二人暮らしの夫婦が、中古マンションを購入してリノベーションした記録です。
段差だらけの築30年弱のマンションをバリアフリーにするためにネット情報等を勉強、
「スケルトン」状態にして床全体を上げるなどフルリフォームしました。
リフォーム研究のために読んだ数々のブログへのご恩返しになれば、と書いています。

 

 

こんにちは、リノベーゼです。

 

 

 

前回のブログでは、大まかな間取りを決めたことを書きましたが、

 

平面図に現れる「間取り」だけじゃなく、

立面図に描かれる「天井」「床」も、

マンションリノベーションでは重要ですよね。

 

 

 

ただこれも、マンションによって天井裏や床下の状況は異なりますし、

物理的に可能な工事プランであっても、

管理組合のOKが出なければ実現不可能、と言うのが悩みどころキョロキョロ

 

下記はあくまでも我が家の場合、と言うことでご参考程度にお読みくださいニコニコ

 

 

 

まずは、<管理組合の承諾問題>です。

 

一般的には法律上、天井裏も「専有部分」であって、

自由に現存天井を抜いたり新たに天井を作ったりして構わないとされています。

(但し、1970年代頃の古いマンションで、「スラブ下配管」と言う、

上階の部屋の専有部排水管が下の天井を貫通している場合は

技術的にも法律的にも難しい点がありますので、このブログでは扱いません。

けれど、近年ではスラブ下配管をマンション全体で解消工事するケースもありますので

あきらめないで下さいね)

 

 

とは言え、いくら法律上は許されていても、管理組合がダメと言えばそれはもう仕方がない。

厄介なことに、床に関する規定は管理規約に明記されていることが多いのですが、

天井に関しては何も書かれていないマンションがほとんどのようです。

 

 

我が家のマンションの場合は、管理規約が極めてあいまいでして、

「他の住戸に迷惑をかけない」工事ならOK、って

それじゃーその年の管理組合理事さんたちの胸三寸じゃないかぁアセアセ

と言うこわーい規約でした。

 

結果的には、マンション購入時に管理組合理事長さんや近隣のお部屋に

ちゃんとご挨拶をしておいたのが功を奏したのか、

それともそんなことは関係なくたまたま鷹揚な方々だったのか、

 

はたまた事前にリフォーム業者さんが、

平面図と共に天井・床の件を管理会社に問い合わせをしておいたから

管理会社さんが法律上問題ない旨を説明して下さったのか、

 

幸いにも管理組合のOKと、左右及び下住戸のOKを取ることが出来ましたチョキ

(普通は上下左右、でしょうが、ウチは最上階なので)

 

 

 

 

次に、<天井の技術的問題>についてご説明を。

 

自分の部屋の天井裏にどの程度の空間があってどうなっているか、は

分譲時のマンション全体の断面図を見れば大体はわかります。

手元に無い場合は、管理人室等に保管されていると思いますのでコピーしましょう。

 

ただし、図面はあくまでも図面であって、現況とは異なることも。

ユニットバスなどに天井裏が覗ける穴があれば見てみましょう。目

(と言っても、全部見れる訳ではないですから、後は開けてのお楽しみ・・・)

 

 

そして、天井を抜いてどのようにリノベするかと考える時、大切な要素は

・断熱 や

・遮音 と

・美観 です。

 

 

~上階に部屋がある場合~は、

・断熱は、上の部屋が空気のクッションとなってくれるので、天井を抜いても

さほど問題は無いかと思います。

 

・遮音に関しては、”あまり気にはならない”と言うネット上の意見もありますが、

上階の排水音が響いたり、逆にこちらの生活音が隙間から上階に聞こえるようになったり、

と言う可能性があります。

心配ならば、一部の天井を抜いてみて実験してみるのもいいかもしれません。

 

