山形新幹線([東京~]福島~山形~新庄) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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新庄駅にて。山形新幹線『つばさ』に運用されるE3系新幹線電車です。以前は400系が活躍していましたが、順次E3系へと置き換えられ、現在はE3系に統一されています。

  

今回は、初となる『ミニ新幹線』方式の路線で、法律上では在来線でありながら新幹線車両を使用して福島駅と山形県の新庄駅を結ぶ標準軌の路線、
山形新幹線を簡単に紹介します。

  

尚、運転系統上の山形新幹線は東京~新庄ですが、
今回の記事での山形新幹線については特記なき場合、福島~新庄間の路線として記述しています。ご了承下さい。

  

また、もう少し詳しい沿線概況は奥羽本線【山形線】の福島~山形、山形~新庄の記事もご参照下さい。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考  
JR東日本:山形新幹線  福島~新庄  148.6km  (※1)交流20,000V(50Hz)電化  
軌間1,435mm  
(※1)福島駅は東北新幹線と同じ交流25,000V(50Hz)電化。   
(※)福島~関根・赤湯~北赤湯信号場・羽前中山~山形・芦沢~舟形は複線、その他の区間は単線。  

  

  

踏破達成時   2002年1月  
撮影時   2011年11月ほか  

  

  

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福島駅にて。山形新幹線『つばさ』は配線の都合上、上り下りとも西端の14番線より発着します。
『つばさ』(E3系7連)は2013年7月現在、東北新幹線区間ではE2系10連『やまびこ』のみと併結運転となります。
かつてはE4系8連が主な併結相手で、『Maxやまびこ・つばさ』として運転していました。
尚、『つばさ』は常に新青森方に連結されます。

  

福島を発車すると、高架線を左へカーブして東北新幹線と分かれます。

  
  

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東北新幹線と山形新幹線との分岐部を東北新幹線の車窓より撮影。
山形新幹線はこの先高架から下りて、写真奥に連なる奥羽山脈へと挑みます。

  

そして地平に下りると右側から奥羽本線【山形線】(在来線)が寄り添い合流します。しばらくは住宅地を走りますが、次第に農村風景へと変わります。この間、緩い上り勾配が続いています。その後、庭坂を過ぎると上り勾配がきつくなって山越え区間へと入り、いくつものトンネルを潜りながら板谷峠越えに挑みます。峠を越えて福島県から山形県へと変わっても山岳区間が続きますが、この板谷峠越え区間にある在来線の駅は、以前はいずれもスイッチバック式であったことからこの区間の険しさが見て取れます。そして山越え後半は下り勾配が続き、やがて米沢盆地へと出て市街地へ入ると米沢に到着します。

  

米沢を発車すると米沢盆地の田園風景の中を北上し、高畠、そして山形鉄道線との分岐駅である赤湯の順に進みます。

  
  

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赤湯駅にて。写真の車両は400系です。
新幹線車両が停車していなかったら、駅の雰囲気は在来線の駅と大差ありません。

  

赤湯を発車後は山間部へと入り、しばらく走ると山形盆地の田園風景へと変わり、かみのやま温泉に着きます。その後は住宅地や田園を見ながら走り、須川を渡って市街地を進むと山形に到着します。

  
  

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山形駅にて。1992年の開業当初は終着駅でした(新庄延伸は1999年)。
山形新幹線は東端の1番線、2番線を使用します。
新庄方面へ直通している線路は2番線の方で、1番線は行き止まり式の配線になっています。
また、在来線との間には中間改札(乗換口)があり、山形駅にて外へ出る場合は(その逆も)、改札を2度通ります。

  

山形を発車すると市街地~住宅地を北へ進み、北山形で左沢線が、羽前千歳で仙山線が分かれます。やがて田園風景の中をの進むようになりますが、しばらくして市街地が現れると天童に着きます。
天童を発車後は、さくらんぼ畑の中を北上し、山形空港のやや東側を通り、山形新幹線の山形~新庄延伸時に開業した「さくらんぼ東根」に着きます。さくらんぼ東根を発車後は田園風景の中を進み、やがて市街地へ入ると、旧駅名は「楯岡」だった村山に到着します。

  

