【中入試
あるから野球
やめるんだ】byその後の人生
小5年で野球をやめた友は
たくさんいる。
中学入試に合格するためには、
やめないといけないのか?
辞めた彼らはその後どうしたのか?
7年後
みつご事件簿
・
「中学入試するから」
小学6年の少年野球卒団式
コーチが言った言葉を忘れない
コーチ
「この先野球をやめる理由はたくさん出てくる。
けれど、
どうか、野球をやめないでください」
・
三つ子は小学2年生から
新宿区の少年野球チーム(新宿ドリーマー)に所属
新宿区の少年野球チームは15チーム
春・夏・秋の大会のほか
リーグ戦、練習試合で他チームと対戦する。
三つ子小学5年生
今年は
落合地区のチームが強いぞ
いやいや、四谷のチームにすごい選手がいる
と話題になる。
もちろん
新宿ドリーマーに三つ子がいるらしいぞ
という噂はあるらしい
(噂の真ん中にいる私にはあまり耳に入ってこない)
3人が所属する新宿ドリーマーには
なかなか勝てない相手がいる。
「四ツ谷Fチーム」
剛速球ピッチャーM君
ミスターK
(Kとは三振の意味)
バッティングもいい
背も高い
頭もいい
性格もおだやか
(どうやって育てたらこうなるんだ?)
三つ子も四ツ谷FのM君からヒットが打てずに
「くっそーMを打ち崩さねえと俺たち勝てないよな。
6年になったら、絶対あいつからヒット打ってやる!」
と、闘志丸出し
・
1年後
三つ子6年生
・
春の大会
四ツ谷Fと対戦
3人やる気満々でグランドへ
あれ?剛腕M君がいない。
なんで?怪我でもした?
(長男陸(りく))
M君、中学受験するから
野球やめたらしいよ
へ?
あんなに野球うまかったのに?
(次男海(かい))
うん
頭もいいんだって。
(私)
そうだけどさ。
なんか残念だね。
そんなに行きたい中学校があるのかな?
野球が強い私立の中学校に入りたいのかもね。
・
中学入試を理由に6年から野球をやめる選手が多い。
四ツ谷FのM君だけじゃない。
同じチームドリーマーにもいた。
全国模試1位だったT君
W大学附属を目指すの。
とお母さんがやる気満々のA君
・
その後の彼らの人生は?
四ツ谷FチームのM君はきっとどこかの中学校で
野球をやっているよね。
と思っていた。
けれど、三つ子が高校に行き
野球部に入っても
M君の名前はどこからも聞こえてこなかった。
地方にでも行ったのかな?
・
8年後
三つ子19歳
・
長男陸(りく)
医学部進学に向けて駿台予備校で浪人中
(陸(りく))
今日、Mに会ったんだよ。
(私)
M君!?あの四谷Fの?
(陸(りく))
そうそう、小学校以来初めて会った。
でさ、
「野球やってたのか?」って聞いたんだよ。
そしたら、
M
「〇星中学に入って、野球部に入ったんだけど
すげーつまらなかった。
しかも、肘、怪我して野球やめた。
やっぱり小6の最後まで野球やればよかった。
マジで悔やんでる。」
って言ってた。
(私)
なんか、もったいないね
(陸(りく))
うん
・
ドリーマーにいた
W大学附属中を目指したA君は
Wではない違う中学校へ進学
全国1位のT君は、
超難関中学校に入学し野球を続けた。
三つ子は
長男・次男は高校でも
硬式野球部で野球を続けた。
3男は高校では野球部には入らなかった
地元の草野球チームで野球をやった。
高校卒業し18歳で単身アメリカへ、
カンザス州立大学で野球部に入部する
・
三つ子母ちゃんは考える。
中学入試は甘くない。
中学入試は親もがっつり勉強に関って
合格を手にれられる。
6年の最後まで野球をやっていたら、
希望の中学に入れる可能性は
低くなる。
(三つ子中学入試、全落ち)
だから
中学入試があるから6年生になったら
野球をやめる
その選択は誰が決めるのだろうか?
親はもちろん
「子供が”野球やめる”って言ったです」
と言うかもしれない。
子どもの言葉は本心なのか?
三つ子母ちゃんも
中学入試があるからそろそろ勉強にシフトしたら?
6年生の何月まで野球やる?
と聞いた。
けれど、
3人の野球に向かう熱意を見て、
机上の勉強よりも、野球で身につくものが大きい。
6年生、小学校野球の集大成の時期
経験するすべてのものは、
今しかできない貴重なものだ!
と、腹をくくった。
それぞれの家族の事情はある。
どれが正しいなんて答えはない。
コーチの言葉を思い出す
「この先野球をやめる理由はたくさん出てくる。
けれど、
どうか、野球をやめないでください」
つづく
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