ブログネタ:もう一度会いたいアノ人 参加中
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やはり音楽ファンならこれはありますよね。例えば洋楽アーティストのようになかなか手が届かないひともあれば、解散しちゃって今は観られないバンドとか。ただ、最近僕は強く思う。ICEの宮内アニキとかレピッシュの現ちゃんとか亡くなってしまったひとはどうにもならないけれど、生きていれば意外とチャンスがあるんじゃないかって。X JAPANとかさ、絶対に無理そうだったけれど見事復活したし、一昨年なんかまさかのTHE LA'S来日でしょう? 今年もボックスは延期になっちゃったけれどMY BLOODY VALENTINEも来るし、何年かすればTHE STONE ROSESもやるんじゃないのか?

いわゆる80年代の再結成ものとなると僕は強い。なんで、筋肉少女帯、TM NETWORKとかいろいろ取材してきています。昨日はJUN SKY WALKER(S)を観に渋谷C.C.レモンホールに行ってきました。ちょっと前に寺岡呼人さんのイヴェントで出たジュンスカも観ているんだけれど、そのあまりの盛り上がりっぷりに圧倒されて、ジュンスカが現在でも通用するパワーを備えていることがよーくわかった! しかし筋少もびっくりしたけれど、ジュンスカが観られるとは思わなかった。ネタなんかなんなのかよくわからないけれど、宮田和弥さんがMCで「純太とはぶっちゃけ仲悪かったけど、そういうのも時間っていうのものが解決してくれるんだよ」みたいなことを言っていてね。凄く深いと思った。

30代半ばの僕もそりゃいろいろあるわけで、二度と口ききたくない奴とか、会いたくない奴とかいっぱいいるわけですよ。みなさんにもいますよね? でもさ、そういうのも時間が過ぎるとどうでもよくなったりするんであれば、意固地になって背中向けるんじゃなくて自然体でふるまえば…勇気は要るけれど…妙なストレスとか貯めずに済むんだろうなぁって。もっともそれが難しいわけですが、そういう風がたった一度の人生、先の長くない人生、多分いいんだと思うんだよ。

ジュンスカの再結成はスタッフ主導ではなくてメンバー主導で決めたこと、これも彼ららしかった。筋少も近いところがあるけれど。そして当時の音楽ってやっぱり一時期はひと昔前に感じていたところが、リアルタイム世代の僕には正直あった。でもね、改めて目の当たりにしてみると、ジュンスカのやっていたこと、特に森 純太さんのやろうとしていたことは深い。ストレートでやっているようで、実はリズム・ギターとリード・ギターの美味しいどころを重ね合わせたギター・アレンジは彼にしかできないし、実は凄いテクニカルなギタリスト。でも弾きすぎない。そこを徹底している。クロマニヨンズのマーシーなんかも近いところがあるけれど、あれはやっぱり職人芸だと思った。素晴らしい。

何よりメロディの持つ根源的なパワーの再認識だろうなぁ。だって冒頭の「歩いていこう」から、宮田和弥さん以外のメンバーがヴォーカルをとる曲まですべて大合唱だもん。凄いよ、この浸透度。ぶっちゃけここ10年、ジュンスカのアルバムを聴いていなかった僕も歌えるんだもん。歌力だなぁ、とつくづく思った。そしてまだ可能性が残っているともね。

呼人さんがピアノを弾く曲があったり、同世代のファンが多かったけれど、その中に若い子たちも混ざっていたりとか、現在のジュンスカじゃなきゃありえないアプローチや状況っていうものがある。それぞれの活動っていうのも軌道に乗ってやっているわけだし(POT SHOTは解散しちゃったけれど)、これからも一年に一度でも集まってジュンスカやればいいんじゃないかなぁ。新曲も作ればいいじゃん。きっと良いのができるよ。

2008年中はジュンスカ続けるそうです。夏フェスも出るそうだし、秋にはまたツアーやるみたい。なので、今回観逃してしまったひとも(チケットは即完だったから難関ではありますが)ぜひ目撃していただきたいところ。なお、僕の書くライヴ・レポートは7月発売のPlayerに掲載される予定です。

ブログネタ:このゲームがおもしろい! 参加中
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最近ハマっているゲームといったらもうこれはPerfumeしか思いつかない! Perfumeの『GAME』は予想通り? いや、予想以上に大ヒットして社会現象になっちゃっています。徳間ジャパンのタイトルでこれほどまでのビッグ・ヒットは本当に久しぶりじゃないでしょうか(^^;)? 中田ヤスタカはずーっと気になっていたけれど、同時に聴くのが凄い悔しい心境もあったりしたんですね。CapsuleにしろPerfumeにしろその他諸々にしろすっかり出遅れてしまいました。が、Pefumeは好きですね。個人的には「ビタミンドロップ」以後が好き。1stはいきなりベスト盤が出たようものですから、オリジナル・アルバムとしては『GAME』が初とも言えます。

やっぱりオリジナル・アルバムならではの流れと重厚さっていうのがあって、配信時代ゆえのバラ聴きもできつつも、1枚通してのアルバム・ヴォリュームとして意味のあるものに仕上げているところがさすがです。みんなアイドル的な見方になっちゃったりもするだろうけれど、そこらのテクノ・アルバムよりよっぽど神髄行っている気がしますよ。現に僕なんかはクラフトワーク『ツール・ド・フランス』以来の衝撃でしたから。いや、マジで。

