Ready Steady Go! -21ページ目

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

翌朝は13時5分のフライトに搭乗するために10時半にチェックアウト、アリカンテ空港まで迷子にならないように慎重に地図を広げ、標識サインに集中。

問題なく予定通り空港に到着、いざチェックインカウンターへと向かうとすでに信じられないくらいのイギリス人たちの長蛇の列。

初夏のバカンスをスペインで過ごしたであろう家族連れやカップルやその他意味不明な団体さんなど、イギリス人は不況でお金がないと言いながらでも、年に4回ほど長期休暇を取る世界でも幸せな国民。

どんな状況でも気長に、まるでそこはパブでぬるいビールをちびちびと飲みながら談笑しているかのようで、まったく気にする事なくのんびりと過ごしている。

が、せっかちな私には我慢出来ず、2つのカウンター使用で片方のカウンターには30人ほどの行列だったので、150人ほどを尻目に列移動をして、まんまと軽く30分は早く搭乗手続きを済ませることに成功。

このイギリスの Monarch・モナークエアラインは、忘れもしない3年前のスペインで悪夢が舞い降りた時に私に親切に対応してくれた恩人であるのでした。

スペインでセカンドバッグまるごと盗難に合い、その後ロンドンに行く予定だったが、パスポートも航空券もクレジットカードも身分証明出来るものを一切持っていない私を、ロンドン・ガトウイック空港までのフライトに特例として搭乗させてくれたエアラインです。

本来であれば申請のために首都マドリッドの日本大使館まで行き、臨時のパスポート再発行手続き後、イギリス入国となるはずでした。

が、バッグを盗んだとんでもない輩のせいで金銭の持ち合わせもなく、バルセロナからマドリッドまで行き、パスポートの再発行まで勝手わからぬマドリッドで数日過ごすことなどとんでもない話で、必死でモナークエアラインのマダムに拝みに拝み倒してロンドンとの交渉を依頼、自分の両目を機械の焦点に合わせる最新の入国審査認証システム『 Iris Recognition Immigration System』の IRIS・アイリスに登録していることが絶対条件のもと、粘り強く交渉した甲斐あって搭乗許可を得た時の嬉しさは今でも覚えている。

過去30年の海外旅行の歴史の中で最大の災難に遭遇、ピンチ&ショックに陥った嫌な思い出も、ゲートから機内まではまるで犯罪者扱い的 ? ( パスポートも搭乗券もなしなので当然ではある ) ではあったが、このモナークエアラインには心から感謝しています。

本日は機材エアバス330型で300人以上が満席状態で搭乗、ロンドンまで約2時間半のフライトだが、通路を挟んだ左前に座る外国人男性の行動には目が点になった。

何と出されたサンドイッチをひとまず自分の脱いでいる左足靴の中で保管、右足にはドリンクカップを入れて、10分後くらいから何事もなかったかのように食べ始めた。

狭いシートでの保管場所としてアイデア的にはグッドだが、いくらラッピングされているとはいえ、如何せん見た目も衛生面からも、その後口に入れるのはどうかと思ってしまった。

他人が食べるものではなく、本人が口にするものだからどうこう言う筋合いのことでもないのかも知れないが、かなり世界は広しと言えども仰天した光景ではあった。

こんな外国人観察タイムを十分に楽しんだフライトも無事にガトウィック空港に到着、午後2時40分と予定では3時過ぎの電車でヴィクトリア駅に向かう予定でしたが、機内も込んではいたが、一瞬イギリス人に成り済ましパスポート入国審査へ向かいたくなるほど、到着したイギリス&EU 以外のパスポートイミグレーション前は再び仰天の大行列で思わず叫びたくなる。

どう見ても軽く1時間は掛かりそうで、下手すれば1時間半は並ばなくてはならないほどで、大行列の皆さんに一体何の為にどこからお越しになられたのか聞きたくなるほどで、再び気分は急降下。

