春の論文模試とは異なり、7月に行われる模試は、まず最初にTacがあり、次に大原の模試があった。
直前期に本試験と同様に3日間の演習を行うため、ここでの判定が本番の合否と強い相関関係がある大事な模試だ。
Tac模試は、企業法が激難で平均点は恐ろしく低かったのを覚えている。
しかし、その企業法で何故か爆発したおかげもあったが、奇跡的にA判定をとることができた。
もっとも、大原よりtacのほうがA判定を取りやすいことも寄与していたが。
このA判定は個人的にはかなり自信になったが、周りにこのことは極力言わないことにした。
とにかく、油断しないようにした。
結局、合格の秘訣は、模試の結果に一喜一憂することなく、淡々と勉強することだと思う。
Tacの模試から10日が経過したにもかかわらず、疲労が回復せず、模試の記憶を引き出せないほどだったが、すぐに大原の模試がやってきた。
大原の模試は、今でも記憶に残っているのだが、財務会計が大事故になった。
連結の総合問題で評価差額の税効果を計算せずに解いてしまい、雪崩式に間違えてしまい、計算のほとんどを間違えてしまった。
完全に致命傷レベルのミスであり、春の模試よりも成績を落としてしまった。
模試1回目をほんの少し出来たから良いって、心のどこかで慢心があったのかもしれない。
既に夏の結果を知る頃には、本番まで二週間ほどしかなかった。
だが、この結果が気持ちを引き締めてくれ、丁度いい精神状態で直前期に突入していった。