12月3日が内定解禁日だった。


どうやら四大では、内定通知は9時から電話で伝えることで協定で結ばれたらしいのだが、9時前に内定承諾を伝えてくる法人もあるし、9時以降に電話するというのを遵守する法人もあるから、ここでも法人ごとの特徴が出てしまう。



私は無事に三大全てに内定を貰い、周りも三大全てに内定を得ていた。



しかし、売手だからといって、100%採用されるわけではないのも事実で、何十人かは落とされてしまう。当たり前といえば当たり前ではあるが。



落とされる理由までは具体的に把握していないが、何十人と落とされたからには、油断せずに面倒に臨むべきだし、希望の部署に入るにはきちんとした対策が必要である。



法人に入るには売手市場だが、希望部門に入るには買手市場になることがある。




何時に説明会に来れますか?と直接面接をしてくれたパートナーから連絡がきて、行きたい法人の説明会の予約をした。



噂ベースだが、就活生によって、連絡する人・職階も違ってくるらしい。



説明会に行くと、まず理事長が挨拶した。



そして、面接の時と同じように部屋に案内され、面接官との最後の意思確認が行われる。



また、法人によっては、囲い込みがあるから注意が必要だ。



当時は、東芝の粉飾決算を看過した新日本がリスクが高く、受験生から敬遠されていただけに、新日本の囲い込みが凄かった。




私は内定を得た後でもどの法人にすべきか大変迷っていたのだが、結局某法人にすることにし、内定承諾のサインをした。




受験勉強を始めてから3年半もの期間が費やし、ようやくここまできたのは感慨深かった。




自分の人生の中でもここまで長期間に死ぬ気で努力したこともなく、辛かった日々であるはずなのに、今となってはいい思い出となっている。



また、一生懸命勉強したぶん、今の仕事に役に立ってるし、勉強しておいて良かったと思う。




受験勉強の道のりは以上で終わりです。




今は別のブログを立ち上げており、近日中に案内する予定です!
二次面接は、休む暇もなく行われる。


1.新日本


新日の二次面接は、面接官の職階を選ぶことができるという、買手市場なら起こり得ないことが起きた。


面接官の職階を選べるところなんて、日本企業にあるだろうか。



パートナー、マネージャー、シニアのどれか一人を選ぶのだが、私は、話しやすく目線が近いシニアの方を選んだ。



意外にも結構志望動機を深堀りされ、答えに窮する場面があったため、もう少し準備しておけばよかったと思ったほどだった。



例えば、その部門の中の具体的に何がやりたいのかであったり、その部門に興味を抱いたきっかけなど。



単に何故その部門を志望したのかだけではなく、きっかけや具体的にどの仕事をやりたいかはしっかり準備すべきだった。



面接時間は約1時間だった。



2.あずさ

2対1だったが、両方ともパートナーとの面接だった。確か、片方は事業部長であり、1次面接よりは偉いパートナーだった。


聞かれた内容は以下のことが中心であった。


・希望する部門にどういうイメージがあるか
・志望法人の順位


それ以外は、あとは質問タイムだった気がするので、しっかり聞きたいことを事前に準備しなければならない。



あずさの二次面接は、ディスカッションもなく、終始和やかに終わった。



3.トーマツ

トーマツは、三次選考という名称だったが、実質的に二次面接である。


・何故、その部門を志望したのか
・何故、英語を勉強してきたか
・法人の志望状況


一次面接と殆ど変わらず、また他の大手と質問が殆ど変わらなかった。



確か二次面接でも別の部門のパートナーが担当し、何故トーマツだけだったのか、今でも疑問であるが、昨年から変更されたのかまではわからない。



また、他と同様に質問タイムが設けられており、10分程度だったが、2つか3つくらいの質問は事前に用意する必要がある。





三大とも面接の時間は1時間以内に収まり、一部答えに窮する場面もあったものの、特段問題はなく、終わることができた。




こうして、1週間の間に三大の二次面接まで行われたことになる。




最後の面接は12月1日だったので、内定解禁日まで残り2日となっていた。



内定解禁日までには、どこに就職するか予め考えなければならないが、時間はかなり短い。



内定説明会もあるが、実質的な囲い込みが始まるので、解禁日までには決めておく必要がある。



論文後の夏の説明会、合格発表後の説明会、一次面接、二次面接、その他インターネットで情報を集めていくことになりますが、意外と大手間であっても違いが見つかるため、情報収集は、売手市場であっても積極的にするべきです。

