参考図書📘:認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること
厚生労働省曰く、日本の認知症患者数は2040年には、約584万人を超えるとみている。(2024年推計)
軽度認知障害(MCI)は約613万人にのぼる。
MCIの時点で手を打たなければ、5年以内に4割の人が認知症になってしまう。
本格的な認知症へ進行するまで平均年数は、7年。
しかし、この間に適切な努力をすれば、MCIの状態から、4人に1人は戻ってこられるそうだ。
この本は、何をすればよいかを教えてくれる。
今何歳でも、自分の認知機能に対して向き合うことはプラスにしかならないので、是非今日から私も取り入れたい。
認知症グレーゾーンは、記憶の低下より、意欲の低下から始まる。
キーワードは「めんどうくさい」
ことあるごとにめんどくさくなり、家に引きこもって、ボーっとテレビを見て過ごすようになったら危険信号。
やがて、記憶力低下、怒りや不安、孤独感などの感情に根差すトラブルが始まる。
例)めんどくさい のスタート時点
身だしなみに無頓着になる
長年続けてきた趣味をふいにやめてしまう
突然、出不精になる
なんでも「まぁ、後でいいか」と先送りしがち
例)そして、これらを見過ごすと、次は…
親しい人の名前を思い出せない
会計ができなくなる(小銭が出せない)
家電の操作に戸惑う
イライラして怒りっぽくなる
些細なことでパニックになる
等、記憶低下や感情に関するトラブルが出てくる。
グレーゾーンの人が引っかかりやすいのは、オレオレ詐欺のような複雑なものではなく、もっと単純な「押し買い」「押し売り」詐欺。家に尋ねてきた親切そうな営業マンに気を許してしまいがち。
「家族は私の話をちっとも聞いてくれないけど、あの人(詐欺師)は3時間も親身になって話を聞いてくれた」と泣き崩れる女性も。グレーゾーンの人が寂しさを抱えていないか、配慮することも必要。
また、グレーゾーンになると、ストーリーを覚えられなくなるので、連続ドラマを見なくなる。スポーツや懐メロの番組は何も考えずボーっと見ていられるので、グレーゾーンの人はストレスなく視聴でき、好んで見るようになる。
「なぜ見なくなったの?」と聞くと、グレーゾーンの人は「最近のドラマはつまらない」と答えるケースがよくあるが、言い逃れの場合が多い。
グレーゾーンの警告サイン(3個以上で危ない)
- 今何をしようとしたか、思い出せない
- 同じことを繰り返し言ったり、聞いたりする
- 人との約束を忘れる(約束自体覚えていて、忘れた自分にショックを受けているようならOK。手帳を見ても何の約束だったか思い出せないようなら危険水域)
- 探し物が多い(探す時、怪しいところを一つずつ順番に探すのではなく、パニックになって同じところばかり「ない!ない!」と探すようなら危険水域)
- やろうとしても、まぁいいか、とやめてしまう(長年の習慣だったものも面倒くさがる、重要な手続きなど、生活面で必要な事も面倒くさがるなら危険水域)
- 長年の趣味が楽しめない
- 外出が減った(なじみの店には出かけていくのなら、通常の老化の範囲内)
- 元々社交的だったのに、人とのかかわりが煩わしく感じる
- 段取りが下手になった
- 小銭を使うのが面倒(レジでまごつく程度ならOK。はなからお札しか出さなくなったら危険水域)
- 今日の日付が言えない
- 身だしなみに頓着しなくなった(家の中でノーメイクやぼさぼさ頭、無精ひげでも、人前ではきちんと整えているならまだ安心)
- 家電の操作ができない(間違えても、一旦電源を切って最初からやり直したりできればOK。押し間違いに気づかず故障だ!と騒いだり、使うこと自体を諦めてしまうようなら危険水域)
グレーゾーンチェック(開眼片足立ち)
目をあけたまま、片足で立つ(膝を後ろに折る)
20秒保てなければ危ない。120秒以上出来たらOK。
グレーゾーンチェック(手と指)
手と指を使って、チューリップ、キツネ、ハト を作る。
頭頂葉の働きをチェックできる。ここが衰えると、空間認識力がだめになり、道に迷ったり、リモコン操作ができなくなったり、服の着替えができなくなったり、時計の絵が描けなくなったりする。
認知症グレーゾーンからUターンする方法
キーワードは「ワクワク」…ドーパミン、オキシトシン、セロトニンを出す生活をしよう!
恋愛ドラマを見るだけでもOK!
瞑想も良いが、塗り絵は尚良し!(簡単に無心になれるから)
楽しければ、カラオケは、脳にも体にもいい。
アルバムや昔のおもちゃなど、手にしながら行う思い出話は脳を活性化させる。
① 挑戦:好奇心に素直に従い、年甲斐もないことをする。特にやりたいことがないなら、一般的にスペシャルだと思われているものを趣味にする。例えば、「劇団に入って俳優デビュー」「YouTube配信」「乗馬クラブ」「マスターズで世界に挑戦」「伝統芸能を習う」「プチ農業」「DIYで自宅改造」「大学院受験」など。
② 変化・新しいこと:いつもと「違う」を実践。新しい人、新しい道、新しい店、新しい本、新しい調味料、新しい髪型、いつもは着ない服、高級品、高級食材に手を出してみる。
③ 生きがい:植物や動物を育てる。時間を忘れて夢中になる趣味を持つ。
④ 孤独の回避:孤独になると脳は縮む。自然にスキンシップできる趣味を持つのも◎(社交ダンスやチームスポーツなど)。マージャンも◎。思い出話をするだけで脳は活性化する。テーマを決めてルールに則って話そうとするとさらに脳活になる。
⑤ 利他:ボランティア。周囲に対する思いやりの心を持つ。人を褒める(褒められるより脳は活性化する)。
⑥ 筋トレ:筋肉が動く時に出るマイオカインは脳の働きを良くしてくれる。筋肉を鍛えながら脳も鍛えている。
・インターバル速歩(3分間早歩きした後、3分間普通に歩く、を繰り返す)で認知機能34%Up!
・フラダンスなどで体幹を鍛える。バランスをとる動き、手足の細かい動きが脳を活性化。
・球技は、感覚器や認知機能への刺激が変化し、適度に脳が混乱する状態になるので◎。お手玉やけん玉でもOK.
⑦ オメガ3脂肪酸&オリーブオイル
⑧ 7時間睡眠
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