いつもより数倍働いた気がして、休憩室で煙草を燻らせていると、人気の無いキッチンからひょっこりと相馬が顔を覗かせた。
「何だ、まだいたのか。」
「うん。佐藤君こそ、まだいたんだね。」
煙たいのか、少しばかり顔をしかめた相馬は、するりと俺の傍を通り抜けて更衣室のドアノブに手をかけた。
「早くしないと店長が鍵かけちゃうってさ。」
煙草を灰皿に押し付け、立ち上がり、相馬へと近付くと、相馬は更衣室のドアを開く。
「なら、さっさと帰るか。」
「うん。佐藤君疲れてるでしょ?晩は俺作るけど、何がいい?」
「あー?何でもいい。」
「ちょっと、何でもいいが一番困るって言ったのは佐藤君じゃん!」
むすっとする相馬の髪を掻き回しながら俺は更衣室のドアに鍵をかけた。
何気に同居してる二人
(さっぱりしたもんがいい。)
(了解です。)
「辛いものが食べたい。」
暑い中、うだうだとしながら相馬がぼやいた一言により、俺は台所に立っていた。
「昨日は相馬カレーだったのにな…。」
相馬カレーもとい、相馬のお手製カレーは、最近何だか俺好みの味へと変化していた。始めて食べた時は、辛すぎてどうしようかと思ったが…。
完成した物を皿に盛り付け、テーブルに置くと、フローリングに転がっている相馬に声をかけた。
「エビチリだぞー。」
それを聞いて、がばりと起き上がった相馬は、いそいそと座り箸を持つ。
「いただきます!」
辛いものも好きなのさ
(お礼に今日の晩は俺が作るよ。)
(じゃぁ、和風の物にしてくれ。)
(魚?肉?)
(魚。)
ぱこん、と何の前触れも無く真っ二つに割れた相馬の茶碗を見て、俺は青くなるしかなかった。
「あー、みごとに半分だね。新しいの買わないと……。」
何でも無いかのように言う相馬に、何だか置いて行かれた気分になる。
「気になんねーのか?よく、悪いことが…とか言うだろ?」
相馬はじっと茶碗を見て、次に俺を見た。
「佐藤君は俺との同居やめようとか思ってる?」
ふるると首を横に振れば、相馬は満足そうに頷いた。
「なら大丈夫。」
俺にとって一番悪いこと
(抱きしめてもいいか?)
(新しいの買ったらね。)
「いつまでこういう風に同居してるんだろうな。」
ソファーに座った佐藤君がいきなりそんなことを言うから、返事に困ってしまった。
「えーっと…佐藤君が轟さんと付き合うまで?」
じっと佐藤君に見つめられて、たじろいでしまう。もしかして、今すぐやめたい…とか?
「………じゃぁ、一生だな。」
ネガティブモードに入っていた所でそんなことを言われ、完全に思考が停止してしまった。
「佐藤君………轟さんうんぬんは無しにして、一生結婚しない気なの?」
深刻で、真面目な顔をして言う相馬に佐藤は何も言えず、黙ってしまった。
遠回しの告白でした
(さとーくん?)
(…………晩飯どうする?)
「何だ、まだいたのか。」
「うん。佐藤君こそ、まだいたんだね。」
煙たいのか、少しばかり顔をしかめた相馬は、するりと俺の傍を通り抜けて更衣室のドアノブに手をかけた。
「早くしないと店長が鍵かけちゃうってさ。」
煙草を灰皿に押し付け、立ち上がり、相馬へと近付くと、相馬は更衣室のドアを開く。
「なら、さっさと帰るか。」
「うん。佐藤君疲れてるでしょ?晩は俺作るけど、何がいい?」
「あー?何でもいい。」
「ちょっと、何でもいいが一番困るって言ったのは佐藤君じゃん!」
むすっとする相馬の髪を掻き回しながら俺は更衣室のドアに鍵をかけた。
何気に同居してる二人
(さっぱりしたもんがいい。)
(了解です。)
「辛いものが食べたい。」
暑い中、うだうだとしながら相馬がぼやいた一言により、俺は台所に立っていた。
「昨日は相馬カレーだったのにな…。」
相馬カレーもとい、相馬のお手製カレーは、最近何だか俺好みの味へと変化していた。始めて食べた時は、辛すぎてどうしようかと思ったが…。
完成した物を皿に盛り付け、テーブルに置くと、フローリングに転がっている相馬に声をかけた。
「エビチリだぞー。」
それを聞いて、がばりと起き上がった相馬は、いそいそと座り箸を持つ。
「いただきます!」
辛いものも好きなのさ
(お礼に今日の晩は俺が作るよ。)
(じゃぁ、和風の物にしてくれ。)
(魚?肉?)
