Ready Steady Go! -22ページ目

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

レンタル自転車での移動は思いのほか快適で、いつもと違う雰囲気で初夏の巴里の街を堪能出来た気がする。

街の各所にあるレンタルスペースは場所によっては、すべての自転車が貸し出し済みで在庫がなかったり、戻そうと思った場所に空きスペースがなかったりと、おそらくサマーホリデーシーズンと週末が重なったせいかもしれない。

Tranoi/トラノイ展の次に訪れたCapsule/ カプスル展示会場には、顔なじみも多い。

地元パリには15年以上の付き合いなる左側のHOME COREのデザイナーALEXと、彼には似つかない美人妻ジュリーのパートナー Oliveir /オリビエのふたりに再会して、お茶目なふたり一緒の記念撮影となったワンショット。


Ready Steady Go!



このふたりの他にもロンドンYMCのジミー、Double Identityのポール、元ダッファーで現PRESENTのエディー&スティーヴなど、6876のケネスなど久々に会うと話が長くなり、時間があっという間に過ぎて行く。

2層になったガレージを使用した会場は、ことの他暑い。

エアコンがなく天井から日が当たる2階は更に暑く長居はごめん被りたいが、得てして2階に用事が増えてしまうから困ったもんだ。


時間がないため、簡単に近くのベーカリーのサンドイッチで遅めのランチを済ませ、次の会場ランデヴーに向かう。

夕方になるとさすがに時差ボケもあり疲れが襲ってくるが、再度エンジン全開でラストスパート。

明日の夕方5時のフライトでバルセロナに移動しなければならず、ほぼ本日1日で仕事を片付けなければ鳴らず、おのずと気は焦る。

最後のショールームを訪れて本日分として準備していたエネルギーは使い果たし、さすがにこれ以上は集中力が続かず、陽射し残る小さな公園のベンチで一息つこうと思ったその時、右足の甲に針に刺されたような痛みが、、、、、、、、、、

何を思ったか、見るとフレンチ産の蜂が我が輩の足の甲を刺している。

それでなくても捻挫してやっと良くなりつつある右足に、再度アクシデントが舞い降りてくるとは、よほど運がよろしくなく、泣きたくなる心境である。

歩き疲れて若干の浮腫と痛みがあった右足首がそれどことではなくなり、刺された痛みが勝り、パニック気味になってしまう?

おそらくこれまでに味わったことがない、made in Japan の皮膚に針を刺すとは、何とも図々しい蜂である。

憎さ100倍で中指で思いっきりはじき飛ばし、おそらく即死に近い状態でご臨終となったはずだが、初体験の蜂刺され、それもフランス蜂とは、刺された場所を両親指で押し毒を絞り出して様子をみる。

万が一、アナフィラキシーショックなんて大げさなことまで心配してしまう。

でも異国でもしも、、、、と考えて、大勢のフランス人がいる公園なら万が一の場合もすぐに救急車を呼んでくれと判断した何とも情けない話です。

おそらく長く感じた20分が経過して、刺された箇所の痛み以外は特に症状無くひと安心で、近くのドラッグストアに行って、通じない英語で何とか分かってもらい軟膏を購入。

急いでホテルにもどり、レセプションで事情を説明して、蜂刺されの軟膏で合っているか確認。

お気の毒とホテルのスタッフに同情されてしまい、部屋に戻って徐々に赤く腫れはじめている右足は、お祓いが必要なくらい不運続きで付きから見放されているのかもしれない、、、、、、、、、

一気に疲れが2倍に感じるほど襲って来て、意気消沈気味に1日目のパリ滞在が終わろうとしている。

気分転換に入浴剤をいれたバスに浸かり、こういう時もあるさと自分を慰め、明日に備え早めの就寝で部屋の灯りが消えた。


cheers


今月1日にアップしてから早いものですでに3週間が過ぎ、目が回るくらい多忙な毎日、やっと6月のパリ滞在中の内容で、7月2回目のアップが本日出来そう。

当初の16時40分到着予定が18時40分となり、やはり2時間遅れのパリ到着は体力的にも若干きつかった。

それでも預けていたラゲージは早く出て来たので、急いでタクシー乗り場に向かい乗車するが、今日は週末の金曜日で高速道路は想定以上の大渋滞で先が思いやられそうな予感が、、、、、、