僕、ゲームってやらないですね。一時はゲームセンターに通いつめていたときもありましたが、みんながファミコンをやるようになって卒業しました(笑)。ゲーセン時代に好きだったのは「ラリーX」、「ドラゴンバスター」、「エレベーター・アクション」。あと脱がせ麻雀(^^;)。「ラリーX」はあの間抜けな音楽とゲームっぷりがなんとも忘れられないですね。何かの拍子ですべての予定が白紙になって無駄に時間が使えるときがあるならば、この辺のゲームを時間もお金も気にしないでダラダラとやりたい。…っていうか、このご時世にないか、もうそんな遺跡みたいなゲームは(笑)。「ゼビウス」辺りから僕はゲームについていけなくなりました。インベーダー世代としては的から発射されるビームっていうのは一方向から来るのを良ければ良かったんですが、「ゼビウス」から四方八方から飛んでくるようになり、社会適応性のない僕はゲーム離れせざるをえなくなりました。それでもテトリスとかコラムスはハマりましたけれどね。最近のゲームは高画質と迫力に驚かされますが、何をどうすればいいのかさっぱりついていけません。

と、こんなゲームに疎くなってしまった僕ではありますが、厚木のTAITO(ズンタタ)まで取材に行ったことがあるし、「トレイン・シュミレーター」でカシオペアの向谷 実さん、「パラッパラッパー」でPSY・Sの松岡雅也さん、さらには「MOTHER」絡みで糸井重里さんと大貫妙子さんの対談なんてのをやったことがある! …どれも一切ゲームはしないで取材したという(^^;)。Playerっていう雑誌のイメージにはない記事だろうけれど、たしか去年ゲーム・ミュージックの現在みたいなテーマで特集記事を作ったんですよ。あのときもいろいろとカルチャー・ショックを受けたけれど、もう完全に取り残されたなって気がしました。ゲームの世界、恐るべしです。

ブログネタ:今、疲れてる? 参加中
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ええ、疲れています。常に疲れています。身体がついていけません。せっかく仕事が早くあがれそうなときも、体調が駄目で職場でダウンしたまんま数時間過ごさざるえないとか…はぁ。本当にどうにも気力がついてこないときには中本の北極ラーメンを食べます。あの激辛ラーメンを食べて汗をかくと乗り切れたりするんですね。かなり奥の手ではありますが。だがそれもしかし、最近の中本は行列が凄すぎてすぐには食べられない…はぁ。どうにも体調悪いときは横になるしかないですよね。マッサージとか整骨院などに行くのも手なんですが、夜中で遅い時間過ぎて仕方ないときはまんが喫茶のマッサージ・チェアにかかるっていうのもたまにあります。あとは近郊の天然温泉ですね。ゲルマとか。それをやっただけでは元気になりませんが、疲れをどっと出してさっぱりするっていうのも手です。

そんな疲れ果てた身体でようやく迎えた日曜の午前中は、大好きなラジオを聴きながらまったりと過ごすことが多いです。特に土曜夜から日曜午前中にかけては僕にとって好きな番組が多い。まずFM NACK5 土曜深夜0:00からの「WEEKEND PARTY FOREVER YOUNG」。60-80年代の日本のロック/フォークの要人が次々にゲスト出演する非常に資料価値の高い番組です。DJは富沢一誠さん&ケイティこと本田恵子さん。
3:00からは平澤志帆さんの「MUSIC TAVIGATION」。
http://profile.ameba.jp/shihohirasawa/
世界中の特派員に電話を繋いで各国からの情報が入ったり、毎回いろんな国にスポットを当てて検証していく「志帆のお国訪問」、はたまたアジアン・ミュージック情報と情報色豊かで面白い。…この辺で力尽きかけるのでなかなか聴けないんだなぁ、最近。個人的には日曜深夜のほうが聴きやすかった。でもこの番組はかなり練られて来ているので要注目です。
4:00からは佐藤多恵ちゃんの「Sunday Search」。
http://profile.ameba.jp/taesato/
ちょっと前のブログでも取り上げましたがもう多恵ちゃんが可愛くて面白くて最高です。そしてその後7:00からが片桐八千代さんの「ENJOY THE SUNDAY」! 
http://www.nack5.co.jp/timetable/program/07_0700_enjoy.html
この番組も素晴らしいのです。冒頭のステッカーですが、八千代さんのサイン入りです(^^)。

八千代さんとの出逢いは大学時代に朝聴いていた「UPTOWN MORNING」。朝って言っても5:00-7:00。朝に強い僕。そして八千代さんは当時から朝の女王であり永遠の18歳なのでした(最近はこの台詞を言わなくなっちゃったね)。彼女はここ数年ギターを弾きだして、ゲストのひととセッションしたり、また何かのイントロを必死にコピーしてはそれが何の曲かを当てさせるクイズ企画などなど、徹底してリスナー参加型の番組を作るのが本当に上手いのです。NHKラジオ第一の「音楽の泉」とかTBSラジオの「安住伸一郎の日曜天国」とかに浮気するときもありますが(^^;)、基本的にこの時間帯、僕はNACK5党です。多恵ちゃん~八千代さんラインは無敵なんじゃないか?