面接は、三大法人を受けたため、三大の面接の特徴を列記する。


まずは一次面接から。


1.新日本


新日は、まず最初に待合室に案内され、緊張をほぐす目的なのか、面接までの時間はリクルーターと雑談をした。



10分後くらい後に呼ばれ、一次面接は面接官2人との2対1だった。



聞かれた内容は、以下の通り。


・前職のこと
・学生時代のサークル
・企画、リーダーシップ経験
・新日本の雰囲気
・海外に対する興味


その後、確か少し休憩を挟んでパートナーとの1対1の面接をした気がする。


こちらは志望理由を中心に聞かれた。



どちらも特に変化球はなく、事前に準備していた回答で対応できるものばかりだった。



面接が終わったら、リクルーターに志望する部署まで連れて行かれ、そのリクルートを担当しているパートナーと挨拶をした。



新日の特徴は、実際の職場風景を見学させ、パートナーとも挨拶させたことだった。




2.あずさ


一次面接は、新日と同じく2対1の面接だった。


聞かれた内容は、以下の通りだった。


・11月の発表まで何をしていたか
・どうしてその部門を希望したのか
・英語はどのレベルまでできるのか
・法人ごとのイメージ
・法人の志望順位
・志望する上でもっとも重視すること


あずさの特徴としては、面接官とのディスカッションであった。



面接に入る前に休憩室でお題が出され、数十分間の考える時間が用意された。



確かお題は、英語教育を小学校から義務化すべきか、という会計とは無関係なものだった。



最後に5分くらいの時間でディスカッションが行われ、私は反対意見の立場で主張した。



何故か最後に、こちらが聞いた訳でもないのに給与について話し始め、基本給は他よりも安いけど、そのぶんボーナスは高いよ、と主張されたのは印象に残っている笑


おそらく、基本給の低さで敬遠して貰わないように念押ししたのだろう。




終わったらすぐに別の仕切りに案内され、若手マネージャーとの1対1の面接、いや面接というより面談が始まった。



自分の今後として、どのようなキャリアを歩みたいのか聞かれ、キャリアプランを考えてくれた。



まだ後日の面接があるはずなのに、まるで内定前提で話が進んでいった。



こちらも売手市場ならではのありえない待遇だった。



3.トーマツ


一次面接は、2対1の面接で他と変わらなかったが、面接官が自分の志望する部署の方ではなかった。


新日本、あずさは自分の志望する部署に所属する方が面接官だったので、自分がたまたまだったのか少し謎だった。



トーマツの面接では、まず自己紹介を行い、以下の質問をされた。


・職歴
・会計士志望理由
・どうしてその部門を希望したのか
・リクルーターと何人会ったか
・志望順位
・英語はどうやって勉強してきたか
・法人間のイメージ


その後、すぐに別の面接官との面接があり、また自己紹介から始まり、


・職歴
・どうしてその部門を希望したのか
・会計士志望理由
・英語は何故勉強してきたのか
・ゼミ
・趣味

について聞かれた。


トーマツの特徴は、とにかく自己紹介から始まり、一回目と二回目の面接とも聞かれる内容が何故か殆ど同じだった気がする。



結果としては、どの法人もストレートな質問が多く、志望動機を中心に答えるものばかりだった。



また、他の共通点として、どの法人も自分の法人がどのようなイメージを持たれているのか気にしていたことだ。



単純に面接官の興味だったのかもしれないが、上から聞くように指示されていたのかもしれない。



特にトーマツは体育会系というイメージを持たれがちで、本当にそうなのか調査したのだろう。



一次面接は難なく通過し、最終選考である二次面接に臨むこととなった。


1年半以上も前のことになってしまったが、論文合格後の足跡を、まだ記憶があるうちに投稿してみることにした。


今頑張っている論文受験生に少しでも役にたてればと思っています。




論文合格の余韻に浸るのも束の間で、早速次の週の説明会の予約をしなければならなかった。


簡単に当時のスケジュールを振り返ると、

11月13日 合格発表、合格祝賀会
11月16日〜20日 法人説明会
11月24日〜27日、30日〜12月2日 面接
12月3日〜5日 内定承諾期間

だった気がする。