(魚。)
ぱこん、と何の前触れも無く真っ二つに割れた相馬の茶碗を見て、俺は青くなるしかなかった。
「あー、みごとに半分だね。新しいの買わないと……。」
何でも無いかのように言う相馬に、何だか置いて行かれた気分になる。
「気になんねーのか?よく、悪いことが…とか言うだろ?」
相馬はじっと茶碗を見て、次に俺を見た。
「佐藤君は俺との同居やめようとか思ってる?」
ふるると首を横に振れば、相馬は満足そうに頷いた。
「なら大丈夫。」
俺にとって一番悪いこと
(抱きしめてもいいか?)
(新しいの買ったらね。)
「いつまでこういう風に同居してるんだろうな。」
ソファーに座った佐藤君がいきなりそんなことを言うから、返事に困ってしまった。
「えーっと…佐藤君が轟さんと付き合うまで?」
じっと佐藤君に見つめられて、たじろいでしまう。もしかして、今すぐやめたい…とか?
「………じゃぁ、一生だな。」
ネガティブモードに入っていた所でそんなことを言われ、完全に思考が停止してしまった。
「佐藤君………轟さんうんぬんは無しにして、一生結婚しない気なの?」
深刻で、真面目な顔をして言う相馬に佐藤は何も言えず、黙ってしまった。
遠回しの告白でした
(さとーくん?)
(…………晩飯どうする?)
ライは思いっきりスザクの顔面に向かって、クリームがたっぷりのっかったパイを投げつけた。
が、それを当然のごとくスザクはよけて、ライに向かって同じようにパイを投げた。
やはりそれもかわされる。
何故か二人はパイ投げ合戦をやらされていた。
「頑張ってよー、二人とも。」
ライが勝てばミレイ会長の企画するイベントを開催。
スザクが勝てば企画は却下されるという主旨らしい。
しかし、このパイ投げが始まる直前まで特派にいた二人には、その企画がどんな物か聞かされていなかった。
もったいないと思いつつも、ミレイとルルーシュに流されて今にいたる。
周りは短時間でクリームまみれになっていた。
「もうそろそろ終わりにしないか!」
「でも・・・わざと当たったりなんかしたら後が怖いんだけど。」
二人はいつにもまして熱心な二人が怖く、決着がつけられないでいた。
しかし、いつまでもこんなもったいない行為を続けるわけにもいかず、ライは意を決してスザクの方へ踏み込んだ。
「!」
スザクが後退するために足を上げ、下ろした。
下ろすと同時にスザクは足をすべらせ、バランスを崩す。
スザクが足をついた場所にはぐちゃぐちゃにふやけたパイの生地が転がっていたのだ。
ライはその隙を逃さずパイを投げつける。
ベシャッ
見事にスザクにヒットしたパイの音は、この戦いの終わりを告げた。
「勝ったわよ、ルルーシュ!」
にやりとした意地の悪い笑みをたたえたミレイさんがルルーシュにそう言うと。
悔しそうな顔をしたルルーシュに僕は睨みつけられてしまった。
とんだとばっちりだと思いながら、こけているスザクを起こすためにクリームの中を歩き出した。
が、それを当然のごとくスザクはよけて、ライに向かって同じようにパイを投げた。
やはりそれもかわされる。
何故か二人はパイ投げ合戦をやらされていた。
「頑張ってよー、二人とも。」
ライが勝てばミレイ会長の企画するイベントを開催。
スザクが勝てば企画は却下されるという主旨らしい。
しかし、このパイ投げが始まる直前まで特派にいた二人には、その企画がどんな物か聞かされていなかった。
もったいないと思いつつも、ミレイとルルーシュに流されて今にいたる。
周りは短時間でクリームまみれになっていた。
「もうそろそろ終わりにしないか!」
「でも・・・わざと当たったりなんかしたら後が怖いんだけど。」
二人はいつにもまして熱心な二人が怖く、決着がつけられないでいた。
しかし、いつまでもこんなもったいない行為を続けるわけにもいかず、ライは意を決してスザクの方へ踏み込んだ。
「!」
スザクが後退するために足を上げ、下ろした。
下ろすと同時にスザクは足をすべらせ、バランスを崩す。
スザクが足をついた場所にはぐちゃぐちゃにふやけたパイの生地が転がっていたのだ。
ライはその隙を逃さずパイを投げつける。
ベシャッ
見事にスザクにヒットしたパイの音は、この戦いの終わりを告げた。
「勝ったわよ、ルルーシュ!」
にやりとした意地の悪い笑みをたたえたミレイさんがルルーシュにそう言うと。
悔しそうな顔をしたルルーシュに僕は睨みつけられてしまった。
とんだとばっちりだと思いながら、こけているスザクを起こすためにクリームの中を歩き出した。