望まない事は得てして当たるもので、運悪くやはり長い道のりとなり予約していたホテルまで1時間半もかかり、初夏の巴里、まだ外は十分に明るさはあるが、到着が20時45分ととにかく疲れましたのひと言。

それでも、ホテルのチェックインカウンターのマダムが笑顔で優しく対応してくれたお陰で気分は悪くはない。

急いでバスタブに浸かり一息ついた後、すでにスーパーは閉まり食材は買えないが、隣のコンビニで水だけかって来て、部屋の窓からレ・アールの噴水前の喧噪と景色をぼんやりと眺める。

日が落ちると風も心地よく、眠れるまでのひと時、ひとり時間をつぶす。

明朝は10時からトラノイの展示会からスタートで、ホテルから徒歩で会場まで向かい、2時間半ほど各ブースを見て廻る。

JAS.M.Bをはじめ、顔なじみの出展者の面々に軽くご挨拶の後、今回は天気もいいので念願だったレンタル自転車を借りて、次の会場、カプスルの展示会場まで3段ギア付きの自転車のペダルを漕いで向かう。

このVelib / ヴェリブ、パリの街から車の量を減らそうと始まったプロジェクトで、市内各所に設けられた無人スタンドでこの自転車を借りて、移動した好きな場所のスタンドに返却するシステム。



Ready Steady Go!



だが、これまでそのうち、そのうち、と思っている間に随分と時間が経ってしまい、今回念願の初乗車?となった次第であります。

24時間利用可能で、借りてから最初の30分に以内に返却したり、他の自転車に乗り換えれば無料と、うまく利用すれば最初の登録料1ユーロのみでずっと借りられる、何ともお得感十分なシステムに満足。

でも、スタンドでの登録&使用方法がちょっと分かりずらく、電磁石で固定されていて、少し重くデザインはどちらかといえば、日本の言葉でお伝えするとママチャリ?、この自転車に最初は苦戦する。

それでも、何とも言えない多国籍人種の体臭漂う夏のパリの地下鉄車内からエスケープすることが出来ただけでも気分はよく、今回の第一の目的?達成で十分に満足?

パリ市内の自転車の交通ルールを理解しておらず、日本と逆の右側走行、一方通行も多く、歩道は通行禁止で、全ての道を把握しているわけでもなく、目的地の近くに返却出来るスタンドがあるかどうかも分からなし、バスやバイクが往来する車道を走るのは何ともおっかない。

が、が、東京でも滅多に自転車に乗らないだけに、パリの街を自転車に乗り、初夏の風を感じて、何とも気持ちいい。

マップ片手に20分ほどで次の会場カプスルに到着。

幸先良くスタートしたが、驚くほどタイトなスケジュールで、とにかく時間に追われる。

この後は、2番目の展示会場カプスルからお届けします。


Alors





ちょうど1ヶ月前の5月27日、Gil Scott- Heron / ギル・スコット・ヘロンがニューヨークの病院で62歳で亡くなったとのニュースを目にしていた。

1949年、シカゴ生まれで1970年代から詩人 & ミュージシャンとして活動を始める。

黒いボブ・ディランと呼ばれ、ジァズ・ソウル・ファンク詩人として、激動のアメリカ文化の中で黒人に対する人種差別に対して言葉とメロディーで訴え続けた彼は、常にビルボードで上位にランキングされていたわけではなかったが、彼の音楽性は十分に評価され、時代の流れに逆らい続けた男として玄人受けしていた。

ポエット・リーディングの大御所として、社会的批判などメッセージ性の高い言葉で強烈に表現していた。


Ready Steady Go!