先週僕の送ったメールが読まれたらしく(そのとき僕は聴けなかったんですが、知人は読まれたのを聞いたようです)、凄い倍率を見事に勝ち残って先ほどのサイン入りステッカーが送られて来たのです。

「ENJOY THE SUNDAY」になってからは初ゲットのステッカー!! 前述の通り、八千代さんは番組の中でギターをプレイするのがひとつの聴きどころになっているのですが、この日はTHE HOOSIERSがゲストで彼らの曲に八千代さんがトライするっていうのが目玉になっていました。まさにそのことに対する感想を僕が送ったら採用されたという。50周年っていうのは、僕が勤めている「Player」が創刊40周年号を迎えたのでそのことをわざわざ書いてくれたようなんです。…本当は40周年なんですけれどね(笑)。

THE HOOSIERSはまさに玩具箱をひっくり返しまくった楽しいバンド・サウンドで良いです。こいつらも確実にアイロニカルなポップ・ミュージック文化に身を捧げているバンド。『THE TRICK TO LIFE』はちょっとひねくれた名曲がたっぷりでオススメです。ところでそのTHE HOOSIERSの兄貴分としてあるのがSAILORというバンドで、そのことをちょろっと書いたらわざわざ手紙にレスを書いてくれたという(^^;)。非常にマニアックな話…。

あ、SAILORの『HIDEAWAY』は隠れた名盤ですよ! 特に『HIDEAWAY』は超プレミアム・アイテムだったんですが、数年前に見事CD化されています。こういうのをCD化しようっていうのはマニア大国の日本だけです。絶対に初回ロットしかプレスされないだろうから、見かけたら絶対に買いです。10cc、XTC、JELLYFISH、WONDERMINTS etc...といったようなバンドが好きなかたなら絶対に愛聴盤になるはずです。

ラジオ聴きにはやっぱりこうしたステッカーなり、ノヴェルティが送られてくるのがとっても嬉しい。一気に疲れが吹き飛びますよ~(^^)!!

19日(月)はTHE GET GOを観に原宿アストロホールに行ってきました。
http://www.myspace.com/thegetgorock
その前にはB-DASHも出ていたりとなかなか豪華なラインナップでしたよ。

米イリノイ州シカゴ出身のTHE GET GO、ショウオフ、メスト、ホーム・グロウン、アリスターといったバンドで活躍してきたメンバーによって新結成されたバンドです。特にアリスター辺りはエルレガーデンとツアーしたりしていたので観たことあるひとも多いんじゃないかな? 去年のエルレのメッセ公演で僕もアリスターを観ているんです。「ドラえもんの歌」とか歌っていてユニークなバンドだと思ったよ。

ところが先日のTHE GET GOのライヴでもやっていたんだ、「ドラえもんの歌」(^^;)。おまけに長渕 剛の「乾杯」まで(^^;)。ベーシストのスコットは日本語もわりと堪能なこともあって、こういう日本贔屓なファンサーヴィスに長けています。MCも日本語だしね。マーティ・フリードマンに迫るくらい上手い。

クリスとスコットのツイン・ヴォーカルっていうのがユニークで、20:40に始まって21:15には終わってしまったライヴなんだけれど(^^;)、ま、その後にこれまたスピーディなアンコールもありましたが、とにかく迷いなしのポップ・パンク。でも予定調和っぽい感じではなくて、練られた間奏パートもあるし楽曲は素晴らしいものばかり。徹底的にメロディアスで鼓舞する感じのビートが支配しているところはエルレとも共通項がある。けれど、エルレよりももっとアッパーでポジティヴかもしれないなぁ。

冒頭「Face in the Dirt」が終わった後に「盛り上がっていこうぜー」というスコットのMC。もうのっけからみんな大合唱なんだよね。アルバム出たのはつい最近だけれどみんな歌えるようになっている。それが凄い。メロディのパワーを再確認させてくれるような一夜だった気がする。セットリストはほぼ1st『Hello Again』からって感じだったけれど、いくつか未収録曲もやっていたと思います。親近感も感じられて素晴らしいバンドなので、次回来日時にはみなさんも是非!
by 岡村靖幸

いつも大人達に ふられ続けてた/パパとママの涙など 見たくなかった/雨がシトシトと 降り続けている/こんな気持ち 君だけはちょっと解って/友達のままで いたいだなんて/そんなこと言わないで/こんな こんな夜に/僕が欲しい物は そんな物じゃなくて/君の彼氏 そう 彼氏になりたいだけ/僕はまるで 誰もいない教室の/机に書いてある 意味のない落書きさ/何をすればいいのか 何を見ればいいのか/こんな気持ち 君だけはちょっと解って

岡村靖幸って青春のオマージュを歌うのが本当に上手い。実際に僕はこんな体験したわけではないのに、何故かデジャヴのような光景が脳裏を駆け巡ったりとかね、そういうことが多々ある。この曲の歌詞って凄い肉薄していて、彼の作品の中でも異色です。わりとリズムや韻を踏む勢いでストーリーを後付けで思い浮かべる歌詞の作り方が多い中、この曲にはかなり明確な言葉の像がある。逆に後乗せでこんな歌詞を書くことができるのかな?と不思議になるくらいにね。短い曲なんだけれど凄いせつなくて綺麗な曲です。

