京急蒲田駅【東京都】(京急本線、京急空港線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区中心部の蒲田地区市街地東側に位置する京急本線と京急空港線の接続駅かつ主要駅で、2012年に重層高架駅へと改築されてダイヤ作成上のボトルネックが改善された、
京急蒲田駅 (けいきゅうかまたえき。Keikyu Kamata Station) です。
 
 
駅名
京急蒲田駅 (KK 11。駅番号は各線共通です)
 
所在地
東京都大田区
 
乗車可能路線
京浜急行電鉄:本線空港線
 
隣の駅
京急本線
品川方・泉岳寺方……梅屋敷駅
横浜方・浦賀方………雑色駅 
 
京急空港線
羽田空港方……糀谷駅 
 
訪問・撮影時
2019年8月
 
 

京急蒲田駅の西口です。京急蒲田駅は高架駅で、2010年~2012年にかけて高架化されました。
駅中央部の高架下1階(実質中2階相当)に駅舎・改札口があります。
駅舎と駅外の間にはペデストリアンデッキが設置されており、駅と北側の再開発ビル「あすとウィズ」、西側の商店街「京浜蒲田商店街あすと」などを結んでいます。
また、高架下には京急系の商業施設「ウィングキッチン京急蒲田」があり、スーパー「京急ストア」やコンビニ、物販店、飲食店などが入居しています。
そして西口駅前にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所やタクシー乗り場が併設されています。
 
 

西口駅前(南西側)の様子です。背後に駅舎があります。
駅前は市街地ですが、約800m西にあるJR・東急の蒲田駅前と比較すると全体的に街の賑わいや人通りが少なく、やや寂れた印象です。
駅のすぐ南西側(写真奥中央)には妙安寺と蒲田八幡神社があり、建物が密集している蒲田地区において緑の多いエリアとなっています。
また、駅周辺は市街地でビルが多く、西へ向かうほど(蒲田駅へ近づくほど)商店が増えて賑わいが増してきます。
そして駅南西側や北西側は住宅街となっていて、大田区蒲田という地域柄、町工場が点在しています。
 
 

西口駅前から西へ向けてアーケード商店街「京浜蒲田商店街あすと」が延びています。
「京急蒲田」ではなく1987年5月までの旧駅名と同じ「京浜蒲田」を名乗り続けています。
背後に西口ペデストリアンデッキへの階段、上下方向エスカレーター、エレベーターがあり、右手には低層階が商業施設、高層階がマンションになっている複合施設「あすとウィズ」があります。
「京浜蒲田商店街あすと」は京急蒲田駅と蒲田駅を結ぶ短絡ルート上に位置し、両駅間を移動する人の往来が絶えません。再開発により商店街の規模は縮小気味ですが、この商店街が京急蒲田駅前では一番賑わっています。
尚、京急蒲田駅と東急線・蒲田駅の間では羽田空港アクセスの利便性向上を目的として、東急多摩川線を延伸する形での新線「蒲蒲線」の構想が以前より存在しますが、問題点も多くなかなか話が前へ進まないようです。
 
 

こちらは京急蒲田駅の東口です。北西方向を望む。
左手前(南南西)から右奥(北北東)へ伸びるのが本線で、右(南東)から空港線が合流しています。
そして本線に並行する大通りが第一京浜(国道15号線)で、以前は空港線との交差地点に踏切があり渋滞が頻発していましたが、高架化により車の流れがスムーズになりました。
また、高架化前は毎年1月の箱根駅伝開催時、ランナーが通過する時間に電車を止める措置が取られていましたが、高架化により解消されました。尚、踏切時代はランナーが線路で躓く場面も見られました。
駅の改札階と第一京浜東側の間はデッキ(歩道橋)で結ばれています。
 
 

東口駅前(南東側)の様子です。背後に駅舎があります。
第一京浜の先、空港線の南側にはロータリーを有する駅前広場があり、バス停留所やタクシー乗り場が併設されています。駅とはデッキで結ばれていて、広場側にはエレベーターが設置されています。
また、駅前広場の右側(南)に見える大きな建物は「大田区産業プラザPiO」で、展示場、会議室、レストランなどを備えた産業支援の拠点施設です。
そして東口側の駅周辺には商店が少なく、駅前まで住宅街が迫っています。やはり町工場が点在しています。
 
 

