奥羽本線(その1・福島~山形【山形線】) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、奥羽本線の【山形線】区間、福島~山形間を紹介します。
尚、山形新幹線につきましては、別項にて紹介しようと思います。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
JR東日本:奥羽本線  福島~青森(484.5km)  支線は含めず  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ  備考  
奥羽本線【山形線】  福島~山形  87.1km   複線、単線混在(※1)  
交流20,000V電化、軌間1,435mm。  
(※1)複線区間:福島~関根、赤湯~北赤湯信号場、羽前中山~山形。その他の区間は単線。  

  

  

踏破達成時   2008年2月  
撮影時   2008年2月ほか  

  

  

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福島駅にて。
山形新幹線の『つばさ』は新幹線ホームを使用しますが、在来線の『山形線』は、在来線ホームの5番線、6番線を使用します。
5番線と6番線は標準軌のため、東北本線の列車は入線できません。

  

福島駅を発車するとすぐに左へカーブし、東北新幹線をくぐります。そして左側から山形新幹線『つばさ』の通る連絡線が高架から下りて来て合流し、複線となります。列車は住宅地の中を進み笹木野に停車し、ローカル風景に変化し、東北自動車道をアンダーパスしてしばらく直進すると庭坂に着きます。朝晩を中心に福島~庭坂の区間列車が数往復設定されています。

  

庭坂を発車すると大きくカーブを描きながら板谷峠に向かい登って行きます。途中、車窓右側からは福島市街を望めます。トンネルを抜けるごとに山深くなります。この先、松川沿いを走るようになり、その松川を渡ると赤岩駅に到着します。なお、赤岩駅と、この先の板谷駅、峠駅、大沢駅の4駅は、山形新幹線開通までは4駅連続でスイッチバック駅でした。しかし現在ではスイッチバックが解消され、勾配のある本線にホームが設置されています。また、現在もところどころにスイッチバックの遺構が残っています。

  

赤岩を発車し、相変わらず山深い中をゆっくりと進みます。この間に福島県福島市から山形県米沢市に入り、少し周りが開けてくると板谷駅に到着します。

  
  


上り福島方面の列車に乗車時に録画した、板谷駅発車時の動画です。
スイッチバックの跡が確認できます。

  

板谷駅を発車し、さらに登って行きます。そして分水嶺にあたるトンネルを抜けると奥羽本線で最も標高が高い駅(626m)、峠駅に到着します。峠駅では『峠の力餅』が今でも昼間の列車到着時にホームで立売りしています。

  

峠駅からは最上川の支流に沿って下って行きますが、車窓は相変わらず山深いです。4駅目のスイッチバック駅であった大沢を過ぎ、ようやく周りが開けてくると関根に着きます。複線区間はここまでで、この先は単線になります。列車は米沢盆地の中を快走し、市街地に入り左手から米坂線が寄り添うと米沢駅に到着です。

  
  

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米沢駅は拠点駅のひとつで、山形線の列車は1~3番線から発着します。山形線のほとんどの列車はこの駅で系統分割されています。また、すべての『つばさ』が停車します。
また、701系は米沢以北でのみの運用となっていて、福島~米沢の山形線列車は719系の独壇場です。
余談ですが…米沢駅は、米沢牛を使った駅弁が有名です。

  

米沢を発車するとすぐに市街地を抜けローカル風景になります。列車は米沢盆地を北上し、置賜を過ぎると高畠町に入り、『つばさ』も停車する高畠に到着します。高畠駅は1991年まで『糠ノ目』駅の名称で親しまれ、さらに1974年までは山形交通高畠線が高畠町東部の二井宿まで営業していました。
高畠を発車し、引き続き米沢盆地を北上します。南陽市に入り沿線に民家が増えてくると赤湯に到着します。

  
  

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赤湯駅は単式・島式ホーム混合の3面4線で、いちばん西側の4番線を山形鉄道フラワー長井線の列車が使用して

  

います。また、『つばさ』(一部を除く)も停車します。
また、赤湯駅は赤湯温泉の玄関口ですが、当の赤湯温泉は駅から1km以上東側にあり、少し離れています。

  

赤湯を発車すると複線になります。山形鉄道線が左へ分かれ、こちらの奥羽本線は山岳地帯へ登るために右へ左へ蛇行しながら高低差をクリアして行きます。途中、車窓右手には赤湯の街並みが見渡せます。坂を登りきると北赤湯信号場があり、また単線に戻ります。山間部を進み、中川を過ぎると上山市に入り、羽前中山からは再び複線になります。そして勾配を下ると山形盆地に入り、市街地が見えてくると、『つばさ』も停まるかみのやま温泉駅に到着します。駅名の通り、上山温泉の最寄り駅です。

  

かみのやま温泉駅を発車すると、近郊風景の中を進みます。斎藤茂吉記念館が駅前にある茂吉記念館前を過ぎると山形市に入り、蔵王駅に停車します。駅名こそ『蔵王』ですが、蔵王駅から蔵王温泉方面へのバス路線は無いので注意が必要です。
蔵王駅を発車し、しばらくは近郊風景の中を走り、左手に山形車両センターが見えてくると市街地に入り、山形駅に到着します。

  
  

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山形駅ホームは3面5線で、山形線列車は中央のホーム、3番線と4番線を使用します。
また、山形駅は橋上駅舎の駅です。

  
  

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山形駅の東口にある駅ビルです。ホテルや商業施設が入居しています。

  
  

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山形駅前(東口)です。山形市の中心市街地は駅から北東の位置にあり、山形駅から多少離れています。
  
次回は、奥羽本線【山形線】の山形~新庄間を紹介いたします。
 
(つづく)  

  

  

乗り鉄の注意点  

福島~山形間では山形新幹線『つばさ』が多数運転されている一方、『山形線』の普通列車の運転本数は少なめです。

  

福島~米沢間は1日当たり6往復のみで、ほとんどが朝夕の運転です。データイムは実質1往復のみで、特に板谷峠区間での途中下車をしながらの乗り鉄は苦労すると思います。また、福島~庭坂では区間運転の列車が5往復設定されていますが、こちらも朝夕中心です。

  

米沢~山形間は概ね1~2時間に1本の割合で運転されていますが、データイムはやや間隔が開きます。

  

米沢駅での福島方面と山形方面との接続は良い場合もありますが、かなり待たされる事もあるのでご注意を。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
福島駅   JR東日本:東北新幹線、(山形新幹線)、東北本線  
福島駅   阿武隈急行:阿武隈急行線、福島交通:飯坂線  
米沢駅   JR東日本:(山形新幹線)、米坂線  
米沢駅   天元台高原ロープウェイ (白布湯元駅まで山形交通バスで40分)  
高畠駅   JR東日本:(山形新幹線)  
赤湯駅   JR東日本:(山形新幹線)、山形鉄道:フラワー長井線  
かみのやま温泉駅   JR東日本:(山形新幹線)  
山形駅   JR東日本:(山形新幹線)、奥羽本線【山形線】(新庄方面)  
山形駅   JR東日本:(仙山線列車)、(左沢線列車)  
山形駅   蔵王ロープウェイ【山麓線】 (蔵王山麓駅まで山交バスと徒歩で約55分)  
山形駅   蔵王中央ロープウェイ (温泉駅まで山交バスと徒歩で約45分)  
山形駅   蔵王スカイケーブル (上の台駅まで山交バスと徒歩で約50分)  
山形駅   蔵王刈田リフト  
(刈田駐車場駅まで季節運行<運転日要確認>の山交バスで約90分)  
  
(参考:Wikipedia)