日記「今日見た映画 2018」57『判決、ふたつの希望』 | やりすぎ限界映画入門

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■『判決、ふたつの希望』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2017年/レバノン=フランス映画/113分
監督:ジアド・ドゥエイリ
出演:アデル・カラム/カメル・エル・バシャ/カミーユ・サラメ/リタ・ハイエク/クリスティーヌ・シューイリ/ディヤマン・アブー・アッブード

■2018年 劇場公開作品 57本目

「イスラエル」「パレスチナ問題」については「多少」調べた。だが「所詮」「鶏」。「第四次中東戦争」から「レバノン内戦」までの流れなど「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」。

まず「極限領域」恐るべき極限のくそリアリズムで「完全実話」と「勘違い」。調べたら「ジアド・ドゥエイリ監督」が「実際に見た事件」から着想を得た「創作」だった。「レバノン軍団」政党の創始者「故バシール・ジュマイエル大統領」は実在の人物。だが「ハキーム」という名のレバノンの政治家を調べられなかった。「ハキーム」は俳優名がないが「サミール・ジャアジャア党首」「本人」か? 「真実」は解からないがあまりに「くりそつ」の「怖さ」にビビって震え上がり大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。

まず「アデル・カラム」「レバノン軍団」「トニー・ハンナ」が “シャロンに 抹殺されてればな!” と言った「背景」を「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」ことに「反省」「懺悔」「償い」。「イスラエル」「パレスチナ問題」の「違う視点」を「今頃」思い知らされ「大きい方垂れ流し」。「戦争」の繰り返しで「キリスト教」となった理由を「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」。「ヨルダン内戦」「黒い九月事件」による「パレスチナ難民」の流入が「宗教」の対立を激化させて「レバノン内戦」になったこと、レバノン国内や「トニー・ハンナ」を脅かした背景の「怒り」を「感じた」。

だが「カメル・エル・バシャ」「パレスチナ難民」「ヤーセル・サラーメ」が、「レバノン軍団」「トニー・ハンナ」の「肋骨」「2本」骨折させて、「刑法228条」 “過剰防衛でも 自尊心を妨げるほど-” “激しく動揺していた場合 その者は-” “無罪とみなされる” で「無罪」になるほど、 “シャロンに 抹殺されてればな!” の「怒り」を「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」のは自分自身に「言語道断」。『判決、ふたつの希望』を見たからには、、 “シャロンに 抹殺されてればな!” が「無罪」な「理由」を調べない訳にいかない。

「イスラエル」の「アリエル・シャロン元首相」が恐るべき「タカ派」「軍人」「政治家」で、「第一次中東戦争」では「ヨルダン川西岸地区」「ガザ地区」を「攻撃」「壊滅」。「第三次中東戦争」「第四次中東戦争」では「エジプト」を「攻撃」「壊滅」したの「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」。「ヤーセル・サラーメ」が「パレスチナ難民」となったのは、「家族」「友達」を「皆殺し」にされたからかもしれない。

「誰がどう悪い?」のだろう? 「日本人」の僕は宗教の違いで殺し合った経験がない。だが「他人事」で済ませられないのは、「同じ」「人間」で、いつかどこかで「パレスチナ」「レバノン」の人間と出逢い、関わるようになるかもしれないから。「絶対関わらない」とは「絶対言い切れない」。宗教の違いで「戦争」しないことがどれだけ「幸せ」か? 「これでもか」と思い知らされる以外なす術はない。

「パレスチナ」「レバノン」の人間の境遇を「日本人」が「完全共感」できることは「絶対ありえない」だろう。「想像」しかできない。だが「人間」同士「共感」できる部分はある。

「お互いの境遇を理解し合うこと」。「苦しい」「辛い」のは「絶対自分だけじゃない」。「アデル・カラム」「レバノン軍団」「トニー・ハンナ」と「カメル・エル・バシャ」「パレスチナ難民」「ヤーセル・サラーメ」が「最期」、「お互いの境遇を理解し合うこと」を見せる恐るべき「泣かし」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」+「敬意」「賞賛」「崇拝」で大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。「見習いたい」。




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画像 2021年 11月