このように、ゆっくり休んでいられないのが監査法人の就活である。合間に就活用の写真を準備したり、SPIも解かなければならない。


思った以上のハードスケジュールとなるので、少しでも事前準備すべきだったと後悔したほどである。


発表の翌週には、法人ごとの説明会があるのだが、早速発表当日の昼に予約を申し込んだ。



売手市場もあって、どの法人も歓迎ムードであった。監査法人が就活生を選ぶのではなく、就活生が監査法人を選ぶ状況だった。



毎日、午前と午後にスケジュールを入れるのだが、午前と午後で違う場合が多いため、移動続きだし、時には夜の部もあったので、かなり疲れた。


今となってはあまり記憶はなく、夏の説明会と殆ど同じだった気がする。



ただ、色々と質問できるチャンスであり、出来る限りは行ったほうがいいと思う。勿論、ポジショントークはあるかもしれないが…。



エントリーシートの書き方を書店で買い、同時並行でエントリーシートも書いていたため、夜もゆっくりしてられなかったほど、忙しかったことはよく覚えている。


久々にブログを更新しました。


私は一昨日から夏休みに入りましたが、会計士論文受験生にとってはラストスパートの時期ですね。


初受験から3年、合格の年から2年が経過してしまいました。


とにかく気を緩める事なく、一番大事な科目である会計学に注力してました。


2年連続で会計学で難問が出ましたが、大問の1つや2つの致命傷であれば充分挽回可能です。


ただ、本試験では予備校の予想はあまりあてにせず、網羅的に抑えることが大切です。昨年出たからといって全く対策していない、ということだけはしないでください。


論文受験生がこのブログをあまり見てはいないかもしれませんが、未来の論文受験生に参考になればと思い、投稿してみました。
今から遡ること丁度1年前。






論文式試験から2ヶ月半が経過し、いよいよ合格発表を迎えようとしてた。





不思議なことに、発表の前日になっても、翌日が発表だという実感が全然沸かず、妙に心の静けさを感じていた。




緊張することなく、すぐに眠ることができ、前年とは違いあっという間に当日を迎えた。




流石に発表1時間を切った頃から、緊張が高まり、9時半になっても怖くてなかなか結果を見ることが出来なかった。




まず、試験の概要から覗いたが、合格人数に衝撃を受けた。





1051人・・。





論文受験生が増えたにもかかわらず、合格人数が50人程減少していたのだ。




ボーダー近辺を予想していたので、落ちたのではないかと不安がよぎった。





それから15分ぐらい経って、ようやく番号のページを覗いた気がする。






無心でマウスをスクロールする…






あった…!!!







思わずガッツポーズをした。






自分の番号を見つけることが出来たときは、本当にほっとしたものである。





急いでお世話になった人達に連絡をし、家族と一緒に金融庁まで自分の番号を実際に見に行った。





その夜は予備校主催の合格祝賀会にも参加した。




幸い受験仲間の多くが同時に受かっており、彼らと一緒に時間を過ごした。




個人的な合格は嬉しいが、仲間の合格も本当に嬉しかった。




長かった受験生活に、ようやく終止符が打たれた。




ただ次は就活のことを考えなければならす、いつまでも休んでいられない。






一気に身分が受験生から就活生になり、次の日から頭を就活モードに切り替えた。







以上で、受験生時代の振り返りは終わりです。

繁忙期もあり、一年間ぐらいかかってしまいましたが、記録に残したほうが自分だけではなく、読者の方に何か励みや参考になればと思い、投稿してきました。


ブログで励みになったというメッセージをして下さり、ブログを書いて良かったと思いました。


就活や仕事のことなど今後も書いていくので、ブログは続けていきます!
こんな状態で論文を書けるのだろうか。今年も落ちてしまうのではないか。。



そんな不安を抱えながら、早稲田大学へ向かっていった。



既に去年経験しているとはいえ、最初の監査論はかなり緊張した。



重要性の基準値が出たりして、予備校の予想がことごとく外れ、想定外の問題だらけであったが、基準集を元に書く問題も少なくなく、暗記問題というより、いかに基準集を引けるか、又は現場で考えることを試している問題だったと思う。



