月になった妻

月になった妻

H22年4月6日
全国交通安全運動初日に、交通事件遺族になりました
横断歩道を次男を抱いて青信号を横断中に右折大型車に妻を奪われました。
妻は即死、次男は妻が護りかすり傷ですみました。
妻が護った大切な息子たちと過ごしています

懐かしい記憶

子供達と沢山の事をして過ごして来たな

 

寂しさと悲しさを紛らわせるために動いていた気がする

沢山の仲間達にも手を貸してもらいながら

 

優しく成長してくれたと思ってる

私ににたのか、気が小さく心配性

気力がちいさめかな

新しい場所や人に対して、ドキドキが大きいのかな

 

新しい環境に飛び出した長男

3か月で少しこころが弱っているようだ

自分で認識して判断して病院に行けたのはよかった

 

次男も今週で一学期が終わる

なんとか踏ん張ろうとしているが

難しいようだ

学校生活が送れるようになって欲しいが

次男が自分で頑張るしかない

続けて声掛けをしていこう

 

子供達が良い縁に恵まれて

仲間たちと楽しい時間が過ごせるようになって欲しい

私はたいした取り柄もないが

多くの仲間がいる事が

自分の中でとても大切な事で

妻にもこんな私を選んでくれたてありがたい

家族を持てた事は、夢のようで感謝している

 

妻や子供達や

大勢の仲間がいる人生は

とても幸せな事と思っている

 

せめてもの恩返しは

自分が出来る事

無理は出来ないが

しっかりとやっていこう

 

第4次犯罪被害者等基本計画の見直しの意見聴取の募集があった

頑張ってまとめよう

 

多分転んでいるのだろうが
どうと言うことも無い
どんな人生でも
それぞれ苦難はある
大きな事も小さな事も  

ただ今、ある事に感謝し
出来る事をして行くだけ

悲しみも寂しさも
無くなる事は無い
そんな当たり前の事に
気付きを与えてくれた

誰もが変わらぬ日常を望
その平穏に気付かず過ごす

知らないままでよい
気付かづ日々を過ごせればよい

誰の元にも悲劇か訪れませんように

眠れない夜

寝室の窓から見える月は

あの時と変わらない

 

月光は優しく輝き

疲れ眠りについた者を

見守っている

 

この静寂を独りで過ごすのも

慣れてきたけど

涙がぽろぽろと

零れるくるのは変わらない

 

妻に日々を語りかける

声を聞く事も抱きしめる事も出来ない

あの日から

大きく変わってしまった

私達の世界

 

もし君がいたらと

幾度も思った

君がいない世界にどれだけ絶望した事か

悲しく寂しく苦しく

 

君が残してくれたもの

君が託してくれたもの

それを守るために

私は存在する事が出来る

 

今は仲間と笑う事も出来る

幸せと感じる事が出来る

君がいない悲しみは消えないけど

与えられた有限の時間を

君に笑われないように

頑張るよ

 

君はこんな俺を見て

泣き虫ねって笑っているんだろ

もう少したって

そっちに行ったら

いろいろな事をしよう沢山話をしよう

あいしてるよ

ありがとう