ほぼふてくされ気味に列に並んでいたが、10分ほどしてひらめいたというか、思い出したのが先ほどご説明した入国審査認証システムアイリス。

何とラッキーなことか、これでこの大行列からもおさらばだと一気にスマイル、係員にアイリスの場所を尋ねると、何と彼女の口からは信じられない言葉が発せられた。

ここにはアイリスはない。

もちろん英語なので聞き間違えたかと念のために再度聞くが、彼女の口からは先ほどと同じ言葉、アイリスはない。

最近物忘れがひどくなった気がするがよくぞ思い出したと喜んだのもつかの間、結局長い行列の一員のまま途中トイレに行く事にも難儀して、やっとパスポートに入国スタンプを押してもらえたのは3時50分と最悪の想定通りとなり、急いで預けていた荷物をピックアップして、息も絶え絶えの状態で4時16分発の電車内に着席。

ヨーロッパ国内の移動と言えども、回数が増せば増すほど毎回予期せぬことが待ち受けている。

ここから先は慣れたロンドンなので電車の中では向き合った4シートをひとりじめして幾分リラックス出来るが、ヴィクトリア駅到着時間は5時頃とちょうど帰宅ラッシュが始まる頃で、大荷物を抱えて予約しているフラットまで一難去ってまた一難?が待ち受けているのかも知れない。

日本の常識が通用しない海外では、常に予期せぬ事が起こることを改めて実感した長い1日はまだまだ続きます。


cheers



日中の行動範囲は広く、レンタカーで隣町まで移動したりで、不慣れな環境下を歩き回るわけで、いつもの如く運転中に道に迷って迷子にもなるし、緊張の連続で精神的に疲れて夕方にはぐったりとしてしまう。


こちらがエルチェの町のタウンマップ、数日間滞在して町を探索してみたい気もするが、もちろんそんな時間はなく、インスタントでホテル近くの商店街まで歩きローカル色に触れてみる。


Ready Steady Go!


まずは、ウインドウに貼られたポスターは地元で開催される JAZZ FESTIVAL『 NITZZ 』


Ready Steady Go!


書店のウインドウに貼られていた古い写真のポスター


Ready Steady Go!


僅か30分ほどの街散策でホテルに戻り、エルチェ最後の夜はホテルのプールサイドで、シャレた雰囲気のディナーを楽しむことに決定。


Ready Steady Go!


ムーディーな雰囲気とワインに酔いしれて、デザートまで写真を撮るのを忘れてしまい、空になったレッドワインボトルと、、、、、、


Ready Steady Go!


デコレーションと味は美味しかったが、残念ながら名前を忘れてしまったデザート


Ready Steady Go!


2泊というあまりに短い滞在だったが、バカンスではなく仕事ゆえの交渉が不発に終わり、わざわざ先方の了承のもとにやって来ただけに意気消沈?, 次回に楽しみはお預け、明日の午後のフライトでロンドンに向かいます。


Adios






ここエルチェには、スペインの世界遺産のひとつ『 Paimeral de Elche・エルチェ椰子園 』がある。

が、仕事の関係で閉園時間までに間に合わず、ホテルのすぐとなりにある20時まで開園している『 MUSEU DEL PALMERAR 』をのぞいてみる。


Ready Steady Go!


園内にはひと組の母娘しかおらず、夕方といっても19時を回った時間だが、初夏の夕日を感じながら、のんびりと異国の空気感を楽しむ。


Ready Steady Go!


東京、パリ、バルセロナの都会の喧噪からわずか30分ほどの逃避だが、これだけ碧に囲まれた空間を独り占め出来て贅沢な気分にひたる。


Ready Steady Go!


人工的ではあるが小さな小川のせせらぎも耳に心地いい。


Ready Steady Go!


立て看板には、Carob tree と説明されている。


Ready Steady Go!


こちらの木は、Olive tree


Ready Steady Go!


こちらの木は、Lemon tree


Ready Steady Go!


こちらの木は、我が日本の Japanese Medlar・ 枇杷の木で、確かに日本で見かけるがまだ若いのか、もう少し高木のはず


Ready Steady Go!