俗にいう70年代ディスコブームの中、テレビでアメリカ番組のソウル・トレインに見入り、Kool & The Gang、Earth,Wind & Fire, KC & Sunshine Band、The Supremes、Diana Ross, The Temptations 、The Stylistics、The O`Jays、Marvin Gaye、Commodores、Chicなど懐かしい記憶がよみがえる。


2010年3月15日にアップしたマイブログにも、滞在していたニューヨークで彼のアルバムを購入して満足していたことも思い出される。


Ready Steady Go!


Gil Scott=Heron - The Bottle





35年近く経っても彼のサウンドはカッコイイのひと言につきる。


合掌




2時間遅れで出発、離陸したANA 205便は白い雲の間を抜けて、ぬけるような青空がまぶしい上空へとやって来た。

隣が空席の窓側のシートに座り、窓から見える夏を感じさせる白い雲と蒼い空をぼんやりと眺めて時間が経過していく。

ジェット音だけが耳に入るが、地上では体験出来ないほぼ自分だけの空間とこの時間は空の旅の楽しみのひとつである。

地上生活をしていると仕事のことはもちろん、あれこれと雑念が頭の中をよぎるが、空の景色を眺めているわずかな時間は交信もなく、声をかけられる事もなく、梅雨時の不快な湿気も、都会生活の喧噪もなく、肩の力を抜いてわずかなひと時のリフレッシュタイムとなる。

徐々に高度が上がり雲の変化に見とれていると、完璧に眼下に真っ白な雲が広がっている上空は高度1万メートルほどの安定した水平飛行となる。

空の旅だけのささやかな特権を満喫中。

日本のエアーラインは特にサービス面で海外のエアーラインより優れているし、お気に入りのANAだと安心感もある。

ドリンクサービスでワインをいただいてほんのりと酔いが回り始めた頃には、2時間遅れの事などすっかり忘れてしまっている。

いつものごとく飛行時間12時間と先は長く、ひとり時間を過ごすスタートとして眠気が襲ってくる前に、まずはANAスカイ ・チャンネルから気になる番組を選択して画面に集中する。

ガイアの夜明けのタイトル、内容は次のようであった。

ニッポンの反転攻勢、経済も外交も押される日本。しかし、日本の実力はこんなものじゃない。

プログラム内容は、日本の老舗名門温泉旅館 / 石川加賀屋の台湾進出、欧米を圧巻するハローキティ、10分千円の床屋さんのシンガポール進出、岡山 / 児島の縫製工場の逆中国市場進出などであった。

どの市場も明らかに二極化していて、富裕層をターゲットとしたラグジュアリーか、アメリカナイズされた大量生産型のチープ、ちまたで言われるワーストフード、ファーストファッションなどとなってしまうのか。

そして人口的な理由と経済的な理由から日本市場の大手企業が目指す中国市場など、海外市場への進出だが、ラグジュアリー、チープ、海外進出、国内生産、当然といえば当然なことだが、ひとと違うことを目指している私にはどれひとつも当てはまるものがない。

一般的に人が考える儲かる手法、もしかして巷で騒がれている時代に乗り遅れているのか???????、まさか、そんな考え方を持ち合わせていないだけで、市場の動向は百も承知のはず。

されど自分に都合良く考えれば、誰でもが出来ない事をやっていることに、やりがいと本物の感性の存在がある。

カッコ良く言えば先を読み、変化も大事なのかもしれないが、やはり中身なく希薄で山積みすることに関心がない。

考えさせられはしたが納得出来るほどの説得力は感じられず、気分転換に奇跡のピアニスト 辻井伸行 密着4000日にチャンネルをあわせる。

生まれながらの全盲でこの世に誕生した彼は、一昨年、世界最高峰のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝し、世界へその名をとどろかせた。彼の少年時代からの11年間の成長記録ドキュメンタリー・プログラム。