中2階にある改札口の様子です。意外にも京急蒲田駅の改札口はこの1ヶ所です。
左が西口のペデストリアンデッキで、背後に1階への階段、上りエスカレーター(以下:ES)、エレベーター(以下:EV)と東口方面の通路(ウィングキッチン京急蒲田経由)があります。
正面方向と右方向に交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、左端にはカウンター形式の窓口兼有人通路があります。
改札口の左手前には自動券売機(ICカードチャージ可能)があります。トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして改札内には2階4番線~6番線ホーム(主に本線上り)へ向かう階段、上下方向ESが複数設置されており、ESのうち上り1基は3階1番線~3番線ホーム(主に本線下り、空港線)へ直通します。EVは2階を経由して3階まで直通します。
尚、改札内に売店・コンビニはありませんが、改札外の背後すぐの場所(ウィングキッチン京急蒲田内)にコンビニ「セブンイレブン」があります。
 
 

3階1番線ホーム上にある、時刻表・路線図と一体になった建植式の駅名標です。おそらく電照式です。
英語、中国語、韓国語が併記されています。
青地の京急新デザインで、駅ナンバリングも併記されています(KK 11)。
本線、空港線とも駅番号は同じです。
 
 

こちらは2階ホームです。品川方・泉岳寺方(北側)を望む。
2階・3階とも島式ホーム1面2線の浦賀方(手前)西側に切り欠き式ホーム1面が付加された1面3線の二層高架構造です(計2面6線)。
この重厚な駅構造から、「蒲田要塞」の異名を持ちます。他に名鉄の太田川駅などが「要塞駅」として有名です。
 
写真の2階は左前方が6番線で泉岳寺方に配置されており本線上り品川・泉岳寺方面(快特など)が、背後左側(浦賀方)に5番線があり本線上り品川・泉岳寺方面(副本線・待避線)が、そして右前方が4番線で泉岳寺方に配置されており本線上り品川・泉岳寺方面(空港線からの直通列車)および空港線列車(横浜方面からの直通列車)がそれぞれ使用します。4番線は本線の待避線としても使用可能です。
そして有効長は4番線が8両分、5番線が6両分、6番線が12両分で、4番線と6番線にはホームドアが設置されています。そして6番線と5番線は直列に配置されているため、ホーム自体の長さは実に18m車18両分にも及びます(324mプラスアルファ)。また、4番線の浦賀方・羽田空港方ではすぐに空港線が右(南東)へ分岐する形になります。この部分の反対側には6番線ホームがありますが4番線側にはエスカレーターなどが配置されていて列車は発着できません。
 
また、ホーム全体が3階に覆われており、雨に濡れる心配はありません(ゲリラ豪雨を除く)。
ホーム上にはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
そして、ホーム上には中2階改札口へ下る階段、ESと3階ホームへ上がる階段、ESが各所に設置されています。特に3階ホームから改札へ向かう場合は(EVを除く)、必ず2階ホームを経由しなければなりません。ちなみにEVは1ヶ所のみです(改札と3階ホームへ行けます)。
 
 

こちらは上写真と同一地点にて浦賀方(南側)を望む。
右端が6番線で本線上り列車が使用し、中央の切り欠き式ホームが5番線で本線上り列車の待避に使用されます。そしてホームの左側には4番線に通じる線路があり、主に本線横浜方面から空港線へ直通する列車が走行します。
尚、5番線を発車した列車は6番線ホームを通過して品川方面へ向かう形になります。
待避線の5番線は発着本数が少なく、その関係でホームも人が少なく閑散としています。
 
 

こちらは3階ホームです。本線・浦賀方、空港線・羽田空港方を望む。2階ホームと同じ構造です。
 
左が1番線で本線下り横浜・浦賀方面(空港線からの直通列車)および空港線列車(品川方面からの直通列車)が、右が3番線で本線下り横浜・浦賀方面(快特など)が、そして3番線の浦賀方には切り欠き式の2番線があり本線下り横浜・浦賀方面(副本線・待避線)がそれぞれ使用します。1番線は本線の待避線としても使用可能です。
そして有効長は1番線が8両分、2番線が6両分、3番線が12両分で、1番線と3番線にはホームドアが設置されています。そして3番線と2番線は直列に配置されているため、ホーム自体の長さは実に18m車18両分にも及びます(324mプラスアルファ)。また、1番線の浦賀方・羽田空港方ではすぐに空港線が右(南東)へ分岐する形になります。この部分の反対側には3番線ホームがありますが1番線側にはエスカレーターなどが配置されていて列車は発着できません。
 
