そんな悩みのある方に共通しているのは
余拍を取らずにただ繰り返して吹いている
ということです。
そういうことだったのか…
余拍を取らずに練習すると走る
「走る」とは、「テンポより早く連符などを演奏すること」です。
合奏で「走るな!」とか注意を受けた経験ありませんか?
また、個人練習してても、メトロノームより早く終わってしまったり、合うべき拍にずれたりしたことありませんか?
この現象を引き起こしているのは、私たちが当たり前のように行っている練習行動です。
それは、余拍を取らずに練習してしまうこと。
メトロノームのカチカチに合わせながら連続してデロデロと吹くような練習は走るための練習をしているようなものです。
時間の無駄だし結果も自分の望むものになりません。
これが悪い例
この余拍なしNG練習を私たちは無意識にやってしまいがちです。あなたはどうですか?
余拍を取って練習するれば走らない!
具体的な方法はこの通り。
こんな感じです(動画)
ターゲットが始まる1拍前をたっぷりとるのが大事です。
ひとつ前の悪い例の動画とは、流れも音質もスムーズで納得感があり、十六分音符の長さも充実していることがわかります。
任意の余拍カウントは、作品の拍子や、何拍目から練習ターゲットがスタートするのかに合わせてください。
また、目的があってわざとリズムを変えたり、拍をずらして練習する時も、同様に必ず余拍をカウントしてから吹き始めましょう。
練習のやり方がわかれば連符は怖くない!
なぜ余拍を取らないと走るのか
①拍感を無視して演奏してしまうから
連符といえども、各拍の役割はそのまま存在しています。いわゆる「強拍」「弱拍」の役割が作品のテンポに大きく関与しています。
この拍感を無視して練習すると、結局いま自分がどこを演奏しているか見失い、時間の経過があやふやになってコントロールを失います。その結果が「走る」現象です。
②そもそもスタートがずれる
「連符が苦手!」
「走っちゃう!」
「転んじゃう!」
という方の多くは、そもそもスタート位置が拍に合っておらず、始めるべきタイミングより早く吹き始めちゃってます。
ベロベロデロデロ指が回っていくら速く吹けても、テンポがズレたり拍に合っていなければ、音楽としての意味は何もなくなくのです。
管楽器は音が鳴っている間はずっと息を吐き続けていることから、弦楽器やピアノと違って弱拍・強拍のタイミングが取りづらいです。
意識して余拍をカウントをすることが自由にスラスラ吹くために効果があります。
まとめ
いかがでしたか?
- 走ってしまうのは、余拍を取らずに練習しているから
- スタートのズレや拍感のない演奏が「癖」として身についてしまうから
- 都度、余拍カウントをとって練習すると走らない
- 特に開始直前の一拍分をたっぷりと
ぜひ実践してください!
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