全盲という大きなハンディキャップを持って、医者の息子として誕生した彼の人間としての心のあり方と生きていくということの本来の姿勢、考え方を教えてくれている。

当然、ここまで来た長い道のりには想像を絶する本人とご両親の困難と苦労が存在するはずだが、彼には偉大な精神的な部分と世界レベルの音楽性を神様が与えた。

もちろん資質もさることながら本人の努力なくして今はないが、資質に気がつき、教育されてきたご両親には頭が下がる。

本物の上品さ ( 品格 ) とは画面からにじみ出る、この家族のような人たちであるような気がする。

こだわるがゆえにくじけそうな気持ちになる時には、このような番組が栄養剤、カンフル剤となり、再び気持ちのエンジンが加速する。

純朴な印象の世界レベルの天才ピアニストに拍手ともに素直にお礼を。

シェードを上げて窓の外を眺めると青空と夏の陽射しがまぶしい、こんなに数多く空の旅を楽しめる環境に素直に感謝しなければいけない。


all the very best
不注意の足首捻挫から2ヶ月が経過して、見たところ大分普通の状態に戻りつつあるが、何分にもご老体ゆえ、残念ながら若い人たちのような回復力は持ち合わせてなかったようだ。

5月のブラジルから帰国後、バタバタといつものように毎日を過ごしていたが、夕方になるちどうしてもむくみと腫れが発生して、さすがに気分的にはブルー気味でいる。

仕事中も含めて出来る限り自己流のマッサージとリハビリを毎日行っていたお陰?で、やっと痛みなく普通に歩けるようになり、正座も出来るようになったことは前向きであることで間違いないはず。

日本は梅雨の中休み、うだるような暑さが数日続いているが、本日から2週間のヨーロッパに出掛ける。

成田に車を走らせ1時間10分前に到着、11時20分発のANA 205便パリ行きに搭乗して、いざ離陸と思いきや、故障箇所が見つかったとの機長からのアナウンスで一度下ろされ、再度ラウンジで時間をつぶしている間に、このブログを綴っている次第であります。

1時間ほどで再度搭乗との事、待ちくたびれてしまっているが、離陸前で良かったと飛行機が苦手な私にはパリ到着が遅くなっても、安全面優先のほうが有り難い。

1時20分の出発と決まり、急いで再度ゲートまで向かう。

湿度の高い東京に2週間ほどおさらばして、パリ、バルセロナ、ロンドン、ベルリンの4カ国の旅が始まります。

本日は6月24日金曜日午後1時3分、オンタイムでお届けしました。

cheers


人も少なくメニューも充実したBMIのラウンジでお腹が満たされ、やっと搭乗だとゲートまで行くが毎回定刻通りには進行しないもので困ったもんです。

仕方なくゲート前に腰掛けて搭乗が開始されるのを待っているが、周りの大勢のイギリス人の中には当然ファッション関係者が多く見受けられる。

そんな中、チェックインカウンターで会ったロンドンの 元 Duffer / ダッファーチームの面々が順番にゲート前に登場。

最初にやって来たのは、Steve Davies/ スティーヴ・デイヴィス。

過去にロンドンの展示会TBCの会場で娘を連れていた時に写真を撮らせてもらったが、その時以来の久しぶりのマイブログへの登場となった。

彼に初めて会ったのもかれこれ20年前、パリの合同展示会 SHEM/セムのイギリス人デザイナー Nigel Hall / ナイジェル・ホールのブースだった気がする。

現在は泣く子も黙るEddie / エディのパートナーとして、イーストロンドンの Shoreditch High Streetで Present というセレクトショップを切り盛りしている。


Ready Steady Go!


次にやって来たのは、以前東京に住み日本の大手セレクトショップ会社で働いていた経験を持つ Dan Doyle / ダン・ドイル.

現在はデザイナーMarcoのアシスタントとして、ロンドンをベースに流暢な?日本語を見事に操り、活躍している。


Ready Steady Go!


3人目はDUFFERのデザイナーだったMarco Cairns / マルコ・ケアンズで、彼に初めて会ったのはすでに四半世紀前の1986年、ウエストロンドン・ポートベローロードの彼らのお店だった気がする。

当時から物静かな印象であまり余計なことはしゃべらないタイプだったが、ヨーロッパ各国の展示会場や空港、ユーロスターなどでよく会っていた。

カムデンから始まったDUFFER発足当時の4人 ( エディ、マルコ、バリー、クリフ ) の若かりし頃の目一杯気張った写真が、今も私のデスクの引き出しの中に眠っている。


Ready Steady Go!


