奥羽本線(その3・新庄～大曲)

今回の奥羽本線編は、山形・秋田県境を通り、2つのミニ新幹線区間に挟まれた

新庄～大曲間を簡単に紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間・営業キロ	備考
JR東日本：奥羽本線	福島～青森(484.5km)	支線は含めず

  

今回紹介の区間  

路線名	区間	営業キロ	備考
奥羽本線	新庄～大曲	98.4km	複線、単線混在(※1)。交流20,000V電化、軌間1,067mm

(※1)複線区間：及位駅～院内駅間。その他の区間は単線。      

踏破達成時	2002年1月
撮影時	2007年7月ほか

奥羽本線の秋田方面の電車は、駅北側の３番線、４番線から発着します。
また、山形新幹線『つばさ』と山形線電車は駅南側の標準軌専用の１番線、２番線から発着します。
双方の軌間が違うので直通できず線路が分断されています。乗り換えが必要ですが、階段が無く平面移動が可能です。

新庄を発車すると右手に車庫を見ながら北へ進み、しばらくすると陸羽西線の線路が右へ分かれます。その後は農村風景の中を北上し、泉田を過ぎると並行する国道１３号線はまっすぐ北へ進みますが、こちらの奥羽本線は西へ針路を取ります。丘陵部を進み、羽前豊里付近で右へ約90度カーブし、北へ向かいます。そして沿線に民家が目立ってくると真室川駅に到着します。ここまでは新庄からの区間列車が数本運転されています。
真室川駅を発車すると、真室川に沿ってローカル風景の中を北上します。少しずつ山深くなり、釜淵～大滝間で東寄りに針路を変えます。大滝を過ぎると今度は北に針路を変え、泉田からまっすぐ北上してきた国道１３号線と再び並走し、及位に着きます。

及位駅にて。「のぞき」と読みます。仮名で書くと誤解を招きます…。かなり山奥にあります。

及位駅からは複線区間となり、山形県と秋田県の県境をトンネルで通過します。秋田県湯沢市に入ると国道１３号線と一緒に谷を下り、集落が見えてくると院内に着きます。複線区間は１区間で終わり、この先は単線に戻ります。

院内駅にて。院内駅始発の秋田方面への列車が数本設定されています。

院内駅を発車すると秋田県最大の河川である雄物川の谷を下り、次第に周囲が開けてきます。横堀、三関と横手盆地南部の田園地帯を北上し、上湯沢を過ぎると市街地に入り、湯沢に到着します。

湯沢を発車してしばらくすると再び田園地帯の中を走り、下湯沢を過ぎると皆瀬川を渡り横手市に入ります。十文字、醍醐と駅前は住宅地、駅間は田園地帯といった光景が繰り返され、柳田を過ぎると次第に市街地に入って行き、右手から北上線が合流して横手に到着します。

横手駅にて。横手市は秋田市に次ぐ秋田県第２の都市で、毎年２月の「かまくら」が有名です。

横手を発車し、市街地が途切れるとまたも横手盆地の田園地帯を一直線に北北西へ進みます。
横手市から美郷町に入り後三年、飯詰と停車し、今度は大仙市に入り次第に民家などの建物が増え、丸子川を渡ると大曲に到着します。

大曲駅にて。奥羽本線は西側の２面２線を使用します。
東側は田沢湖線のりば、そしてさらに向こう側には中間改札を経て秋田新幹線のりばです。

大曲駅は1997年に橋上駅舎に建て替えられました。
毎年８月第４土曜日に行われる全国花火競技大会の時は、多数の乗客で賑わいます。

大曲駅は秋田新幹線・田沢湖線(普通列車)との乗換駅で、奥羽本線部分は相対式ホーム２面２線の構造です。
この先、標準軌の秋田新幹線と単線並列の形で秋田方面へ向かいます。　

(つづく)  

乗り鉄の注意点   

新庄～横手間は概ね２～３時間に１本の割合で普通列車が運転されていて、朝夕は多少運転間隔が詰まります。また、新庄～真室川間や院内、湯沢～大曲方面への区間列車が運転されていて、特に湯沢～横手は多少利便性が上がります。
横手～大曲は、ばらつきは多少ありますが概ね１時間に１本の割合で運転されています。また、横手～大曲間を走る列車はすべて秋田方面へ直通します。更に湯沢→秋田には朝の下り１本のみ快速列車が設定されています。

なお、新庄～大曲の所要時間は約2時間です。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
新庄駅	JR東日本：(山形新幹線)、奥羽本線【山形線】(山形方面)、陸羽東線、陸羽西線
横手駅	JR東日本：北上線
大曲駅	JR東日本：(秋田新幹線)、奥羽本線(秋田方面)、田沢湖線

  

(参考：Wikipedia)