こちらの木は、Kumquat・金柑


Ready Steady Go!


こちらの木は、Pomegranate・ざくろ


Ready Steady Go!


こちらの木は、Fig tree・イチジク

Ready Steady Go!


東京生活だと仕事に追われ慌ただしく時間が過ぎて行き息つく暇もないが、こんなにじっくりと緑碧を観察したのは、小学生の時の自然科学教室以来かもしれない。


Ready Steady Go!


すでに今回の旅の半分の行程が終わろうとしているが、童心に帰り、緑の新鮮な匂いを十分に吸い込んで、後半戦に向けてリフレッシュ出来た気がする。


Adios





3泊4日の久々のバルセロナ滞在は充実していただけにあっという間に時間が過ぎて、名残惜しさを感じつつ翌朝8時40分発のフライトでアリカンテに向かう為、5時に起きて眠たい目をこすりつついつものごとく荷物の準備に追われる。

慌ただしくチェックアウトして6時半に予約していたタクシーに飛び乗り、空港に向かいほとんどスペイン人の乗客の中、1時間ほどのフライトで10時前にはアリカンテ空港に到着。

人口32万人ほどの地中海に面した温暖な気候でリゾート地としても有名だが、曖昧な記憶をたどればここを訪れるのはおそらく15年ぶりくらいな気がするほどご無沙汰でした。

今回はアリカンテから南西に20キロほどの同じバレンシア州のエルチェという町まで、レンタカーを借りて予約していたホテルをめざす。

マイアンスのアンジェラが住むエルチェで彼女の一番のお薦めホテルを紹介してもらい、地図を片手にいつもの如く道に迷いつつ、たどり着いたホテルはパームツリーに囲まれたプール付きのコーテジタイプの部屋、この後の写真だけを見るとまるでバカンス気分だが、間違いなく100%仕事?でやって来ております。


Ready Steady Go!


何しに来たかはトップシークレット?ですが、逆にある意味バカンスで気楽に遊んでいるように思われていた方がいいのかもしれない。


Ready Steady Go!


レンタルした車は、コンパクトでカワイイデザインの2004年ジュネーブモーターショーで賞賛を浴びたFIAT500(チンクエチェント)



Ready Steady Go!


エアコン付きで一番お安い値段で提供された車だが、かなり新しく内装のデザインもグッドで快適。


Ready Steady Go!


あえて問題を言えば、大きなラゲージ2個が後ろのトランクに入りきらず、苦労して後部座席に何とか収まったということです。


Ready Steady Go!


チェックイン後、まずはプールサイドのテラス席からこの1枚で雰囲気をお伝えします。


Ready Steady Go!


パームツリーに囲まれた2つのプールは、水も綺麗で全体的に清掃もされていて管理状態もまったく問題なし。


Ready Steady Go!


この小径の両脇にコテージタイプの部屋が点在する。


Ready Steady Go!


すでにご存知のようにこのお話、今から3ヶ月前の6月後半のことなので、夏のバカンスを楽しむヨーロッパ人もまだ少なめで、スペイン独特の雰囲気とつかの間の息抜きを満喫する。


Adios




ホテルの近所のカフェからの帰り道、ベンチに腰掛けて鳥のさえずりで見上げてシャッターを切った1枚はごくごく普通の緑の葉っぱ


Ready Steady Go!


バルセロナ2日目の午前中は朝食の後、午後2時のミーティングまで少し時間があったので、ホテル8階のスイミングプールに出掛けて、東南の方向に見える海沿いにそびえ立つホテル・アーツが見える眺めを楽しみ1時間ほどくつろぐ。


Ready Steady Go!


小さなスイミングプールだが、日本人がいない空間は異国にいる気分を高揚させてくれて心地いい。


Ready Steady Go!


市場調査目的で歩き回った街中で、どうしても裏路地のローカルな風景の方に意識は動く。


Ready Steady Go!


ひまわりを使った手作りのシンプルな看板だが、カメラを向けてしまう。


Ready Steady Go!


その国らしい看板サインは、オリジナリティがあってカワイイ


Ready Steady Go!


