⛩【菊と稲荷】留守神様・番外 <後編> 鬼界カルデラと諏訪神社。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

***

 

 
続きです。
 
【菊と稲荷】留守神様・1:誰も映らない鏡
 
 
 
 
 
 
ツミハ。
 
 
積羽八重事代主命。
 
 
 
 八重。
 
 
 
 
菊「…………積む。波。八重に」
 
 
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三嶋大社のある駿河湾は、火山と切り離せない場所。
 
 
菊「その海を八重に八重に、抑えている事代主神さま……」
 
 
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そしてまた、鴨都波神社のある土地の下にも、断層は通っていた。
 
 
菊「中央構造線が通ってる……」
 
 
 
 
奈良には震災がないイメージがあったので、
 
数年前に奈良で地震があった時、正直珍しいなと思った。
 
 
菊「こうして調べてみると、ほんとこの国は活断層だらけなんだ……」
 
 
 
 
私だって、自分の住む西宮で
 
地震に遭うなんて全く想像していなかった。
 
 
 
菊「逆にそういう国土だから、実りが豊かっていうのもあるんだろうしな……」
 
 
 
 
妙な納得感。
 
そしてその活断層の上に、神社は置かれているというぼんやりとした想い。
 
 
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そんなこの国を、神々は守ってはるんだなあ……
 
 
 
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『留守神様』を書いて、ますます天災と神々との繋がりを自分の中で感じていたある日、
 
高野山に向かう電車の中で、たまたま目にしたYahoo!ニュースのタイトル。
 

 
 
海底火山
 
 
噴火
 
 
大津波
 
 
 
 
 
 
菊「……………」
 
 
 
それらの言葉を目にしたら見ずにはいられなくて、そのリンク先を読んでいた。
 
 
 
 
 
菊「…………これって……」
 
 
 
 
 
気がついたら乗り継ぎを間違えていた。
 
 
それくらい、ここにかいてあった内容は…………衝撃だった。
 
 
 
 
 
 
「鬼界(きかい)カルデラ」という言葉を聞いたことがありますか?
 
 
 
鹿児島県薩摩半島沖、約50kmの海底に眠る、
 
直径約20kmにも及ぶ火口を持つ、
 
巨大なカルデラ(火山活動によってできた大きな凹地)
 
 
 
約7300年前に起きた超巨大噴火では、火砕流が海上に流れ出し、
 
南九州一体の縄文文化を、
 
1時間以内で壊滅させたと言われているそうです。
 
 
 
 
子狐1「海底での火山噴火で熱いやつって、海に混ざるの?
 
海上に流れるの……?」
 
 
菊「………火砕流って浮くのかな………」
 
 
 
 
 
近年の研究で明らかになってきた事を。
 
 
この時の海底火山の噴火で、海抜43kmの高さの巨大な噴煙の柱ができた。
 
旅客機の飛行高度は10km程度。
 
この時の噴煙柱の高さは、そのはるか上空。
 
 
噴煙の後、火砕流が円心円状に広がった。
 
火砕流は摂氏何百度という高熱のため、海面は沸騰状態となり、
 
まるでホバークラフトのように、海面すれすれを時速300km以上で走り抜けた可能性……。
 
 
 
菊「………海面を走るんだ。だからすぐに陸地に届いて……」
 
子狐2「…………怖い」
 
 
 
子狐1「でも "海底" を熱いのが流れたんじゃないかって、書いあるよ」
 
 
菊「……………」
 
 
 
 
 
その特集記事にあった解説図。
 
 
 
先に書いたように、火砕流は海に流れ出た場合、海中に入ることなく
 
海面に沿って移動するものと考えられてきた。
 
 
でも海底にたまっている火砕流と思える層の総量が膨大であり、
 
またその分布から下を流れたと推定されたという。
 
 
 
 
「海中を流れた可能性」は、縄文文化を壊滅させた時期より後の事……
 
 
 
 
菊「……これって神様が抑えて下さったんじゃ……」
 
 
 
 
 
ツミハ。
 
 
積羽八重事代主命。
 
 
 
 
 八重。
 
 
 
 
菊「…………積む。波。八重に」
 
 
 
 
 
菊「なんでフォッサマグナと重なる部分から飛んで、
 
鹿児島にも諏訪神社が、こんなに集中しているのか……」
 
 
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参考にさせて頂いたリンク先のblogにはこんな風にありました。
 
 
 
その大惨事を見たり 聞いたりした縄文人は どんな思いだったろう。
 
 
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菊「……きっとそれは伝えられて、後々にこの海底火山の神様を抑えるために、
 
昔々のご先祖様たちは、鹿児島にたくさんのご神域を作って祀ったんだろうね」
 
 
 
 
そのご神域が、後に
 
諏訪神社となったんじゃないかと思う。
 
 
 
 
大国主命の第一、第二御子神。
 
事代主神と建御名方神が、そこを守るために置かれた。
 
 
 
 
 
 
そしてある地名を見て、私は泣いた。
 
 
鬼界カルデラのある地域。
 
 
 
 
鹿児島鹿児島郡 三島村
 
 
 
 
菊「………伊豆と出雲。。美保と三保の松原……
 
そして東と西の三島……
 
同じ響きの地名は、どこでもドアみたいに神様を運ぶんかな……」
 
 
 
 
南海トラフ地震の時に、日本海側でポツンと激震区だった
 
出雲と美保神社のある松江。
 
 
 
菊「神様は本当に力を使ってくれてはる……。
 
でもそれって……」
 
 
 
 
 
 
人の祈りがあったからだよね……
 
 
 
 
 
 
過疎化。
 
それはもしかしたら心の過疎化かもしれない。
 
 
そういうものが進み、必要なご神域が廃れていったら……。
 
 
 
 
縄文時代の天災から生まれたであろう、
 
海底の大きな神様を鎮める事への信仰。
 
 
 
 
人の祈りの力が人側の神を立たせ、そしてこの暮らしを守ってくれている。
 
 
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どうか伝えて。
 
 
祈りはカラッポな力じゃないという事を。
 
 
祈りはちゃんと神の力になっている事を。
 
 
 
 
 
菊「たくさんの小さな諏訪神社が、
 
ずっとずっと信仰され守られ続けていきますように……」
 
 
 
 
 
そうやって神を守るという事が、
 
 
人を守るという事だから。
 
 
 
 
 
神と人は、鏡写しでそこに一緒にいるはずだから*
 
 
 
 
 

《留守神様・番外 終。菊と稲荷はまだ続く》

 

 

 

 

⛩【菊と稲荷】次のお話はこちら*

 

 

 

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