・美観は、「スケルトン天井」や「躯体現し」などと検索してみて下さい。

天井を抜いた後のラフな見た目を活かしたオシャレな実例が出てきます。

あまりラフなのは好みではない、と言う方は、塗装してみたり、

一部に木を用いてみるなどして和らげる方法もありますので、

実例を色々検索したり、リフォーム会社さんと相談してみて下さい。

(余りにもキタナイ天井では躯体現し出来ないこともあります)

 

 

 

 

最上階の場合=我が家~は、

断熱が一番問題でした。

天井があってさえ、夏は最上階だと暑いんですよね。晴れ

コンクリートに熱が貯まって、夜になってもなかなか冷えない・・・

 

ですが、私たちはそれを覚悟でリビングの天井を抜きました。

(他の部屋の天井は普通の平らなクロス仕上げの天井です)
 

ただし、天井を取ってみたら全然断熱処理されていない古マンションだったので、

マンションの躯体(マンション屋根の内側)に断熱フォームを吹き付け、

勾配屋根の形に沿って新たに天井を作りました。

(↓断熱フォームを吹き付け中)

 

 

 

空気層は無くなってしまったけれど、断熱フォーム+新天井で断熱問題も少しはマシかと思います。

(リノベ前の部屋に住んでいないのと、まだ夏になっていないので効果の検証は出来ません)

 

断熱工事は(その時々によりますが)国や自治体の補助の対象になることが多いので、

(断熱に限らず)調べておくと費用面で助かりますよ~音譜

 

 

 

・遮音は最上階なので無関係。

 

・美観は、上記のように新たに天井を張ったので好きなように出来ました。

 

 

 

 

さて、私たちが、断熱をある程度犠牲にしてまで

リビング天井を抜いた理由は、2つあって、

・床に段差があったので全体に上げてバリアフリーにしたのですが、

そうするとベランダ側の掃き出し窓の下の方が一部隠れてしまい、

窓が狭くなることで圧迫感が出るために解放感が欲しかったから と、

・出来ればロフトを新設したかったから、 です。

 

 

 

そして我が家の場合は特殊なラッキーポイントがあったので、

上記のような工事が可能になったのですが、それは

・リビング天井裏に大きなゆとり空間があったことです。

コンクリート床から屋根まで3mあり、

ほんの一部は4m近くありました。グッド!

これを活用しないなんて、人類資源のムダじゃーないですか??てへぺろ

 

 

また、天井裏のゆとり空間だけでは、まだロフト新設には高さ的な無理があったので、

その下にあるキッチンの天井は逆に低くしました。ダウン

キッチンの天井って、頭を打たない限り(笑)むしろ低い方がいいことが多いです。

吊戸棚などの上の方、あまり高くても使いづらいですから。

美観的にも、我が家の場合、玄関から入ってキッチンで一度天井が低くなることで、

そこからリビングに抜けた時の天井の高さ・解放感がより一層印象的になる効果が出ました。

 

 

 

 

余談ですが、寝室の天井も一般的には低い方が落ち着いていいと聞きます。

寝室の床を高くしてその分を収納にしたり、

逆にベッドの上にロフトや収納部を作ったり、と言う設計はよく見かけますよね。

 

 

 

 

 

さて、ここで<お金の話>をします。

はっきり言って、天井を抜いたりロフトを新設したり、で費用はかかりました。

ですが、出来上がってみて、やって良かったのひと言ですニコニコ

解放感やオリジナリティの満足感、収納力の向上はかけた費用を上回ります。

 

 

それに、我が家のリノベーションはお金のかけ方にメリハリをつけました。

後日改めてブログに書くつもりですが、一般的な材料よりも安価にすませて

倹約出来た個所も多々あります。

要は、自分が大事だと感じるところに対して必要ならば時間とお金を使う、

これがポイントだと考えています・・・と、エラそーに言う(照)

 

 

 

 

次回は、ロフトについてもう少し詳しく、

そして「床問題」は別途改めて書きますね。

 

 

 

 

 

 

 

私がリノベーションするにあたり、

購入したものをまとめたROOMを作りました。

少しずつ増やしていく予定です。

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