村山を発車すると引き続き田園地帯を北上しますが、左右から山並みが接近してきます。その後は最上川沿いを少しだけ走り、やがて住宅地へと入ると大石田に着きます。尾花沢市へは当駅下車でバス乗り換えです。
大石田を発車後は農村地帯を走りますが、やがて山間部へと入り、山越えをします。舟形付近で一度平地へ出るものの、再び山間部へと入りますが、このタイミングで右側から陸羽東線が寄り添います。その後は陸羽東線と並走しながら進みますが、南新庄駅は陸羽東線にしか駅施設がありません。そして盆地の田園地帯へ出てしばらく走ると市街地へと入り、山形新幹線の終着駅である新庄に到着します。

  
  

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新庄駅にて。標準軌の線路は頭端式の1、2番線のみで、山形新幹線『つばさ』は主に1番線より発着します。
この先、奥羽本線の湯沢・横手方面や陸羽東線、陸羽西線は乗り換えですが、全ての番線が同一平面で結ばれているので階段を昇降する必要がありません。

  

  
乗り鉄の注意点  

山形新幹線は法律上では在来線ですが、旅客案内上では新幹線です。したがって全列車が特急列車で、『青春18きっぷ』では『つばさ』に乗車できません。福島~新庄を『18きっぷ』で移動したい場合は奥羽本線【山形線】の普通列車を利用することになります。
尚、『つばさ』には『こまち』と違い自由席が連結されています。また、特急料金は山形新幹線区間のみを移動する場合に限り在来線のA特急料金と同額になっています。

  

運転区間は東京~山形・新庄がメインで、福島駅を始終着とする列車はありません。また、朝の下り1本のみ山形発新庄行の列車があります。
福島~山形では概ね毎時1本の運転ですが、山形~新庄では2~3時間に1本と、概ね本数が半減します。また、年末年始・GW・お盆などの繁忙期は相当本数が増発されます。
山形新幹線内の停車駅は福島、米沢、高畠、赤湯、かみのやま温泉、山形、天童、さくらんぼ東根、村山、大石田、新庄ですが、一部の列車は高畠、赤湯、かみのやま温泉もしくは高畠のみを通過します。
基本的に在来線のホームより発着しますが、福島駅では新幹線ホームより発着し、山形駅でも専用のホームより発着します。

  

使用車両はE3系の1000番台、2000番台に統一されています。開業時からの400系は2010年に引退しました。
東北新幹線内(東京~福島)での併結相手はE2系10連です。

  

福島からの所要時間は山形まで概ね1時間10分台(最速1時間2分)、新庄までは約2時間(最速1時間47分)です。
最速列車ですと、東京~山形で2時間26分、東京~新庄では3時間11分です。

  

  

のりかえ(東京~郡山は省略)   

乗換駅   乗換路線  
福島駅   JR東日本:東北新幹線東北本線奥羽本線【山形線】  
福島駅   阿武隈急行:阿武隈急行線、福島交通:飯坂線  
米沢駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】米坂線  
米沢駅   天元台高原ロープウェイ (白布湯元駅まで山形交通バスで40分)  
高畠駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】  
赤湯駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】、山形鉄道:フラワー長井線  
かみのやま温泉駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】  
山形駅  
山形駅  
JR東日本:奥羽本線【山形線】(福島方面新庄方面)  
JR東日本:(左沢線列車)、(仙山線列車)  
山形駅   蔵王ロープウェイ「山麓線」 (蔵王山麓駅まで山交バスと徒歩で約55分)  
山形駅   蔵王中央ロープウェイ (温泉駅まで山交バスと徒歩で約45分)  
山形駅   蔵王スカイケーブル (上の台駅まで山交バスと徒歩で約50分)  
山形駅   蔵王刈田リフト  
(刈田駐車場駅まで季節運行<運転日要確認>の山交バスで約90分)  
天童駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】  
さくらんぼ東根駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】  
村山駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】  
大石田駅   JR東日本:奥羽本線【山形線】  
新庄駅  
新庄駅  
JR東日本:奥羽本線(【山形線】山形方面秋田方面)  
JR東日本:陸羽東線陸羽西線    
  
(参考:Wikipedia)