今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区東部の、大森地区と蒲田地区の境界に位置する住宅街にある京急本線の駅、
梅屋敷駅 (うめやしきえき。Umeyadhiki Station) です。
尚、当駅の所在地は蒲田二丁目ですが、駅の東側は大森中、駅の北側は大森西です。
駅名
梅屋敷駅 【副駅名：東邦大学前】 (KK 10)
所在地
東京都大田区
乗車可能路線
京浜急行電鉄：本線
隣の駅
品川方・泉岳寺方……大森町駅
横浜方・浦賀方………京急蒲田駅
訪問・撮影時
2019年10月
梅屋敷駅は高架駅で、2010年～2012年にかけて高架化されました。
高架下1階に駅舎がありますが、出入口は北東側と北側にあるのみです。
尚、梅屋敷駅には駅前広場が整備されておらず、駅東側を通る第一京浜(写真背後)沿いにバス停留所が設けられています。
駅前(東側)の様子です。背後右側に駅舎があります。
すぐ先に箱根駅伝のコースにもなっている第一京浜(国道15号線)との交差点(信号)がありますが、第一京浜は目下拡幅事業中で、京急線との間のスペースは用地買収が進行していて空地が増えています。
第一京浜の向こう側は住宅街で、「ものづくりのまち」として有名な大田区ゆえに町工場も点在しています。
そして信号から先、東へ延びる通り沿いには梅屋敷東通り商店街が形成されています。
また、第一京浜との信号を渡らずに右折して300mほど南へ進むと駅名の由来となった「聖跡蒲田梅屋敷公園」があります。江戸時代から続く和風庭園で、梅の木が植樹されていますが、第一京浜の拡幅により用地が縮小される予定です。
こちらは西側より梅屋敷駅を望む。右側高架下に駅舎があります。
西側には出入口はなく、高架下まで行って駅に出入りする形となります。
また、駅名を表示する掲示物が一切ないので、初めて来た人は戸惑うかもしれません。
駅前(西側)の様子です。背後左側に駅舎があります。
西へ伸びる駅前通りには「ぷらもーる梅屋敷商店街」が形成されています。
また、駅の西側も住宅街で、やはり町工場が所々で見られます。
そして、駅の約600m北西には副駅名になっている東邦大学大森キャンパスがあり、その南隣に東邦大学医療センター大森病院があります。
高架下1階にある改札口の様子です。南を望む。梅屋敷駅の改札口はこの1ヶ所です。
背後左側と背後に出入口があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が5通路あり、右端にはカウンター形式の窓口兼有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機(ICカードチャージ可能)があります。トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして2階にある各ホームとの間は階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれています。階段とエスカレーターは中2階の踊り場を経由します。
尚、改札口の左側(改札外)にコンビニエンスストア「セブンイレブン」があります。但し、営業時間が6:00～21:30と短いので注意が必要です。
ホーム側壁に設置されている駅名標です。おそらく電照式です。
英語、中国語、韓国語が併記されています。
青地の京急新デザインで、駅ナンバリングも併記されています(KK 10)。
また、下部には副駅名の「東邦大学前」も併記されています。
梅屋敷駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、北北東～南南西にホームが延びています。
左(東)が1番線で下り横浜・浦賀・羽田空港方面、右(西)が2番線で上り品川・泉岳寺・都営浅草線方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアは未設置です。ホームは浦賀方(写真奥)でわずかにカーブしています。
また、各ホームとも上屋は全6両分に設置されています。
写真は浦賀方・羽田空港方を望む。
こちらは品川方・泉岳寺方を望む。
ホーム幅は両端を除き比較的広く取られています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室が設置されています。
品川方・泉岳寺方を望む。柱で見づらいですが、右側(東側)の地平部を第一京浜が並走しています。
この先、若干カーブしながら住宅街の中を高架区間で北北東へ走り、最後は僅かに左へカーブすると大森町駅へと至ります。
大森町駅との駅間距離は0.7kmで、かつ比較的見通しが良いので、肉眼で大森町駅ホームを確認できます。
浦賀方・三崎口方・羽田空港方を望む。
この先の京急蒲田駅は下り線が3階ホームに、上り線が2階ホームに発着するので二層高架区間になります。
下り列車はこの先、勾配を上ると3階部分を走るようになります。上り線はその直下の2階(高架)を走るようになります。そして左へカーブするとほどなくして本線と空港線の接続駅で、重層高架構造のホームが重厚な造りである事から「蒲田要塞」とも言われている京急蒲田駅へと至ります。
浦賀方・三崎口方・羽田空港方の拡大写真です。
左側の下り線は梅屋敷駅ホーム終端部から上り勾配になっています。
下り線が登りきった先で上り線がその下部に入り込んでいる様子も分かります。
尚、下り列車は当駅～京急蒲田駅の間で信号停止する場面が多々見られます。
あとがき
私が梅屋敷駅で下車(乗車)したのは2013年と2019年の計2度です。2013年は高架化された京急蒲田駅前後の区間を乗りつぶすため、折り返しのため下車しましたが、駅舎はまだ仮設でした。そして2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。周辺の工事も終わり、駅前も綺麗になっていました。駅前には商店街があり、多くの通行人で賑わっていました。
新宿駅からですと山手線内回り(渋谷方面)で品川駅まで行き、隣接する京急駅から横浜方面の普通列車に乗車して当駅下車です。朝や夕方以降の特急やエアポート急行が運転されている時間帯はそれらの優等列車をご利用の上(「快特」を名乗る種別は京急蒲田までノンストップなので乗らないで下さい)、平和島駅で普通に乗り換えても到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。飛行機でのアクセスは考慮していません。
食料・飲料について、駅や駅前にコンビニが複数ありますが、駅前に気軽に入れる飲食店が意外と少なく、チェーン店は「すき家」「モスバーガー」「ドトールコーヒーショップ」くらいでしょうか。「モス」と「ドトール」は他のチェーン店が出店をためらう空白地区によく出店していてくれて助かります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京急本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は梅屋敷駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：京浜急行電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)