ゴミ箱 -5ページ目

ゴミ箱

ここはネタをどんどん載せる場所です。
昔の多いよ!
ジャンル?
沢山!!
目当ての物は検索して下さい。

『花を贈ろう』なんて、もうどちらから言い出したかなんて覚えてない。
ただ、彼の居ないことへの悲しみだけをこめて花を贈る。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、ルルーシュ・ランペルージ、ゼロとして生きた…彼の短くも激しく燃えた命へ。
「もう何回目だろうな。」
ライがぽつりとつぶやいた。
ゼロとなったスザクは聞こえてはいるだろうが、その問いに答える事はなかった。
ただ目の前に広がる海を見つめている。
今にも吸い込まれていきそうだ、なんて思いながらライはゼロから目線をずらした。
平和だけど、なんて味気ない世界なんだろう。
彼がいないだけで世界はこんなにも色を変えてしまった。
君は満足してるかい?
そろそろ僕もそっちに行くからさ、もう少し待っててくれよ。
ルルーシュ。
「ライ…お願いがあるのですが、デートして下さいませんか?」
可憐に長い桃色の髪を揺らしながらユーフェミアは小首をかしげ、ライを見上げた。
「いいですよ。スザクとする時のために必要なんですよね。」
「はい。今度スザクが買い物に付き合ってくれるのですが、それだけで無く何かしたいと思うのです。しかし、考えていてもよく分からないので、実際に見て回る方がいいのかな?と思うのです。」
「分かりました。ではいつ行きますか?」
「これからは、駄目ですか?」
今日の予定は何ももう無いはずだ。
ならば大丈夫だろう。「大丈夫です。では、行きましょうか。」
「ええ!」

「今日は有難う。これで当日は大丈夫。」
ぐっとユーフェミアは拳をにぎりしめ、自信ありげに笑ってみせた。
「スザクとのデート、楽しいものになるといいですね。」
「はい。それと、これは今日の御礼です。最近髪が長くなってきているでしょ?切らないのならこれでまとめるといいと思います。」
渡されたのは髪ゴム。
自分の髪と似た色をしている。
「有難うございます。」
二人はそれからしばらくして別れた。
次の日からライの髪は結ばれるようになった。
それを見たスザクが、ライが自分でそんな物を買うはずが無いと思い、誰から貰ったのかとライを問い詰めたとかないとか。
「いいよなぁ…。」
食堂で、リウ゛ァルと一緒に話していると、話題が今いない、ルルーシュとスザクの事になった。
「いきなりどうしたの?」
「いやさ、ルルーシュは料理が得意で掃除もできる主夫になりそうだろ?しかもあの頭のよさだ。将来有望だろ。」
「そうだな。(まぁ、あの性格につきあえる女の人がいるかは分からないが…シャーリーあたりが愛でどうにかするのかな。)」
「スザクは一人暮しだから料理も掃除もある程度できるだろ。それにあの体力だ。あれはあいつの武器だな。」
「そうだな。(あの天然ぶりがスルーできる女の人がいるなら。あと、時間が噛み合わなくても平気な人とかな。)」
「いいよなぁ…。今の世の中、男も家事ができる方がいいよなぁ。」
ふぅ、と溜息をつくリウ゛ァル。
正直、僕はリウ゛ァル位がちょうどいいと思うが…本人がそう思うなら手伝うべきだろう。
「…何なら今度一緒に料理の練習でもするか?」
「え、マジ?ライ料理できんの?」
「ああ。」
「なら、宜しくお願いします。」
「頑張ろうな。」
「好きだ。」と言われた。
返事をする前に逃げられてしまった。
自分の事など放っておいてくれればよかったのに。
もう、彼は帰らない。