懲役2年か…思ったよりは軽かったな。2年後出てきてクスリを断ち切ることできるかな? できないならドラッグが合法の国に在住して音楽やればいいんじゃない? 日本で音楽をやるだけが人生じゃないよ、岡村ちゃん。※言っておくけれど、僕はドラッグを嫌悪しているから。でもそれと音楽は関係ないし、クスリやっていたからって「サージェント・ペパーズ」や「夜明けの口笛吹き」が作れるわけじゃないって思っている。そういうことです。
ブログネタ:この授業はいらない(いらなかった)と思う 参加中
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不思議と不必要だった授業っていうのが思い出せない。嫌いな教科とか先生なら思い出せても、不必要とは思わないんだよね。不思議だな。ただ教鞭のとりかたとか、非常に疑問に思ったりはするわけだけれど。そして、逆に授業なんてどうでもいい。あんなもん、やろうと思えば自分でもおぼえられる。そういう暗記詰め込み式の勉強っていうのが非常に嫌だった。新学期に教科書が手元に来て、最初の方の数日で教科書をみんな読んじゃってあとは退屈…みたいな感じだったから。ただ数学の証明とか化学式とかああいうのは読んだだけじゃ無理だし、問題をいくつもこなすのが必要だったけれど、得てしてそういうものは一切僕は駄目だったな。確率とかは計算するんじゃなくて、サイコロの目の組み合わせをみんな絵で描いたりとか、本気でそうやって試験に答えていたもの。高校の数学辺りから勉強が駄目になってきた。

結局、授業のいる、いらないじゃなくて、どれだけ内容のある授業かってことなんだよ。内容があれば、興味を引くような教え方ができるひとがいるなら、どんな教科でも何かしら得るものがあるかもしれない。計算式でもね、公文みたいな数こなすぞ式ではなくて、宇宙理論とかから例題を持ってくるとかさ、そういう浪漫のある話だったらもっと興味持ったかもね。数学、物理がまったく駄目でも、ホーキング博士やら、宇宙ひも理論やら、そういう本だったらいくらでも買っているわけだから。…計算式のところはよくわからないし、100%は理解できていないんだけれど。

点が弾けてビッグバン、そのまま膨張していく宇宙。宇宙って球体なんじゃないかって僕は思っていたんだよね。理論的にはそうじゃないようだけれど、「宇宙の果て」がいまだに延び続いていて、宇宙という球体もどんどん大きくなっていくイメージ。そんな僕の仮説を打ち砕くような計算式を教えてくれるのであれば、嫌いな数学もちょっとは興味を持てる気がするんだよね。

http://www.sas-fan.net/sas2008/
今朝ラジオをつけたらサザンの名曲がかかりまくり。なんで?と思ったら、来年以後の活動休止が発表されたという。すでにウェブサイトなどで表明文が掲載されているので見てみるといいでしょう。年内、デビュー30周年記念で突っ走るから観逃すなってことでしょうね。しかも毛ガニさんは体調不良で参加できないようだし。その辺の理由が大きいんだと思う。年内はまずシングル・リリースがあって、日産スタジアム公演などなど予定は目白押し。僕もなんとかライヴ観たいなぁ。

先月だっけ? 全FM局で一斉放送したソロ・ライヴなんかでもサザン・ナンバーは披露しているし、以前のように意固地になってサザン封印していた桑田さんはもういないんだよね。また最近のソロ曲もサザンも作風的にも分けていないし、サザンの必要性っていうのが当の本人に薄れているのも仕方ないところなんだろうなぁ。極端なこと言えば、原坊のコーラスがあるかないか、みたいなね。

ただサザンの屋号を下ろすわけではないし。「みんなのうた」とかあの辺が出た辺りほどのヘヴィさとまでは行かない気がする。だいたいこれまでだって休み休みだったわけだし。ただわざわざ発表するほどだから(30周年のニュース報道を同時に期待しての戦略的姿勢もあるだろうけれど)、年内で「解散状態」にするっていう頭が桑田さんにはあるのかもね。

「桑田佳祐のFM WONDERLAND~やさしい夜遊び」でのコメントが楽しみです。
http://www.tfm.co.jp/yoasobi/
ブログネタ:勉強教えて欲しいタレントは誰? 参加中
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17日(土)はBOWWOWを観に渋谷BOXXに行ってきました。BOWWOWは1975年結成。'83年に斉藤光浩脱退で解散。その後VOWWOWが結成されるわけですが、僕と同世代の30代半ばのひとはここでファンになったひとが多いのでは? 僕も「TELL ME」辺りが高校時代なので聴きはじめは遅いです。当時はBOWWOWまで聴き遡るということもしなかったから、ずっと山本恭司さんがスーパー・ギタリストっていう認識はあったものの、なおかつヴォーカリストっていう認識がなかった。極端な話、WILD FLAG以後だよね、歌も良いんだなぁって思ったのは。そんななので、初めて恭司さんに取材するチャンスをいただいたときはちゃっかり『MOUNTAIN TOP』のCDとBOWWOWのベスト盤を持って行ってサインいただいたのでした(^^)。

先述のようにBOWWOWは8年程度の活動だったんですね。つまりは'98年再結成以後のBOWWOWのほうがキャリアを越したことになる。その後はコンスタントに活動していて、往来の代表曲を網羅したライヴ活動を展開しています。キャリアを経た分、より痒いところに手が届くようになっているというか、より完成度を増したライヴになっているのが凄いところです。ただオリジナル主体のアルバム作りとなるとちょっと寂しいのでそろそろ作ってほしいなぁ(^^)。最新作は'05年の『ERA』なんですが、これはもの凄いハードでメロディアスで非常に素晴らしい作品でした。初期BOWWOWが好きなひとならバッチリだと思う。そして再結成後のBOWWOWを追ってきていないというひとには、今度再結成以後のベスト盤がリリースされるのでチェックしてみたらいかがでしょう? 収録曲はこんな感じ。