パリで初めてレンタル自転車を使用したことで、バルセロナでもバッテリー付きの自転車レンタルに目が止まるが、手続きが面倒で次回に持ち越し。


Ready Steady Go!


観光客のいないごく普通の生活臭を感じるエリアの空気感に近寄って行きたくなる。


Ready Steady Go!


バックの真っ青な空の色とこのアパートの建物の色が、ローカルなスペインカラー


Ready Steady Go!


スペインでは13時から16時頃までシエスタと呼ばれる昼休みがあり、裏路地の人気のない小さな抜け道トンネルもローカルな様子がうかがえる。


Ready Steady Go!


途中、折角だからと久しぶりに寄り道して立ち寄ったバルセロナの象徴アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア教会はもちろん未完成のままで現在も工事中だが、外観からの進行具合は前回訪れた時とさほど変わっているようには感じなかった。


Ready Steady Go!


大勢の観光客が入場に列をなしていたので、簡単に写真を撮って今回は終了。


Ready Steady Go!


工事を終えて下りて来た作業関係者たちの1枚


Ready Steady Go!


『 私たちはスペイン人ではなく、カタラン人だ 』というくらいバルセロナのあるカタルーニャ州は歴史上、カタラン人としての意識が高く、独自言語と独立志向を持ち続けた民族だが、過去の哀しい歴史もあり、カタラン語の使用が禁止された。

スペインの中でも気候にも恵まれ、情熱的で創造性豊かな土地柄から、天才的なアーティストも多く誕生している。


Ready Steady Go!


最後の夜も、飽きずに懲りずに、CIUDAD CONDALのタパスとサングリアの味を堪能。


cheers




スペイン・バルセロナから次の目的地エルチェに向かう前に、ちょっとした気分転換と旅の途中のお口直しに、このテレビコマーシャルをご紹介。

無声のわずか55秒の画面から、こころ暖まる兄妹ふたりの気持ちが十分に伝わってくる。

ガンに冒され、治療の為に失った兄の髪の毛

帰宅してドアを開けた時の両親の驚きの表情と、幼い妹が自分の為に自ら髪の毛にはさみを入れた姿を見て、自分の帽子を短くなった頭に乗っけた時の兄の笑顔が、けなげで愛おしい妹の念いを物語る。

こんなCMが日本にも流れるようになると、もっと感性が磨かれてくるきっかけになる気がする。

目頭も胸も熱くなる、涙腺もゆるむこのCMのスペイン語のタイトル 『 Uno de los mejores comerciales del mundo 』の意味は、世界でナンバー1のコマーシャル。

部屋のあかりを消して、画面に集中して静かにご覧下さい。


las palmas








昨晩の晩ご飯で十分に食欲は満たされて快眠となるはずだったが、若干残っている時差ボケとおそらく調子に乗ってしまった食べ過ぎによる胃もたれのため、今朝はホテルの近所のカフェで謙虚にカフェオレ+クロワッサンの軽めの朝食で済ませる。

3年ぶりのバルセロナにやって来た理由は、バルセロナのシューズブランド/ maians- マイアンスの2012春夏シーズンのレクチャー&インターナショナルミーティングが本日1日開催されるため、日本代表?として午前10時から参加しなくてはならず、はるばる東京からやって来た。

各国からやって来ているバイヤーは全員このホテルに滞在、朝食後ロビーにて全員点呼後、ホテルからバルセロナビーチ近くの会場まで徒歩で約30分ほど掛けて移動することに、、、、、、、

途中、大きな公園や裏路地などでローカルな人たちや光景に触れて、バルセロナ文化はやはり海外の街でお気に入りのひとつであることで実感する。

今回の会場となった場所は、南欧のイメージの象徴パームツリーが立ち並び、まるで誘惑なまなざしを送って来ていると錯覚してしまうほどのロケーション、すなわちバルセロナビーチの目の前のスパニッシュレストランの2階なのでした。


Ready Steady Go!


