絵本『おばあちゃんのにわ』ジョーダン・スコット/文、シドニー・スミス/絵
図書館新刊コーナーにて『おばあちゃんのにわ』おばあちゃんのにわ | ジョーダン・スコット,シドニー・スミス,原田 勝 | 数ページ読める | 絵本ナビ:レビュー・通販ぼくのおばあちゃんは、もとはニワトリ小屋だった家に住んでいる。毎朝お父さんが、ぼくを車でおばあちゃんの家に送ってくれると、おばあちゃんは庭でとれた野菜がたっぷり入った朝食を用意してくれる。ぼくらはあま...www.ehonnavi.net作:ジョーダン・スコット絵:シドニー・スミス訳:原田 勝出版社:偕成社発行日:2023.6.19ページ:41p【出版社からの内容紹介】数々の賞を受賞した名作『ぼくは川のように話す』のコンビによる心温まる絵本。著者であるカナダの詩人、ジョーダン・スコットの祖母との思い出がもとになっています。ポーランドからの移民で、あまり英語がうまくしゃべれないおばあちゃんと「ぼく」は、身ぶりや手ぶりで、そして、さわったり、笑ったりして、いいたいことを伝えあいます。言葉にたよらない二人の親密さを描くシドニー・スミスの情感あふれる絵が、懐かしい記憶を呼びさまして胸を打ちます。ぼくのおばあちゃんは、もとはニワトリ小屋だった家にすんでいる。毎朝、お父さんの車でおばあちゃんの家にいくと、おばあちゃんは庭でとれた野菜をつかって、朝ごはんをつくってくれる。長いあいだ食べものがなくてこまったことがあるおばあちゃんは、ぼくが食べこぼしたオートミールをひろいあげると、それにキスして、ぼくのおわんにもどす。雨の日には、おばあちゃんはゆっくり道を歩く。それはミミズをつかまえるため。ぼくたちは、つかまえたミミズをおばあちゃんが野菜を育てている庭にはなつ。いつも、二人でそうしていた。おばあちゃんがあの家を出るまでは……。『ぼくは川のように話す』2021.7.14少年時代吃音だったジョーダン・スコットの想い出を基に作成された絵本【感想】柔らかな優しい絵です。木漏れ日の中、おばあちゃんが台所で食事をしている絵がとても素敵に思いました。戦争で苦労したおばあちゃん。その時代に生きていた人は、皆同じですね。食べものは、大事です。物は、大事です。おばあちゃんとぼくとのふれあいのお話です。多くを語らなくても言葉の端々から伝わってくる温かい絵本です。大人向けでしょうか。