図書館でお借りしました
『春のわかれ』
『今昔物語』の中から、「小さき稚児を悼みて硯を割りし侍出家すること」(第十九の九話)
をもとに作品かしたもの。
作:槙 佐知子
絵:赤羽 末吉
出版社:偕成社
発行日:1979.10
ページ:40p
お薦め年齢:高学年から
【出版社からの内容紹介】
貴重な硯を割った青年の罪をかぶり、
追放された心優しき若君は嘆きのあまり病気になってしまい・・・。
今昔物語の話を絵本にしました。
【感想など】
11/22 赤羽末吉研究家でも知られる、赤羽茂乃さんの講演会にて
書籍の販売をされている方のお薦め本です。
図書館で、予約して読みました。
表紙から、古典かと想像がつきますが、
予備知識なく読み始めると
読んだことある?
知っている内容。
教科書で学んだのか?
それとも、読んだことがあったのかは、
定かではありませんが。
物語が切なすぎます。
命より重いものは無いはずなのですが、
その時代では、物(や威厳)の方が重く、
また、あれほど大事にしていたものだからこそ
なのかも知れませんが。
息子を亡くした親の嘆き悲しみは、計り知れませんvv
事実を知った時😢
葬儀の後
事の顛末を知らなかった青年が、屋敷に来て事実を告げます。
死を覚悟しての告白なのです。
刀を振りかざした
父は、思い留まりました。
青年の罪を若様が被ってくれた訳ですが、
最初から青年が告白していたら、
青年の命は無かったのでしょうかねvv
悲しい物語でした。