こんな状態で論文を書けるのだろうか。今年も落ちてしまうのではないか。。
そんな不安を抱えながら、早稲田大学へ向かっていった。
既に去年経験しているとはいえ、最初の監査論はかなり緊張した。
重要性の基準値が出たりして、予備校の予想がことごとく外れ、想定外の問題だらけであったが、基準集を元に書く問題も少なくなく、暗記問題というより、いかに基準集を引けるか、又は現場で考えることを試している問題だったと思う。
選択問題で監査意見を選ぶ問題があったのだが、どの監査意見になるのか非常に悩んでいるのが一番印象に残っている。
3日間の中でも一番悩んだ問題であったが、後日予備校の解答を確認したら、幸いにも合っていたのは嬉しかった。
監査論の手応えはまずまずだったと思う。
続いて午後の租税法は、最も得意科目ということでここでなんとか稼ぎたかったが、三つの要因が重なって集中力を欠いてしまった。
・睡眠不足
・得意科目という慢心
・監査論が終わって緊張が和らいでしまったことによる安堵感
自分の弱点であるマインドの弱さが本試験で露呈してしまった。常に模試で好成績をとっていたことが仇になったのだ。
終わった直後の感触は悪くなかったのだが、後日の採点で計算が思っていた以上に間違えてしまい、ここであまり貯金を稼ぐことが出来なくなってしまった。
初日の夜は頭痛になってしまい、ほとんど勉強が出来なかった。
夕ご飯を一緒に泊まっていた友人に買ってもらうほど疲労していた。
だが、その疲労のおかげで流石にその日は眠ることが出来た。
二日目の会計学午前は、資金管理が2年連続出たことが想定外であり、例年通りに難しかったが、平均程度には取れた感触だった。
次の会計学午後は、三日間で最も重要な試験だが、ここで会計士試験史上に残る奇問が出た。
連結利益剰余金の調整表なのだが、会計士受験生の99%は解いたことがなく、実務色が非常に濃い問題であり、平均点が1割程度の埋没が出題されたのだ。
当然私も出来るはずがなく、計算2つ、理論2つが出来るのみで他の殆どを間違えてしまった。
それでも平均点を上回っていたのだから、相当の難易度であった。その問題に関する見解は、既に当ブログでもまとめたことがある。
私の隣の人が試験中やばいやばいと呟いていたのだが、受験生3000人が全員同じことを思っていたに違いない。
精神を崩壊させるほどインパクトがあった会計学午後が終わっても、まだ最終日が残されていた。
三日目の午前は企業法だが、第一問が財産引き受けの問題であり、全く手薄であったが、なんとか解答することが出来た。第二問は大原が直前答練で出していた問題であり、落ち着いて解くことが出来た。
直前答練で大原を受講して本当に良かった。
最後の試験は選択科目。
私は統計学だったのだが、最後の問題が財務第5問に匹敵するほど難しく、去年以上に出来なかった。
見直ししている最中に試験が終了し、間違えを発見してしまったときはかなり後悔したのを覚えている。
想定外の問題が多く、失敗も多かったものの、全体的には去年以上には健闘出来、合格可能性は充分にある、というのが終わった後の感想だった。
終わった後の一週間は体を休め、短期間の仕事をやりながら旅行の金を貯めつつ、英語の勉強をして、発表までの間を過ごした。