蒲田駅にて。2代目7000系電車です。
今回は東急の路線のうち、多摩川駅から東へ分岐して多摩川沿いに走り蒲田駅へ至る、全線が東京都大田区内を走る路線、
東急多摩川線を紹介します。尚、正式路線名に『東急』が入ります。
東急多摩川線を紹介します。尚、正式路線名に『東急』が入ります。
目黒線の多摩川~蒲田は、もともと目黒~蒲田を結んでいた東急目蒲線の一部区間です。東京急行電鉄のルーツである目黒蒲田電鉄が最初に完成させた路線で、都心部と田園調布の高級住宅街を結ぶ目的などで建設されました。しかし、後に渋谷直結の東横線が開業すると、目蒲線は長い間都会のローカル線に甘んじてしまい、4両編成の旧型電車による運行でした。後に地下鉄との相互直通運転が予定され、目蒲線の目黒~多摩川(当時は多摩川園)は目黒駅の地下化やホーム延伸など大掛かりな改良工事が実施され、2000年には東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道線との相互直通運転が始まり、6両編成の電車が頻繁に行き交う都市型路線に変貌しました。同時に、目黒~多摩川および東横線の複々線区間として延伸された多摩川~武蔵小杉は『目黒線』に、残る多摩川~蒲田は『東急多摩川線』に改称した上で分離され、目蒲線の名称は消滅しました。後に目黒線は2008年に日吉まで延伸されました。
ちなみに今回紹介の東急多摩川線は、目黒線とは違い目蒲線時代の雰囲気が随所に残っています。
ちなみに今回紹介の東急多摩川線は、目黒線とは違い目蒲線時代の雰囲気が随所に残っています。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
東京急行電鉄:東急多摩川線 | 多摩川~蒲田 | 5.6km | 全線複線・直流1,500V電化 |
踏破達成時 | 2002年12月 |
撮影時 | 2014年8月ほか |
多摩川駅にて。東急多摩川線は地下に島式ホーム1面2線が設置されています。
尚、終端方にも線路が延びていますが、これは東横線・目黒線との連絡線です。目蒲線時代の末期はこの線路を営業列車が走っていました。
ちなみに、東横線および元は同じ目蒲線だった目黒線のホームは高架階にあります。
尚、終端方にも線路が延びていますが、これは東横線・目黒線との連絡線です。目蒲線時代の末期はこの線路を営業列車が走っていました。
ちなみに、東横線および元は同じ目蒲線だった目黒線のホームは高架階にあります。
(後方展望)多摩川駅を発車するとすぐに地上へ出て、右へカーブして多摩川を渡る東横線・目黒線と分かれます。
その後は左へカーブしながら住宅街の中を走り、丸子橋で多摩川を渡る中原街道(都道2号線)をアンダーパスして、右側に多摩川の堤防(土手)を見ながら走ります。
その後は多摩川の堤防が遠ざかり、なおも左カーブが続くと沼部に着きます。
沼部を発車後は東海道新幹線と品鶴線(横須賀線・湘南新宿ライン)をアンダークロスして、住宅街の中を南東へ走ると鵜の木に着きます。
沼部を発車後は東海道新幹線と品鶴線(横須賀線・湘南新宿ライン)をアンダークロスして、住宅街の中を南東へ走ると鵜の木に着きます。
(後方展望)鵜の木を発車後は住宅街の中を走り、しばらくすると左へカーブして、下丸子に到着します。駅前には小規模な商店街が広がっていて、駅の南側にはキヤノンの本社があります。
下丸子を発車するとガス橋へ続く都道11号(途中から都道111号)と踏切で交差し、その後も住宅街の中を走るとやや右へカーブして武蔵新田(むさしにった)に着きます。
武蔵新田駅にて。駅前には商店街があります。道路は狭いです。
武蔵新田を発車後は高架区間になり、第二京浜(国道1号)をオーバーパスします。左手には距離を置いて環八通りが並走しています。その後は地平に戻り、左へカーブすると矢口渡(やぐちのわたし)に着きます。
矢口渡を発車後も住宅街の中を走り、左へカーブすると地下を通る環八通りをオーバーパスします。
その後は市街地を東へ走り、左側から池上線が合流すると高架区間になって終点の蒲田に到着します。目蒲線として開業当初は矢口渡駅から南寄りのルートを通り、道塚駅を経て京浜東北線に並行する形で蒲田駅に乗り入れていたようですが、戦時中の空襲により蒲田駅が壊滅し、当初より現在線のルートだった池上線の蒲田駅に乗り入れる形で矢口渡駅から蒲田駅への新線を建設して復旧させ、現在の路線形態になりました。尚、旧線は廃止となりました。
蒲田駅は頭端式ホーム5面4線の私鉄ターミナル駅にふさわしい形態の高架駅で、池上線が北側2線を、東急多摩川線が南側2線を使用しています。
尚、羽田空港アクセス路線としての計画線である「蒲蒲線」がもし建設される場合、地下に駅ができることになっています。とりあえず蒲田地下駅を経由して京急蒲田駅まで建設される予定で、最終的には京急空港線と接続する計画になっていますが(接続地点は大鳥居駅が候補に挙がっていますが、現時点では未定)、東急と京急、両社の軌間が異なるため、羽田空港方面への直通運転は現状では不可能です(フリーゲージトレインが導入されれば直通運転が可能になります)。また、東急多摩川線矢口渡~蒲蒲線蒲田までの分岐線は単線になる予定で、現在の高架の蒲田駅が廃止となることはないようです。
尚、羽田空港アクセス路線としての計画線である「蒲蒲線」がもし建設される場合、地下に駅ができることになっています。とりあえず蒲田地下駅を経由して京急蒲田駅まで建設される予定で、最終的には京急空港線と接続する計画になっていますが(接続地点は大鳥居駅が候補に挙がっていますが、現時点では未定)、東急と京急、両社の軌間が異なるため、羽田空港方面への直通運転は現状では不可能です(フリーゲージトレインが導入されれば直通運転が可能になります)。また、東急多摩川線矢口渡~蒲蒲線蒲田までの分岐線は単線になる予定で、現在の高架の蒲田駅が廃止となることはないようです。
蒲田駅の駅ビルは「東急プラザ蒲田」となっています。東急の駅ビルの北側にはJRの蒲田駅西口駅ビル「グランデュオ蒲田西館」があります。
東急多摩川線は各駅停車のみの運転で、全列車が多摩川~蒲田の全線通し運転です。尚、時刻表上では分かりませんが、一部列車は入出庫のために池上線の雪が谷大塚まで直通運転します。但し、これらの列車は全て蒲田行きとして運転され、蒲田でスイッチバックしてそれぞれの路線に直通します。
昼間帯は6分毎の運転で、毎時10本運転となります。平日朝ラッシュ時は大幅増発となり、夕方ラッシュ時も若干本数増発されます。一方、早朝と深夜、土休日夜間は減便となります。
使用車両は池上線と共通の18m車3両編成で、7600系、7700系、1000系、新7000系の4系列です。
多摩川~蒲田の所要時間は11分です。
(参考:Wikipedia)