最後にゆっくりと現れたのはもちろんご老体 ? Eddie Prendergast / エディ.プレンダーガスト

2年前の9月にPRESENTのショップオープンの陣中見舞いに訪れ、逆に隣のパプでランチとビールをごちそうになった記憶が思い出される。

彼に初めて会ったのも四半世紀前のロンドンで、ロンドンが一番輝いていた80年代後半から90年代前半、一緒にクラブに行ったり、新婚間もない彼の自宅でご飯をごちそうになった記憶がある。

写真をとシャッターを切ったタイミングでかがんだ為、一段と薄くなった気がする頭の登頂部のみが目立ってしまい、運がいいと言うべきか、悪いと言うべきか、


Ready Steady Go!


先に搭乗して席に座っているとエディがやって来たので、再度写真をトライ、勝手に撮らないで、とまるでパパラッチに対して言うようなスター気取り?の冗談と笑顔で通り過ぎていった。


Ready Steady Go!


そういえば地震が起こった3月11日、エディはひとり東京に滞在中で、イギリスには地震がないため、きっとかなり驚いたはずだったろうが、あの恐怖のマグニチュードを運悪く体験してしまっていた。

翌朝は人通りもまばらで交通機関が麻痺していた東京の街を歩いていたらしく、予約していた帰国便もキャンセルとなり、不便な環境のもと、東京の街で数日足止めをくらっていたそうだ。

エディの携帯に電話して大丈夫か状況を確認したが、それほど大げさなことではなさそうで、普段から太っ腹な親分気質で問題はなかったようである。

私のビジネスとしてのファッションの原点はもちろんイギリスからであったが、まさにDUFFERとともに始まったといっても過言ではない。

日本人の中で先駆けて初期の彼らと接触して15年ほど、94年には日本市場だけのオリジナルデザインを企画してもらい、英国大使館が主催の赤坂のホテルニューオオタニでの英国ブランドの合同展示会で出展していた他社が取り扱う30社ほどのイギリスブランドとともに、展示会で発表させてもらった。

私が紹介したのは、DUFFER , SQUIER, FRED BARE, JOHN MOOREの4ブランド。

85年から13年間ほどDUFFERを直接取り扱っていたが、彼らの感性から学んだものは多くあり、Ready Steady Go! の歴史を振り返れば、彼らとの出会いも含めて感謝の気持ちでいっぱいである。

現在DUFFERというブランドが日本にはあるが、私がこれまでに本国イギリスで直接触れてきた DUFFERとは根本が全く異質であり、残念なことだが、たとえれば銀座の寿司屋と回転寿司くらいの温度差があるような気がしてしまう。

数字を優先すれば、どうしても中身が稀薄になる。


cheers



大好きな五月晴れで気分良く五月攻勢のはずだったが、関東地方も例年に比べて随分と早い梅雨入りとなり、珍しいお湿り続きの5月に気分的にも青空を忘れてしまいそうなまま6月を迎える。

が、話はとてつもなく古く、1月寒風が堪えたロンドンの2日間は、残念ながらこれといって記憶に深く残るほどの滞在でもなく、平凡なまま次の移動地ベルリンへ向かう。

ホテルをチェックアウト後、ミニキャブに乗り到着したヒースロー空港ターミナル1で懐かしい顔を見かけた

ロンドンのストリートファッションシーンを20年間以上牽引してきた元 Duffer/ ダッファーの面々に久しぶりに合う。

もちろん彼らも翌日からのベルリンで開催される展示会に向かうわけだが、同じ14時40分発のフライトで、これまでにもヨーロッパの色んな空港で偶然会うことも多かったが、今回も偶然の再会となった。

まずは、チェックインカウンターで搭乗券をもらい、セキュリティーチェック& 税関検査後、またまたまたラウンジで搭乗アナウンスまで時間をつぶす。

窓が大きく開けている滑走路側のソファに座り、ぼんやりと雲の移り変わりを眺めていたが、退屈しのぎに和が愛する全日空 / ANAが加盟する Star Alliance/ スターアライアンスの航空会社の離発着する機体をカメラに収める。

これから搭乗予定のイギリスで英国航空に次いで2番目に大きい British Midland International / ブリティュシュ ・ミッドランドのブルーカラーにbmiのロゴはシンプルだが印象に残る。



Ready Steady Go!