選択問題で監査意見を選ぶ問題があったのだが、どの監査意見になるのか非常に悩んでいるのが一番印象に残っている。



3日間の中でも一番悩んだ問題であったが、後日予備校の解答を確認したら、幸いにも合っていたのは嬉しかった。




監査論の手応えはまずまずだったと思う。




続いて午後の租税法は、最も得意科目ということでここでなんとか稼ぎたかったが、三つの要因が重なって集中力を欠いてしまった。


・睡眠不足
・得意科目という慢心
・監査論が終わって緊張が和らいでしまったことによる安堵感



自分の弱点であるマインドの弱さが本試験で露呈してしまった。常に模試で好成績をとっていたことが仇になったのだ。



終わった直後の感触は悪くなかったのだが、後日の採点で計算が思っていた以上に間違えてしまい、ここであまり貯金を稼ぐことが出来なくなってしまった。



初日の夜は頭痛になってしまい、ほとんど勉強が出来なかった。




夕ご飯を一緒に泊まっていた友人に買ってもらうほど疲労していた。



だが、その疲労のおかげで流石にその日は眠ることが出来た。




二日目の会計学午前は、資金管理が2年連続出たことが想定外であり、例年通りに難しかったが、平均程度には取れた感触だった。



次の会計学午後は、三日間で最も重要な試験だが、ここで会計士試験史上に残る奇問が出た。



連結利益剰余金の調整表なのだが、会計士受験生の99%は解いたことがなく、実務色が非常に濃い問題であり、平均点が1割程度の埋没が出題されたのだ。



当然私も出来るはずがなく、計算2つ、理論2つが出来るのみで他の殆どを間違えてしまった。



それでも平均点を上回っていたのだから、相当の難易度であった。その問題に関する見解は、既に当ブログでもまとめたことがある。




私の隣の人が試験中やばいやばいと呟いていたのだが、受験生3000人が全員同じことを思っていたに違いない。




精神を崩壊させるほどインパクトがあった会計学午後が終わっても、まだ最終日が残されていた。



三日目の午前は企業法だが、第一問が財産引き受けの問題であり、全く手薄であったが、なんとか解答することが出来た。第二問は大原が直前答練で出していた問題であり、落ち着いて解くことが出来た。



直前答練で大原を受講して本当に良かった。



最後の試験は選択科目。



私は統計学だったのだが、最後の問題が財務第5問に匹敵するほど難しく、去年以上に出来なかった。



見直ししている最中に試験が終了し、間違えを発見してしまったときはかなり後悔したのを覚えている。




想定外の問題が多く、失敗も多かったものの、全体的には去年以上には健闘出来、合格可能性は充分にある、というのが終わった後の感想だった。




終わった後の一週間は体を休め、短期間の仕事をやりながら旅行の金を貯めつつ、英語の勉強をして、発表までの間を過ごした。



本試験まで残り二週間となっており、大原の模試で成績は振るわなかった分、気持ちが引き締まっていた。





落ちるかもしれない、と常にプレッシャーをかけ、いい緊張感を保つことができたと思う。



3年間勉強しているにもかかわらず、超直前期になっても知らない論点が出てきたときは萎えたりもしたが、逆に本試験前に知っておいて良かったと前向きに捉えていた。



直前期の戦略は、選択科目の勉強を最低限に済ませ、租税法と監査論と企業法はほどほどにし、最重要科目である会計学に最も時間を割いた。






計算を最低限にし、理論を中心にというわけではなく、計算も疎かにしないように、去年の経験を踏まえ、演習に励んだ。




模試と答練の復習だけではなく、新しい問題も解いたりしていた。




直前期はよく、新しい問題を避けるべきだと意見を耳にするが、個人的にはあえて否定したい。



本試験は必ず、今迄と違う問題であったり、新しい視点からの出題があるため、初見の問題に対する対応力を磨かなければならないと思っているからだ。




そして、この頃、ようやく1年あまり時間をかけて作った財務会計の理論と企業法のまとめノートが完成した。



理論問題を網羅的にまとめたワードのデータなのだが、重要性に応じて理論の精度を分け、些細な論点でもキーワードだけは覚えられるように、あらゆる問題に対応出来るようにまとめたものである。