ビール片手にムール貝をおつまみに雑談に興じている海外の人たちに背を向けて、ひとり窓から見えるビーチの様子は、もちろんこれまでにも数回訪れ、もちろんトップレスのギャルが陽にあたり焼けた肌がまぶしいほどの姿は、決して日本のビーチでは味わえない独特の南欧スペイン式でこのまま駆け出していきたくなるほど魅力的で誘惑に負けそう?


Ready Steady Go!


昨日の日曜日も当然仕事だったわけで、東京でも休みらしい休みもなく、海外に来れば週末は展示会があれば当然ハードなスケジュールと、こんな絶好のロケーションを目の前にしてのお預け状態は、休みに飢えている私には心理的によろしくない気がする。


Ready Steady Go!


が、意志が強くて辛抱強い私の性格?、もちろん働く事も好きなのでスイッチを入れ替え、ここからはまじめな会議が夕方まで続きます。


Ready Steady Go!


テーブルに置かれている自分のネームプレートを見つけて着席。


Ready Steady Go!


2時過ぎのランチタイムには、豪華バージョンのメニューに加え、お水が振る舞われるようにmainas のオリジナル白ワインがテーブルに並ぶ。


Ready Steady Go!

昼間からアルコールを口にすれば、おのずと眠気が襲って来て、仕事どころではなくなるが、欧米人とはもともとのDNAや染色体、体内色素が違うため、アルコールの酔いのレベルももちろん違ってくる。

極寒の真冬に平気そうな顔で半袖で歩いているヨーロッパ人をたまに見かけるが、これも染色体が異なっているためといわれているし、アルコールに滅法強く、水のごとくワインを飲めるのも元々が酔いにくい体質だからである。

調子に乗ってすべてを彼らにあわせていると、雰囲気にももちろん酔ってしまうが、アルコールに酔っての後半戦のレクチチャーはかなりキツいものとなってしまった。

夕方5時半頃、本日のすべてのレクチャーは無事終了したはずだが、まだ陽ざしが厳しい西日を浴びながら、場所移動で次のレクチャー2回戦が待っていたのでした。

座っていることさえも苦痛に感じるほど疲れてはいるが、風が心地いい外のテーブルで商談&雑談が1時間半ほど続いたところでギブアップ。

白旗を揚げて皆さんより一足お先にホテルに戻り、へとへとの状態でそのままベットに直行して眠りの中へと、、、、、、

実はこの後、最後の晩餐会が21時半より市内のタパスレストランであるそうだが、もちろん私は起きられるはずもなく、部屋でなっていたはずの電話の受話器を持ち上げる気力もなく、食い気より眠気優先で翌朝まで起きることはなかったのであります。

参加している他の人たちのようにヨーロッパ国内から数時間でここバルセロナに来られるわけではなく、東京から12時間かけてパリに、2泊の滞在でバルセロナに移動しての今回のレクチャーは、体力的にはかなりハードではあったが、滅多に体験出来ることではなく有意義であったことはいうまでもない。

異国文化に触れて体感することは、日本人通しのコミュニケーションでは存在しない考え方や感じ方があります。

情報をインターネットから得ただけでは、生きた情報や目で見て実際に触れて身体で感じる事とは大きな隔たりがあります。

日本では当たり前の常識が異国にくれば通用しない事も多くあり、他国の異文化から価値観や考え方を学ぶ事も多くある。

どちらがよくて、どちらがわるいのではなく、人間の幸福感、満足感や価値観はその場所ごとに存在する。

日本人として誇りを持ち、世界に目を向けられていることは、若い頃には知り得なかった違いの分かるおとなの世界が存在する。


Cheers










本来であれば、これまで夏のバルセロナは食い気より色気であったような気がするが、お年を召されたせいか、今晩は美味しいタパスの舌つづみコースを優先して選択、最近の東京の猛暑のせいではないけれど、ありがちなパターンのメニュー紹介でスタート。

