回顧録「いつか見た映画 1991」37『夢二』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『夢二』
☆☆☆☆★★[90]

1991年/日本映画/128分
監督:鈴木清順
出演:沢田研二/毬谷友子/宮崎萬純/広田玲央名/原田芳雄/大楠道代/坂東玉三郎/長谷川和彦/麿赤児

■1991年 劇場公開作品 37本目

「鈴木清順監督」が、「竹久夢二」と女性達を幻想的に見せる。映画に興味を持つようになって、「鈴木清順監督」の存在はすぐ視界に入ってきた。だが21歳の僕には「北野武監督」「黒澤明監督」の「衝撃」で一杯一杯だった。「勉強しなければ」と頭で思いながらも、「鈴木清順監督」「塚本晋也監督」を「見る」精神力はまだなかった。やはり当時「逃げた」映画だった。

「ツケ」が回ってきて、約30年の時を超えとうとう『夢二』を見た。『オペレッタ 狸御殿』と「同じ」「清順ワールド」に跪いた。だが『夢二』の「清順ワールド」に極限のくそリアリズムが混在してるのに驚愕。恐るべき「大正時代の美術」の「極限の美」に震撼した。また「毬谷友子」「宮崎萬純」「広田玲央名」と、名前がわからなかった「巫女役」の「4人」の、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 達の「極限の美」に圧倒される。「女性」の「極限の美」が何かを見極める “目” も、「清順ワールド」の神髄であることを理解した。


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「いつか見た映画 1991」31『バックドラフト』
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「いつか見た映画 1991」34『シラノ・ド・ベルジュラック』
「いつか見た映画 1991」35『夢の降る街』
「いつか見た映画 1991」36『アリス』
「いつか見た映画 1991」37『夢二』
「いつか見た映画 1991」38『ゴッホ』
「いつか見た映画 1991」39『アタメ』
「いつか見た映画 1991」40『白い婚礼』
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画像 2018年 11月