目の前に近づいて来たところでもう一枚。



Ready Steady Go!



赤に白のクロスがトレードマークの Swiss air /スイス航空は、国営航空会社でお国柄からも分かるように堅実な経営で空飛ぶ銀行と呼ばれるほどだったが、2002年に一度倒産してしまった。
成田にも乗り入れているが、残念ながらまだ一度も搭乗したことがない。

その向こうに珍しく UNITED AIRLINES / ユナイテッド航空はアメリカで最大の規模。

たまにアメリカ国内や南米に行く時に利用するが、機内食含めてサービスは小声で申し上げるとNG。



Ready Steady Go!



北米の AIR CANADA / エア・カナダ の機体は、カナダ国旗と同じくシンプルな白と赤のツートーンのロゴに楓の葉っぱマーク、こちらも成田に乗り入れているが利用したことはない。



Ready Steady Go!



ブラジルの航空会社TAM/タムはもちろんブラジルに行く時や国内でよく利用する。

昨年、スラーアライアンスに加盟して、マイル獲得には好都合でお気に入りのエアライン



Ready Steady Go!



そして北欧スカンジナビア航空 / SASはスウェーデン、デンマーク、ノルウェー三国が共同運行している。

以前コペンハーゲンに行く時によく利用していた。


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bmiの向こうに現れたのはドイツのルフトハンザ航空は、スターアライアンスの創立メンバーで、海外のエアラインの中ではよく利用している。



Ready Steady Go!


スターアライアンスは1997年にスタートした世界で最初で現在27社が加盟する最大規模の航空連合で、加盟会社の就航国は180あまり、1,100以上の空港に達し、1日あたりの便数は何と21,000便だとか。

これまでに色々なサービスを提供していただき感謝の念につきる。

搭乗までの暇つぶしではあったが、普段ゆっくりと見る機会も少なく、改めて離発着の姿を見て感動。


待ちに待った搭乗のアナウンスで、これからゲートに向かいます。

ここからは生中継?で、今日6月5日は、姉夫婦ふたりとブラジル人シューズデザイナーで友人のSarah Chofakian / サラ・ショ ファキャンの何と3人の誕生日。


A Very Happy Birthday to them !






4ヶ月もの前の季節外れの1月、夏のブエノス・アイレス滞在話途中から出国した気配なく、停滞したままで進行が途切れてしまっていた内容から記憶をたどり無理矢理引き戻して、出国状況を書き綴ることに、

あっという間のブエノスアイレス滞在も終わり、夕方18時のフライトでフランクフルト経由でロンドンに向かう。

厚かましくもダメもとでレイトチェックアウトをホテルに交渉したかいがあり14時まで可能となり、若干余裕を持って旅仕度に追われるが、予定外のサンプルや買い物で膨れ上がった2個のスーツケースを前に早くもお疲れモード。

予約していたタクシーに乗り空港まで向かうが、スペイン語による言葉は通じないが日本を旅発つ前の情報ほど違和感なく、アルゼンチンのドライバーは親切で恐怖感が全くない。

3時間以上も前に空港に着き、時間をもてあそぶかと思ったが、予定外で出国税関検査前が大勢が並んでいる大行列で、のんびりとした進行に時間はあっという間に過ぎて行く。

搭乗したルフトハンサ航空で、13時間掛けてやって来たフランクフルトで更に約4時間のトランジットと、色々検索した中でこれがスターアライアンスグループ使用のブエノス・アイレスからロンドンまでのベストフライトのはず。

ロングフライトで疲労困憊な上に長い待ち時間はこれまでに嫌というほど経験して来たが、今回も退屈極まりない。

エアラインの中では充実しているルフトハンサ航空のラウンジで、メニュー豊富な食事とドリンクで一息入れる。

そのまま眠ってしまいそうだが搭乗アナウンスなしの海外、いつのまにかゲート変更されているなど、気をつけなければ乗り過ごす心配もあり。

この環境嫌いではないが、でも飽食気味でさすがに飽きてしまっている。

やることなくいつもの如く、退屈しのぎに午後に陽射しがまぶしい、窓から見えるルフトハンサ航空機2機を写真におさめる。


Ready Steady Go!


