参考図書📘:頭がいい子を育てる8つのあそびと5つの習慣
子供の脳活動研究の本ですが、認知機能が落ちてきた高齢者の脳活にも使えるのでは、と思い読んでみました。
頭の良さ=自分で考える力のこと→つまり「ワーキングメモリ(作業記憶)の力」と「やる気」で形成される。
生まれ持った素質に加えて、環境や訓練、自発性によって、その成長には大きく差が出る。
頭の良さ(自分で考える力)を司る前頭連合野は、8~12歳頃に一旦完成し、その後緩やかに成長を続け25歳くらいでもまだ発達を続ける。
最近の研究では60歳を超えてもちゃんと鍛えればなお発達することが可能と言われている。
中でも、日常的に「頭を使っている人」「体を動かしている人」「人と関わっている人」が脳の機能が落ちにくい。
ワーキングメモリは、脳のメモ帳。ちょっとした暗記だけでなく、人とコミュニケーションをとるときにも重要な働きをする。
また、知的活動だけでなく情動の側面でも必要。
ワーキングメモリが働かないと、嫌だなぁという気持ちがなかなか抜けなかったり、授業と休み時間の区切りがつけにくい、といったことも起きる。
ワーキングメモリの鍛え方
- 脳トレ(ギリ、出来ないレベル、頑張ればできるというレベルのもの)
- 記憶の呼び出し(「か」のつく動物を3つ言う、人物写真を見て思い出す、など。ちょっとした電話番号もメモせず暗記する。)
- 暗算
- 後出し必勝ジャンケン(相手の出した手を見て、勝つものを出す練習)
- 右手で鼻をつまみ、左手は右耳。それを入れ替えるだけで練習になる。
- 人と褒め合う
やる気を持続させる方法
やる気 には脳の奥にある線条体が関わっている。
線条体の働きは、「細かな動作コントロール」「動作や手順のプログラムを無意識化に保存」すること。
線条体の下側にある腹側線条体、側坐核は快感にかかわる部位。
よって、無意識的な行動や手順と快感が結びつく(例:ペン回し、自転車を無心でこぐと気持ちイイ)
好ましい行動に「快」のタグ付けをすれば、自然とやりたくなる。
タグ付けの方法1.褒めて待つ
そのために周囲は、その行動をした時、すぐ褒める(だけ)。
タグ付けの方法2.丁度良いゴールを数値で表しわかりやすくする
具体的で実行可能な行動の形で未来を見えるようにすると、「~~したい!」が続く。
子供の知能を伸ばす遊び
迷路…注意力や眼球コントロール力UP。ワーキングメモリのトレーニングになる。
間違い探し…画像的ワーキングメモリのトレーニング。
積み木…空間認識力UP
数字遊び…「この絵の中に赤い車は何台ある?」「女の子は何人?」算数の基本。
文字遊び…文字を記憶し、書くだけで脳トレになる。
読み聞かせ
しりとり…「熟語で」「2文字しりとり」
頭の良い子を育てる習慣
運動
色んな動きをさせると良い。けんけん、よつんば、でんぐり返り、手をつかせ足を持ち上げて歩かせる、匍匐前進、後ろ向き、カニ歩き、跳び箱、縄跳び、鉄棒、球技
細かい手作業
手芸、料理、お菓子作り、ペイント、掃除等。心を込めて丹念に行うとさらに脳が活性化する。
いろんな人と関わる
1対1、集団、様々な年齢や国籍
笑う
笑顔を見るだけでもOK!
ゲームを長時間させない方法
ゲーム中に話しかけると良い。
ゲーム脳は鎮静化している。
横から積極的に口出しすると、一気に脳が活性化する。活性化すると疲れてしまうので長くは続けられない。
「このダンジョンはどうやってクリアするの?」と話しかけ、説明させるようにすると良い。
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