BOWWOW ベストアルバム『THE BOWWOW II~Decennium~』5月31日リリース
再結成後の楽曲を集めたBOWWOWのベスト盤。昨年のライヴで披露された「HEART'S ON FIRE」の最新ライヴ音源も収録。MARS/WILDLANDよりリリース。【収録曲】1.ROCK ME 2.FALLEN ANGEL 3.WHAT'S GOING ON? 4.SHOTGUN BLUES 5.THE RIVER 6.HANDS UP 7.LAST WARRIORS 8.DRIVE WITH ME 9.I'M WAITING FOR YOU 10.ARMAGEDDON 11.ROCK'N'ROLL SWINDLER 12.LET IT ROCK 13.WAITING・・・ 14.ONE LAST TIME 15.HEART'S ON FIRE (BOWWOW SUPER LIVE 2007)

先日のBOXXライヴでは「THE RIVER」も演奏されたんだけれど、「ライヴでやるのは初めて」とおっしゃていた恭司さん。まだまだ隠れている名曲ってあるんだなぁ。そして、BOXXなんで当然ハコも小さいこともあり、最初のMCで「近いなぁ」などとおっしゃっていた恭司さんです。至近距離であのテクニカルな演奏が観られるんだから豪華だよね…と書きたいところなんですが、オーディエンスの振り上げる拳に阻まれて最後列で観ていた僕は手元が観えなかった(笑)。使用ギターは恭司さんはヤマハのHR2本。最近制作されたスーパー・カスタム1本で演奏されていたように観えたけれどどうだったんだろう? 光浩さんは赤のストラトと黒のレスポール・カスタム、そして『SECOND』のジャケットでも手にしているテレキャスター・モデルの3本でしたね。アドリブで恭司さんと光浩さんのギター・バトルも随所で炸裂していたりして相当な観どころになっていました。テクニックで攻める恭司さんと、テクニックと同時にユーモアたっぷりのネタを盛り込んでオチをつける光浩さんの図もさすがだったし、新美さんの連タムの流れるようなタム回しとパワフルなドラミングも観応えありました。

今後BOWWOWはライヴ企画を連発していくそうで、わりと小さめの会場で設定しているようなので間近で観るには絶好の機会が続きますよ。そしてオーイーストでのスーパーライヴに繋がるという。「また花火打ち上げようかな」なんて恭司さんもおっしゃっていたので、これも相当豪華なライヴになることでしょう。

BOWWOW再結成10周年記念企画第二弾 バウワウ・アコースティック・ナイト
2008年6月29日(日)開場17:00 開演18:30 
目黒 Blues Alley Japan 前売¥5,000(税込)当日¥5,500(税込)

BOWWOW再結成10周年記念企画第三弾 WILD FLAG vs 斉藤光浩 ジョイント・ツアー
★WILD FLAG:山本恭司(G.Vo)、満園庄太郎(B)、満園英二(D)
★斉 藤 光 浩:斉藤光浩(G.Vo)、西尾智浩(G)、DAISUKE(B)、川村ケン(Key)、大島賢治(D)
【大阪公演】OSAKA MUSE
2008年7月11日(金)開場18:30 開演19:00
【東京公演】表参道FAB
2008年7月13日(日)開場17:30 開演18:00

再結成10周年記念 BOWWOW SUPER LIVE 2008
山本恭司(G,Vo)・斉藤光浩(G,Vo)・新美俊宏(Ds)・DAISUKE(B) スペシャルゲスト:厚見玲衣(Key)
渋谷 O-EAST   
2008年9月20日(土)開場18:00 開演19:00


特にスーパーライヴで厚見玲衣さんが登場するというのが凄い。ってことは、BOWWOW後期の曲もやるってこと? 去年は光浩さんのライヴで「外人墓地のカフェテラス」とかあの辺も披露されたりと、わりと全時代OKの自由さになっているので各時代のファンがそれぞれニンマリするようなポイントはあるんじゃないかな? 佐野賢二さんは引退しちゃっているとはいえ、去年のライヴではアンコールで飛び入りしていたし、その辺も期待できるのではないかと。とにかくエンターテインメント精神のかたまりのようなバンドなので、絶対に満足させてくれるはず。僕もできる限り足を運ぼうと思っています。

でもって、クチコミ番付運営局のジョニーが言うところの「勉強教えて欲しいタレントは誰?」だけれど、グラビア・アイドルに保健体育の授業を~とかが男っぽくていい気がするとはいえ、やはり一度はギターを手にした男ならば、山本恭司さん、斉藤光浩さんにギターを教えてもらいたいよね。…相当なスパルタになることは覚悟しなければなりませんが。あぁ、僕には無理だ(笑)!! ただBOWWOWのファンクラブ・イヴェントだとコピー・バンドをやっていたような相当な強者がいっぱいいて、同じような発想を抱くひとは絶対に相当数いるはず。でもって、いまだにBOWWOWのテクニカルなバンド・サウンドは進化し続けているわけで、永遠に追いつける気配はない(笑)。そういうのも含めてやっぱり魅力的だし孤高のバンドだよね!
ブログネタ:あなたの「座右の銘」教えて 参加中
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これは「まずは疑うところから入れ」って感じかな。

FMエアチェック世代、アナログ世代の僕らには少しでもクリアな音質で音楽を聴きたいという貪欲な欲求があります。その軋轢は常にいろんなタイミングであるわけですが、20代ぐらいの子たちとはそこにある種の断絶を感じます。特に配信で楽曲単位で購入するのが主となっているひとたちには、そもそもコンセプト・アルバムという考え方は通じないわけだし、そこにはそういった長時間のリスニングや理解力を要する音楽文化が入っていきづらいんじゃないのか?という危惧感もあるわけです。ただいちばん思うのはmp3レベルの音質で満足してしまうことで、いわゆる「良い音」のレベルが下がらないかってこと。「良い音」なんて個人趣向もあるし一概に言えるものではないけれど、なんか最近浅い音楽ソフトが多すぎないかっていう疑心が、余計にそういう想いが強まる結果になっています。

