【ボクだけが
選ばれなかった
くやしいよ】by三つ子の宿命
同じ学年の三つ子３兄弟
２人が選ばれるときは
１人が落選する
親は心から喜ぶことが出来ない。
みんな平等なんてことは、
世の中では、ないね。
みつご事件簿
・
「ひいきしてるよね」
三つ子10歳 小学4年生
三つ子は小学２年生から
新宿区の少年野球チームに所属
新宿区には、少年野球チームが
10チームある。
大きな大会は春・夏・秋
チーム対抗で戦う
その他に
４年生になると、「新宿区選抜チーム」が作られる
チーム名は「オール新宿」
４年生で”オール新宿”に選ばれるのは
各チームから２人だけ
選抜された”オール新宿”のメンバーは
東京都の大会で
「新宿区代表」として試合をする。
（６年生でもオールは結成される）
オール麻布には、清原選手の息子君も選出されていた
オール豊島
オール葛飾
などの都内の地区ごとにチームが結成され
年末に試合をする。
もはや”お祭り
”
チームから２人選出されるには
監督とチームの代表２人の推薦がいる
今回
長男陸(りく)と次男海（かい）が選ばれた。
・
日曜日
・
（チーム代表）
島谷さん
はい
（チーム代表）
オール新宿には、陸と、海を推薦します。
空君（３男）は外れます。
チームから二人だから分かって欲しい。
6年生のオール新宿はセレクション制だから
3人堂々と受けられる、
頑張って受けて、3人通ってくれ
はい。わかりました。
（代表）
さっき空（そら）にも伝えたら、
空が、泣いて泣いてねぇ
俺が悲しくなったよ。
空、負けず嫌いですからね。
でも、大丈夫です。
代表、有難うございます。
二人をよろしくお願いします。
・
練習の帰り道
泣き腫らした目をしている空
2人しか選ばれない時は
必ず誰かが、泣く時がある。
現実ってこういうものだよね。
（私）
空、６年生で、”オール新宿”のセレクション
受けようね。
（空）
”こくり”とうなづき、下を向く
陸（りく）、海（かい）は
ちょっと気を使い、だまっている
私は、陸と海に心から
「おめでとう」って言えなかった。
子育てって難しいな。
難しいこと
まだある。
チーム内の父母との関係
島谷家から2人「オール新宿」が出ると、
チームの父母からクレームもある。
「２人とも島谷家から出すってさ」
「代表が独断で決めたよね。」
「監督と相談して欲しかったよね」
「ひいきしているよね」
など
親は自分の子供が選ばれないことに不満を持つ。
沈黙は金
私はだまる
・
帝京高校出身の三つ子母ちゃんは、
高校時代
甲子園球児の野球を見てきている。
彼らは運動のプロだった。
野球部のクラスメイトの練習や
体育の授業を見ていると、
「運動の天才だ
」と
高校生の私でも、わかった。
野球だけじゃない。
すべての運動能力にたけているのを知っている。
きっと野球を選ばなくても
全国大会に行く身体能力を持っていた。
（もちろん努力は並じゃなかった）
だから
三つ子がが野球を始めたときに、
こんなに下手なの？
野球ってこんなに難しいの？と、びっくりした。
自分の子供が甲子園に行けるなんて
到底思えない
おかげで、息子たちが、
少々野球ができても、
勘違いせずに済んだ。
だからチームの父母とも
仲良くできた。
・
２年後
・
三つ子
６年生
３人がオール新宿に選ばれたときは
「島谷さん、代表と出来てるんじゃない？
」
という噂も出て、
びっくりしたけど
お陰様で
スルーできた。
つづく
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