川~蒲田は『東急多摩川線』に改称した上で分離され、目蒲線の名称は消滅しました。後に目黒線は2008年に日吉まで延伸されました。
 
また現在、日吉方では新横浜経由の相鉄・東急直通線と神奈川東部方面線が建設工事中で、日吉~相鉄の西谷駅が結ばれると東急目黒線と相鉄の相互直通運転が始まる予定です。その際に目黒線は8両編成化される可能性が高いです。
 
 

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(Yahoo!地図を使用)
 
 

 路線名  区間  営業キロ  備考
 東京急行電鉄:目黒線  (※1)目黒~日吉  (※1)11.9km  (※2)全線複線。直流1,500V電化

(※1)線路戸籍上の「目黒線」は、目黒~田園調布(6.5km)のみ。
(※2)田園調布~日吉の東横線との系統上重複区間について、正式には東横線の複々線区間扱い。
(※)軌間1,067mm。
 
 

 踏破達成時  2008年7月
 撮影時  2011年6月ほか
 
 
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目黒駅は目黒区ではなく品川区にあり、駅周辺は商業地になっています。
目黒線・地下鉄の目黒駅はJR山手線の西側にある高層ビル「JR東急目黒ビル」の地下にあります。
 
 
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目黒駅は島式ホーム1面2線の構造です。目黒線では全駅に可動式ホーム柵タイプのホームドアが設置されています。
写真の車両は埼玉高速鉄道2000系ですが、目黒線内では2014年現在、東急電鉄をはじめ東京メトロ、東京都交通局、埼玉高速鉄道の計4社局の車両が走行します。尚、写真は編成の最後尾を写したものですが、なぜかヘッドライトが点灯しています。
また、田園調布~日吉では横浜高速鉄道、東京メトロ副都心線、東武鉄道、西武鉄道の車両と並走またはすれ違うことも多々あります。
 
目黒を発車するとすぐに右へカーブして、地下トンネルを出ます。
 
 
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そして谷へ出て目黒川を渡り市街地の中を高架区間で南西へ走るともう一度右へカーブして不動前に着きます。
 
 
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不動前を発車後は地下トンネルへと入り、住宅街の中を南西へ走って武蔵小山に着きます。
 
武蔵小山を発車後は左へカーブして、引き続き住宅街を地下区間で進むと西小山に着きます。西小山を発車してしばらくすると地上へ出て目黒区へと変わりますが、すぐに地下区間になり洗足に着きます。洗足を発車後は大田区へと変わり、右へカーブして環七通りを潜ると半地下の掘割区間になります。しばらく住宅街の中を走ると上下線が大きく開き、その間に大井町線が入ると地下区間になり、大岡山に到着します。
 
 
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大岡山駅にて。大井町線の順方向と同一ホームでの乗換が可能です。
 
大岡山を発車すると目黒区へと変わり、すぐに地上へ出て、東京工業大学大岡山キャンパス内を西南西へ走ります。そして大井町線が高架になり右へカーブして上り線をオーバーパスして分かれた後は世田谷区へと変わり、住宅街の中を地平区間で西南西へ走ると奥沢に着きます。
 
 
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(画質悪し)奥沢駅にて。駅の北側には元住吉検車区奥沢車庫が併設されています。
奥沢を発車後は住宅街の中を左へカーブして、東横線に寄り添いつつ地下区間になります。そして東横線の上下線間に出ると大田区へと変わり、地下駅の田園調布に到着します。尚、線路戸籍上の「目黒線」は、目黒~田園調布のみとなります。
 
 
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田園調布駅にて。高級住宅街で有名です。
田園調布からは東横線との方向別複々線区間(一部区間を除く)になり、原則として目黒線電車は内側線を走行します。
 
田園調布を発車すると地上へ出て高級住宅街を見ながら走ると多摩川駅に着きます。東急多摩川線のホームは地下にあります。
 
 
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多摩川駅を発車後は右へカーブして多摩川を渡り、東京都から神奈川県川崎市中原区へと変わります。橋からは東海道新幹線も見えます。
 
 
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(新丸子駅にて)その後は住宅街の中、高架複々線の内側線を走り、新丸子を過ぎると市街地を進み、武蔵小杉に到着します。
 
 
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武蔵小杉を発車すると引き続き住宅街の中を進みますが、しばらくの間は元住吉検車区への回送線を兼ねた目黒線の線路は地上へ下り、東横線だけが高架を走ります。
  
  
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やがて元住吉検車区への引込線が分岐し、目黒線が高架へ戻ると元住吉に着きます。
  
元住吉を発車後は川を渡り、横浜市港北区へと変わります。その後は丘陵地になり、地下へ潜ると日吉に到着します。
  
  
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日吉駅は島式ホーム2面4線の地下駅で、2014年現在、目黒線はここまでです。これより先は原則として東横線にのりかえです(臨時列車「みなとみらい号」のみ横浜方面へ直通します)。
終端方には引上線がありますが、将来は相鉄・東急直通線の一部となるのかもしれませんね。
 
 
==== 乗り鉄の注意点 ====
目黒線では各駅停車の他に急行も運行しています。
 
昼間帯の急行は東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道方面または都営三田線方面~日吉の運転で、各2本ずつの毎時4本です。昼間帯の各停も東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道方面または都営三田線方面~日吉の運転で、各4本ずつの毎時8本です。それぞれ平日ラッシュ時は増発されます。
 
運転系統ですが、目黒線内は急行・各停とも地下鉄直通列車を含めて殆どの列車が目黒~日吉の全線を通し運転しますが、一部の列車は車両基地のある奥沢やかつての終点であった武蔵小杉を始発・終着としています。
 
使用車両は全て6両編成で、自社の3000系と5080系をはじめ、東京メトロ南北線の9000系、都営三田線の6300系、そして埼玉高速鉄道の2000系も運用に就いています。
 
目黒からの急行での所要時間は、武蔵小山3分、大岡山5分、田園調布9分、多摩川10分、武蔵小杉13分、日吉18分  です。
  
  
==== のりかえ ====
 乗換駅  乗換路線
 目黒  東京メトロ:南北線(直通運転)。都営地下鉄:三田線(直通運転)
 JR東日本:山手線
 大岡山  東京急行電鉄:大井町線
 田園調布  東京急行電鉄:東横線
 多摩川  東京急行電鉄:東横線東急多摩川線
 新丸子  東京急行電鉄:東横線
 武蔵小杉  東京急行電鉄:東横線。JR東日本:南武線、<横須賀線>、<湘南新宿ライン>
 元住吉  東京急行電鉄:東横線
 日吉  東京急行電鉄:東横線。横浜市営地下鉄:グリーンライン(4号線)
 
(※)武蔵小杉駅ではJR東日本の相鉄・JR直通線とも乗換可能です。  
  
(参考:Wikipedia)