世界の食文化の中でも、日本食はダントツに洗練されていることは誰でもが認めるところであるが、訪れたその国の空気感の中では、地元の料理の方が口に合うかもしれない。

だから、お酒に酔うことはもちろんだが、雰囲気に酔いしれて雰囲気も楽しんでいる時にどこらかともなく海外のレストランで日本語が耳に入ってくると、一気にテンションは降下する。

海外で和食をいただいても、不味いものよりかは無難に選択する意識の方が高い気がする。

和食にはもちろん海外銘柄のビールより日本のビールの方が相性がいいはずだし、結局、味への感動を得るまでにはいかない。

今晩の CIUDA CONDALの味はオーダー後5分以内にすべて出てくるほどシンプルだが、日本人の味覚にも相性はいい。


Ready Steady Go!



特別手の込んだ料理ではないが、その分素材の新鮮さと塩と胡椒中心のシンプルな味は、何度食してもやはり飽きない本物の味。


Ready Steady Go!


トマトペーストをぬったバケットは定番。


Ready Steady Go!


アンチョビのマリネに大きなグリーンオリーブ


Ready Steady Go!


グリーンアスパラとマッシュルームのソテー


Ready Steady Go!


ベイビースクゥイドのフリッタ


Ready Steady Go!


大降りのエビの串焼き


Ready Steady Go!


随分とオーダーしてしまいほぼ満腹なのだが、隣のスペイン人が頼んでいてウエイトレスがタマゴをまぶしていた料理が気になり、その正体を確認すると、、、、、、、、、


Ready Steady Go!

メニューに載っている "Cabreaos" Eggs Style、細切りのフライドポテトに2個のフライドエッグ or ポーチドエッグがトッピング、十分にまぶして日本で言うタマゴかけご飯のようかも、、、、、、


Ready Steady Go!

周りを見渡すと地元のスペイン人たちがオーダーしていたから、おそらくここの顧客 / 通の定番メニューか?

すっかり酔っぱらってバルセロナっ子気分、そのまま気持ちよくホテルにご帰還で、have a good sleep !


cheers



バルセロナ行きのフライトは快適で、ほぼ定刻に空港に到着。

預けていた2個のラゲージとも、無事に出逢えて一安心。

日本への帰国便以外は、毎回ターンテーブルから出てくるまでドキドキと緊張しているが、今回も何とかセーフ、急いでタクシー乗り場に向かう。

西日がまだ残る夕方のバルセロナ、このブログで『 Barcelona Topless Beach 』のタイトルでご紹介して以来なので、ちょうど3年ぶりのはずである。

思い返せば、まずは東京からブラジルに向かい、仕事を終えた後バルセロナにやって来たわけだったが、この時、運悪くロストラゲージとなり散々な目にあった記憶は鮮明だ。

海外旅の付きものとはいえ、出来れば避けたい様々な小さなアクシデント、観光ではなく時間的に限界がある仕事での旅はどうしても気持ちに大きく左右されやすい。

国柄でタクシードライバーの対応もマチマチだが、言葉が通じないことをいい事に、得てして起こるのが遠回りされることで、通じない現地の言葉で文句を言うと必ずいいわけの理由のひとつに、最短コースは渋滞がひどいから、空いているルートを選択したのだと、、、、、、、、、

あんたの選んだ道も随分と混んでいるけれどと思ったこともこれまでに数知れずあるが、言葉が話せず、いつも途中で曖昧なままギブアップせざるを得なかった。

誰でもが経験する異文化の現実だが、こればかりは30年の経験と歴史は通用せず、情けない事にいまだお手上げ状態、なぜならば、現地の人たちもドライバーによっては、もしくは夜間で不慣れな地域だと私と同じ目にあっているからです。

はじめて宿泊する今回のホテル『 H10 Marina barcelona 』は、どちらかと言えば観光向けではなく住宅地に近くローカル色がある地域だが、ドライバーは問題なくまっすぐホテルまで届けてくれた。


Ready Steady Go!


そして、いざチェックインだが、ウエルカム・シャンパンで迎えてくれる。


Ready Steady Go!



Ready Steady Go!