満杯だったランンジも気がつけば残りわずかな人たちで、本日4時間以上待っている人はそんなにいないということか?

午後3時15分発のロンドン行きに搭乗して、1時間半のフライトで1時間の時差があるため午後4時にヒースローに到着。

イミグレーションで入国スタンプをもらい、預けていたラゲージ2個をピックアップ後、すでに日が沈み肌寒い冬のロンドン。

今年初めてとなるロンドンは、以前ほど長居しないスケジュールが多く、2泊という短期滞在。

ヒースローエキスプレスでパディントンまで行き、そこから予約しているアパートメントへ向かう。

夏のブエノスアイレスからの移動だけに、これまでに嫌というほど経験しているこれぞまさしくロンドンの冬、1月の寒さが身にしみる。

日曜日の夕方だからか、外には人も少なくて独特な裏寂しさが襲ってくる。

本日からヨーロッパに10日滞在予定だが、先にブエノス・アイレスで夏を堪能した分、反動で余計寒く感じているのだろう。

明日は朝からのアポイントでスタートして、1日尋ねるショールームもいくつかあり、ノンストップで帰国までハードな日程が進行して行く。

18日午後にはここロンドンより更に寒い、おそらく気温はマイナス極寒のベルリンに向かう。

cheers



このブログの更新も随分とご無沙汰してしまっていたが、本日久しぶりのアップで迎える事が出来た。

一体何をしていたかとご説明すると、忘れもしない4月某日土曜日の夜、会社にてつまずいて転んでしまい、右足首を捻挫してしまうというアクシデントに見舞われて難儀な日々を過ごしていたのです。

自己判断で医者には行かず別の方法を見つけ治療しているわけですが、初期応急処置としての基本RICE方が重要とのことでした。

「R」は「REST」、休息・休憩を意味します。「I」は「ICE」で患部を冷却。 「C」は「COMPESSION」、患部を圧迫すること。「E」は「ELEVATION」で、高く上げるという意味の単語です。

が、仕事を休むわけにも行かず、内出血してゾウの足のように腫れ上がった足を引きずり、初体験の捻挫に日常生活上、すべてに時間が掛かってしまう。

こういう時に限って、銀行に行く用事は普段よりも増える。

更に大手銀行のATMが節電の理由から閉鎖されていることから、渋谷駅近辺の支店まで足を伸ばさなくてはならず、大した事ではなさそうに思われるかもしれないが、行くことだけでも大変だし、常に込んでいるから待ち時間が長く、足には負担がかかってしまい、どうも回復状況がよろしくない。

追い打ちをかけるように、いつまでも若くないんだから、と心にぐさっと突き刺さる言葉に珍しく現実と向かい合わざるを得なかった。

気持ち的には年齢を意識していないと意固地になっていても、そろそろ肉体的には認めないといけない現実に直面することが増えて来ているのかもしれない。

自覚症状 ( 加齢現象 ) は正直に告白すると、以前から思い当たる節はあったのかもしれない?????

髪の毛にグレーヘアー ( 白髪と書くと随分と老け込んだイメージになるので) が増えて来たが、行きつけの美容室でバランスのいい混じり具合ですとのお世辞に勝手に気を良くして、ロマンス・グレーはおしゃれなんだと決めつけている。

小さな文字が見えにくくなる、一般的には40代、おそくとも50代半ばには全てのひとが老眼と言われる目の老化現象をむかえる。

はしご酒や深酒が困難になり、お酒を飲むとすぐに眠たくなる。

年に10回から12回くらいの海外出張時の時差ボケと全体的な回復力の減退。

など、挙げていけば切りがないが、されどこの性格ゆえ、周りの同世代のひととの相違を自己分析して、実年齢を認めない?、あくまでも否定することを理由に気持ち的には満たされているのかもしれない。