管楽器メンバーのいるホーンズ・バンドというのは僕らにとっては憧れなんですが、シカゴだったりブラッド、スウェット&ティアーズ、チェイス、アース、ウインド&ファイアーetc...いろいろ愛聴してきましたね。アルバムを買い漁るようになったのは高校時代以後なんですが、中古屋とかレンタルレコード屋とか行きまくって聴き狂いました。上に挙げたうち、シカゴとアース、ウインド&ファイアーっていうのは現役のバンドとして存在していたんですよね。アースは近作に関してはすっかり微妙で期待できないんだけれど、シカゴには現役感があります。またあのロゴが毎回ジャケットの何処かにあるっていうお約束も好きでした。長いキャリアがあるバンドゆえ、音楽性は様々ではありますが、歌ものとインスト的展開とがうまくブレンドされているのが聴きどころです。A.O.R.バンドみたいに認識されていることのほうが多いのかな?

先日の来日公演には行っていないんですけれど、それもあってレコード屋を回って気づいて驚いたこと。名盤と名高い『シカゴと23の誓い』ですが、なかなか在庫がなかったんです。おいおい、このアルバムを置いていなくてどうする。たまたま僕が行ったタイミングが悪かったのか、来日公演タイミングでみんな買ってしまったからなのか? よくわからないんですが最近売っていないんです。ま、僕の場合はソニーのナイス・プライス・シリーズが出たときに購入したやつがあるんでいいんですけれど、売っていないということに驚きました。だって「長い夜」が入っているアルバムだよ?

さらに驚いたのがもうひとつ。近年出たらしい最新デジタル・リマスター盤(輸入盤)なんですが、明らかに過剰に音圧を上げ過ぎていて割れている! 割れているがゆえのヒスノイズも入っている! 遥かにソニーのナイス・プライス・シリーズ盤の音の方が良いのです。これって意味ないじゃん。すっかり「最新デジタル・リマスタリング」云々っていう名目に弱くなっている自分だったんですが、案外そういうのってあてにならないんだなぁっていうのを今回痛感しました。やりすぎはよくないよね。まぁ、失敗は仕方ないにしろ、それで流通してしまっているということに愛のなさを感じるわけです。メンバーもOKしないでしょうに、あんなもん。※今度ワーナーから出るベスト盤は聴いていないので、あくまで僕がやり玉にしているのは輸入盤ね。

で、話に戻るわけだけれど、こういうリイシュー盤っていうのは当然そのときそのときの新しいリスナーが聴く機会にもなるわけです。以前聴いたことがある人間ならば「これはおかしい」とかって発見があるわけですが、知らないとそれがそういうもんだと思ってしまう。例であげればビートルズ。近年はリマスター盤がちょこちょこ出ては来ましたが、CD以後のビートルズを聴いたことないひとはいちばん劣悪な音質のビートルズしか聴いたことがないんだよね。アナログの音の良さははっきりいってCDでは勝負にならない。なんであんないい加減なんだろう、と憤りをおぼえるほど。そしてそういうのも若い子達にはわからないわけだ。さらにはmp3で慣れた耳には不思議にすら思わない。これは怖いよ、音楽文化の衰退だよ。本当に僕は恐怖に感じるんです。これは根源的な問題であると思う。

それでいてやれCDが売れない、CD市場のターゲットはエルダー・マーケットだ言っているわけでしょう?
そうじゃないよ。根本的に良質で高音質の音楽をアピールしようっていう努力が企業努力として足りないんだよ。努力しているとしたら成功していないんだよ、ってことが言いたい。そんな中途半端なものを売るなと。

アナログ盤やらCDっていうのはカセットに落として聴いた世代なんです、僕ら。そうなると1曲ごとに、またカセットの特性ごとに録音レベルやら何やらを気にして処理する必要があった。面倒くさいけれどその工夫も面白さだったんだよね。実はそういう経験って無駄じゃなくてさ。今はエディター・ソフトで大まかな出力レベルを合わせてくれたりいろいろあるんだろうけれど、与えられたものだけで満足するんじゃなくてさ、自分好みのものに求めているって努力をすることで学ぶべきことってあるんですよね。そして喜びもまたひとしお。それが味わえないっていうのがつまらないし、問題点だとも思うわけ。

やっぱり疑うところからかかるっていうのが必要なことがあると思うなぁ。音楽だけに限らないけれど、既成概念って意外とあてにならない。僕ぐらいの年齢になってもこういうことがあるわけだから、世の中、おかしなことばかりなんだよね。
ブログネタ:動物園にいて欲しい動物は? 参加中
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クチコミ番付運営局レイラが言うようにパンダのいない上野動物園は寂しい。ただ、リンリンの死によって国内に所有権のあるパンダはいなくなったわけで、高額なレンタル・パンダをこれからは借りるしかない。つがいで1億円。そのほかパンダの飼育費も当然かかるわけで、膨大なコストがのしかかる。いろんなところで報道されているけれど、さぁ、インフレ日本にそのお金が捻出できるかな? 同じお金がかかってしまうのであれば、和歌山のアドベンチャーワールドからつがいを一組、上野に移動することはできないのかな?