届かない想いに名を

ライは、テロリスト殲滅の任務に借り出され、そのさいに起きた銃撃戦で、スザクが自分を庇って銃弾を受け死んでから、狂ったようにスザクを求めていた。
彼が死ぬ間際に言った「好きだ。」という言葉が何度も頭に浮かび、「僕も好きだ。」と伝えることができなかった事が悔やんでも悔やみきれなかった。
「スザク…スザク…。」
一人ライは部屋に引きこもり、彼の名を呼ぶ。
もう二日もそんな日が続いていた。
これではいけないと、ミレイは共通の親友であったルルーシュへライの所へ行くように言った。
ルルーシュはもとよりそのつもりで、ミレイに言われると、すぐにライの部屋を訪ねた。
「ライ、入るぞ。」
ルルーシュは、そっと扉を開いた。
「ル…ルーシュ?」
泣き腫らした顔をしたライが、ゆっくりと瞳にルルーシュを映した。
しかし、その目はルルーシュを見ているはずなのに、どこか違う所を見ているように思えた。
ルルーシュはライの隣に行くと、そっと背をさすった。
「泣きたい時は泣けばいい。悲しみを独りで抱え込むな、ライは一人じゃない。」
「っ!うっ…ごめん、スザク、ごめんなさい!」

俺の想いは届かない。
ライの心をスザクが持って逝ってしまったから。

ずっと二人で話していた。
ライは少しだけ物を食べるようになったし、寝ることもできるようになった。
よい変化だと思う。
しかし、一つだけ妙な変化があった。
ライがルルーシュを見て、少し首を傾げるようになったのだ。
しばらくしたら名前をきちんと呼ぶのだが、その間がだんだんと長くなってきている。
ルルーシュは嫌な予感を感じていた。
その嫌な予感は、ある日突然現実となった。
ライがルルーシュを見て、『スザク』と呼んだのだ。
「おはよう、スザク。」
見たことも無い位綺麗な笑顔で。
ルルーシュの胸は痛んだ。
ライの中からルルーシュという存在が消えてしまったのだから。
それでも、ルルーシュは彼が元気になるのなら自分がライの中でスザクになっても構わないと思った。
そのことを生徒会の皆に話すと、皆の顔は「驚き」「絶望」「悲しみ」に包まれていた。
「ルルーシュは、それでいいのかよ。」
リウ゛ァルが唇を噛み締めながら言った。
それにルルーシュは頷く。
「それでいい、それでライが元に戻るなら。」
それでは本当にライのが救われたことにはならない、と誰もが思ったが、結局それを口にするものはいなかった。
他の誰でも無いルルーシュがスザクの変わりでもいいと思っているのだから。
ライがまた学校へ通い始め、ルルーシュをライが『スザク』と読んでも、それに口を出す者は誰もいなかった。
今日も甘い箱庭でライは笑う。
行政特区日本が成立してからというもの、ライは特派に顔を出す回数が激減した。
理由はユーフェミアの補佐。
ユーフェミアは書類の類が大の苦手であったし、ゼロについていくのも不可能に近いため、同じくらいの処理能力を有したライに助太刀を頼んでいるのだ。
「見つかりましたか?」
ライは補佐をするようになってから、一週間おきにこの言葉を口にする。
「まだ見つからないのです。どんなに優秀な者でも、あなたには追いつけない。代わりにならないのです。」
いつもと同じ答。
そうですか…と肩を落としながらライは部屋を出た。
執務室に入ると、忙しくゼロがキーボードをたたいていた。
「失礼します。訳あって遅くなりました。」
「構わないが、一応訳をお聞かせ願いたいのだが?」
「はい…実は僕のこの仕事を引き継げる人を捜しているのですが…。」
そう言うと、ゼロはこの時になって初めてパソコンの画面から顔を上げた。
「何故?」
「それは「ギアスと言う名の爆弾を抱えているからだろう?」
ライの言葉に重ねるようにC.C.が何処からともなく現れ言った。
「どういう事だC.C.。」
