人間は必ずミスをします。
クラリネット演奏においても同じことが起こります。
でも、音楽を表現してお客様とシェアし楽しく演奏するのに、ミスを最小限にしたいですよね。
指が勝手に動いてミスをする
ミスうちのひとつが、指が勝手に動いてミスをするパターン。
例えば...
楽譜にE♭と書いてある場合。
それがE♭とわかっていて、かつE♭の運指も知っている。
にも関わらずEやDなどの運指に指が勝手に動いてしまう時。
わかっているのになぜ動く?!キ〜〜〜〜
私の指のバカバカ〜〜
私のバカバカ〜〜
なんて考えてませんか?
自分を責めずに、ちょっと冷静に考えてみましょう。
そもそもどうして、そうなってしまうのでしょうか?
指が勝手に意図とは反して動く原因は?
様々に考えられますが、こんなことが原因として挙げられます。
- 音をそれぞれ単体で記憶している。
- 前後の音との繋がりを無視している。
- 運指を優先しすぎて音楽の流れが掴めていない
- 必要以上に速いテンポで練習している
- 頭の中のソルフェージュと実際の音符と運指の間に誤解やズレがある
特に慌てて練習したり、譜読みのフェーズを飛ばしたりすると起こる現象です。
このまま常にミスをしていけば、それがデフォルトになってしまいます。
それは嫌
では、どのように練習していけばいいのでしょうか?
その前に。。。
これをやっちゃうとミス増えちゃうNG練習方法
こういったミスの場合、すでに頭の中に楽譜通りでないことが命令信号として出来上がりつつある状態です。
ですので、吹き直しすることが最もNGな練習行動です。
吹き直しとは
とりあえず吹く→あ!間違えた!→すぐさまやり直す→楽譜通りできたのでOKとする
というやり方です。
これだと、一回間違えてからやり直して楽譜通りに吹ける、というパターンを自分に教え込むことになります。
これ要らないですよね。
なので、吹き直しはやめましょう!
私が尊敬する手塚由美さん(アレクサンダーテクニーク教師)も、このように警鐘を発しています。
吹き直し禁止!無意識に吹き直しをする人は多い。思った音が出ない時、以前は私も無意識にやってました。吹き直しの癖は本番でこそやらないが、音を外したことに気持ちが引きづられる。吹き直しても出た音は消えないよ。練習で音を出すごとに「毎回、人生最後の音」だと思って吹いてみて!
— 手塚由美 (@yumi_tetsuka) June 16, 2021
運指のミスが少なくなる練習のやりかた
指が勝手に動いてミスをしてしまう場合、次のような練習方法をオススメできます。
*紹介する方法は全てゆっくりテンポでやってください
①ピアノで弾いてから演奏
ピアノやピアノアプリでミスをする音を含んだフレーズを弾く
↓
音を思い出しながらエア楽器
↓
演奏してみる
↓
慌てたり勘違いしていたポイントはどこか観察しおさらい
↓
最初に戻る
これを3セット
②ミスする音の前の音を伸ばす
ミスする音を含んだフレーズの最小単位をピックアップ
↓
音名をリズムに合わせて口に出す(音程は不要です)
↓
演奏してみる
↓
ミスする音の1つ前の音を伸ばす
↓
伸ばしながら次の音のイメージをする
↓
繋がりをイメージできたら進む
↓
最初に決めたフレーズの最小単位を吹き切る
これを3セット
③エア楽器での練習
*楽器が吹けない場合でも練習が進められます!
ピアノやピアノアプリでミスをする音を含んだフレーズを弾く
(無ければ次の手順へ)
↓
音名をリズムに合わせて口に出す(音程は不要です)
(ピアノ等で弾いた場合は音程を頭の中でイメージ)
↓
音名をリズムに合わせて口に出しながらエア楽器(音程は不要です)
(ピアノ等で弾いた場合は音程を頭の中でイメージ)
↓
慌てたり勘違いしていたポイントはどこか観察しおさらい
これを3セット
まとめ
いかがでしたか?
わかっているのに間違える時って、イライラしますよね。
時間がないと焦ってしまいがちですが、音楽の流れを掴んで丁寧に自分に教えていくことが素敵な演奏を作っていきます。
ぜひ試してください!
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