「ラーイ!」
ガシッと肩をつかまれ、振り返ればそこにはジノがいた。
「おはよう、ジノ。いつも言ってるけど先輩はつけるべきだと思うんだが。」
ぱっと肩から手を離したジノはその手をそのまま頭にまわす。
「あー、そうだった。それより、今日スザクは一緒じゃないのか?」
「スザク?そろそろ来るんじゃないかな。」
「来た。」
突然声がして、下に目線をずらすと、アーニャが携帯をかまえ、走るスザクをカメラでおさめている所だった。
「御免、遅れた!」
「記録。」
まぁ、これがいつもの光景だった。
息を切らせながら来たスザクに三人は挨拶をした。
「いいよなー、スザクとライは同じ学年のうえにクラスも一緒。私も二人と一緒がよかった。」
ジノが今度はスザクの肩に腕をまわす。
するとすぐさま暑苦しいと引っぺがされていた。
「そうだスザク、今日はわけあって昼は一緒にとれない。だから今渡しとくな。」
はい。と差し出された包みをスザクが受け取った。
「え、何?スザクの弁当、ライが作ってるのか?」
「そうだけど?」
何を今更という顔をして二人はジノを見る。
「「私も欲しい。」」
ジノとアーニャが声をそろえて言った。
スザクだけズルイぞ!とジノがライに目でうったえる。
「ライ、どうするの?」
「別に構わないが。」
「やったー!」
「有難う。」
明日からの弁当は四人分になりそうだ。
ライはスザクの顔が少しむくれていたのに気付かなかった。
その顔をアーニャはしっかりと携帯におさめ、ブログ更新…と小さく呟いた。