受験生活の集大成であり、今でも宝物として大切に保存している。



本試験直前期において、一気に復習できるまとめノートはとても大切だと思うし、本当にお勧めです。



前日になり、昨年も泊まったホテルに着き、監査論の最後の確認を済ませ、床についた。




だが、去年以上になかなか寝付くことが出来なかった。





全然眠れない。






流石に午前4時頃になると焦った。




去年は3時間ほど睡眠を取れただけに、去年以上にプレッシャーを感じていたのだろう。




せめて、せめて1時間の睡眠でも欲しかった。




結局、目を瞑っただけで、睡眠を得ることが出来ないまま、出発する時間となってしまった。



このまま論文を書けるのだろうか?



今年も落ちるのではないかと、とても不安になった。



不合格を覚悟した。




監査論は特に書くべき量が多いし、初日だけに大変緊張しながら、試験会場に向かって行った。





春の論文模試とは異なり、7月に行われる模試は、まず最初にTacがあり、次に大原の模試があった。


直前期に本試験と同様に3日間の演習を行うため、ここでの判定が本番の合否と強い相関関係がある大事な模試だ。



Tac模試は、企業法が激難で平均点は恐ろしく低かったのを覚えている。



しかし、その企業法で何故か爆発したおかげもあったが、奇跡的にA判定をとることができた。




もっとも、大原よりtacのほうがA判定を取りやすいことも寄与していたが。



このA判定は個人的にはかなり自信になったが、周りにこのことは極力言わないことにした。



とにかく、油断しないようにした。



結局、合格の秘訣は、模試の結果に一喜一憂することなく、淡々と勉強することだと思う。


Tacの模試から10日が経過したにもかかわらず、疲労が回復せず、模試の記憶を引き出せないほどだったが、すぐに大原の模試がやってきた。


大原の模試は、今でも記憶に残っているのだが、財務会計が大事故になった。


連結の総合問題で評価差額の税効果を計算せずに解いてしまい、雪崩式に間違えてしまい、計算のほとんどを間違えてしまった。


完全に致命傷レベルのミスであり、春の模試よりも成績を落としてしまった。



模試1回目をほんの少し出来たから良いって、心のどこかで慢心があったのかもしれない。


既に夏の結果を知る頃には、本番まで二週間ほどしかなかった。



だが、この結果が気持ちを引き締めてくれ、丁度いい精神状態で直前期に突入していった。

春の論文模試も終わり、直前答練が始まる時期となった。

5月中旬から7月中旬に実施されるのだが、直前期ということもあり、アウトプットの最後の機会であり、この時期の過ごし方で合否が決まると言っても過言ではない。


特に6月は本当にきつかった。



Tacの直前答練だけでなく、大原の直前答練も受講していたからだ。



私が大原を受講した理由は、去年企業法を的中していたのと、演習をもっと増やしたかったから。


今になって思うのは、二大予備校の直前答練を受講して正解だった。



実際、2015年も企業法が的中し、本番慌てずに取り組むことができた。個人的には、企業法の先生では大原が一番良かった。


租税法や監査論も解説講義など、大変役に立った。


もう一度受験生に戻るなら、大原とTac、きついが両方とも直前答練を申し込むだろう。



こうして平日のほぼ毎日、答練を消化する日々が続いた。



午前はTac、午後は大原と、午前と午後で勉強する予備校が違うのはよくあった。



いつの間にか6月下旬となり、5月短答の合格者数が発表された。



前年より合格者が50%も増やされたのは衝撃だった。



周知の通り、5月短答受験生の合格率は低い。


5月短答合格者が増えれば、そのぶん短免や12月短答合格者は有利となる。



しかも、アカスク生は12月の短答に60%の得点だけで短答を合格している。



就活市場も完全な売手である。



来年以降、受験生が増える可能性だってあるし、今年が最も受かりやすいのでは。




最大のチャンスが到来していた。




今年は何としてでも合格しなければならない。



そうこうしているうちに、あっという間に7月全答がやってきた。