また、ホーム全体が上屋(屋根)に覆われており、雨に濡れる心配はありません(ゲリラ豪雨を除く)。
ホーム上にはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
そして、ホーム上には2階ホームへ下る階段、ESが各所に設置されていますが、改札へ向かう場合は必ず2階ホームを経由しなければなりません(EVを除く)。ちなみにEVは1ヶ所のみです(2階ホームと改札へ行けます)。
 
 

こちらは3階の切り欠き式ホームである2番線より品川・泉岳寺方を望む。
手前が2番線で、線路が左側へ合流した左前方に3番線が、そして右前方の少し離れた位置に1番線があります。
2番線は本線下り列車の待避に使用されます。ホーム反対側(右側)には1番線からの線路があり、主に空港線から本線横浜方面へ直通する列車が走行します。
尚、2番線に発着する列車は3番線を通過してから入線する形になります。
待避線の2番線は発着本数が少なく、その関係でホームも人が少なく閑散としています。
 
 

本線上り2階ホームより品川方・泉岳寺方を望む。右が4番線、左が6番線です。
この先、3階を走る下り線の直下を北北東へ走りますが、ほどなくして右側から下り線の線路が下がってきて上り線と同じ2階レベルの高さになると梅屋敷駅へと至ります。
 
 

こちらは本線下り3階ホームより品川方・泉岳寺方を望む。右が1番線、左が3番線です。
上空が覆われていないため、開放的で見晴らしが良いです。
梅屋敷駅を出た下り列車は上り勾配で3階レベルの高さへと上がり、上り線の真上を走行して京急蒲田駅に到着します。
 
 

本線下り3階ホームより横浜方・浦賀方・三崎口方を望む。左から1番線~3番線の順です。
この先、下り線は1線に収束したのち2階レベルに下り、直下を走っていた上り線と並走するようになります。その後は住宅街の中を高架区間で南南西へと駆け抜け、雑色駅(ぞうしきえき)へと至ります。
 
 

本線上り2階ホームより横浜方・浦賀方・三崎口方を望む。左から4番線~6番線の順です。
上空を下り線に覆われて圧迫感があります。
雑色駅を出た上り列車は住宅街の中を高架区間で北北東へ走り、やがて下り線が3階レベルの高さになり、上り線の直上を走る二層高架区間になると京急蒲田駅に到着します。
 
 

3階の1番線ホーム端より本線・浦賀方、空港線・羽田空港方を望む。
背後に1番線ホームがあり、右側に3番線ホームが、右前方に切り欠き式の2番線ホームがあります。
ホームのすぐ先で空港線が左へ分岐します。下層の2階もこの真下で空港線の線路が左へ分岐しています。右へ分かれる線路は本線です。また、分岐部の線路脇には空港線の0キロポストがあります。
この先、二層高架で左へ急カーブしながら第一京浜をオーバーパスして針路を南東に取り、住宅街の中を進みます。その後、3階からの線路は下り勾配で2階レベルへと下り、直下を走っていた2階からの線路が左側を並走するようになります。そして両渡り線を通過しますが、この両渡り線までの間が京急蒲田駅構内扱いで、しかも両渡り線までの線路(複線)は単線並列で両方向の列車が走行します(例:3階の線路は品川方面からの羽田空港行き(下り)と羽田空港発の横浜方面行き(上り。主に新逗子行き)が走行します。2階はその逆)。
そして両渡り線から先は左側を下り列車(羽田空港方面)、右側を上り列車(京急蒲田方面)が走る通常の複線区間になり、ほどなくして糀谷駅へと至ります。

 

 

こちらは2階の分岐部です。3階と同様の配線です。

 
 
あとがき
私が京急蒲田駅で駅の外に出たのは2014年以降何度かあります。東急線との乗換のためや付近のホテルに宿泊するために利用してきましたが、2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は大規模で要塞みたいですが、駅前はJR・東急の蒲田駅と比較して閑散とした印象でした。
 
新宿駅からですと山手線内回り(渋谷方面)で品川駅まで行き、隣接する京急駅から横浜方面・羽田空港方面の快特・特急に乗車して当駅下車です(エアポート快特は通過するので乗らないで下さい)。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。飛行機でのアクセスは考慮していません。
 
食料・飲料について、駅や駅前にコンビニが複数ありますが、気軽に入れる飲食店が意外と少なく、チェーン店は「大戸屋」「天丼てんや」「日高屋」「タリーズコーヒー」くらいでしょうか。JR蒲田駅前には多数あるのですが若干距離があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京急本線、京急空港線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は京急蒲田駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:京浜急行電鉄のHP、大田区のHP、Google地図、Wikipedia)