「そういう事だ。ちなみにライはお前がギアスを持っているのに気付いている。お前だってユーフェミアにギアスをかけたのに解けているのを不思議に思っていたではないか。」
「……確かに。という事はギアスの暴走を懸念してという訳か。」
こくりとライは頷く。
「どうだライ、ここでお前の秘密を暴露するのは、私とお前は同じ出だろ?」
「実験施設の事か。」
「でも私と違うのは、不死身でない事だな。」
「そうだ。この体は生身の人間と変わらない。」
どこまで話すべきかと考えながらライは話した。
ブリタニアと日本人のハーフという事と、ブリタニアの皇帝だったのは伏せながら語った。
「よく分かった。しかし、そういう事ならばなおさら代わられては困る。」
「何故?」
「何かあった時のために互いにそばにいるべきだと思うからだ。それに代表として喋るわけでも無い。予防策もあるだろう。だから代わりは必要無い。」
「という訳だ。残念だったな…ライ。」
にやりとC.C.は笑う。ライは二人を見て諦めた。
この二人に揃われては逆らうのは不可能に限りなく近いだろうと思って。
「……分かった、だからかわりに教えてくれないか…君はルルーシュ?」
フォーは、携帯である人の番号に電話をかけた。
『はい。』
電話ごしに聞こえる声を聞いて、嬉しさで声が震えそうになりながらフォーは話し掛けた。
「フォーです、ライ…久しぶりだね。」
『うん。久しぶり。』
「元気?あれからどうしてる?」
『元気だよ。あれから僕は本国でスザクの部下になって、任務もこなしてるよ。君はどうしてる?』
「私はあれからシャーリーと仲良くなったよ。水泳も面白いわ。」
『へー、フォー速かったもんな。』
「そうかなぁ…そう言ってもらえると嬉しい。」
本当に飛び上がりそうになる位嬉しかった。
ライが自分を見ていてくれたというだけで。
『頑張れ。』
「頑張るよ。そういえば、スザク君に聞いたんだけど、エリア11に来るって本当?」
『本当だよ。』
「やったぁ!また一緒に学園生活が送れるね。」
『そうだね。けど、それをフォーにスザクが話すって事は、スザクに信用されてるんだろうな。仲もいいみたいで良かったよ。やっぱり二人の性格が似てるから馬が合うのかな?』
「う~ん…どうなんだろ…そこら辺はよく分かんないなぁ。」
『ま、行ったら分かるかな。………フォー…御免、急用が入ったから切るな。』
「うん。またね。」
『また。』
ブツリと切れた携帯をフォーは見つめた。
ライがこの学園に来る。まだ私にチャンスはあるみたいね!
フォーは一人、ガッツポーズを決めていた。
目の前からいつ色が消えたかなんて知らない。
気が付いたら当たり前のように世界は色を失っていて。
そんな自分に優しく接してくれる人がいるのが信じられなかった。
自分の存在自体嘘みたいなのに。
でも、だんだんと人を信じられるようになってきていた。
傷つけたくないと思い始めた。
だから、僕は再び世界から色を消した。
スザク:ス「皆さんこんにちは、スザクです。」
ルルーシュ:ル「ルルーシュだ。」
ス「いつもは二人でお送りしているこの番組ですが、今回はゲストをお招きしました。」
ル「新生徒会メンバーのライ君です。」
ライ:ラ「初めましてライです。何をすればいいのか分かりませんが頑張ります。」
ス「はい。それでは早速噂のライ君に質問!のコーナーから。ラジオネーム、印し付けたいさんからの質問。何学年の何組ですか?」
ラ「ルルーシュ、スザク、リウ゛ァル、カレン、シャーリーと同じクラスだ。今思えば生徒会のメンバーが固まりすぎじゃないか?」
ル「それは大人の都合だろう。気にしない方がいいぞ。次はラジオネーム、ピザになりたいさんから。クラブハウスの一室に住んでいますが、今までで一番困った事は何ですか?」