中川勝彦のワーナー時代のカタログが見事紙ジャケットでリイシューされました。NECアヴェニュー時代のも再発してほしいな。僕はリアルタイムというか、彼の存在に気づいたのが『HUMAN RHUTHM』なのでかなり後聴きなのです。しょこたんが娘さんだなんて、中川翔子という存在を知るまでずっと知らなかったもんなぁ。

こういう表情とかさせると、目が一緒だもんね。この娘、もっと音楽に目覚めたらとんでもないものを作るんじゃないかな? いつかアイドル脱却してそういうことをやりだしたら徹底的に支持してあげたい。

国内の80年代のニューウェーヴ・ポップを聴き漁ると中川勝彦に行き着くのです。徐々に彼自身のソングライティングが多くなっていくとはいえ、『してみたい』に関しては全曲アレンジがムーンライダーズの白井良明。作家陣もかしぶち哲郎、NOBODY、原田真二など。2nd以後は自身の曲の割合が増えて行きつつも加藤和彦、松尾清憲、林 哲司と作家、プロデューサー陣が本当に豪華だった。『MAJI-MAGIC』に至っては全曲CHARとのコラボレーションだからね。商業的に大きく成功したミュージシャンではなかったけれど、本当にユニークな存在だった。しかも美形ですからね。これは言うと全然違うって言われるけれど、タイプ的には吉川晃司に通じるところがあったと思う。吉川晃司は見事80年代のシーンをファッションやスタイルを含めてものにしたけれど、中川勝彦は異端ゆえにメインストリームにはならなかった。けれど、トンガっていたからね。今聴いてもそんなに古くならないというか。『してみたい』は松尾清憲の『SIDE EFFECTS-恋の副作用-』に近い音がしている。その一年前に録られた音だからね。沢田研二『ミスキャスト』が1982年で、それ以来良明さんは様々なプロデュース/レコーディング・ワークに明け暮れることになる。変な書き方だけれど、『してみたい』はど良明さんのプロデュース・スタイルが確立したアルバムって言えるかもしれない。

彼の1stアルバム『してみたい』はまだ中川勝彦自身の曲はないのだけれど、一癖も二癖もある作家陣、ミュージシャンの影響大でかなり過激でニューウェーヴィなサウンドが魅力的。スラップ・ベースとシモンズ・ドラムを押し出した実験的ファンクな「SALTY LADY」は中でも凄い。良明さんのギター・アプローチが変態的。わざとぶっ壊れたアンプに繋げて鳴らしたようなブツ切れのギター・ソロとか、ヒップホップ感覚と取り入れたエディット感とか、もう異常というしかない。このムード、同年リリースのムーンライダーズ『アマチュア・アカデミー』~翌年の『アニマル・インデックス』に繋がっていくんだよね。そして、この路線をとっくのとうに80年代頭でいち早くものにしていたのが土屋昌巳率いる一風堂。影響されているんじゃないかな? サウンド・メイキングとかバランスが酷似している部分が多い。ライダーズも一風堂も僕の青春そのものゆえ、このテイストはたまらなく魅力なわけですね。ヴォーカル・スタイルもどう考えても松尾清憲を彷彿させる感じがあって不思議。歌唱指導まではいかなくても、『してみたい』の時点ですでに松尾さんと接点はあったのかな? 今度松尾さんに会ったら聞いてみようっと。

『してみたい』のラストに収められていたのが、原田真二が書いた「雨の動物園」。ウェットな音世界をバックにウィスパー・ファルセットっぽく柔らかに歌われるんだけれど、これがなんとも壮大で美しいバラードなんですね。しょこたんがこの曲を自身のライヴでカヴァーしているっていうのを聞いて、ちょっと驚いた。でも的を獲ているとも思った。「してみたい」を歌うんじゃ過激だしね(^^;)。脱線ついでに「夜風からビーチ・ムーン」「流線上で」「DO ME BABY」の歌詞を手がけたのは銀色夏生。大沢誉志幸がソロ活動に着手して『まずいリズムでベルが鳴る』以後、彼女は黄金タッグを組むことになるわけだけれど、あの歌詞の世界が『してみたい』でも感じられてそこも良いわけですよ。冒頭の「夜風からビーチ・ムーン」からして、“こんな夜 僕はガラスだったらよかった”だよ? 痺れるね(^^)!!!!! こんな感じでこの時代の音楽は驚くほどにいろんなアウトプットを持っていて、次々に予期せぬ方向に繋がって行くのが魅力的だったりします。もう全然書き足りないくらいだからね。ミックスも半数が小野誠彦。過激なやつはだいたい誠彦さんの仕事(笑)。エンジニア的な仕事で聴きこんでも面白い。

ふぅ。仕事ではこんなテキスト、まったく書く機会もチャンスもないもんだからちょっと暴走してしまった。…で、ブログ・テーマはなんだっけ? いてほしい動物はいっぱいいるけれど、観ていてせつなくなるのも多いからなぁ。狭い象園で鎖に繋がれている象とかさ。どうしても閉鎖的な印象を受けちゃうんですよね、僕。水族館とかのほうがその意味でも好きなわけです。

先日めでたく4thアルバム『Adze of penguin』をリリースしたthe band apart。
http://www.asiangothic.org/
僕が聴きはじめたのはかなり遅くて『quake and brook』から。おそらくNACK5で流れたのを聴いて「なんだ、このバンドは!!」っていうのがきっかけ。翌日、職場に行って「いやぁ、バンドアパートって凄いバンドがいるんだよ」みたいな話をしたら、「今頃そんなこと言っているの!?」と馬鹿にされた記憶がある。当時の僕はいわゆる一線の音楽に嫌気をさして、完全に旧譜リイシューと自分の周りの音楽にしか心を開いていなかったから、国内のインディ・ロック・シーンの攻勢にはまったくもって乗り遅れたのです。エルレガーデンでもモンゴル800でも完全に後聴き。ただバンアパはそうした自分の姿勢に猛省する契機を与えてくれました。

