北上駅にて。キハ100形気動車です。
今回は、岩手県の北上市から西へ、奥羽山脈を越えて秋田県の横手市へ至るローカル線で、
かつては仙台と秋田を結ぶメインルートの一部だった
北上線を簡単に紹介します。
途中のほっとゆだ駅の駅舎内には、有名な温泉施設の『ほっとゆだ』があります。
かつては仙台と秋田を結ぶメインルートの一部だった
北上線を簡単に紹介します。
途中のほっとゆだ駅の駅舎内には、有名な温泉施設の『ほっとゆだ』があります。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR東日本:北上線 | 北上~横手 | 61.1km | 全線単線・非電化 |
踏破達成時 | 2004年8月 |
撮影時 | 2004年8月ほか |
北上駅の駅舎です。東北本線との接続駅で、東北新幹線の駅も併設されています。
北上駅では、北上線の列車は駅本屋に面した1番線と切欠式ホームの0番線を使用します。
北上線はキハ100系気動車の独壇場です。
北上線はキハ100系気動車の独壇場です。
北上を発車するとしばらく東北本線と並走しますが、やがて左へカーブして分かれます。その後は市街地を西へ進み柳原。国道4号線をアンダーパスすると田園地帯に入り、続いて東北自動車道をアンダーパスすると江釣子、その後も田園風景の中を西へ進み、北上からの列車が1往復のみ折り返す藤根に着きます。
柳江~江釣子にて。この付近では奥羽山脈を遠望しながら田園風景の中を走ります。
藤根を発車後も田園風景の中を立川目、横川目と進みますが、奥羽山脈へ向けて上り勾配が続きます。そして横川目を過ぎると和賀川を渡りますが、上流側(西側)には石羽根ダムを望めます。その後は和賀川の南側の丘陵地帯を走り岩沢、トンネルを抜けて山深くなると和賀仙人に到着します。
和賀仙人駅にて。構内は広いです。ここから先、奥羽山脈越えに臨みます。
和賀仙人を発車後は左へ右へ大きくカーブしながら渓谷を走り、長いトンネルに入ると北上市から西和賀町に変わります。
トンネルを抜けると和賀川ダム湖である錦秋湖の南側の断崖を走ります。
ゆだ錦秋湖を過ぎると2度和賀川を渡り、やがて集落が見えてくると、ほっとゆだ駅(旧駅名:陸中川尻)に到着します。
ほっとゆだ駅にて。前述の通り、駅舎内には温泉施設があり、浴室内には鉄道の信号機型お知らせ灯があります。列車の到着時刻が接近するごとに信号の色が変化します。
ほっとゆだ駅を発車すると秋田自動車道をアンダーパスし、山間部を走ります。周りが少し開けてくるとゆだ高原で、その後に右へカーブすると秋田県横手市に入り、左へカーブして山深い所を走ります。やがて右へカーブすると黒沢、再び秋田道をアンダーパスし、国道107号線と並走しながら黒沢川の谷を小松川、平石と下って行きます。そして相野々を過ぎると右へ左へカーブし、若干谷が広がって矢美津に着きます。
相野々~矢美津にて。横手が近づいてきましたが、まだまだ山間部を走ります。
矢美津を発車後しばらくすると山間部と別れて横手盆地に入り、沿線が住宅地・市街地に変わるとその市街地を迂回するかのように南側をカーブの連続で回り、やがて針路を北に変えた所で奥羽本線と合流し、終点の横手に到着します。
横手駅は単式ホーム2面2線の間に島式ホーム1面2線がある、計3面4線の構造です。
北上線の列車は東側の1番線から発着します。
北上線の列車は東側の1番線から発着します。
横手駅の駅舎です。2011年に橋上駅舎に変わりました。
横手市は豪雪地帯で、横手の「かまくら」が有名です。
また、最近はB級グルメの「横手焼きそば」が有名です。
横手市は豪雪地帯で、横手の「かまくら」が有名です。
また、最近はB級グルメの「横手焼きそば」が有名です。
北上線もローカル線の宿命で本数が少なく、下り11本、上り10本のみの運転です(うち1往復は休日運休になる北上~藤根の区間列車、下りの始発列車は柳原、江釣子、立川目を通過)。
運転間隔ですが、上りはほぼ終日に亘り概ね2時間に1本の運転です。一方の下りは朝夕こそ約1時間間隔ですが、データイムは約3時間に1本の割合での運転なので、ほっとゆだで入浴される場合は注意が必要です。
運転間隔ですが、上りはほぼ終日に亘り概ね2時間に1本の運転です。一方の下りは朝夕こそ約1時間間隔ですが、データイムは約3時間に1本の割合での運転なので、ほっとゆだで入浴される場合は注意が必要です。
使用車両は、すべての列車で車体長の短いキハ100系気動車が使用されています。車内はセミクロスシートでトイレ付きです。
北上~横手の所要時間は概ね1時間20分前後で、ローカル線にしては表定速度が高いと思います。
(参考:Wikipedia)