何だか5☆のホテルだと思われるかもしれないが、至って料金はリージナブルで一泊1万円ほどと、お得感十分なこのホテルに3泊の予定。


Ready Steady Go!


シャワーを浴びて、まずは久しぶりのバルセロナ夜の堪能コース、お気に入りで行きつけのタパスレストラン< CIUDA CONDAL > に直行。

いつ行っても込んでいるが、色々と学習してどの時間でどうすれば待たなくてテーブルに座れるか?

そのテクニックはもちろんトップシークレット、今回のバルセロナの初夜はまずは色気よりも食い気優先で、テーブルが空くまでの待ち時間にビールを飲みながらカウンターにある食材をチェック済み、ヤムヤムとテーブルに着席したところでいったんこの綴りは終了。


Ready Steady Go!


オーダーが無事に終了した後に、再びスイッチオンでお届けします。


cheers




蜂刺されから一夜明けた翌朝、刺された甲の部分と指のまわりが若干赤く腫れた感じとかゆみがあるが大したことはなさそうだ。

今回滞在したホテル、予約した時点では朝食付きでなかったような気がしていたが、実は朝食付きの予約だったらしく、ホテル内のレストランで対応していたおばちゃまはフランス人では珍しく朝からとても愛想が良く、使用方法に不慣れな私に親切に色々と教えてくれて2日間とも気持ちよく過ごせた。

午後2時のタクシー予約でオルリー空港に向かう。

CDG空港からもいくつかバルセロナ行きのフライトはあるが、パリ市内からの交通のアクセスと距離を考えると断然オルリー空港の方が近くて便利な為、今回はスペインのイベリア航空とブエリング航空のコードシェア便でバルセロナに向かう。

これまでにも利用したことがあるが、とにかく預ける荷物の重量制限や機内持ち込みの手荷物の大きさや重量に事細かくチェックをするので、毎回大荷物とともに移動する私はチェックインカウンターで搭乗券を入手するまで苦慮している。

今回はロンドンからクリス君が同行のため、彼の空いている重量スペースを拝借して、かろうじて追加料金なしで搭乗券を入手出来て、ホッと胸をなでおろす。

セキュリティー検査を通過して、搭乗時間まで時間があるので椅子に腰掛け待っているが、まだ6月後半だというのに、まわりには気の早いサマーホリデーに向かうヨーロッパ人たちで混雑している。

待っている間は離れた場所に別々に座っていたが、そろそろ搭乗時間の30分前でクリス君がよって来て珍しく搭乗ゲート番号10Dだと教えに来てくれる。

その親切心を信じた自分もいけなかったが、どう探してもゲート10Dは見つからず、インフォメーションで聞くとワンフロア下だと言われる。

念のために自分で出発時間をスクリーンで確認すると、我々のフライトバルセロナ行きはゲート10G


Ready Steady Go!



またまた悪ふざけが過ぎる奴だと思ってゲート10G前に行くと、涼しい顔をして座っているクリス君を発見。


Ready Steady Go!


嘘を教えただろうと文句を言うと、彼の言い訳は次のようなことであった。

左右3列づつの配列の10Cの通路側が私のシートナンバー、通路を挟んだ10Dがクリス君、彼は何と自分のシートナンバーをぬけぬけと搭乗ゲートナンバーとして伝えていたのだ。


Ready Steady Go!


何とも言えず幸せなイギリス人で呆れるが、偶然とはいえ確かにまぎらわしかったのも事実である。

そしていよいよ搭乗となるが、展示会 Bread & Butter がバルセロナで開催されていた数年前までは最低年に2回は訪れていたが、今は場所がベルリンに変わり残念ながら訪れる理由が最近はなかった。

これまでにもこのグログで数々のバルセロナ滞在の美味をお伝えした通り、夏のバルセロナは特にお気に入りで、街中ほど近くにあるトップレスビーチや抜群に美味しいタパスレストラン、ガウディの建築物など、話題に事欠かず、目の保養にもなる事間違いなし。

それでは1時間45分後のバルセロナ空港到着から、またお届けします。


cheers