ラ「困った事…色々ありますが、一番焦ったのはミレイさんに洋服を全て女性物に変えられていた事ですかね?」
ス「そんな事があったんだー。」
ラ「ルルーシュは無かったのか?」
ス「クスッ。あったみたいだね。」
ル「次。」
ス「えー、ラジオネーム、お祭り大好きさんから。もしあなたが生徒会のイベントを決めるなら、何がしたいですか?これってまさか…。」
ラ「そうだな…。イレブンの伝統の夏祭りとか、それが駄目なら前ミレイさんが言っていた、仮装大会とかも気になるな。」
ル「なかなかまともな意見だったぞ。まぁ今頃どこかで計画でもたて始めているころだろうが。」
ラ「え、誰が?」
ガチャッ
ラ「え、ミレイさん?」
ス・ル「「やっぱり。」」
ミレイ:ミ「ライ!その案いただきよ!次のイベントは『イレブン式夏祭り!』よ。ステージの催し物として仮装大会をするわ!」
ル「また勝手に決めて。」
ミ「あーら、今回のイベントの発案者はライよ。」
ラ「えっ、え?」
ス「ミレイさん、それは質問に答えただけで。」
ミ「とにかく決定!」
ル「取り敢えずスザク!放送を終わるぞ!」
ス「そうだね。…突然のトラブルにみまわれたため、今日はこの放送を終わります。」
ル「このような放送をしてしまいました事を深くお詫び申し上げます。次回も宜しくお願いします。」
ブチッ
シャーリー「終わっちゃった…ね。」
カレン「え…えぇ。」
「ライ…この後一緒に図書室に行かないか?」
長い黒髪を揺らしながら僕の机に手をつくルルーシュ。
「ライ!勉強見てもらいたい所があるんだけど。」
教科書を持って隣に立つスザク。
にっこりと笑った学園のアイドル二人。
目の前の彼女達はお互いをライバル視しているらしく、よくバトルに巻き込まれる。
友達のリウ゛ァルには羨ましがられたが、果たしてこの状況は羨ましいと思えるものなのか?
「御免、今日はロイド先生に呼び出されてるから無理なんだ。だからスザクはルルーシュに教えてもらって、ルルーシュはスザクと図書室に行くっていうのはどうかな?」
にっこりと爽やかな笑顔で言うライを目の前に二人は心の中で叫んだ。
――どうかな?って私達はライと一緒にいたいんだよ!!――
ざぁ~んね~んでした。
なんて言葉が聞こえた気がした。
「ラーイ!」
ガシッと肩をつかまれ、振り返ればそこにはジノがいた。
「おはよう、ジノ。いつも言ってるけど先輩はつけるべきだと思うんだが。」
ぱっと肩から手を離したジノはその手をそのまま頭にまわす。
「あー、そうだった。それより、今日スザクは一緒じゃないのか?」
「スザク?そろそろ来るんじゃないかな。」
「来た。」
突然声がして、下に目線をずらすと、アーニャが携帯をかまえ、走るスザクをカメラでおさめている所だった。
「御免、遅れた!」
「記録。」
まぁ、これがいつもの光景だった。
息を切らせながら来たスザクに三人は挨拶をした。
「いいよなー、スザクとライは同じ学年のうえにクラスも一緒。私も二人と一緒がよかった。」
ジノが今度はスザクの肩に腕をまわす。
するとすぐさま暑苦しいと引っぺがされていた。
「そうだスザク、今日はわけあって昼は一緒にとれない。だから今渡しとくな。」
はい。と差し出された包みをスザクが受け取った。
「え、何?スザクの弁当、ライが作ってるのか?」
「そうだけど?」
何を今更という顔をして二人はジノを見る。
「「私も欲しい。」」
ジノとアーニャが声をそろえて言った。
スザクだけズルイぞ!とジノがライに目でうったえる。
「ライ、どうするの?」
「別に構わないが。」
「やったー!」
「有難う。」
明日からの弁当は四人分になりそうだ。
ライはスザクの顔が少しむくれていたのに気付かなかった。
その顔をアーニャはしっかりと携帯におさめ、ブログ更新…と小さく呟いた。