出来る限り強がってはいるが、年に1度、実年齢を実感すべき日が、今日15日のマイ・バースデー。


有り難くまたひとつ年齢を重ねられたことに感謝して、新たな1年が始まる。


日々プレッシャーと焦りの中で、孤独ではあるがブレないこだわりは見失わないでいたい。

ひとの評価を意識することなく、誰でもが出来ることより、自分にしか出来ない個性を大切にしていたい。

本日はタイムラグなしのリアルタイム、ここブラジルのFORTALEZA /フォルタレザで、感慨な気持ちでひとり誕生日を迎えた次第です。


Ready Steady Go!


もちろん大きなことが出来るタイプではないが、あきらめずに続けていれば必ず実現すると、また新しい何かを見つける周りと違う道探しの旅の途中です。

ホテルの窓から見える景色をおかずに、ささやかな祝杯です。


Ready Steady Go!



Happy Birthday to me !



アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスの様子は、南米の巴里と呼ばれるくらい可憐な町並みの印象を持つ。

スペイン人をはじめ多くのヨーロッパ人が移民先としてこの地を踏んでから随分と時間が経つが、古き良きヨーロッパ文化と新しい文化が共存していて、ラテンの血を受け継いだ情熱と哀愁が様々な表情を見せてくれる。

南米独特の治安に対する恐怖感を持ちつつ、出逢うアルゼンチンの人たちをひと言でいうと陽気で人懐っこい感じを受ける。

最終日は地元の人に教えてもらったトレンディスポットいわれる場所にタクシーで乗り付け、ブティック、レストラン、カフェ、ホテルなど見て回り、情報収集に勤しむ。

短い滞在中に目に映った自分なりの感性で撮った写真の数々だが、観光目的で訪れたわけではないため、シャッターを切れるタイミングも限ぎられてしまった。


最初に訪れたレディースショップの中庭の壁ディスプレイは、どの国でも紹介されがちなモダンでスタイリッシュな贅沢な空間とはひと味違うが、私には心地いい。


Ready Steady Go!


店内に飾ってあった椅子とカラフルなクッションカラーは、勝手に想像してこのブランドのイメージカラーではと、、、、、


Ready Steady Go!


アルゼンチンデザイナー/ jazmin chebar のウィンドウのポスターは、色感含めて気になったデザイナーのひとり。


Ready Steady Go!



ランチタイムで立ち寄ったカフェ・レストランの店内は、南米大陸でブラジルに次いで2番目に広い国土を持つアルゼンチン、写真に収めたのは店内の一部分だけだが、天井も高くて開放感がある空間が気持ちいい。


Ready Steady Go!


このストリートの雰囲気がどことなくバルセロナの町並みに似ている気がする。


Ready Steady Go!



過去のスペイン植民地時代のなごりか、このCOSTA RICAも含めて中南米の国名がストリートによく使われている。


Ready Steady Go!


仕事で待ち合わせの20時まで1時間ほど時間があったので、地元のポルテーニョで賑わっているカフェのストリートのテーブルに腰を下ろし、夕暮れ近い街並みにわずかなビールの酔いも手伝って、とっぷりと黄昏れる。



Ready Steady Go!


Ready Steady Go!



アルゼンチンで一番人気らしいサッカー代表のスポンサーも務めるビールメーカー Quilmes / キルメスのボトルも新鮮だ。


Ready Steady Go!


尋ねたセレクトショップのスタッフの彼女は、屈託のない笑顔で気さくにシャッターを切らせてくれた。

Ready Steady Go!


2006年の春夏コレクションでシャネルのファーストルックを飾ったアルゼンチン人モデル Milagros Schmoll / ミラグロス・シュモールの美しさを最後にご紹介して、アルゼンチン/ ブエノス・アイレスの魅力ある6日間の滞在が名残り惜しい気持ちと共に終わりを迎える。


Ready Steady Go!


明日の午後、フランクフルト経由でロンドンに向かいます。


All the best