90年代以後の国内のロックって遅れて来たオルタナみたいなバンドが多くて、みんな同じ感じだし、わけわからん英語の歌詞でカッコつけているし、だいたいギター・ソロも弾けないような下手くそばっかりで完全に興味を失っていました。そんな中、聴いたのがthe band apartでした。いやぁ、驚きでした。まず演奏がめちゃくちゃ上手い。テクニカルなだけじゃなくて凄くメロディがしっかりしていて、骨組みはハードロック/ヘヴィメタルに通じるところがあるんだけれど、ギター・ポップ的にも聴けるポピュラリティがある。そして歪んだギター・サウンドなのに透明感がある。当時はデータも乏しくて本当に謎のバンドでした。だいたい顔写真が出てこない(^^;)。その後ライヴに行って、こういうルックスなのかぁと知ったくらいでした。

ちょっとした記事を書くことになって初めてライヴを観たのは『DANIELS E.P.』制作に着手しはじめたという頃具合の渋谷AX公演。『quake and brook』なんてこんなもん再現できるのか?と思っていたら、ほとんどまんま再現しているのを観て「僕が愚かでした」とただただ平謝り状態に。以後、追いかけるようになりましたね。『alfred and cavity』では荒井さん、木暮さん、今回は原さんにお逢いすることができた。川崎さんにだけは逢ったことがない。両国国技館公演も観てライヴ評書いたし、取材するのが本当に楽しみなバンドのひとつです。

驚くのはその幅広い音楽性なんですが…多分年齢近いんじゃないかな? 僕はメタル系の音楽は聴いてこなかったけれどそれでも流行のものはなんとなく耳にしてきているし、そのほかのテイストもやたらとピーンと来るものが多い。いちばん大きいのはクロスオーヴァーやプログレのエッセンス。クロスオーヴァーも国内で言えばフュージョン系と呼ばれるものの流れすら感じる。乱暴にいえば、学生時代に吹奏楽やっていた子がカシオペアなんかを聴くようになって、18ビートの高速ユニゾンや激しいキメに狂喜している感覚が持ち込まれている。そういうのって90年代当初はいちばんカッコ悪いとされていた手法で、実際カシオペアのセールスも落ちて行ったし、そういうバンドをやろうとすると「キメが多くてカッコ悪い」とか言われてさ。すっかり意気消沈した時代。しかしそうした可能性を現在型ならではのスタンスですっかり甦らせたのがthe band apartだったのです。そこに一番僕はシンパシーを抱いて凄くリスペクトを感じていました。今回の取材で原さんにお逢いできて、その辺の想いを伝えることができたのは嬉しかったなぁ。

『alfred and cavity』以後、ますますクリーン・トーンの比重が大きくなって、バンド・アンサンブル的にも隙間が大きくなった。埋めるのではなくて空ける。これは演奏テクニックとセンスがないとできない。『alfred and cavity』が出たときは最高傑作だと思ったしいまだに愛聴盤です。そしてそれをさらに進化させたのが『Adze of penguin』。『alfred and cavity』で獲たスタイルを根底にして、各種エフェクターやパーカッション、アコギなどを導入するなど色彩感が増しています。唯一無比の存在。荒井さんの歌もよりソフトな魅力がくっきりと出て来て色気があっていいんだ。いっそこのまま日本語詩曲もありだと思うなぁ。絶対カッコ悪くなんかならないよ。

16日(金)の後楽園JCBホールは『Adze of penguin』ツアー初日ということで多少固かったけれど、アルバムの感じはほぼまんま再現されていましたね。凄かった。でもツアーで揉まれているうちにもっと良くなるはずだし、ツアー・ファイナルの幕張メッセ公演なんて相当化けているだろうなぁ。レコードとして聴いているとクリアなサウンドが印象的だけれど、ライヴだと一挙一動の激しさも目の当たりにできることもあって凄いアグレッシヴな印象を持ちます。その辺も面白い。荒井さん、原さんのMCとかね。喋りがまた面白いんですよ。笑いをとろうとはしてないのに「間」で笑わせるというか。この辺、トクマルシューゴさんと似ている。

ネタバレになるから内容は書かないけれど、アルバム中心でありながらも「おぉっ!」っていう曲も聴けたりします。ま、セットリストは変わるんだろうから結局はそのときそのときのドキュメントにはなるんだろうけれど。若い子に今更バンアパを勧めても「何今頃言ってんの?」で終わってしまうでしょうけれど、僕としては同世代以上、それこそ80年代のフュージョン…カシオペア、スクェア、ナニワエクスプレス、パラシュート、高中正義 etc...などに心を躍らせていた輩にthe band apartをチェックしてほしいのです。「こういうやり方があったのか!」っていう発想の部分での革新性、そして演奏技術の高度さに感動するはず。中でもやっぱりアルファ時代のカシオペアだろうなぁ。『Adze of penguin』、今ならば紙ジャケットの限定盤も間に合いますよ。彼らの限定盤はどれもプレミアム・アイテムになってしまうので、出たときに買うのがベター。ということで最近の北村いちおしの1枚です。次号のPlayerでは僕が手がけた原さんへのインタビューも掲載されますのでそちらもお楽しみに。