コロナ禍において
合奏練習が数ヶ月に渡って休止という楽団は少なくないと思います。
地域によっては少しずつ再開も、
規模や時間などが限られる状態が多いようです。
このような状況で楽器演奏から離れる期間
ブランク
が生まれますね。
『ブランク』と聞くと、
・下手になる
・吹けなくなる
なんて悪いイメージを抱き易いです。
でも悪いことばかりじゃないんですよ。
「え?!そうなの?」
私を救ってくれたオランダの音楽の賢人は
こんなことを言っていました。
学生時代、夏休みは2、3週間楽器から離れて
よくキャンプや山登りに行ったんだ。
その後練習を再開すると、
不揃いだったりした連符が綺麗に演奏できたりしたもんだよ。
頭の中が休まり、音楽から離れてリフレッシュできるからだね。
あ〜、アンブシュアだけはちょっと弱っちゃっうけど
でもまた練習を始めれば大丈夫。
私も練習の合間の適切な休息をオススメしていますが、
上記の例はもう少し長期間に渡るものですね。
脳は適切な休息により、情報を処理してくれる良い例ですね。
*実際、オランダのプロ奏者は夏とクリスマスにしっかり休みます。
それがあの闊達でダイナミックでハイ・クオリティな演奏の秘密かもしれません。
オランダの日常。普段は公園ピクニックでリラックス♪
進学、就職、結婚、出産などのライフステージによって
数年に渡って楽器演奏から離れる場合もあります。
特に女性に多いかな。。。
そして再び楽器を手にした時、
・以前のように吹けない
・息がもたない
・指が動かない
・口が痛い
などの面にとらわれがちです。
しかし、私は長期のブランクは
「楽器や音楽と出会い直す」
素晴らしいきっかけだと考えています。
しかも完全なる初級者ではなく、
それまでの経験や知識を生かして出会い直し、
練習を進めることができるのです。
さらに、人生経験から知見の多面性や深さが増しているので、
練習の過程を分析する力も断然ついています。
ブランク前よりもスムーズに上達が可能です。
人間、どうしても『元通り』をめざしがちです。
が、数年間のブランク明け時点で、
すでに人間的に成熟しているので
『元通り』を目指すのは、もったいない気がしませんか?
人間的成熟を生かして
上達できる。
自分の人生の場面を大切にしながら、
音楽と楽器に新しく出会い直せるのは
ブランクあってこそです。
アメリカの音楽大学へ進み、
今も現地でご活躍中の方とお話しする機会がありました。
その方が学生時代、大学の師匠が門下生に対し
「夏休みは何してた?」
と尋ねると、専攻楽器の練習はせず、
・他楽器演奏していた
・バックパッッカーしていた
・体を使うアルバイトを主にしていた!
とい生徒が殆どなのだそう。
アメリカの大学の夏休みは約3ヶ月あるとのことですので
長い間専攻楽器に触れていないことになります。
そしてそれを先生は
「いいねぇ、色々やるといいよ」
とニコニコ話を聞いていたそうです。
実際にこの日本人奏者の方も
専攻楽器とは全く違う種類の楽器の練習ばかりして
夏休みを過ごしていたとのこと。
しかし、新学期が始まり本来の楽器の練習を再開すると、
アンブシュア系の体力こそはちょっと落ちるものの
楽譜の見方が変わったり、
音の長さや発音のニュアンスについてアイディアが膨大に増えたそう。
それが専攻楽器にとても生きたと語ってらっしゃいました。
とても印象的な話でした。
=====================
いかがでしょうか?
因みに私は、
顎関節症を患って
半年以上演奏できなかったことがあります。
その間、友人が出演する演奏会を聴きに行って
悔しくて泣きましたぁぁ。
・もう演奏できないのかな
・顎痛いの治るかな
でもしっかり医者に通って
だんだん吹けるようになりましたよ。
器楽の練習には継続性が欠かせません。
しかしブランクでリフレッシュすることもあるのです。
長い人生で起こりうる「ブランク」を
いい方に使っていきたいですね!
人生いろいろ。
でも音楽はそこにあります♪
・ブランク明けでどう練習したらいいかわからない。
・前より下手になって落ち込む。。。
・楽器を再開する勇気が欲しい。。。
そんな方には、こちらがおすすめです
【募集中】音楽ライフサポートメンターコーチ「ちょっと隣のクラリネットお姉さんに聞いてみよう」
・学生時代以来に再開して練習方法に迷っている
・楽譜を久しぶりに見た!
・学生時代と違って毎日楽器吹けないなぁ
そんな方にはこちらの講座がおすすめです
Stay healthy, calm, and smiley
#浅原ルミ子
#隣のクラリネットお姉さん
#オンラインレッスン対応しております
#吹奏楽ライフバランス